デトロイト・メタル・シティ

2008年08月29日(金) 17時32分
解説: 若杉公徳原作の大人気コミックを実写化した青春爆笑コメディー。過激なデスメタルバンドのボーカルとして活躍する、普段は大人しい主人公が、実際の自分とのギャップに悩みながらも成長していく姿を笑いを交えて描写する。まったく正反対のキャラクターという難役に挑んだのは、『L change the WorLd』などで若者に圧倒的な支持を受ける松山ケンイチ。平凡な青年から一転、悪魔メークを施してステージに立ちシャウトする彼の姿は見ものだ。(シネマトゥデイ)

あらすじ: 純朴な青年、根岸崇一(松山ケンイチ)は、ポップミュージシャンを目指して大分県から上京する。だがひょんなことから人気悪魔系デスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ”のギター&ボーカルとして活動することになる。彼らのデビューシングルは大ヒットを記録し、崇一は自分の意思とは関係なくカリスマ悪魔歌手に祭り上げられていく。(シネマトゥデイ)


松山ケンイチ、すごいなーと思うばかりの作品でした。
この人、この映画のプロモで最近、TVでみますが、決して、ここでやってるようなコメディ系な素ではないのに、あそこまで2つの役を演じきれちゃうところがすごい。
日本の若い役者もどんどん演技が上手な人が出てきてますね。

松山ケンイチの演技だけが突出しているかのように思われそうだけど、脇を固める俳優陣もいい感じです。
オーバー演技をやらせたら日本一の女優と思われる松雪泰子、母親役の宮崎美子、加藤ローサちゃんも素の根岸くんの初恋役にぴったりはまってたし、良かったです

原作を読んでるとどうやら評価として下がるようですが、私は、それなりに楽しめました。
いろんなテーマがあって、「こんなことするためにこんなことしてるんじゃない」っていうことよくあります。
非常に今の私の状態に近い。笑
曖昧な夢があって、そのために邁進して、努力して、がんばって、若い頃考えていた「夢」は確かに叶ってる。
けど、大きなひとまとまりの夢に足を踏み入れても現実と夢のギャップは大きくて、「夢」って一言にまとめるとよい言葉だけど、それに乗っかった後の現実はいつだって辛いことも多かったりするんです。

この場合は、明らかに「音楽」という1つの分野だけど目指すジャンルは違うのですが、持ってる才能は、明らかにDMSのメタル系で。
現実とは夢と違って厳しい。

残念だなと思ったのは、これって、素の根岸くんは、きっといじめられたりコケにされたりすることが多いキャラかなと思うのです。たぶん、心やさしいので、それにつけこまれるというか。
つけこまれたら、このDMCのボーカルが、やり返す、普段の鬱憤を晴らす、みたいのがあったらもっと楽しめたかも。

本人が自覚があってやってるところがまたこの作品の面白いところで、人間の持つ2つの顔と作品としてコメディタッチにしてるけど、実はもっとジキルとハイドのように深い作品なのかもな、なんて思ったりもしました。

それにしても、あのPOPな音楽は誰が担当してるのかと思いきやカジヒデキさんでした。
彼の名前を見るのはものすごく久し振りでしたが、相変わらずあのPOPな音楽作ってるんだな〜って感じで(映画用に極端に作ってるのかもしれないけど)良かった。

オザケン出てほしかったな・・。

メタルはきかないけどパンクが大好きな私ですが、POP系も好きです。
本物のパンクちゃんにフリッパーズギター聞かせたら、馬鹿にされたけどね。

★★★☆☆

松山ケンイチさんのぐっとくるようなラブストーリー、みたいな。
人のセックスを笑うな、観ないつもりだったけど観てみようと思った。

闇の子供たち

2008年08月21日(木) 9時29分
解説: 梁石日原作の小説を『亡国のイージス』などの阪本順治監督が映画化した衝撃作。タイで横行する幼児売春や人身売買という、目を背けたくなるような現実に鋭く切り込む。記者としてジレンマを抱える主人公に『戦国自衛隊1549』の江口洋介。彼とは正反対の立場で子どもたちを救おうとする女性を宮崎あおいが熱演する。日本から決して遠くはない国で繰り広げられるむご過ぎる物語が心にずしりと響く。(シネマトゥデイ)

