ブーリン家の姉妹

2008年10月28日(火) 18時35分
解説: 16世紀のイギリスの宮廷を舞台に繰り広げられる愛憎劇。どちらも国王の寵愛を受けながら、まったく異なる道を歩むことになる美しい姉妹の劇的な人生を鮮やかに映し出す。本作ではナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンという当代きっての若手女優の夢のような共演が実現。その兄役を『ラスベガスをぶっつぶせ』のジム・スタージェスが好演する。後にイギリスに黄金時代をもたらしたエリザベス1世の母の壮絶な生涯に息をのむ。(シネマトゥデイ)

あらすじ: 16世紀、イングランド国王ヘンリー8世(エリック・バナ)には男子の世継ぎがなかった。いら立つヘンリーが愛人を求めていることを知った、野心家のブーリン卿(マーク・ライアンス)は聡明な長女のアン(ナタリー・ポートマン)を愛人候補に仕立てる。だが王が目に留めたのは、結婚したばかりの気だての良い次女メアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。(シネマトゥデイ)

この作品、男性から見たら、国王の馬鹿さに嫌になってしまうと思うのですが、女性から観るといろいろな解釈が現代の結婚というか人生に通じるものがあり、共感できました。
二人の姉妹を前面に押し出し、正反対の二人が、家族のために一家のために愛人になれと親から命じられ、そして新婚して間もないメアリーまでも差し出してしまう始末。
あえりえない・・と思いつつもこの時代ならおおきありえてしかも、美しいのであればこれを逃す手はないのかもしれません。
現代の日本では身近にない話ですが、私の知らない世界では、お見合いして一家を大きくするというのはまだまだあるのだろうな、と思います。

共感する部分としてやはり私も姉妹で、性格も正反対で、きっとこの時代にブーリン家に生まれてきていたのなら、私はこっちで妹はこっちだろうな、というのが感じ取れるのです。
映画だし、あまりにも性格を剥き出しにしすぎてるとは思うけれど。

ブーリン家では、を「美しくて優しいだけで何も取り柄がない」メアリーと「複雑な性格で頭が良い」と言われたアン。
複雑な性格はやはり複雑な人生を歩み、休むことなく逃走し続けます。
そして、このアンの娘がのちのエリザベス女王となり波乱の人生を歩みますがこういったことも遺伝するのか。

エリザベスの母というよりもブーリン家を焦点にあてたことにこの映画の良さも思います。

共感することができたことと二人の姉妹の演技に

★★★★☆

王は全くを持ってまぬけだけれど、やはりどの時代も女性に翻弄され、国までもを変えてしまうんだなと思いました。
良作です。

しあわせのかおり

2008年10月25日(土) 16時52分
解説: 金沢の港町にある小さな中華料理店を舞台に、病気で閉店を決意した老齢の店主と、夫を亡くして人生に活路を見いだせない若い女性の心の触れ合いを描くヒューマンドラマ。監督は『村の写真集』で上海映画祭グランプリを受賞した三原光尋。父娘のような関係を織り成す店主と若い女性に藤竜也と中谷美紀がふんし、極上のアンサンブル演技を見せる。加賀野菜や日本海の海産物など、作品の舞台となる石川県の食材を生かした劇中料理の数々にも注目だ。(シネマトゥデイ)
あらすじ: 交通事故で夫を亡くし、幼い娘とともに故郷の金沢へ戻ってきた貴子(中谷美紀)。ある日、街外れにある小さな中華料理店“小上海飯店”を訪れた貴子は、職人気質の料理人・王(藤竜也)と知り合い、いつしか心を通わせ合うようになる。そんな折、突然王が厨房で倒れてしまい、体にまひが残ってしまう事態が起こり……。(シネマトゥデイ)


登場人物すべてが「いい人」で観ていて安心できる作品。
皆、いい人だからこそいい人におけるそれぞれの悩みや人生となると、健康問題というわけで。

ただ、料理人になるのは、あんなにたやすく簡単にできてしまうものなのか?というのが常に疑問で、料理人の娘だから筋が良かったのか?そう考えて自分をおさめるしかなかったです。
一流の中国の料理人の味を数か月でできるようになるのはいくら映画とはいえ、そしてこの世界を知らない私でさえ、現実感がなく、さめてしまったかな、と。

ただ、登場人物すべてが「いい人」でそのいい人たちも健康問題で、自分の人生だと思っていたものを捨てなくてはいけなくなったとき、うまいこと登場人物が絡まりあって、そしておいしい料理となんとなく癒されるすべての登場人物。

母子家庭で娘を育てているのに、会社員を辞めて実るかもわからない料理人の道へ飛び込んだところもリアリティに欠けるかな。
料理人にあんなに簡単になれてしまうの?
娘とののことで、児童相談所の眼下にあるという立場なのに会社員やめれるの?
若い田中圭が中谷美紀にひそかな思いを寄せていたの?

