ブログ引っ越しました

2019年08月31日(土) 9時46分
映画のブログ、引っ越しました。

すたほ映画の部屋

9月までは映画を観る時間もあるので数本、今よりレビューを追加しています。
2本ぐらい、レビューを書いてないものもありますが・・。

結局、画像もそのまま引っ越せるFC2にしました。

メインブログはどうするか未定ですが映画に関してはFC2に。

細々とやっておりますのがよろしくお願い致します。

ブラック・クランズマン

2019年04月03日(水) 18時48分
解説:『ドゥ・ザ・ライト・シング』などのスパイク・リーがメガホンを取り、第71回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した実録ドラマ。1970年代末のアメリカを舞台に、2人の刑事が過激な団体で潜入捜査する。ドラマシリーズ「Ballers/ボウラーズ」などのジョン・デヴィッド・ワシントン、『ハングリー・ハーツ』などのアダム・ドライヴァーのほか、ローラ・ハリアー、トファー・グレイス、アレック・ボールドウィンらが出演する。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署に、初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、捜査のために電話で白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー募集に応募する。黒人であることを隠して差別発言をまくし立てた彼は、入会のための面接に進み、彼の代わりに白人の同僚刑事フリップ・ジマーマン(アダム・ドライヴァー)が面接に向かう。 シネマトゥデイ (外部リンク)

もっとコメディ色が濃いものかと思いましたが
なかなかしっかりとした人種差別を描いています。
なぜKKKに侵入捜査する経緯になったかがわからず
強引に黒人刑事のロンが電話して潜入し
黒人がKKKに潜入捜査なんて面白いよね、という切り口を作っているかのようで。
まあ、作ってるんだろうけど。

電話であれだけしゃべってるのにあの時代の電話だと
それほど全く別の人の声がわからないもんなのかなあ、も疑問です。

ただスパイク。リーの小慣れ感というか
センスはさすがですね。
ラストの内容は今も変わらないアメリカ、そして白人至上主義者ともとれるトランプ政権批判とつないでますし
スパイク・リーは本気で訴えたかったのでしょう。
彼が作れば彼の作品だから観るという人もいるはずですし
それにうなずく人も多いはず。今こそ影響力のあるメディアよ立ち上がれということでしょう。
有色人種の彼は現在の政治に大いに不満を持っていて当時を思い出し苦しんでいるということを
訴えたかったのだと思います。

でも人種差別をテーマで今回のオスカーの「グリーンブック」のほうが
内容としては良かったな。みんな人間じゃない、仲良くしようよ、というような。

結局この作品は時代が変わっても何も変わらないということ。
さらに追い打ちをかけられてる自体になっているということ。
この日に観た別の作品もそんなところがあり
どの国も似たり寄ったりなんだよなーと思います。
ただ日本との違いは影響力のある人が作品として訴える、表現する、それを見て
観客が考える、ということがあるけど日本はそれすらないよね。

昔の映画を出してくるのも良かったです。

でも一番好きなのはラストのアメリカ国旗をさかさまに、
カラーの国旗を白黒にして終わったところ。
このあたりのセンスはスパイク・リー。

で、私が個人的に最近の好きな俳優の一人のアダム・ドライヴァー。
今回は役柄的に抑え気味。
もちろん良い味を出してますが彼の持つ独特の世界が好きなのですが
控えめだったかな。

★★★☆☆(3.5)

ROMA/ローマ

2019年04月02日(火) 18時00分
解説:『ゼロ・グラビティ』で第86回アカデミー賞監督賞に輝いたアルフォンソ・キュアロン監督が、1970年代のメキシコを舞台に描く人間ドラマ。キュアロン監督の子供時代の思い出を投影した物語が、若い家政婦を中心に展開する。ヤリッツァ・アパリシオが家政婦を演じ、ドラマシリーズなどに出演してきたマリーナ・デ・タビラらが共演。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:諸事情によりストーリーを記載しておりません。 シネマトゥデイ (外部リンク)

メキシコのローマ地域の家政婦の話、1970年台。
動画配信サービスNetflixでしか見られないネット映画ですがどうしても観たくて。
で、この作品、オスカーで外国語作品賞を獲ったということもあり
私は劇場で鑑賞できました。

