ヒミズ

2011年12月28日(水) 19時25分
解説: 『恋の罪』などの鬼才園子温が監督を務め、古谷実原作の人気漫画を映画化した衝撃作。ごく平凡な15歳の少年と少女の運命が、ある事件をきっかけに激変する過程を園監督ならではの手法で描き出す。主人公に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の染谷将太、ヒロインに『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』の二階堂ふみら若手実力派を起用。自身も原作のファンだという園監督が創造する新たなる人間の心の闇から目が離せない。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: どこにでもいる中学3年生の祐一(染谷将太)の夢は、成長してごく当たり前のまっとうな大人になること。一方、同い年の景子(二階堂ふみ)の夢は、自分が愛する人と支え合いながら人生を歩んでいくことだった。しかしある日、2人の人生を狂わせる大事件が起き……。

私の大好きな変態監督笑、園子温監督の作品です。
ヤプログさんより一足先に鑑賞させていただきました。

園監督の作品はとにかく
観た後に何日も何日もいろいろな思いがめぐってきて
このシーンのここはああだったんだ、
あのシーンのあのところはこれが言いたかったか?
となかなかパワーがないと観ることができない監督です。

そんな意味ではこの「ヒミズ」は
初めて園監督をふれるには入り込みやすい作品ではあると思います。
(えぐいけど深くて辛辣だけど美しい作品がたくさんあるけど
やっぱ映画を見慣れてないときついと思います)

園監督は「ヒミズ」を作成中に
3.11がありました。

その後、脚本を書き直しより強く「命」「生きる」・・なぜ?を
徹底的に問いかけます。

大人ではなく多感な思春期、15歳の少年少女を使ってしまうあたりが
相変わらず狡いな、と思ってしまいますが
15歳が受ける当たり前の親の愛情をもらうことができずに
どうやって生きていき誰から何を教われば良いのか?

そんなたった一人になってしまった「未来」のある15歳は
震災でたった一人になってしまった15歳も多く存在し、
でも、血のつながりはなくても
15歳の未来と彼を応援するたくさんの他人もいて・・。

反する住田の普通の大人になりたい夢を妨げる分子たちのこの作品では
脅威であり、見ていて虫唾が走らずにはいられません、
映し出されるたびに「どうか住田が普通の大人になれるように」と
願わずにはいられなくなります。

今回、園監督は震災後、すぐに被災地へ飛び
何もかも奪い去られた東北を
映し出します。

まるでCGのように凄まじい世界。
何度もTVで映し出された被災地だったけど
今、冷静に観るとこれってCGだよね?と
問い詰めたくなります。

恐らく、世界の映画祭でこんなことになってしまったんだ、と
日本の現状を訴えるには十分な圧倒される映像。

各国のメディアが震災後に被災地へ
訪れることを拒んだことで
よりリアルな被災地を世界に発信した作品でもあります。

今回、映画祭で住田と茶沢を演じた若き二人が
賞にふさわしい素晴らしい演技を見せています。

茶沢さんはちょっと・・演劇、劇団くさい口調が
気になったけどあれは園監督がわざと??やらせたのかな。

住田を演じた染谷将太さんは
すごい、の一言。
彼は普通の大人を歩むことはすでにできないけれど
若き才能を永遠に映画界で放ってほしい。


***

頑張れって言葉は
職業柄、使わないようにしています。

でも、「がんばれ」って言葉しかないときもあるんだ。

がんばれ住田、がんばれ日本!

一緒に行った私の友達は
思わずラストに涙。


リアル・スティール

2011年12月22日(木) 9時19分
解説: スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のヒュー・ジャックマン主演で手掛けた、ロボットとの出会いを通じて親子のきずなを描く感動のストーリー。ボクシングの主役が生身の人間からロボットに移行した時代、リングにすべてを懸けた父と息子の起死回生のドラマを描く。監督は『ナイト ミュージアム』シリーズのショーン・レヴィ。心が通い合わない父と息子が遭遇する奇跡の物語と、圧巻の格闘技ロボットたちの熱い戦いぶりに引き込まれる。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: かつて優秀なボクサーだったチャーリー(ヒュー・ジャックマン)は妻子と離れ、ただ自分の夢だけに没頭してきた。だが、西暦2020年の今では人間に代わり、格闘技ロボットたちがボクサーとして活躍していた。ある
日、どうにかロボット格闘技のプロモーターとして生活していた彼の前に、母を亡くした息子(ダコタ・ゴヨ)が姿を現わし……。