あらすじ: 日本新聞社のバンコク支局駐在の南部(江口洋介)は、東京本社からタイの臓器密売の調査を依頼される。同じころ、恵子(宮崎あおい)はボランティアとしてバンコクの社会福祉センターに到着する。彼女は所長から、最近顔を見せなくなったスラム街出身の少女の話を聞くが、実は彼女は父親に児童性愛者相手の売春宿に売り飛ばされており……。(シネマトゥデイ)

タイトルも予告を観ても、どうしても観る気持ちが起こらない作品でしたが、映画の完成度の高さと評判の良さにつられて行ってきました。

予想通り、本当に、重くて、観ていて押しつぶされそうになり、どうにもならない現実にどうしたらいいのかわからなくて、逃げ場のない思いになりました。
でも、こういう現実から目をそむけずに、映画として、そして、日本では有名な俳優を使って、作品として生み出し、いろいろなことを考えなくてはいけない一石を投じる作品として成立していました。

深く考えさせられたし、胸が張り裂けそうで、怒りを通り越して登場してくるタイの子供のように「無」になって受け入れるしかなかったです。
愛想笑いしかできなくなった幼児売春を強いられている子ども達の「無」の表情。

映画としておすすめ!と言ってすすめられる作品ではないけれど、多くの人がこの作品を通していろいろと感じてほしい作品。
目をそむけたいことが多く映画の中で起こっているけど、これは映画だけのはなしではない現実で、今の日本の現状も格差社会と囁かれている中で、見えないところでこのような現実が起こりつつあるのではないかと思い、そして何かを感じてほしいなということで、

★★★★☆

映画全体もかなり微細に、感情移入しやすく作られています。
よくできた作品だと思います。

トゥヤーの結婚

2008年08月19日(火) 17時15分
解説: 砂漠化の進むモンゴルの草原でたくましく生きるヒロインの姿を描き、2007年ベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたヒューマンドラマ。厳しい現実の中でも凛としたトゥヤーを、コン・リー、チャン・ツィイーに続く中国出身の国際派女優として期待されるユー・ナンが熱演。監督は、脚本家として活躍し、デビュー作『月蝕』で注目を集めたワン・チュアンアン。自身の母の姿をヒロインに重ね、ユーモアを交えて描き出した物語が温かな感動を誘う。(シネマトゥデイ)
あらすじ: 中国内モンゴルの北西部、事故で下半身不随となった夫と幼い子どもたちと暮らすトゥヤー(ユー・ナン)。砂漠化の進む草原で朝から晩まで畑仕事や水くみ、羊の放牧に明け暮れるが、寝たきりの夫を抱えた厳しい生活と、日々の重労働から彼女の体は限界に達していた。そしてトゥヤーは生きるため、家族への愛からある決断を下す。(シネマトゥデイ)


映画を多く観てると、すべてがその映画が正しく文化を表現しているか確かではないけれど(日本などを表現した映画で、ありえないことも多々あるので)モンゴルの遊牧民に関しては、TVのドキュメンタリーや雑誌や本ではなく、私は映画で遊牧民の生活を知りました。
恐らく、3-5本ぐらい観たと思います。
だいたいこのモンゴルの遊牧民の映画は、生きることが生活で仕事で、日本の現代社会では考えにくいことも多く、結婚という制度も、日本では考えにくい現状です。

今回のトゥヤーの生活もモンゴルのいわゆる一般的な遊牧民。
違うところは、夫が事故で下半身不随になってしまい、遊牧民として生活していくのに力仕事を担う「男」として全く使い物にならなくなってしまったことがこの物語。
そのために、あっさりと離婚して、この夫と子供二人を養うために別の人と結婚する道をトゥヤーは選択します。
離婚すると次から次へと、「求婚」ということでトゥヤーの家に男たちが次々に訪れてくるのも面白い。
モンゴルのこの地域は、結婚はまさしく契約なんだな、と考えさせられます。
日本だって、結婚を契約として考えることも多いけれど、ここまで極端な結婚=契約という考え方も面白いなと思います。

