南極料理人

2009年08月28日(金) 20時13分
解説: 南極観測隊に料理人として参加した、西村淳原作のエッセー「面白南極料理人」を映画化した癒し系人間ドラマ。南極の基地内で単身赴任生活を送る8人の男性たちの喜怒哀楽を、数々のおいしそうな料理とともに見せる。料理人を演じるのは、ここのところ『ジェネラル・ルージュの凱旋』など話題作への出演が相次ぐ堺雅人。共演の生瀬勝久や高良健吾ら新旧の実力派俳優たちとともに、絶妙のアンサンブルで展開するユーモラスな物語に魅了される。
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あらすじ: 西村(堺雅人)は南極の昭和基地からも遠く離れた陸の孤島、南極ドームふじ基地に料理人として派遣される。妻(西田尚美)と娘を置いての単身赴任生活で、彼は8人の男性南極越冬隊員たちの胃袋を満たすという大役を任される。基地では雪氷学者(生瀬勝久)をはじめ、雪氷サポート隊員(高良健吾)らが彼の料理を心待ちにしており……。


これといった大きな事件もなく淡々と南極観測隊8人の生活が食を中心に描かれています。

8人全員、個性があって場面場面でくすっと笑える丁寧な作り。
私の席の隣は小学生の親子が観ていましたが、小学生ぐらいなら十分楽しめる映画ではないかなと思います。

ただ南極観測隊ってもっといろんな仕事をしていると思うのですが、その仕事をもう少しクローズしたら良かったかな。
まあ、ここでは、主人公があくまでも「料理人」なのですからこの程度で良かったのかもしれません。

誕生日、イセエビの海老フライ、ラーメン好きの人のためのラーメン作り・・。などなど。



大きな事件を前面に出してその事件に登場人物が奔走する作品が多い中、ある意味珍しい作りをしている策人だなと思います。


いつ面白くなるんだろ、いつ面白くなるんだろ、と願っているうちに「くすっ」っとした笑いが何度も続いて、そして心の中でにんまりして終わる作品。

映画に大きな事件やハラハラドキドキや心揺さぶる何かを求める人には物足りないかも。


帰りにラーメンが食べたくなる、そんな作品です。


★★★☆☆

ひゃくはち

2009年08月13日(木) 17時50分
解説: 万年補欠の野球部員たちにスポットを当て、彼らの汗と涙と友情をリアルに映し出す青春ドラマ。レギュラーにはなれなくても、夢中で夢を追い続ける青年の真っすぐな野球への情熱を余すところなくみせる。今回映画初主演に挑んだのは、斎藤嘉樹と『恋空』の中村蒼。実際にクラスメートだった2人の演技と、これがデビュー作となる森義隆監督による部活並みの訓練が生かされた野球シーンは必見。
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あらすじ: 野球の名門校、京浜高校の補欠部員の雅人(斎藤嘉樹)とノブ(中村蒼)は甲子園出場を夢見ていた。親友同士の2人はお互いに励まし合いながら猛練習に励むが、上級生が夏の大会で引退してもなかなか彼らにレギュラーの座は回って来ない。雅人は監督(竹内力)に何とか認めてもらおうと、寮長に立候補したりして自分をアピールするが……。


これ昨年、見逃した作品でした。
なぜ見逃したか理由は不明。
単館上映のようだったけど行きつけの映画館では上映していたのに。

そして私、DVD鑑賞は気持ちが入った作品のみブログにUPしてるんだけど、これはもう間違いなく私の好みの映画。

号泣ではないけど節々にある切なさにほろっとしてしまうシーンがあるかと思えば高校生らしい笑っちゃう言動に大笑いしてしまったり。
ラブコメが一番好きなのもやはり笑っちゃうけど泣かせるよね、ってところ。

この作品の主人公は、レギュラーにはなれるはずのない補欠部員二人が主人公の話。
この視点からしても今までのヒーロー野球映画とは一線を画していて、やはりほとんどの人が補欠な気分を味わったことがあるんだろうと思う。
私を含め。
野球じゃなくても、「あいつにはなれないよな」と思う瞬間が仕事でも何でもあるはずなのです。
だからこそこの補欠の二人の気持ちが痛いほどじんわりくるのです。

もちろん友情や彼らの持つジェラシーや思い、でも根は高校生の男の子。
とにかく高校生男子らしい明るいノリがすごく好き。

ほんとに「こういうのやるよねー」と思うことを徹底的にやってくれて笑えます。


一番良かった笑いは、ラスト。
あれは良かった。

そして湘南乃風の歌もジーンときました。


今、高校野球が始まっています。
楽しく遊ぶのも青春だけど、高校野球に打ち込んだ夏は一生の思い出となるし人生の糧にもなる。

夏休みDVDでも観よっかなー、なんて人は、是非!
おすすめです。


★★★★★


ラブコメが一番好き!とかほざいてますが、実は青春映画のきゅんとくるようなものも好きなんだと、認めます。
私も青春を謳歌していた時期があったんだわな。

サマーウォーズ

2009年08月12日(水) 19時42分
解説: 単館公開からスタートし、口コミでロングランヒットとなった『時をかける少女』の細田守監督が放つ劇場アニメーションの最新作。ふとしたことから片田舎の大家族に仲間入りした天才数学少年が、突如世界を襲った危機に戦いを挑むことになる。主人公の少年・小磯健二の声を担当するのは、『千と千尋の神隠し』などで声優としても定評のある実力派若手俳優・神木隆之介。良質なアニメーション映像と、壮大なスケールの展開が見どころ。
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あらすじ: 天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、あこがれの先輩・夏希に頼まれ、長野にある彼女の田舎へ。そこで二人を待っていたのは、大勢の夏希の親せきたちだった。しかも、健二は夏希から「婚約者のふりをして」と頼まれ、親せきの面々に圧倒されながらも大役を務めることに……。


