マイレージ、マイライフ

2010年02月27日(土) 16時05分
解説: 『JUNO/ジュノ』でその才能を高く評価されたジェイソン・ライトマン監督がジョージ・クルーニーを主演に迎えて描く人間ドラマ。『サムサッカー』の原作者でもあるウォルター・キルンの同名小説を基にリストラ担当として全国を駆け巡る男の、一見身軽そうだが実はそうでもない人生を軽快なテンポで見せる。ジョージ・クルーニーのペーソスにあふれた演技も見逃せないが、モザイクのようにさまざまな現代のキーワードが散りばめられた登場人物の生き方に共感を覚える。
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あらすじ: 仕事で年間322日も出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の目標は、航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。彼の人生哲学は、バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。ある日、ライアンは自分と同じように出張で各地を飛び回っているアレックス(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、意気投合するが……。


ヤプログさんの試写会にに当選し、
一足先に鑑賞させていただきました。
いつもありがとうございます。

今回は、本当に観たい作品で
しかも日本での上映が3/20。
感激してしまいました。


さてかなり期待度が高かったこの作品。
すでにアカデミー賞作品賞にノミネートされているのは
ご存じのとおり。

Jクルーニーが出ているし、
アカデミー賞のノミネートもされている。
派手なハリウッド映画と思いきや、
深い深い現代を風刺する作品でした。
単純明快に、何が言いたかったか考えると
すべてに嫌みが混じっているとしか言いようがないのです。

主人公、Jクルーニーが演じるライアンは
リストラ宣告人。
これだけでも現代をそのままきてますね。
そしてこんな職業もあるんだ、と。
さらに彼はマイルの目標を持ち、かつ合理主義者で
無駄が嫌い。
結婚なんてもってのほか。
独身主義者であるがそこへきて妹の結婚式なんかを
からめるあたりが嫌みくさくてよいではないですか。

そしてライアンのところへ現われたアレックス。
彼女も一見するとライアンと同じ
主義のように思われるけど・・。
ネタばれになってしまうので書かないけれど、
一番、現代人らしさを体現しています。



・・・・と、ここで重要な人物としては
新入社員のナタリー・・。

、と書きたいところでしたが、
とにかくまとまりがレビューを書いててまとまりが
つかない状況なんです。

作品自体は、非常によくできていて、
脚本も素晴らしいし
無駄のないいろんなメッセージを持った作品。

これといったパンチのきいた
何かはないけれど
多くの現代に対する嫌みをたっぷりと表現している
ジェイソン・ライトマン監督。


久しぶりに感想を書くのが難しい作品でした。
どこから手をつけてよいかわからないって感じです。

しかし現代(リストラ、合理主義、独身主義、IT参入、現代の若者・・他)
においてのメッセージ要素が高く、
抜けがない脚本と良い俳優陣。
ノミネートされたのは納得の出来でした。

うーんやっぱりうまくまとまらないです。
すみません、試写会、招待いただいたのに・・。

パレード

2010年02月26日(金) 15時42分
解説: 表面的な人間関係で満足しながら、都内のマンションで共同生活を送る若者たちの日々を描く青春群像ドラマ。吉田修一による第15回山本周五郎賞受賞作の原作を基に、『世界の中心で、愛をさけぶ』『遠くの空に消えた』の行定勲監督が映像化した。『DEATH NOTE デスノート』シリーズの藤原竜也が主演を務めるほか、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介ら旬の若手実力派が集結。現代の若者の内面を鋭く切り取る、行定監督の確かな演出力が光る。
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あらすじ: 映画会社勤務の直輝(藤原竜也)、イラストレーター志望の未来(香里奈)、フリーターの琴美(貫地谷しほり)、大学生の良介(小出恵介)たちは、2LDKマンションで共同生活を送っていた。それぞれが不安や焦燥感を抱えながら、怠惰な共同生活を続けていたが、男娼のサトル(林遣都)が現われたことで変化が起こり始め……。


原作を読んだけれどほとんど覚えていなくて、
かすかな記憶で思いだしたのが、
大学生良介の思い人の名前「貴和子」。
なぜだかわからないけど印象に残っていました。
映画の中ではそれほど重要な役割ではないけど。