予想以上に良かったです。
予告をみたらだいたいの内容はわかってしまうけれど
わかっていてもついつい応援したくなる
親子とATOM。

そしてこの子役のダコタくんの演技がほんとにうまい。
泣いたり笑ったり子供らしさをたくさん出しているのに
わざとらしくなくてついつい見入ってしまいます。

この手の作品って今までわりとすべてがHAPPYで終わったけれど
「現実」的さもきっちりあって
世の中生きていくには親と子のきずなって見えないけれど
そうすることが一番自分の子供にとって幸せなんだ、という
最終的な決断や
こんな映画なら最後は爽快にありえない結末になるかと思いきや
すれすれで止めてるあたりも心憎い。

感情の微妙なところが親子の中であるはずなのに
そこまで描ききれてないのがおしいところ。

どちらかというと親子とかそんなことよりも
人間対ロボット、対テクノロジーとかそんなことを思った。

やっぱり生身の人間が正々堂々と生きていく。
それは時代が流れ文化が繁栄しようとも。
やはり私たちは人間で血が通ってるんだよ、ってことも。


★★★★☆


ベタといえばベタな作品だけど
そこそこ楽しめた。

しかしヒュージャックマンのほうれい線が・・ちょっとがっかりだわ・・

50/50 フィフティ・フィフティ

2011年12月14日(水) 20時30分
解説: ガンで余命わずかと宣告された青年の葛藤(かっとう)と周囲の人々の姿を、笑いと涙を交えてつづるハートフル・ドラマ。コメディー俳優セス・ローゲンの親友で、ガンを克服した脚本家ウィル・ライザーの実話を基に、シリアスになりがちな闘病記を新鋭ジョナサン・レヴィン監督がユーモラスに描き出す。迫り来る死を意識しながら病魔と闘う主人公を、『(500)日のサマー』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが好演し、彼の親友をセス・ローゲンが演じる。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 酒もタバコもやらない陽気な青年アダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は27歳でガンを患い、5年の生存率は50パーセントと宣告される。職場の同僚や恋人、家族が病気を気遣い神経質になっていく中、悪友カイル(セス・ローゲン)だけはいつも通りに接してくれていた。何とかガンを笑い飛ばそうとするアダムだったが、刻々と悪化していく病状に動揺を隠せなくなってしまう。
シネマトゥデイ(外部リンク)

もっと辛気臭くて
つらい作品かなと思いましたが
わりとからっと鑑賞することができました。

27歳でがんとわかり葛藤しながら
人生を考えつつ何が大切か
何が自分を大切に思ってくれてるのか・・
そんなことを映画の中で改めて感じさせてくれる
地味ながらにぐっとくる作品。

「がん」と宣告され、50%の確率の生存率。
一緒にがんを克服しようとしていた仲間はどんどん死んでいく・・
しかも彼はまだ27歳。
結婚もしてないし、まともな恋愛もしてない、
母親も元気で愛情を注いでる。
そんなアダムが「がん」と向き合い、人とふれあい
自分にとってかけがいのない「何か」をがんを通してみつめる作品。

私もそうだけど
20代だとやはりここまでがけっぷちにならないと
友人の大切さの本当の意味、
親のありがたさ、
将来のパートナーがどんな人がいいか・・なんて
正直、わからないけど
「若さ」ゆえに突っ走ってしまって
あとになって
考えることがあるけどこのときはわからない。

私はアラフォーだけど
両親のありがたさ、パートナーには大変感謝を今でもしてるけど
やはり友達って・・いろいろ考えさせられた。

友達ってほんとに大切。
ここでの友達もほんとにいい味を出していて
能天気だけど
いつも友達(相手)のことをしっかり考えてくれて
そばにいてくれる。
そんな友達、これからも大切にしたいな、と感じた。

