ブルックリン

2016年07月06日(水) 21時12分
解説:『わたしは生きていける』などのシアーシャ・ローナンを主演に迎え、アイルランドからニューヨークに移住した女性の青春の日々を映すドラマ。アイルランドの片田舎から大都会のニューヨークにやって来たヒロインが、戸惑いながらも自らの宿命と愛に身を任せる姿に迫る。『パディントン』のジュリー・ウォルターズやジム・ブロードベントらベテラン俳優らが共演。二つの国と二人の男性の間で引き裂かれていくヒロインの成長物語が胸に響く。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:アイルランドの町で暮らすエイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、きれいで仕事もバリバリこなす姉ローズ(フィオナ・グラスコット)とは正反対だった。内気な妹の未来を心配するローズの考えもあり、エイリシュはニューヨークに渡ることを決意する。だが、田舎町での静かな生活とは全然違う暮らしが彼女を待ち受けていた。シネマトゥデイ (外部リンク)

現在の日本で考えれば
田舎娘が東京に出て右も左もわからないまま
成長していく、そんな単純な物語かもしれません。

ただこの時代背景、アイルランドからNYへ旅たち
姉のできなかったことを背負い、
でも自分もこんなところでくすぶっていてはいけない、そんな思いから
NYでの生活が始まります。

登場人物は女性が多いですが
冒頭の雑貨屋のおばちゃんこそむかつきますが
彼女も物語のラストでは重要なキーとなる人物です。
彼女はあのキャラでなければいけないわけです。

その他はすべての女性が
一見すると意地悪く見えるけど
実はとても親切でエイリッシュにNYで生きていく術を
ディナーのシーンで辛辣ながら
ユーモア混じりに教えたり
船の中で出会った女性も良かったなあ。
百貨店の上司も水着を彼女に選んであげたり
内面は田舎から出てきたエイリッシュをいつも応援している
姿に
現代ドラマや韓流ならきっとすごいいじめにあってそうだけど
エイリッシュの葛藤と成長を見守り続ける姿がとても心地よいです。

エイリッシュは慕い尊敬し、
自分の夢ををエイリッシュに託した姉が亡くなってから
故郷と現在の生活に思い悩み葛藤している姿があります。

エイリッシュはこの土地はこんなに暮らしにくかったっけ?
案外悪くない。
母も幼馴染もいるし働く場所もある・・
そんな迷いを持ちつつ
例の冒頭に出た意地悪おばさんが
NYで結婚していることを告げることで
自分の大切なもの、姉の思い、自分の生きていく道を
力強く感じ取る瞬間などは
素晴らしいです。

ラストも好き。
このあたりは脚本の力量を感じますが
田舎娘に都会の姉さんがアドバイスするシーンを
自分のことのようになぞり

「ああ、こうやって他の女性たちも私と同じだった」と悟りながら
愛する人を選ぶというのは

この時代背景ならでは。
この時代に苦労して苦労して
やっと一人のニューヨーカーとして女性として立ち上がった彼女。

そしてこの作り手の
根本は地味な作品でありながら
時代背景、脚本を丁寧に作りあげたことが
この作品の成功なのではないでしょうか。

主人公がどんどん都会っ子に変身していくシーンが
もうちょっとあっても良かったかな、と思いますが
後半とのバランスを考えるとあんなものなのかな。


★★★★☆

  • URL:https://yaplog.jp/sutahomovie/archive/997
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