林遣都くんがもっと不気味な魅力を放てば・・
ちょっとおしい。
きっとこれ10年前にそれこそ藤原竜也が演じてたら
違ってたんじゃないかな。

この林遣都が演じるサトルという存在が
都会の中で胡散臭い集団生活の中にさらに胡散臭い存在となって
現れます。
だから、ここですんごく胡散臭くあってほしかったの。

ストーリー自体は、悪くないし
群像劇としてはばらばらながらに
あのアパートの一室でまとまるといった
形にしていています。

うーん・・。
他の人が言うほど何も感じなかった。
私もやばいのかな。
適度な距離感、適当な人間関係・・。

やっぱりサトルの魅力にかかっていたんじゃないかな。
ラストで、どれぐらい
さらっとした存在感、無機質なきれいな顔。

そんな意味では、
ラストの未来(香里奈)のセリフのまわし(この表現でいいのかわかんないけど)
がうまいと思った。


というわけで出演者は非常に良いのに
原作の衝撃からしたら
それほどでない、ややもったいない出来になっていたと思います。

あ、原作は忘れ気味だったんですが、
確かにあのときは、
少しながらに、衝撃があった気がしたなー。


★★★☆☆

過速スキャンダル

2010年02月24日(水) 20時45分
解説: 『カンナさん大成功です!』や『猟奇的な彼女』を超え、韓国ラブコメディー部門興行成績ナンバーワンを記録した、心温まるコメディードラマ。突然出現した娘と名乗る女性に振り回される元アイドルの激動の日々を、卓越した笑いのセンスで見せる。監督は、これがデビューとなる新鋭のカン・ヒョンチョル。巻き込まれ型の主人公を『Sad Movie <サッド・ムービー>』のチャ・テヒョンが好演する。前向きで、おかしくて胸がキュンとする物語に夢中になる。
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あらすじ: かつてのアイドルスター、ヒョンス(チャ・テヒョン)も今や30代半ばにさしかかっていたが、現在も人気ラジオ番組のDJとして活躍していた。ある日、自由な独身生活を楽しんでいる彼の前に、子連れのジョンナム(パク・ボヨン)が現れ、自分はヒョンスの実の娘だと言い始める。彼女は、自宅だけでなく職場にまで執拗(しつよう)に押しかけてきて……。


評判が良かったので行くことにしました。
始まってから、この作品の予告を行きつけの
韓流映画を多く上映している映画館で観たことを思い出し、
もしかしたら以前上映したのか
後に上映予定なのかさだかではないけれど
いつも行かない映画館まで足を運んだので
それだけに、一瞬、あ、やっちまった・・という気持ちになりました。


久しぶりの韓国コメディです。
韓国のコメディって日本では笑いにしないところを
さらっとやりのけてしまうところがあって
「韓国はこれありなんだ」と思ったりすることもしばし。

今回も度肝を抜くような設定ではじまり、
どう考えても、
中高生のうちに子供を産んでしまうことのほうが
スキャンダルなのに、
それは全くスキャンダルなことではなく、
芸能人に隠し子がいる、ということが
大スキャンダルかのように扱われていて
驚きました。

そのありえない設定に違和感を覚えなければ
作品としてはなかなかよくできていて
抜けもないし楽しめます。

ブラックジョークながらに笑えるし、
主人公がこのきっかけを通して
成長していってるのもよくできています。

実際にあったら深刻に考えてしまう出来事を
コメディにしてしまうけれど
それが嫌みじゃない出来になってるところが
この作品が良いといわれるところなのかな。

わざわざ遠くまで足を運んでみるほどでは
ないかな、と思いつつ
あまり上映されている映画館がないんですよね。
近隣で上映されているのなら
観に行くことをおすすめします。

映画の中で、ちょっとしたセリフや小道具の
使い方がうまいと
その映画の完成度がぐっと高まる。
この作品もセリフと小道具の使い方が
抜群に良いです。

★★★★☆


才能ある子供と孫。
学芸会で披露するだけではもったいない気がした。
才能はその後、開花することができたのかな。




恋するベーカリー

2010年02月23日(火) 8時58分
解説: 人気ベーカリーを営む女性実業家が、自分らしい人生を手に入れるために奮闘するハートウォーミング・ストーリー。監督は『ホリデイ』の女性監督ナンシー・マイヤーズ。『プラダを着た悪魔』の名女優メリル・ストリープが主人公の女性実業家にふんしている。また、2010年のアカデミー賞授賞式で司会を務めるアレック・ボールドウィンとスティーヴ・マーティンが共演。ハリウッドを代表するキャストたちによる熱演と、心温まる展開を堪能したい。
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あらすじ: 3人の子どもたちを育て上げた母親であり、大人気のベーカリーを経営する有名実業家でもあるジェーン(メリル・ストリープ)。10年前に子どもたちの父親である敏腕弁護士ジェイク(アレック・ボールドウィン)と別れて以来、シングルライフを謳歌(おうか)していた彼女だったが、ある晩、息子の大学卒業式に出席するため滞在したホテルで……。