「時をかける少女」はまだ観てなくて、TVでも放映していたようでしたがそれでも観てない私です。
やはり前作の「時を・・」の評判も良かったし、回の映画の評判もなかなかだったので行ってきました。

アニメはほとんど観ませんが、選んで観るたびに日本のアニメのすごさを感じます。
やはり日本のアニメは世界一なんじゃないかな、と全く詳しくもないのに言いきってしまいます。

さてこの作品ですが、OZというバーチャルな世界と現実の話。
まずOZの世界で思ったのは、ヴィトンのデザインでアニメが入っているキャラクターをデザインしていた村上氏と絵のタッチがそっくりでてっきり村上氏がデザインしているのかと思いました。
もしかしたら全く関係がないとは言い切れませんがとにかくキャラクターはすべて「ヴィトン・村上隆」っぽかった。

ストーリー自体は、わりと緻密にできていてバーチャルなOZの世界での出来事と現代社会の密接な関係をうまいこと描きつつ、人間が本来持っている家族だとかつながりだとか、アナログなときにはしっかりと感じられたバーチャルにはないあったか味なんかもうまく混ぜ合わせてました。

このバーチャルな世界のOZがなければこの作品は十分、実写でも楽しめそうな内容です。

アニメでなくてはできないこと。
そのあたりものすごく難しい。
今はCGなんかで役者を使っても十分ファンタジーやらバーチャルやらも作ることができてしまいます。

この作品が、アニメじゃなきゃ・・と思わせるようなところはやはりこのOZの世界があったからで、バーチャルな世界を皮肉った部分もあった作品だったというのに、これまた皮肉。

今回、声優さんは有名な役者さんを使っていて、雰囲気にも合っていたし、悪くなかったけど、やはり声優だけ一本で頑張っている声優さんにやってもらいたいな、といつも思います。
特に吹き替えの訳の分からないバラエティータレントとか使うのやめてほしい!!
ま、吹き替えはほとんどみないんだけど・・。

花札のルールをわかっていたらこの作品はもっと楽しめたのかな。

大人も子供も楽しめる作品かもしれない。

高校野球と花札対決を絡ませたり、バーチャルな世界と現実世界を絡ませたり、良いタイミングで対比させているものがうまいこと入っていたと思います。


★★★☆☆

アマルフィ 女神の報酬

2009年08月01日(土) 20時49分
解説: 『ホワイトアウト』の映画化も印象深い真保裕一の同名小説を原作に、イタリアで起きた日本人少女失踪(しっそう)事件の謎に迫るサスペンス・ミステリー超大作。監督は『容疑者Xの献身』の西谷弘。事件の真相に迫る外交官・黒田を織田裕二、娘を誘拐されてしまう母・紗江子を天海祐希が演じる。また、ソプラノ歌手サラ・ブライトマンが出演し、主題歌も担当。オール・イタリアロケを敢行して撮られた、壮大なスケールの美しい映像にも注目だ。(シネマトゥデイ)

あらすじ: クリスマス目前のローマ。亡き夫との思い出が詰まった街で、矢上紗江子(天海祐希)は最愛の娘の失踪(しっそう)するという最悪の事態に見舞われてしまう。身代金目的の誘拐か、それともテロか……? 犯人グループが警察の包囲網をかく乱し、捜査が一向に進展しない中、事件の真相に迫る外交官・黒田(織田裕二)は、ある事実に行き当たる。(シネマトゥデイ)


観る予定は全くなかったのですが、ローマの観光名所を観てみたいなーという単純な理由から行ってきました。

思っていた以上に観光名所の登場は少なく、ちょっと残念。

作品自体は、私は感情移入できませんでした。
それぞれの登場人物にそれなりの思いがあってイタリアの地にいるということはわかります。
でも、セリフだけでさーーと登場人物の今までの経歴だとか人生なんかを語られてもやはり話を聞いている感覚でしかないのです。

犯人がどうしてこの事件を起こすきっかけとなったのかその心理描写をもっとかいてくれていたら違っていたのかなと思います。
この犯人の思いこそがこの作品のキモで、なぜそうするしかなかったのか、という思いが、ピンとこなかったんですよね。
やはり黒田とさえこ中心の誘拐事件映画でしかなかったのでした。
ほんとはこの物語にはもっと深く悲しい犯人の影があるんだろうにな、と思うのに残念。
そしてイタリアの名所も思ったほど拝めなくて残念。

ただ125分をそれなりの話の展開で飽きさせずにみせてくれたというところは評価すべきではないでしょうか。


★★☆☆(2.5)