なぜアルフォンソ・キュアロン監督は動画配信サービスにしたかったのか。
新しい時代の新しい映画上映ということなのでしょうか。
モノクロの作品で内容もよくある話と言えばある話。

家政婦の小さな日常と(といっても時代背景は大いに見どころがあり)
勤め先の家庭の(ここでは夫の浮気と離婚)もめごと。
退屈になりそうな話を画像とアルフォンソ・キュアロン監督の手腕で
見事に退屈になりがちな作品から名作へとなってます。

あらすじは次の通りですが
気になる人は読まないようにしてください。

家政婦・クレアは4人の子どものいる医者の夫婦のところで働いていて
まあ、よく糞をする犬の糞の掃除から始まります。
たちの悪い男につかまって妊娠したら逃げられてその男に
会いにいくも「家政婦のくせに」と逃げられかなり最悪な男。
子どもは死産となり、結局彼女は 勤め先の奥さんに「ほんとうは生みたくなかった」と告げて
自分の存在価値を問う切ないシーンもあります。
結局は、雇われ先のバカンスに同行し、海に子ども2人がさらわれ泳げない
家政婦(クレア)が無我夢中で助けあり
家族中が「あなたはみんなに愛されてる」といったくだりで終わる感じです。
まさにこのシーンが写真のところなんですけど。

とざーーと書きましたが作品自体は
退屈に感じるような映画的には平凡である作品をアルフォンソ・キュアロン監督の手腕で
芸術的な良作になっています。

見逃したら損、とまでは言わないけど
熟睡したりする人もいないし退出するひともいなかったですね。

★★★☆☆(3.5)

ふたりの女王 メアリーとエリザベス

2019年03月24日(日) 11時36分
解説:スコットランド女王メアリー・スチュアートとイングランド女王エリザベスI世の波瀾(はらん)万丈の人生を描いた伝記ドラマ。『ブルックリン』などのシアーシャ・ローナンがメアリー、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』などのマーゴット・ロビーがエリザベスI世を演じるほか、ジャック・ロウデン、ジョー・アルウィン、ガイ・ピアースらが共演。数多くの舞台演出を担当してきたジョーシー・ルークが本作で長編監督デビューを飾った。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:18歳で夫のフランス王を亡くしたメアリー・スチュアート(シアーシャ・ローナン)は、スコットランドに帰国して王位に就くが、故郷はイングランド女王エリザベスI世(マーゴット・ロビー)の支配下にあった。やがて、メアリーが自身のイングランド王位継承権を主張したことで両者の間に緊張が走る。さらにそれぞれの宮廷で生じた内部抗争などにより、ふたりの女王の地位が揺らぐ。 シネマトゥデイ (外部リンク)

みなさん、レビューにも書いてますが
2人の女王というタイトルですがメアリー、シアーシャ・ローナンが主人公です。
恐らく、エリザベス女王という日本でもおなじみのキャラクターと
エリザベスを演じたマーゴット・ロビーが日本では人気があるから
そうしたのかもしれません。

作品を観てからネットだけですが
メアリーについて読み直してみると
なかなか忠実に映画としていたようです。

気位が高く王位の「血」という意味では
誰よりも純潔で
エリザベスのブーリンのような血は入っていない。
そこが気位の高さ、エリザベスに「王位は私に」という理由でもありました。

対象的な二人の女王。
人生を仕事にかけ男を作らず子も持たない政治家は今でも多いですが
そのあたりのプロ根性はエリザベス。
だからこそ歴史に残る女王なのでしょう。

作品の中でもラストで
やっとエリザベスとメアリーが対面し
メアリーが同じ女王同士の苦悩がわかるエリザベスに
助けてほしいとお願いをし
結局、エリザベスがメアリーの命を守るために18年だか幽閉します。
そのあたりは長い歴史の中での幽閉は描かれておらず
さらっとラストにエリザベスを暗殺する、という動かぬ証拠が出てきたため
エリザベスがメアリーの殺す、というかサインする、という結末でした。
どの国の歴史ものでも
後継者をめぐった男性の醜い争いに
女性が巻き込まれていくといったストーリーが多く
主人公を女性にしつつも男性の権力争いに巻き込まれた話なのです。