うーん・・。死のがけっぷちにあるほど
その人の器量が出てくる。
それは当人でも近しい人でも
人間性が非常に出る。

親、パートナーは常に私にとって無二の存在だけど
友人はいったい、どこまで
もしも私がこの状態になったら
真に寄り添ってくれるかな。
そんな小さいことだけど考えさせられた。

いつ人間なんて死ぬかわからない。
先日、大好きな祖母がなくなって
精一杯生きて、後半の人生を楽しんでいた祖母を思い出すと
人生、楽しまなきゃな。とつくづく考えた。

★★★★☆

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

2011年12月11日(日) 11時13分
解説: トム・クルーズがすご腕スパイ、イーサン・ハントを演じる人気アクション・シリーズの第4弾。爆破事件への関与を疑われ、スパイ組織IMFを追われたイーサンたちが、容疑を晴らすべく黒幕との危険な駆け引きを繰り広げる。『Mr.インクレディブル』のブラッド・バードが初の実写映画でメガホンを取り、『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーや『プレシャス』のポーラ・パットン、『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』のサイモン・ペッグがチームのメンバー役で共演。世界一の高層ビルでトム自身が見せる驚異のスタントのほか過激なアクションに目がくぎ付け。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: ロシア・クレムリン爆破事件の犯行容疑がかけられたイーサン・ハント(トム・クルーズ)。アメリカ大統領は政府の関与への疑いを避けるべく、ゴースト・プロトコルを発令。イーサンと仲間は組織から登録を消されるも、新たなミッションを言い渡される。真犯人への接近を図るイーサンは、世界一の高層ビル、ブルジュ・ハリファの高層階へ外部からの侵入にチャレンジするが……。
シネマトゥデイ(外部リンク)

yaplog さんのご招待で
一足先に ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル を鑑賞させていただきました。

もう、あの音楽がなるだけで気分が高まります

そして演出なのか本当なのか
鑑賞する前にボディチェックと
スクリーンの前には2名ほど会場を監視する人がいて
「もしかしてトム・クルーズ来ちゃうんじゃない?」と一瞬思ってしまうほど。

結局、この試写会では来なかったんだけど
たぶん、このボディチェックって演出だったんじゃないかなーと
今になって思いました。


さてさて肝心の映画の中身ですが

ハリウッドらしい、そしてトム・クルーズという俳優が出演するに
ふさわしい爽快な作品。

ややなぜイーサンがこの作戦を遂行しなくてはいけなくなったのか、
という経緯を思うと
単純に金持ちの気まぐれにふりまわされただけだったりとか
突っ込みどころはわりとありますが

49歳のトム・クルーズが
あれだけのアクションをそして体系維持、体力を考えたら
すごいなーの一言。

ストーリー全体の?はあるものの
細かいスパイ作戦に抜かりはなく
スパイにこんなのをみたらあこがれちゃうんだろうななんてね。

今回、アクションだけ?と思いつつもラストには
ほろっとしたドラマもあったりしてね。

大人も子供も楽しめて
見終わった後の後味も最高

パートナーと気まずい雰囲気になる心配もなく
鑑賞し終わった後に
「おもしろかったーー。すごかったーー迫力があったーー」と
興奮しながら劇場を後にするのにおすすめ。


冬休み映画に是非にと私は太鼓判を押しちゃいます。

そしてそして大穴で
なんとこの方が悪役で笑

映画ファンの人ならご存知、「ミレニアム」のミカエル・ニクヴィストが!!
これってハリウッドリメイクの
「ドラゴンタトゥーの女」を見超おしての設定か?

