マルタのやさしい刺繍

2008年12月12日(金) 20時36分
解説: スイスの谷間の小さな村を舞台に、80歳のおばあちゃんたちがランジェリーショップを開くために奮闘する様を描いた人間ドラマ。閉鎖的な村人の冷たい視線を浴びながらも、マルタおばあちゃんと3人の女友だちが老いてもなお生きがいを見つけ出していく。スイス気鋭の女性監督ベティナ・オベルリとスイスを代表する大御所女優たちがコラボレートし、年を重ねることや夢を追うことがそう悪いものではないということを教えてくれる。(シネマトゥデイ)
あらすじ: 夫の死により打ちひしがれたマルタ(シュテファニー・グラーザー)。そんな中、村の男声合唱団の新しい団旗を、仕立て屋だったマルタが作ることに。生地店の美しいレースを見ているうちに、マルタは“パリに自分で仕立てたランジェリーのお店を開くこと”が夢だったことを思い出す。昔の勘を取り戻しながら下着を仕立てあげたマルタだったが、厳格なプロテスタントの村では受け入れてもらえなかった。(シネマトゥデイ

レディースデーということもありましたが、女性客、それもかなりの平均年齢の高い女性客で満席状態でした。

ここでは、スイスの田舎の小さな村。
とにかく景色が美しく、絵のようだったのが印象的でした。

いつも映画を観て、自分の知り得なかった各国の文化や社会があります。
この作品で感じたことは、この世代?なのかこの国柄なのか、男の人の意見が非常に大きくそれにしたがって生きてきた女性、を感じました。

主人公のマルタであれば、夫に刺繍をやめろと言われてやめていた、車の免許はとるな、と言われていた・・など。
日本でもこの世代は往々にして男性社会ですが、スイスでもそうなのね、と単純ですがそんなことを思いました。

この映画の素晴らしいところは、いくつになっても夢を持ち続けること。
そしてなんだかんだ言いつつも、夫の意見は尊重していること、なんです。

こんな小さな村で、たかだか80歳のおばあちゃんの夢を応援してあげればいいのに、と思うのに、小さな社会の中に存在する親子関係だとか人間関係。
ほんと、どんな小さな世界でも、自分の気に入らないものは徹底的に排除するというところは変わらずで。

わりと、癒しばかりをもらう映画かと思いきや、あまりにもマルタおばあちゃんを応援したくなるような作りに、邪魔する奴に本気で映画なのにイライラっとしてしまったところもありました。

少し、うまくいきすぎているかな?と感じつつもそれなりに良かったと思います。
DVD鑑賞でもいいとは思うけれど、あのスイスの美しい風景は、映画館で観るのにはいいかな。

★★★☆(3.5)