だからこそ美人でもてたメアリー、そして子も授かり何もかも手にした女王より
美人とは言えないが男性に屈せずイギリスに一生をささげた女王がこの作品も
勝ったのだと思います。

ラストはメアリーの処刑で終わります。

映画というのはすっかり自分の生活からかけ離れた
時代や生活を考え教養を増やす良いものですね。

★★★★☆

天国でまた会おう

2019年03月19日(火) 14時26分
解説:「その女アレックス」などで知られるミステリー作家ピエール・ルメートルの小説を、ルメートル自身の脚本で実写映画化。戦争で全てを失った人々が国を相手に企てた詐欺計画を描き、第43回セザール賞で5冠に輝いた。画家を夢見る御曹司に『BPM ビート・パー・ミニット』などのナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、彼の相棒を監督も務めるアルベール・デュポンテルが演じるほか、『エル ELLE』などのロラン・ラフィット、『パリよ、永遠に』などのニエル・アレストリュプらが共演。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:1918年、御曹司のエドゥアール(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)は、戦場で生き埋めにされたアルベール(アルベール・デュポンテル)を助け出した際、顔に大けがをしてしまう。戦後パリに戻った二人は、戦没者をたたえる一方で戻ってきた兵士には冷淡な世間を目の当たりにする。戦争で何もかも失った二人は人生を取り戻すため、国を相手に前代未聞の詐欺を企てる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

子どもがポスターに出ていたしファンタジーなのかな、と思ってましたが
冒頭から本格的な大戦のシーンから始まり
顔を失った芸術家を助けた巻き込まれていく男の話、といったところでしょうか。

私が好きなシーンは顔をなくしたエドゥワールが自分の気持ちを
作り出した仮面で表現するところ。
特に泣き面を笑い面にする口を上げたり下げたりするのが好き。
そこへ少女が通訳のように思いを伝えるのですが
そのあたりはなんともファンタジックともいえるし妖艶ともとれます。
ラストも真っ青な鳥のような仮面で父親にあったとき飛び立ち(つまり自殺)ますが
芸術的なとらえかたで観るのが正解に思います。

時代背景、第一次世界大戦だったり
わかりやすい悪者がエドゥワールの姉の夫だったり
詐欺の話もさらーーっと終わってしまったり
浅いといえば浅いところも多く
そもそも戦争で助けてくれたとはいえあそこまでエドゥワールを援助する必要があったかは
謎です。
そして父親をあれほど憎んでいる理由もわからないままラストは自殺してしまいますし
もろもろもっと深く知りたい出来事もさっと終わります。

エドゥワールが亡くなりこの話はどこへいく・・と思いましたが
大悪者(エドゥワールの姉の夫でもと主人公とエドゥワールの兵隊時の上官)
がある一人の若者にしかけた遊びめいた殺し方で
亡くなってしまい、偶然にこのような形で巻き込まれて死んでしまうのですが
その亡くなった若者の父親が偶然にも目の前で主人公がこの物語を語りはじめた
役人の息子で無罪放免でめでたし、めでたし、といったストーリー。

少し浅い部分もありもったいないな、とは思いますが
ラストになんとなく納得な偶発的なストーリーでつなげ
良い仕上がりになっていると思いました。
お金もかかってますしファンタジックなところなども好みです。

エドゥワールが自殺をしてしまうとはいえ
ハッピーエンドではあるので良かったかな。
第一次世界大戦という時代背景も久しぶりで良かった。

★★★☆☆(3.5)

運び屋

2019年03月13日(水) 12時39分
解説:「The New York Times Magazine」に掲載された実話をベースにしたヒューマンドラマ。麻薬を運ぶ90歳の男に待ち受ける運命を描く。監督と主演を務めるのは『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド。イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』などのブラッドリー・クーパー、『マトリックス』シリーズなどのローレンス・フィッシュバーンらが共演する。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:90歳のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった。
シネマトゥデイ (外部リンク)

イーストウッド作品は重くて辛い時があるので
少しためらいましたがこちらはどよーんとした気持ちにならなくて良かったです。

何よりもイーストウッドが作品に主演しまだ映画作品を生み出していることが感動的。
90歳の役柄がぴったりだしまだしっかりと歩き車も運転し
100歳まで生きてもっともっと味のあるものを作ってほしいと思いました。