50代のラブコメができる時代になったんですね。
この間の「50歳の恋愛白書」は全くラブコメではないので
あれは除外。
なぜ同じ部類に配給会社が入れてるのかわかりません。
メリルで一緒にひっぱちまえ、って訳ですかね。笑

ベーカリーということだったので、
パンに関してもっとたくさんの話やエピソードが入るのかと
食いしん坊の私は期待してましたが、
メインは予告通りの
元夫とのラブコメ。

元夫がいる人であれば「そんなことありえない」だとか
「気持ちわかる〜」などと共感をよんだのかもしれませんが、
多くは
「ありえない」なんだろうな。

私の場合はどうしても娘の目線で見てしまうと、
両親の冷めている愛情の中で生活した日々は
辛かったのだろうと想像してしまいます。

3人とも大人になった(卒業・結婚など)、という設定が
もとになっているので、
制作側も考えていたところなのでしょうが。

作品全体としては、
メリルはともかく喜劇俳優、スティーヴ・マーティンをさしおいて、
アレック・ボールドウィンがすごい喜劇俳優っぷり。
完全にスティーヴを食ってしまった勢い。
これぐらいやらなきゃメリル様に食われっちまいますから
やりすぎ感が良かったです。
あのメタボなお腹も気持ち悪いを通り越して
そこまで見せるかと・・。
(今年のアカデミー賞の司会ですよね。楽しみ。)

邦題の「ベーカリー」という言葉に惑わされてしまいがちですが、
もともとのタイトルからすると
納得の作品。

人生を重ねてきた大人が
ちょっとだけ羽目をはずして
子供が出て行って寂しいな・・と
思った瞬間に恋愛してみたり、
家を増築してみたり・・。

人生って楽しいのよ、とメリル・ストリープの
とびきりの笑顔を見て思うことができました。


★★★☆☆


メリル・ストリープのシリアスな演技が
そろそろ観たいなー。

人間失格

2010年02月22日(月) 18時39分
解説: 昭和の日本を代表する小説家・太宰治の代表作品の一つである「人間失格」を原作とした文芸映画大作。過剰な自意識が原因で周りの人間となじめず、酒や女におぼれて廃人同様に破滅していく男の魂の旅路を描く。映像化は困難と言われた原作を『赤目四十八瀧心中未遂』の荒戸源次郎がまとめ上げ、太宰の分身的存在の主人公を生田斗真が熱演する。不安や苦悩を抱える主人公像が混迷の時代を生きる現代人に共感を呼びそうな一作。
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あらすじ: 議員の父親を持ち、津軽では有名な資産家の御曹司・葉蔵(生田斗真)は人間関係がうまくいかず、周囲に溶け込むためにわざと失態を犯して笑いを取る日々を送っていた。高校に入った葉蔵は遊び人の堀木(伊勢谷友介)や詩人の中原中也(森田剛)と出会い、酒や女におぼれる放蕩(ほうとう)生活を送るようになって、精神的に疲弊していく。


以前にも書いたと思うけれど
私は太宰治大好き。
だからこそ映像化関しては思うところも多くあります。

今回の「人間失格」に関しては、
前回の「ヴィヨンの妻」が原作とは異なる面白さがあり
それなりに満足がいったし、
この「人間失格」もなかなかの評判だったので
期待していました。

全くの別物でもいい。
むしろ別物で1つの映画として
太宰の「人間失格」をモチーフにし、
ジャニーズ・生田斗真の宣伝映画でも
映画さえ見応えがあればいいではないか、と。

うーん・・。

共演者もお金がかかってますし、
ちょい役なのに良い女優さんも使ってます。
(ちなみに三田佳子だけ失敗と思う)

でも、やはり今回は太宰ファンとしては
合格点をあげれない。

うまく「人間失格」の大切な部分も
大好きな部分もきちんと
出てきたし、「お、これはいけるかも」と
期待したのだけれど、

太宰治=暗い、理解できないという図式からあれでは
抜け出せない。


というかあの時代の文学を映画にするのは難しい。
あの時代を映像で観るのは
新鮮だけど
太宰の文学は読んでこそ面白さがわかるもので
映画のように「事実」を楽しむ
「共感」する、には不向きかな。
どうしても作り手の主観になってしまう。