と疑心暗鬼になってしまうのは
やはり ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル を観たばかりだからか笑

ラブ&ドラッグ

2011年11月21日(月) 19時03分
解説: 『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィックが監督を務め、ジェイミー・レイディ原作のノンフィクションを基に映画化したロマンチックラブストーリー。お互い恋に臆病な男女が、気軽なセックスの相手から真実の愛にたどり着くまでをドラマチックに描く。運命の恋人たちを演じるのは、『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールと『レイチェルの結婚』のアン・ハサウェイ。2人の見事な脱ぎっぷりと共に予測不可能な恋の行方に目がくぎ付け。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 医学部中退の遊び人ジェイミー(ジェイク・ギレンホール)は、その口のうまさとノリでこれまでうまく世間を渡ってきた。彼は何度か転職を繰り返した末、大手企業ファイザー製薬のセールスの仕事に就く。やがて研修後にピッツバーグ配属となり、病院でパーキンソン病を患う美人で若いマギー(アン・ハサウェイ)と出会い……。


こてこてのラブコメなのにかなり有名どころの二人がきちゃってるなーと
思ってましたが
やはり一筋縄のラブコメではなかったようです。

前半はラブコメくさくて楽しんでましたが
アン・ハサウェイ演じるマギーがパーキンソン病。
日増しに病がひどくなっていき
今までちゃらちゃらと軽かったジェイミーがどんどん
彼女を愛していきながら
病気と彼女、自分の人生を考えながら
物語が着実に進みます。

やはり。
この二人が、そしてアン・ハサウェイが
久しぶりに思いっきり脱いじゃってますもんね。

ハリウッドであれだけ売れるようになると
脱がなくなっちゃいますから
そういった意味でも
ペネロペクルスみたいな売れても
役に必要なら脱ぎます、という女優魂で
あまり好きではない顔の彼女だったんですが
好感度UPです。
まあ、きれいなバストなので若いうちに
じゃんじゃん脱いでほしいものです。(私は女ですけど笑)

ジェイク・ギンレイホールとは「ブローク・・」のときも
夫婦役で
そのときもアン・ハサウェイ、脱いでましたけどね。

ラブコメ・・というジャンルにしてしまえば
重いテーマを軽く見て
鑑賞しながらじっくり考えて・・

わかっていながら泣いてしまったわ、ラスト。
やはり二人の演技はハリウッドスターだよね。

ジェイクもアンも顔が濃すぎて
このカップルどうなのって思ったけど
ジェイクがどんどんかっこよく見えちゃうし
アンはどんどん衰弱してしまう演技も見ものだし

軽いラブコメのつもりで私のように見に行くと
結構、がつんとやられます。

ファンなら絶対、見るべし。
私はラブコメファンということで・・


★★★★☆

しかし女好きの男はだいたい成功するのよね。
相手の戦術を読むのに女が何を考えているのか、
どうしたら落とせるかってのを常に読める男は
出世するのよ。

うちの夫は残念ながら出世しないでしょう・・あああ。
出世しなくても家庭が円満のほうが私はいいですけど、と
負け惜しんでみる。

ウィンターズ・ボーン

2011年11月16日(水) 18時56分
解説: 残された家族を守るため、失踪(しっそう)父親捜しの旅に出た少女の姿を描く人間ドラマ。薬物中毒や貧困といった社会問題を盛り込み、過酷な境遇を力強く生きる少女の成長物語を紡ぎ、サンダンス映画祭グランプリなど世界各地の映画祭で絶賛された。監督は、長編2作目となるデブラ・グラニック。ヒロインを、本作で第83回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたジェニファー・ローレンスが熱演するほか、『アメリカン・ギャングスター』のジョン・ホークスら実力派が脇を固める。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: ミズーリ州に住む17歳のリー(ジェニファー・ローレンス)は、心を病んだ母に代わって幼い弟と妹の世話に励み、その日暮らしの生活を切り盛りしていた。そんなある日、ドラッグの売人をしていた父親が逮捕され、自宅と土地を保釈金の担保にしたまま失踪(しっそう)してしまう。家を立ち退くまで残された期間は1週間、リーは家族を守るべく父親捜しの旅に出るが……。


「フローズンリバー」に雰囲気が似てますね。
底辺社会に生きる母親、女性が闇の世界に足を踏み入れ
それでも力強く生きていく・・と言う話。

なかなか感想を書くのが難しいところなんですが
その社会、世界で生きていくには
いろいろなことを小さいうちから
当たり前のように親から教えられ
掟を破れば、警察ではなく
仲間内で罰せられる。
父親が行方不明になってしまったとしても
彼女は当たり前のように受け入れることができる。
でも、この社会で、この森で生きていかなくては
いけない現実。
このままでは家を森を売って病気の母と
小さな弟、妹をどうやって養わなくてはいけないか・・