★★★☆☆

ダークナイト

2008年08月16日(土) 15時50分
解説: 映画『バットマン ビギンズ』の続編で、バットマンの最凶最悪の宿敵であるジョーカーの登場で混乱に陥ったゴッサムシティを守るべく、再びバットマンが死闘を繰り広げるアクション大作。監督は前作から続投のクリストファー・ノーラン。またクリスチャン・ベイルも主人公、バットマンを再び演じる。そして敵役のジョーカーを演じるのは2008年1月に亡くなったヒース・レジャー。シリーズで初めてタイトルからバットマンを外し、新たな世界観を広げたダークな展開に目が離せない。(シネマトゥデイ)

あらすじ: 悪のはびこるゴッサムシティを舞台に、ジム警部補(ゲイリー・オールドマン)やハーベイ・デント地方検事(アーロン・エッカート)の協力のもと、バットマン(クリスチャン・ベイル)は街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカーと名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべてと戦わざるを得なくなっていく。(シネマトゥデイ)

前回(バットマンビギンズ)ももちろん観てます。
そして、かなり前から映画としてのバットマンはわりと観ていて、ティムバートンとジョーカーがジャックニコルソンの頃もかなり子供の頃鑑賞した記憶があります。
このときは、ものずごくヒーロー色の強い映画で、しかも子供のときに観たぐらいですから、「子供向け」感もありました。
ジャックニコルソンのジョーカーの憎めなさと非現実的な感じも子供なりに印象深かった。
とにかくこの手のヒーロー物って非現実的だけど、「実際にいたらいいのにな」っていうヒーローで、ジョーカーに匹敵する存在がいたら、やっつけてくれたらいいのに、そしてやっつけてくれるに違いないと信じて疑わなかったし、今までのヒーロー物ははずれなくそう。

だけど、今回の「ダークナイト」は違う。

正義と悪とは何か。
人間の中に潜んでいる醜いものは何か。
お金以外で人間は憎しみを持てるのか、地位や名誉を捨ててまで悪になりきれるのか。
子供仕立てに見せかけて、すごくダークな作品になっています。
というか子供の作品と見せかけ、実際は、ものすごく深いものを作っているところがほんとに嫌みな作品で笑、そこのところまでクリストファーノーランは計算してるのかと思うとますます恐ろしい作品です。

ハリウッド映画ではあるので、ハリウッド映画らしいお金のかかりっぷりもますます、人の心のの中に入り込んできて、妙にリアルに感じてしまうところもすごい。

ジョーカーの言ってることも一理ある。というかだいぶある。
人間なんて、ちょっとバランスを崩せばその隙を狙っていくらでも悪は入りこむし、いくらでも今までを捨てることができる。
それをアーロンエッカートでこれまた表現してるところの抜かりのなさ。

それにしても、ジョーカー役のヒースレジャー。
ほんとに凄みのある素晴らしい演技をみせてくれてるのに、本当に残念ですね。
ジョーカーの出ないシーンは、なんとなく物足りなくなってしまうほど。


まだまだ続編をにおわせてるところが嫌だったんだけど、きっとこの出来栄えならあるんだろうな。
ヒーズレジャーをさらに惜しいと思ってしうまったところと、続編があるだろうと思わせたところで、

★★★★☆

多分、あと1回ぐらいは時間があったら行ってしまうかもしれない。

ベガスの恋に勝つルール

2008年08月15日(金) 20時57分
解説: ラスベガスで電撃婚をしてしまった男女が、カジノで稼いだ大金をめぐり、大バトルを繰り広げるロマンチック・コメディー。主演は『ホリデイ』のキャメロン・ディアスと『守護神』のアシュトン・カッチャー。新鋭監督トム・ヴォーンが監督を務めている。共演は『ヘアスプレー』のクイーン・ラティファ。ラブコメディーに定評のあるキャメロンとアシュトンの2大スターが、どのような掛け合いを見せてくれるかに期待だ。(シネマトゥデイ)