この?を丁寧に描いていたら映画としてもっと深みが増したのではないかと思ったりしたのですが。

作品としては、ゆっくりとそしておいしい料理と癒しをもらうというなら、よい作品ではないでしょうか。

★★★☆☆

私がクマにキレた理由(わけ)

2008年10月22日(水) 22時19分
解説: ベビーシッターの目から見た上流家庭の実態をリアルに描き、アメリカの女性から支持されたベストセラー小説を映画化。監督は『アメリカン・スプレンダー』のシャリ・スプリンガー・バーマンとロバート・プルチーニ。マンハッタンのセレブ一家の子守りとなるヒロインを『マッチポイント』のスカーレット・ヨハンソンが演じる。共演はグラミー賞歌手のアリシア・キーズら。小悪魔女優スカーレットがイメージを一新して演じる、恋に仕事に悪戦苦闘する等身大のヒロイン像に注目だ。(シネマトゥデイ)
あらすじ: ステキなエリートを夢見るアニー(スカーレット・ヨハンソン)は、ひょんなことからマンハッタンのゴージャスなマダム、ミセスX(ローラ・リニー)に雇われ、彼女の幼い息子の面倒を見るベビーシッターとして働くことに。しかし、自由なニューヨークの生活を夢見ていたアニーは、自分勝手なセレブ一家に24時間振り回されるハメになる。(シネマトゥデイ)

スカヨハ、相変わらず現代役のときのスタイルが、豊満すぎて、ふつーの人の服って、ほんと似合わないですね。
パーティードレスとか、それこそ今週末公開のブーリン家のようなあのぐらいのものでないと、どんくさく見えます。反対に、その手のコスチュームになれば、ダントツ。

でも、現代役のスカヨハ、私は好きなんです。
どんくさく見えるから余計に、親近感が持てて、ぽっちゃりした体型で走り回って、女性から見てもキュートに見えます。

さて映画もコミカルな内容で、コメディタッチに仕上げつつ、メッセージ性が高い作品。
上流家庭の子育て、というのがテーマで、知らない世界を映画や小説にすればだいたい当たる。
アメリカでは、主婦をやっていながらも、自分の時間を楽しむ余裕のある女性がナニーを雇い、子育てを放棄しているのを大きく取り上げています。
結局、ほんとに生きていく上で、大切なことって何だろう?とナニーになったアニーと、ミセスXが互いに成長しあっていくわりといい感じの話です。

日本でも上流社会?というか働く奥さんで、旦那さんも超多忙、となるとこのナニーの存在というかベビーシッターの存在を聞いたことがあります。
保育所では間に合わない奥さんもいっぱいいるわけで、子供を作ってくれと国はせかすけれど、そうは言っても、子供を育てるのは大変!!なんてなればお金で解決できればしてしまう人もいるのかな。

そんな話はさておき、映画としては、先にも書いたとおり、アニーとミセスXが互いに成長し、違う境遇にありながら自分という存在がどうしてよいのかわからない。
そんな二人が成長していくという話。

★★★☆☆

宮廷画家ゴヤは見た

2008年10月15日(水) 13時00分
解説: アカデミー賞監督賞などを受賞したミロス・フォアマン監督が、スペインの天才画家ゴヤの目を通して人間の真実、愛の本質を見つめた感動作。ゴヤが描いた2枚の肖像画のモデルたちがたどる数奇な運命を、18世紀末から19世紀前半の動乱のスペイン史を背景に描く。『ノーカントリー』のハビエル・バルデム、若手実力派女優ナタリー・ポートマン、『エクソシスト ビギニング』のステラン・スカルスガルドら国際派キャストが織り成す重厚なドラマに圧倒される。(シネマトゥデイ)

あらすじ: 18世紀末スペイン、ゴヤ(ステラン・スカルスガルド)は国王カルロス4世(ランディ・クエイド)の宮廷画家に任命される一方、権力や社会を批判する絵画も描いていた。ある日、彼のミューズであるイネス(ナタリー・ポートマン)が、ロレンソ神父(ハビエル・バルデム)が指揮する異端審問所にとらわれてしまう。そして彼女を救おうとしたゴヤが見たものとは……。(シネマトゥデイ)

なんだか笑ってしまうタイトルですが、このタイトルどおりで、日本でいえば、「家政婦が見た!」みたいなイメージでよろしいかと思います。
宮廷画家ゴヤの視点を通して、19世紀前半のヨーロッパ、ここではスペインがメインですが、そこでの異端尋問所の問題、フランスの侵略などの歴史を宮廷画家ゴヤが見たことを映画としています。

この時代、写真もなく、もちろんビデオもない時代。

映像の記録者は紛れもなくこの時代においては、ゴヤのような画家だったのでしょう。

そして、いつも、ヨーロッパの美術館などで観る自画像がどのようにしてかかれているのか、などもわかったり、料金(手を入れると料金が加算されるなど)などの設定などもあり、納得しました。