太宰ってこれでまた暗い、とか思われてしまうのだろうか。

太宰こそ私が思うにユーモアを持ち合わせた作家だと
思ってるのです。

この作品を通してジャニーズファンの若いお嬢さんが
太宰を読むきっかけになったら嬉しいなと
勝手なことを思うのでした。

★★☆☆(2.5)


太宰ファンでなければ
★3つぐらい。

にしても、生田斗真くん、頑張っていたけど、
どうしてもチュートリアルの徳井さんに見えてしまうんだよねー。
肌のつやも全然違うんだけど。
私、あの手の顔、好みじゃないんだなー。
実際会うと、かっこよくて言葉も出ないんだろうけど!


脳内ニューヨーク

2010年02月17日(水) 17時14分
解説: 『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』の脚本家、チャーリー・カウフマンが監督デビューを果たすエンターテインメント・ムービー。人生に行き詰った人気劇作家が、自分の人生を再生するため、壮大な芸術プロジェクトの構想を思いつく。主人公をオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマンが好演する。無限の想像力をかき立てられる予測不能な脚本や、斬新な映像などチャーリー監督の非凡なセンスと独創性に着目だ。
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あらすじ: 人気劇作家ケイデン・コタード(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、ある日突然、妻と娘に家を出て行かれてしまう。そんなとき、マッカーサー・フェロー賞受賞の知らせが舞い込む。行き詰った彼はその賞金を使い、自分の頭の中のニューヨークを実際のニューヨークに作り出すという壮大な芸術プロジェクトの構想を思いつく。


うーん。。
映画評論家の間では高評価だったので鑑賞したのだけれど
私には難しかった。

途中で何がどうで
現実がこれで
ケイデンの想像がこれで
演劇内がこれで・・と混乱し、疲れてきてしまいました。

結局、ケイデンの人生の縮図を
作りだし、
それに魅力があるかというと
これといった強い主張やインパクトが
あるわけでもなく・・。

切り口は非常に面白い。
でも、あまりにもよくある出来事をややおおげさに
書いているだけだったなー。


★★☆☆ (2.5)

にしても、フィリップ・シーモア・ホフマンはさすが!
いつもながらに
前の作品の臭いも形もなく、

イメージが残り
似たような役柄を選んだり演じてる役者さんも
多いけれど、毎度全く違った役柄なのが
すばらしい。

身体が弱っていく様は
妙にリアルでした。

食堂かたつむり

2010年02月15日(月) 11時49分
解説: 小川糸原作の同名のベストセラー小説を『ウール100%』の富永まい監督が映画化した、じんわりと心にしみる人生賛歌。失恋の痛手から一時的に心因性失声症を患った主人公が実家に戻り、食堂を開いて人々を料理で癒やしていく様を描く。ヒロインは自身も大の料理好きだという柴咲コウ。その母親役を『ディア・ドクター』の余貴美子が演じている。アニメーションやCGを交えた、ファンタジックな世界に引き込まれる。
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あらすじ: 倫子(柴咲コウ)がアルバイト先の料理店から戻ると同棲(どうせい)中のインド人の恋人の姿はどこにもなく、部屋は空っぽだった。彼女はあまりのショックで声が出なくなり、スナックを営む折り合いの悪い母親ルリコ(余貴美子)のもとに戻るしか選択肢は残されていなかった。倫子は自活するためにも、実家の物置を利用して小さな食堂を開くことにする。


鑑賞予定ではなかったのですが
夫が柴咲コウのファンだったということもあり
付き合いました。

作品自体は、他の方も多く書かれてますが、
「嫌われ松子の一生」のようにアニメなども
入り、かつファンタジックな作りとなっています。

「嫌われ松子・・」は私としては、なかなか楽しめた作品で、
中谷美紀も光るし、中島哲也監督らしさのあるもの。

食堂かたつむり、は一瞬、アニメーションの入り方から
中島監督かな、なんて思いましたが、
出演者の演技のだらだらした感じで、
中島監督ではないとすぐさまわかりました。

食堂かたつむりは
出演者で支えられているような作品で、
だからといって、
柴咲コウが良かったというわけでもない微妙な印象。

出演者すべてがとりあえずそれなりに芸達者であったので
最後まで観れたのかなと思えるほどでした。

結局、この作品は、
何が言いたかったのかわからずじまい。

倫子と母との関係なのか
倫子の作るご飯が多くの心を癒すのか
田舎に帰ってきた倫子の生き方、感じ方関わり方なのか・・。

どれもこれも中途半端で胸にくるところがありませんでした。

食堂・・と料理も多く出てきますが、
かもめ食堂のように
「あーおいしそう!」というビジュアルの料理もなく
一人ですべて手作りなら無理もあるし
中高生のカップル、あんなところで食事するのか疑問。
値段もわからないけどお金は親からもらってるの?とか
余計な心配まで・・。