作品はあらすじのとおりなおですが
ちょっとしたジョークなんかも入り暗いだけの作品ではなく
今のアメリカでも悪者扱いのメキシコ人の本物の悪党たちと
少しずつ心を通わせていく姿なんかも
なんだかしんみりします。
でも、主人公アールの一番心を通わせられなかったのは家族。

イーストウッドもやはり「家族」あってこそ。
そうこの作品は家族愛がテーマです。

最後に出てくるメキシコ人の下っ端は
アールになんとなく祖父のような感情を抱き始め
アールも孫のようにアドバイスをします。
そのメキシコ人は孤児で
ボスに拾われ親のように育てられた現在があります。
やはり悪いことでも裏切れない。

そんなちょっとした男同士や血縁関係のない親子関係も
うまいこと作ってますね。さすがです。

で、メキシコ人の大ボスはなんとアンディ・ガルシア。
めちゃセクシー。
殺されちゃって車のトランクに入れられちゃうけど
イーストウッドの作品だから引き受けたのかもなーなんて思います。

警察官はブラッドリークーパー。
最近では常連のように出ています。
彼の演技が好きなのかな、イーストウッドは。

手腕と慣れてるけど丁寧な作り込み
感情の持って行き方などはさすがです。

まだまだこの作品を見る限りでは監督としてもいけそうな感じなので
元気でたくさんの作品を作ってほしいと願います。

イーストウッド並みに俳優から映画監督でここまで成功してる人って
いないですよね?

いつもより辛く重くなくでも
メッセージは深くそんな作品。

おすすめ。

★★★★☆





グリーンブック

2019年03月10日(日) 18時55分
解説:黒人ピアニストと彼に雇われた白人の用心棒兼運転手が、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を手に人種差別が残るアメリカ南部を巡る人間ドラマ。『はじまりへの旅』などのヴィゴ・モーテンセンと、『ムーンライト』などのマハーシャラ・アリが共演。『メリーに首ったけ』などのピーター・ファレリーが監督を務めた。アカデミー賞の前哨戦の一つとされるトロント国際映画祭で、最高賞の観客賞を獲得した。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、クラブの改装が終わるまでの間、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として働くことになる。シャーリーは人種差別が根強く残る南部への演奏ツアーを計画していて、二人は黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅立つ。出自も性格も違う彼らは衝突を繰り返すが、少しずつ打ち解けていく。 シネマトゥデイ (外部リンク)

これが今年のオスカーか、と思うと物足りなさもある気もしますが
良かったと思います。
主人公が ヴィゴ・モーテンセンとは!!!驚き。
ちょっとセクシーなイケメン役が多かったのに久しぶりに観た彼は
お腹の出た中年男。

ストーリーはあらすじのとおりなのですが
主人公のトニー・リップ。
差別主義者だったトニーリップが一人の人間として友人として
黒人のピアニスト・ドクターを通じて変わっていくロードムービー。

人種差別をもう何度も映画化されてますが
この作品では今までとは少し異なる境遇にある実在した人物ドクターという才能ある黒人のピアニストという
設定。
彼はお金にも才能にも何1つ困ることはありません。肌の色が違うということをのぞいて。
そして彼は家族もなく友達もなく孤独です。

トニー・リップは肌の色こそは白く家族と友達にも恵まれてますが
職もなく学もない男です。

このお互いがどうしても得たいものがどうにもならない境遇の中で
マイナスの部分を補いながら人種差別がもっともある北へ向かう旅をします。

号泣することはないけれど
ちょっとしたことにうるっとくるセリフがあったりします。
一番、涙が出たところは
なんと、NHKに監督のインタビューの中でプレビューされたんですが
あんなに良いシーンばかり出して良かったのか、NHK,という感じでした。

ドクターが言います。
「私を受け入れてくれるのは自分に学があると見せつけるためだけだ」と。

才能がありお金があっても満たされないのは他の黒人とは異なり
才能があってお金があること。それにより彼はより孤独です。
そこで明るく陽気でドクターが持たない家族、友人を持ち
肌の色も白い。そしてダークな世界で生きもがき金のために早食いをときには
してみたりします。

そんな二人が1つになり最強になってくるステップがとても丁寧に作り上げられ
感動だ、これはと言い切れなくても
どちらの人生が幸せなのか、考えさせられる。
人種差別はもちろん歴史認識という意味で大きいですが
本当に大切なものは何か。