彼女は掟を破るために父親を捜していたのではなく
この場所で兄弟と住むために
生きていくために父親をルール違反とわかりつつも
探し続ける。

彼女の生き場所、こうしてここでは生きていかなきゃ
いけないという思いは

弟妹に猟銃の使い方を教えたり、
リスを目の前でさばいて食べることを教えたり、
そうやって生きていかなくては
ここでは食べていけないということを
言葉ではなく教え続けている。

この手の作品って
どうして子供の存在が疎ましく見えてしまうんですかね。
子供って夢や希望をもたらす存在でなくては
ならないのに
主人公の邪魔に映るような撮り方をしますね。
でも、結局、その小さな存在こそが
主人公の力強さを作っているですけどね。


ラストは・・
タイトル通りの結果ですが
それを受け入れることで
リスを殺してその場で弟に食べ方を教えたように
目をそむけながら受け入れ

ここに住むにはこうやって永遠に
骨をむしりながら生きていくしかないということを
周囲の女性に教えられ、
彼女はまたここで生きていくんだ。


★★★★☆

恋の罪

2011年11月14日(月) 18時18分
解説: 新作を発表するごとに注目を集める『冷たい熱帯魚』の園子温監督が、1990年代に実際に起きた殺人事件に触発されて撮り上げたサスペンスドラマ。それぞれ立場の違う3人の女性たちが織り成す光と影を徹底的に描き切る。体当たりの演技を見せるのは『踊る大捜査線』シリーズの水野美紀、『凍える鏡』の冨樫真、園監督作品の常連で『ヒミズ』にも出演する神楽坂恵。表と裏の顔を使い分ける女性の深い業を描き切る園監督の手腕にうなる。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: ある大雨の日、ラブホテル街にぽつんと建っているアパートで女性の死体が発見される。その事件を追う刑事の和子(水野美紀)は、幸せな家庭を持ちながらもずるずると愛人との関係を続けていた。彼女は捜査を進めるうちに、大学のエリート助教授美津子(冨樫真)や、売れっ子小説家の妻いずみ(神楽坂恵)の秘密を知ることになる。


話題の?というか
水野美紀がフルヌードになった話題の作品。

映画ファンならば水野美紀のヌードというよりも
園監督のファンで・・と方が圧倒的に多いと思う。

水野美紀のヌード目当てで行くなら
あれ、客引きに
園監督が無理矢理いれたんじゃないかな、って思うんだけど。。
それぐらいちょろっと出なので
もしも水野美紀のヌードを見るためだったら
観に行かないほうが良い。



前回の「冷たい熱帯魚」同様、
実際の起きた殺人事件(東電OLの事件)に
女性3人の持つ狂気の園ワールドへ・・といったところ。

一番のインパクト不足は主演の水野美紀。
役としても中途半端だけど
水野美紀ができる役の限界ってやっぱあれぐらいだろうな・・

まさか彼女が助教授役の冨樫真みたいな演技、できないでしょ。
(彼女の二面性の演技はすごかった。)
神楽坂恵のようにぷるんぷるんの肉付きの良い
エロティックな体型で中途半端な美人でもないし。

三人三様の女性像で
すでに堕ちてしまってる助教授、
堕ちようとしている主婦、
堕ちてるのに気付かない刑事、
みたいなところ。

今回、エロティックがベースだし、R18 だから
まあすごいシーンが多かったし、
男性客が9割。

でもエロ目的でいくならちょっと違う。
女性の持つ性への深層心理?ん?ちょっとこれも違う気がする。

東電OLでヒントを得たのであれば
なぜエリートな家庭に生まれ、エリートな彼女が
堕ちていくしかなかったのか。
体を売るしかなかったのか。
いくらでもいいから・・と安いアパートで男性に体を提供していたのか。