柴咲コウのファンなら・・と書きたいところでしたが、
ファンの夫もTVの放映で十分だ、という感想のようでした。

★★☆☆☆

牛の鈴音

2010年02月11日(木) 10時48分
解説: 韓国で観客動員数累計300万人という大ヒットを飛ばし、インディペンデント映画初の興行成績第1位、歴代最高収益率を誇る感動のドキュメンタリー。農業の機械化が進む中、牛とともに働き、農薬も使用せず、頑固に昔ながらの方法で畑を耕す老夫婦の日常を静かに見つめる。これが初監督作となるイ・チュンニョルは、3年余りの月日を費やして本作を完成。ただ黙々とともに働き、心を通わせる牛と翁の何げない日常が観る者の琴線に触れる。
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あらすじ: 韓国のとある田舎で暮らす79歳のチェおじいさんは、76歳のおばあさんと二人で暮らしている。おじいさんと牛はこの30年間毎日欠かすことなく畑仕事に出かけ、そのおかげで9人の子どもも立派に育てあげることができた。普通寿命が15年ぐらいだと言われる牛だが、この老牛は40歳になった今もまだちゃんと働いてくれていた。


韓国のドキュメンタリー作品。
時間も78分とドキュメンタリーが苦手な私も(とか言いつつ昨年の
ベストムービーはドキュメンタリーでしたが)このぐらいなら
大丈夫でしょう。
しかし3年もかけてこの映像を撮り続けたのですね。

牛を「うし」と読まずにどうしたも「ぎゅう」と読んでしまう
とんでもない私でチケット購入する時も
「ぎゅうの・・」と言いそうになってしまいました。


さて作品全体的な感想ですが、
涙がじんわりと出てきます。
この夫婦の過ごした何十年を前半、牛を通しての
登場人物の性格や家族構成などが伝わります。

奥さんの愚痴だけがナレーションですが、
この愚痴がこの夫婦を表現するのにこれ以上のものはありません。

愚痴の内容からしたら、
「牛の世話ばかり。」「化学肥料は使わない」「牛のえさも手作り」
「田植えも今どき手で植える」・・など。
旦那さんの頑固さと牛への愛情などが伝わってきます。

さんざん愚痴を言い放つ奥さんですが、
やはり牛にも愛情を持っているのが伝わるし、
旦那さんにも「あんたが死んだら私はどうしよう」と
文句を言いつつも支えあってる夫婦像が浮かび上がるのです。

重要な登場人物として、この作品では、牛ですが
彼女も芸達者笑で、
涙をためてる表情などうまいところで入れてくれます。

3年もかけて撮り続けたドキュメンタリー。
編集で随分と印象が変わるでしょう。
老夫婦と老牛の関係と今、なくしかけている大切なもの。
そんなことを教えてくれる作品でした。

★★★☆☆


やはり埋葬されるシーンには涙がとまらなかった。

抱擁のかけら

2010年02月10日(水) 20時41分
解説: 『ボルベール<帰郷>』のペドロ・アルモドバル監督とペネロペ・クルスにとって、4度目のコラボレートとなる恋愛ドラマ。愛と視力を同時に失った男の過去へとさかのぼり、男と運命の女との愛に満ちた日々と悲劇を描く。過去の出来事を封印して生きる男を演じるのは、『バッド・エデュケーション』のルイス・オマール。ペネロペは男の恋人で、すべてを求める美しい女優を演じる。人生の苦しみや痛み、そして愛と幸福の詰まった濃厚なドラマが涙を誘う。
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あらすじ: 愛する人と視力を失った14年前の事故を封印し、名前を変えて生きる脚本家のハリー(ルイス・オマール)。かつて、ハリーは新進気鋭の映画監督だった。ハリーは主演女優のレナ(ペネロペ・クルス)と激しい恋に落ちるが、レナには権力のあるパトロン、エルネスト(ホセ・ルイス・ゴメス)がいた。ある日、逃避行先の島で、二人を悲劇が襲う。