そんなことを考えさせられた作品でした。

良作です。

★★★★☆

洗骨

2019年02月28日(木) 14時33分
解説:お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリこと照屋年之監督が手掛けたコメディードラマ。土葬または風葬した遺体の骨を洗い再度埋葬する風習「洗骨」を通じ、バラバラだった家族が再生していく。妻の死を受け入れられない父親を監督としても活動している奥田瑛二、息子を『Breath Less ブレス・レス』などの筒井道隆、娘を河瀬直美監督作『光』などの水崎綾女が演じるほか、筒井真理子、お笑いコンビ「ハイキングウォーキング」の鈴木Q太郎らが共演。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:新城家の長男・剛(筒井道隆)が、4年前に他界した母・恵美子(筒井真理子)の「洗骨」のため故郷の粟国島に戻る。実家に住む父・信綱(奥田瑛二)は母の死後、酒に溺れており生活は荒んでいた。そこへ名古屋で美容師をしている長女・優子(水崎綾女)も帰ってくるが、妊娠している姿に一同言葉をなくす。 シネマトゥデイ (外部リンク)

解説を読んでゴリが監督だなんてびっくりです。
コメディタッチで重たくも見えるテーマ「洗骨」を家族の絆とともに描いています。

小さな島の中での閉塞感や田舎から都会に出た孤独感。
ネタ?というかコメディタッチの笑いからばっさりカットしてしまうところとか
セリフが多いのでもうちょっと丁寧に作ってほしかったなあ、とかありますがなんだか
監督名を見て納得。

お笑い芸人の間のとり方やお約束の転びなんかは
只者ではない監督のセンスが冴えます。
そのくだりはちょっと長くしつこくも感じました。要所要所に入れるのは良いけどね。

ただこの作品で圧倒的な演技力をみせる奥田瑛二。
彼がいなかたらこの作品のこれほどまでの評価はなかったと思います。
不器用で寡黙で弱くてそんなセリフがないだけの演技がとにかくうまい。

最近、NHKのドラマでもこんな役をやってましたがうまいですねー。
あとなんでQ太郎なの?って感じでしたが
彼にお笑いの部分を一気に引き受けてほしかったんだろうけど
内緒で嘘をついてまで彼の子どもを妊娠するように仕向けた娘の優子が
なんだかおバカな女にしか見えませんでした。
何の魅力も感じない。
近所の住民あたりでやめときゃよかったのに。

もうちょっとマシなのいただろうにというか。

高評価をうけて行ってきましたが
前半はとにかく長くて私は辛かったかな。
好みの問題もあります。

ただ日本に残る「洗骨」という文化を知るには
良い作品だし
奥田瑛二の演技を観る価値はあります。

★★★☆☆

女王陛下のお気に入り

2019年02月17日(日) 19時21分
解説:『ロブスター』などのヨルゴス・ランティモスが監督を務めた、18世紀初頭のイングランドを舞台にした宮廷ドラマ。病気がちな女王と幼なじみ、新入りの召使いの思惑が絡み合う。ドラマ「ナイト・マネジャー」などのオリヴィア・コールマンが主演を務める。共演は『ナイロビの蜂』などのレイチェル・ワイズ、『ラ・ラ・ランド』などのエマ・ストーン、『X-MEN』シリーズなどのニコラス・ホルトら。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:18世紀初頭のイングランドの人々は、パイナップルを食べることとアヒルレースに夢中になっていた。体の弱いアン女王(オリヴィア・コールマン)の身の回りの世話をする幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が、権力を掌握していた。ある日、宮中に新入りの召使いアビゲイル(エマ・ストーン)がやって来る。 シネマトゥデイ (外部リンク)

ラストはええ??何?という感じでしたが
要は権力あるものにどれだけ好かれるか、取り入れられるか。
どの時代にもある「渡る世間に鬼ばかり」の話。

その時代と国が違うので
大いに興味がわくのも事実。
遠く昔の英女王があんな風だったの?
でも史実としては 17人の子どもを産み、あんな感じで2人の女性に頼っていたエピソードも
残っていたりします。