そのあたりの疑問符を園監督なりの答えを
出そうとしたんじゃないかな。

いろんなプレビューを読んで
女性はみんな犯される願望を・・とか書いてあるけど
違う。私、まっぴらごめん。
犯されたくなんてありません。一切ないと言い切れる。

助教授の美津子が主婦のいずみに「お金をもらわなきゃ
愛のない人としてはだめよ」と言われ
それにしたがったいずみは割り切りながらできるようになり
気が楽になる。
自分の存在価値に疑問を思っていた
いずみに自分の価値をこんな形で得る人間もいるんだってことだ。

・・・とか偉そうに書いてみるけど・・
実際のところ
フラストレーションを多く抱えた人間が
どうやってそれを解消していくかはその人次第で、
それが今回の作品だと「性」だったわけで。

相変わらずの極論の園監督だけど
作品の細部にこだわる脚本や小道具、台詞は健在。
そしてグロテスクな笑えないところで笑いを入れてるのも
背筋がぞぞっとくるシーンもあり・・。
(母親と美津子の会話。冷たい・・のときは
死体を切り刻む時の歌・・と同じく)

そして今回も「冷たい・・」同様、
オチは美津子の母親。
(冷たい・・は娘がオチ)
で、東電OLの事件では必ず母娘の関係がクローズされるので
まんざらありえなくもない気もする。

で、今回の客寄せは水野美紀であった・・って感じ?
そこまで園監督が計算したようには思えないんだけどね(笑)

この人の作品の感想を書くと
相変わらず長くなってしまう。
まだ何がメッセージなのかまとまらない、そんなところが
正直なところ。

どちらかというと次回作、
「ヒミズ」のほうがやばそうな予感・・。


★★★★☆(ただし、万人受けではない)


園監督と神楽坂恵って結婚したんですね!びっくり!
まあ、あの体じゃね・・(笑)
ものすごく彼女のバストは大きいのに
形も均整がとれててきれい。
ただ肩凝るだろうなー、と
思うけど。

神楽坂恵、グラビアやめて良い監督と出会い、良い作品に出れて
良かったね、と思ったらとっとと結婚してた。
神楽坂恵を居酒屋かなんかで誰かに紹介されて
酔った勢いで「俺の作品に3本出してやるよ」と言ったというのを
昔のエピソードで読んだ記憶があるけど
あーもー恋の罪ですな。



1911

2011年11月13日(日) 13時09分
解説: 中華民国建国のきっかけとなった辛亥革命100周年、ジャッキー・チェン映画出演100本記念の歴史巨編。理想に燃える民衆たちが、新たなる中国を築き上げようと奮闘する姿にカメラが肉迫する。ジャッキー・チェン自身が総監督を務め孫文の参謀の黄興を熱演し、その妻を『ドラゴン・キングダム』に続いての共演となるリー・ビンビンが好演する。監督は、『レッドクリフ』シリーズで撮影監督を担当したチャン・リー。歴史の陰に埋もれた名もなき人々の物語が感動を生む。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 1911年、中国は欧米列強の脅威にさらされ、清王朝は衰退する一方だったが、業(ごう)を煮やした民衆たちが立ち上がる。革命軍を束ねる孫文の参謀・黄興(ジャッキー・チェン)は一気に総督府に攻め込むが、情報が漏れていたため失敗に終わる。この戦いで多くの尊い命が奪われ、敗残兵となった彼らは次第に戦意を失っていき……。


1911,辛亥革命の話です。
学生のころに聞いたことがあり
1911と孫文、三民主義ぐらいは歴史の教科書で
知っていましたが
辛亥革命の深いところまではもちろん知らなかった私です。