あらすじ: フィアンセにフラれたキャリアウーマン、ジョイは(キャメロン・ディアス)は親友とともにラスベガスへ。そこで意気投合したジャック(アシュトン・カッチャー)と、いつの間にか結婚してしまう。正気に戻った2人は結婚を無効にしようとするが、そんな中カジノで300万ドルを稼ぎ、互いに大金の所有権を主張することに……。(シネマトゥデイ)

やっぱりラブコメ大好きだわ、私。
コテコテのラブコメとわかりつつ、毎度同じの演技のキャメロンディアスとわかりつつも、やっぱりキャメロンディアス、可愛い!

なんとなく先が見えてしまうし結末もなんとなくわかってしまうんだけど、その行程を素直に楽しめるし、ありえないこともすんなり受け入れられます。

キャメロンディアスがバスタブの中で大声で歌うのも、もう映画ではおなじみ。今回ももちろんありました。
そしておなじみといえば、日本では、携帯電話で話す姿。
こちらもしっかりと板に付いておりました。(携帯はソフトバンクじゃないけど。ソフトバンクのおかげ?か?一番稼いでいる女優さんということでしたね、キャメロン)

楽しく観れて気分が向上して、やっぱラブコメ大好きです。

しかしラストはどうなんだろう・・。
あれをいれるからこそ、このラブコメの美しさが笑いで締めくくられるということになるのかな・・。
ベガスでのシーンはいらなかった気がするんだけど。

★★★★☆

セックス・アンド・ザ・シティ

2008年08月13日(水) 16時41分
解説: ニューヨークに暮らす女性4人の本音を赤裸々に描き、エミー賞にも輝いた伝説の大ヒットテレビドラマがついに映画化。テレビシリーズのその後を舞台に、キャリーら4人が恋愛に仕事に奔走する。監督はテレビ版で製作総指揮を務めたマイケル・パトリック・キング。サラ・ジェシカ・パーカーらオリジナルキャストに加え、『ドリームガールズ』のジェニファー・ハドソンも出演している。一流ブランドから寄せられた1,000着以上の最新コレクションなど、物語を華やかに彩るファッションも見逃せない。(シネマトゥデイ)

あらすじ: 今や作家として成功したキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)は、ビッグ(クリス・ノース)との関係も順調な中、25歳の若いルイーズ(ジェニファー・ハドソン)を助手として雇うことに。一方、俳優の恋人スミス(ジェイソン・ルイス)とともにロサンゼルスに住むサマンサ(キム・キャトラル)は、ニューヨークの暮らしを恋しく感じていた。(シネマトゥデイ)

一足先に、試写会にて鑑賞してきました。
ご存じのとおり、私、このドラマが本当に好きで。
待ちに待ってた日本での公開。

とにかくスクリーンであの4人にまた会えたこと、涙ものでした。

映画自体も、このドラマを好きだったら絶対に楽しめること請け合い。
まさにシーズン6(最終シーズン)から数年後につながっていて、相変わらずの4人のドラマで味わったあのキャラクターと4人そろってのトーク。

それからファッションもかなり楽しめます。
ただ、映画公開前にファッションに関しては、情報が出回ってしまっていて(ストーリーではなかったので売りとして出していたのかもしれないですが)新鮮味がなくなったのが残念だったかな〜。

やはりWEBでも雑誌でも映画を観てから、読むほうがおすすめです。

ストーリーもマイケルパトリックキングが手掛け、2時間40分という長い映画でしたが、長いだけに大満足!!
マイケルパトリックキングらしい小粋な脚本と小道具の使い方、変な強引な演出なんか感じなくて、4人のキャラクターと取り囲むキャラクターがしっかりと生きている。

もしもSATCのドラマが未見であれば、シーズン3ぐらいまで観ておくとすんなり映画に入りこめそうです。
登場人物の性格や関わりとわかってないと「なんでここでこうなるの?」とか「なんでこんなところできれるの?」となってしまうところもあったりするかも。

もちろん公開中は、数回、観に行ってしまいそう。
グッズも買わないと行けないし。


★★★★★