すごく陰険でひどいことをいてるんだけど
コメディタッチでさらっと観れるのが良かったです。

エマ・ストーンの演技も光ります。
この監督、何が何でもエマを脱がせたかったんだろうなー。
彼女、あそこまで大胆に脱いだことってなかったんじゃないかな。
思ったよりきれいなバストでした。ララランドと想像したら私と同じぐらいで
共感できたのに若くてハリウッド女優でしたね、やはり。

ラブストーリーではなくエマ自体も
主人公とは言えど
良い役とは言えません。
もともと良い家柄なのに没落し、馬車で糞の中へ捨てられ
そこでエリザベス女王の女中となりひどいいじめにあいますが
持ち前の機転と美しさでどんどんのし上がっていきます。
すべて計算通り。
でも、下々の男とは決して寝ない。
頂点(ここでは女王)としか寝ない女です。

ストーリーの中で
「私は自分が一番大切」と言っています。
その言葉通りに人を思いやるとかそんなことはなく
とにかく生きるためには?
自分を辱めずにのし上がるには?

レイチェル演じるサラも良かったのですが
やはりエマ・ストーンが上でした。

でもこの作品はオスカーは無理かな。
しいて言うなら女王陛下のオリヴィア・コールマン。
あとは衣装の賞かな。
脚色賞も女王陛下がレズビアン的なものが通るかどうか・・といったところ。


★★★☆☆(3.5)

バーニング 劇場版

2019年02月14日(木) 18時38分
解説:『ポエトリー アグネスの詩(うた)』などのイ・チャンドン監督が、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を大胆に翻案したミステリー。小説家志望の主人公の周囲で起こる不可解な出来事を、現代社会に生きる若者の無力さや怒りを織り交ぜながら描く。主演は『ベテラン』などのユ・アイン。ドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」などのスティーヴン・ユァン、オーディションで選ばれたチョン・ジョンソらが共演する。シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:小説家を目指しながらアルバイトで生計を立てているジョンス(ユ・アイン)は、幼なじみのヘミ(チョン・ジョンソ)からアフリカ旅行へ行くのでペットの猫を預かってほしいと頼まれる。帰国したヘミに旅先で出会ったベン(スティーヴン・ユァン)を紹介されたジョンスはある日、ベンに秘密を打ち明けられ、恐ろしい予感が頭から離れなくなる。

冒頭から「あれ、なんかみたことあるな」と思ったら
先日、NHKで少しだけ放送してましたね。
ちょうどきわどいシーンだったのですがセリフもほとんどなく
NHKではあのシーンはキスシーンでストップしてました。当たり前ですが。

韓国のあの鬱蒼とした天気はこの作品にしっかりマッチし
村上春樹ワールドとしては成功してました。

私、村上春樹ワールドが苦手で
「だーかーらー何が言いたいの!」といつも思うの。

この作品も何を言いたいのかわからない。
1時間ぐらいは退屈で
銀座で鑑賞したのですが銀座はつまらない作品だと帰る人も多いのに
みんな寝ないで観てるーーまさしく私が村上ワールドを全く理解できてないのかもしれないです。

ただ確かにこれ日本映画では無理なんです。
韓国だからあのラストとテーマがいきてくる。

多分、ヘミはベンに殺されたのでしょう。
主人公のジョンス以外は彼女のことに注目してなかったのだから。
近くのビニールハウスは ヘミ。
ジョンスの一番近くの愛している人間のことです。
「燃やしてしまえばわからない」というベン。

何もかも怪しいまさにギャッツビイなわけですが
ラストは ジョンスに殺され
ジョンスは衣類も下着もすべて脱ぎ捨て
ベンのポルシェごと燃やして終わり・・

訳が分からないけどあとで思うと
少しずつ見えない糸がつながり
村上ワールドを再現しているように思います。
私は原作は読んでませんが
村上春樹の小説は映画にはかなり難しいと思っています。

以前に「ノルウェイの森」が日本でありましたが
おのイメージがあるのか
今回のこのヒロインも水原希子がぴったりきました。

退屈だけど良く考えると見えてくる村上ワールドを見事に再現した韓国。
韓国映画だからこそ表現できたのではないかなと思います。

でも映画としてはラスト5分のための積み重ねばかりが
前半の1時間ぐらい疲れましたね〜

★★★☆☆(3.5)