この作品を通して
さらっと辛亥革命の流れ、などがわかる程度で
かなり深い歴史であるはずなので
出来事がただただ流れている感じでした。

鑑賞する前に、
少しでも辛亥革命の知識を得てから鑑賞すると

楽しめたんじゃないかな、と思います。

ストーリーはあっという間に孫文が臨時大統領になったり
そんな具合なので
ついていくのがやっと。

字幕での鑑賞をしましたが
なぜか吹き替えが多かったのも納得。

字幕が画面の下側、
歴史上の説明が右に同時に流れるため
言葉がまるでわからない私は
どっちを追ってよいものが大変でした。

ジャッキー・チェンのアクションもちょこっとだけ
ファンサービスとして入ってます。
これだけをみたい、って人もいるだろうしね。


★★★☆☆


予備知識を得てからの鑑賞をおすすめします。
NHKの大河ドラマみたいに
半年ぐらいかけてじっくりと
歴史を観たい、そんな感じ。

ただ興味ができた切り口としては成功か。

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

2011年11月11日(金) 19時53分
解説: 幾度も映像化や舞台化がされているアレクサンドル・デュマの冒険活劇「三銃士」を、『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督が映画化したアクション・エンターテインメント。無鉄砲な主人公を『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマンが演じるほか、行く手を阻むバッキンガム公爵を初の悪役となるオーランド・ブルーム、謎の美女ミレディをミラ・ジョヴォヴィッチがなまめかしく好演。8台の3Dカメラを駆使して撮り上げた驚異の映像美でよみがえる「三銃士」の世界に酔いしれたい。
シネマトゥデイ(外部リンク)

あらすじ: 17世紀フランス、銃士にあこがれを抱きパリにやってきたダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、気が強く向こう見ずな性格が功を奏したか、あることがきっかけで三銃士の仲間入りを果たすことに。その後、フランス国王側近の裏切りで奪われた王妃の首飾りを取り返すため、イギリスへ向かうことになるが、彼の前には事件の鍵を握るバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)と正体不明の美女ミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が立ちはだかる。


なかなか期待してましたが
私的には・・・でした。
かなりおおぶり、大雑把に作品ができていて
スケールの大きさやお金の掛けっぷっりは
はんぱないですが
ストーリーの節々にある??が多いし、
なんでそうなっちゃうの?みたいのも多いし、
わりと子供向けの作品なんだろうな、と思いました。

特に感想もこれといってなく・・・。

次回作をにおわすようなラストでしたが
この内容なら次回作は観に行かないかも。

★★☆☆☆





ミッション:8ミニッツ

2011年11月04日(金) 10時33分
解説: 『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督の長編第2作となるSFサスペンス。列車爆破事故の犯人を見つけるべく、犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、爆破直前の列車内を追体験していく男の運命を描く。困難なミッションを課せられた主人公を、『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが熱演。巧妙に練り上げられたプロットと先の読めないストーリー展開に引き込まれる。
シネマトゥデイ(外部リンク)


あらすじ: シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こり、事件を解明すべく政府の極秘ミッションが始動。爆破犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務遂行のため、軍のエリート、スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)が選ばれる。事件の真相に迫るため何度も8分間の任務を繰り返すたび、彼の中である疑惑が膨らんでいく。

『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督の作品です。
「月に囚われた・・」ではダンカン・ジョーンズは「デヴィット・ボウイの息子」というのも
宣伝文句でしたが

「月に・・」が良かったこと
そして今回の「ミッション:8ミニッツ」も悪くなく
すっかり「デヴィット・ボウイの息子」の冠がとれて
一監督として作品を出し
親の七光りでだけではなく(一作目はおそらく親の七光りで
あいつの息子の監督作品なら一度、観てみるかと思う人も
多かったと思うし
あいつの息子の作品なら出演してもいいだろう、出資してもいいだろう
って人もいたと思う)

さて「ミッション:8ミニッツ」ですが


前作「月に・・」と同様
画面上でのバーチャルな対話があり
8分間生きてる中で任務を遂行するまで
同じ地点に振り出されるというもの。

この発想と切り口、展開が突飛で
私は楽しめました。

予告では「ラストに映画好きほどだまされる」とか
どうでもよいフレーズをつけてますが
別にだまされるとかそんなことはないので
あの売り文句は必要だったのか、疑問。

ラストの要素にいくつもの展開と予想がたち
おそらく監督は
ラストにいくつかの要素に迷ったか
いくつあってもいいんじゃないか、という思いが
あったのではないかと思います。

つっこみどころはちょっとあるけど
展開は早く
何度も8分間に戻るたびに次は何をしでかすかと
楽しめた。

まだまだこれからが楽しみな監督です。

★★★★☆