ペドロ・アルモドバル監督×ペネロペ・クルスの作品。
ペドロ・アルモドバル監督とペネロペちゃんの最近の作品と言えば
「ボルベール<帰郷>」が記憶に新しいところ。

ボルベールもなかなか良かったし、
やはりスペイン語のペネロペちゃんは、演技力、存在感ともに言うことなし。

そして私は、好きな女優は、と言われれば、
ペネロペ・クルス!と答えてしまうほど、彼女が大好き。

今回は、そんなペネロペ・クルスの魅力全快の作品。
ペネロペ・クルスがオードリーのようになったり
ウィッグ姿もまたまた素敵で、
ファンにはたまらないシーン、満載。

ただ、作品全体としては、レナ(ペネロペ・クルス)がなぜハリーケインに
魅かれたのかわからないし、
いつ恋に落ちたのかもわからない。

もっと繊細で緻密な作品のはずには間違いないのに
完全にペネロペ・クルスの魅力に圧倒されてしまっているかのよう。

ペドロ・アルモドバルだから余計に期待をしすぎてしまったのかも
しれないけれど。

愛人関係にあったホセルイスも単にルナの虜になってしまっているだけで
自分の最大の武器であるお金を使って彼女をそばに
置いておくことになぜあそこまで非難されなくては
いけないのかわからない。
そして冒頭に登場する息子の存在もイマイチで・・。

私のようなペネロペちゃんが大好き!というのであれば
必見だけれど、
ペドロ・アルモドバル監督とペネロペ作品ということで
期待して鑑賞してしまうと
がっかりしてしまうかな。

退屈ではないし、話もどんどん進む。(最近よくある時間軸変わりまくりですが)
あきさせない演出は、ペドロ・アルモドバル監督だなとは
思うけれど。

★★★☆☆


ペドロ・アルモドバル監督の作品で、
色彩が効果的に使われているのが印象的。

でも今回はその色彩もあまり楽しめなかった。

のだめカンタービレ 最終楽章 前編

2010年02月06日(土) 8時34分

解説: 二ノ宮知子の同名ベストセラーコミックをテレビドラマ化し高視聴率を記録した「のだめカンタービレ」が前後編の映画版になって登場。天才的なピアノの腕と独特な感性を持つヒロイン、通称・のだめと、一流の指揮者を志すエリート青年・千秋の恋と音楽に懸ける青春が展開する。上野樹里、玉木宏をはじめ、テレビシリーズのキャストが続投。フランスをはじめとする計5か国で撮影が行われ、新キャストも登場するなど、映画版にふさわしくパワーアップした内容が見どころだ。
シネマトゥデイ(外部リンク)


あらすじ: プラティニ国際音楽コンクールでの優勝後、千秋(玉木宏)はルー・マルレ・オーケストラの常任指揮者に。早速オケの偵察に行く千秋だったが、まったくやる気の感じられない団員たちの態度を目の当たりにし、がく然としてしまう。一方、のだめ(上野樹里)はコンセルヴァトワール(音楽学校)の進級試験を控え、練習に励む毎日を送っていたが……。



全く観る気もありませんでしたが
評判も良いし、時間調整にちょうどよかったこと
レディースデーだったこともあり
鑑賞するに至りました。

漫画もドラマも1回も観たこともありません。
しいていうならクラッシクのコンサートには何回も
足を運んだこともあり、
子供のころから高校生ぐらいまでピアノを習っていた
ということもあげておきます。
(結局、小学生のうちにピアノに才能がないことがわかり
将来、こっちでは無理とあきらめた私。)


原作ファンとクラッシックファンが絶賛ということでしたが、
原作の漫画っぽさは十分感じましたし、
それに違和感はなかったし、
純粋にのだめを笑ってしまう私がいたりしました。

音楽に関しては、うーん・・。
やはり実際のコンサートに行くほどクラッシックが好きなので
あればやはり映画館でのコンサートです。

ただTVで観るのとはかなり違うと思うのだけど・・。

この映画を機会にクラッシクのコンサートを生で行く人が
増えるといいな、と思います。

全く玉木宏をかっこいいと思ったことがなかったのだけど
この作品で、良さがわかりました。
ま、やっぱり好みではないのだけれど。


★★★☆☆



あののだめの進級するための課題曲はあれでよかったんですか?
小学生が弾けるレベルのもので、
パリの音大生、しかも試験の課題の曲になるほどのものなのですかね?
もしかしたら簡単な曲こそ感情や情景がわかりやすいから
ということで音大ではあんな曲の選択をするんですかね。

と、素朴な疑問でありました。