ストーリーは先にも書いたとおり、ゴヤを通してみた、波乱の19世紀のスペイン。
それを表現するにあたり、ナタリーポートマン、ハビエルバルデムが良い演技をみせています。

やっぱ、ハビエルバルデム、すごいんだよね。

★★★☆☆

追伸:忙しくて、感想を書いてる途中で、ずいぶんと日数が経ってしまい、支離滅裂になってしまってます。
映画としては、なかなか見ごたえがあると思いますし、書いてのとおり多くの歴史を背景に、宮廷画家ゴヤが見た当時を、歴史に翻弄された二人(ナタリーポートマン、ハビエルバルデム)をよく表現した作品だったと思います。

アイアンマン

2008年10月08日(水) 21時18分
解説: 自ら開発したハイテクの鎧を身にまとい、“アイアンマン”として悪と闘う男の活躍を描くアクション超大作。同名の人気アメコミを原作に『ザスーラ』のジョン・ファヴロー監督が世界平和のため正義を貫くヒーロー映画を撮り上げた。豊富な資金と科学技術でアイアンマンに変身する軍事会社社長トニー・スタークを、『ゾディアック』のロバート・ダウニー・Jrが好演。繊細(せんさい)な精神も持ち合わせる人間味あふれるヒーロー像も見もの。(シネマトゥデイ)
あらすじ: 億万長者で発明家の軍需産業会社社長トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、視察に訪れた軍のキャンプでテロリストの奇襲に遭い、胸を負傷してしまう。やがて自分の会社の兵器がテロリストに悪用されている衝撃の事実を知ったトニーは、自ら戦闘用のスーツを作り、“アイアンマン”となってテロリストに闘いを挑む。(シネマトゥデイ)


予告を観ても全くそそられませんでしたが、評判が良かったので行ってきました。
最近、ハリウッド映画は、ヒーロー物多い。
それでもって今回のアイアンマンは、従来の若い溌剌とした主人公ではなく、おっさんだし、メカもださいし。
観る気出るわけないですよ。笑

この映画、ヒーロー物というよりもメカロボ好きは必見!
「あ、DVDでいいや」という作品でもないのです。
やはりこの作品は、劇場のスクリーンで観るからこそ価値が上がるというもの。

昨年のトランスフォーマーも、劇場で観れず、DVDで鑑賞しましたが、絶賛されているほどの良さが感じられなかったのはやはりあの映画館での大きなスクリーンがあってこその映画だったような気がします。

というか、このロバート・ダウニー・Jrがめちゃセクシーだったんですけど!!
反対に、グヴィネスの劣化が気になりました。

めちゃめちゃ女目線ですが、どちらかというとこの映画は男の人で嫌いな人は少ないんじゃないかな、と。
女性はというと、ロバート・ダウニー・Jrのセクシーさを次回作に期待し、グヴィネスのそばかすを見て、ちょいと自信をつける作品かな。

それなりに楽しめるハリウッド映画で、ヒーロー物としてはどっちかというと派手さはないけど、中年のおっさん、老年のおっさんがロボを身に着け、空を飛び、ビルを吹き飛ばし炎上させる。
ハリウッド映画らしい映画で、ハリウッド映画らしい高揚感をもらい、ある程度の満足を得られるかなと思います。

★★★☆(3.5)

トウキョウソナタ

2008年10月01日(水) 17時37分
解説: 東京に暮らす、ごく普通の家族がたどる崩壊から再生までの道のりを、家族のきずなをテーマに見つめ直した人間ドラマ。『回路』などで知られる黒沢清監督が、累積したうそや疑心暗鬼などにより、ありふれた家庭を壊していくさまを現代社会を映す鏡として描く。リストラを家族に言えない主人公を香川照之が好演するほか、小泉今日子、役所広司ら実力派が脇を固める。日本が直面している社会問題を、独特の緊迫感でサスペンスフルに描く黒沢の演出に注目。(シネマトゥデイ)
あらすじ: 仕事に没頭する毎日を送っている平凡なサラリーマンの佐々木竜平(香川照之)は、ある日突然、長年勤め上げた会社からリストラを宣告されてしまう。一方、世の中に対して懐疑的な心を持っている長男・貴(小柳友)は家族から距離を置くようになり、一家のまとめ役だったはずの妻・恵(小泉今日子)にも異変が起き始めていた。(シネマトゥデイ)


前半は、良かったです。
こういう有耶無耶を抱えながら、感情がばらばらで、まとまりがない家族との関係って、仲が良い家族でもありえるし、無条件に賛成しながら観てしまいました。
ある、ある、って思いながら、どうにかこうにかつなぎ合わせて、納得のできる仕上がりを作りつつ現実味を帯びた後半へと期待しましたが、後半、脱線しすぎ。

ネタばれありなので追記します。

前半は★★★★☆で、後半は★★☆☆☆。