闇の子供たち

2008年08月21日(木) 9時29分
解説: 梁石日原作の小説を『亡国のイージス』などの阪本順治監督が映画化した衝撃作。タイで横行する幼児売春や人身売買という、目を背けたくなるような現実に鋭く切り込む。記者としてジレンマを抱える主人公に『戦国自衛隊1549』の江口洋介。彼とは正反対の立場で子どもたちを救おうとする女性を宮崎あおいが熱演する。日本から決して遠くはない国で繰り広げられるむご過ぎる物語が心にずしりと響く。(シネマトゥデイ)

あらすじ: 日本新聞社のバンコク支局駐在の南部(江口洋介)は、東京本社からタイの臓器密売の調査を依頼される。同じころ、恵子(宮崎あおい)はボランティアとしてバンコクの社会福祉センターに到着する。彼女は所長から、最近顔を見せなくなったスラム街出身の少女の話を聞くが、実は彼女は父親に児童性愛者相手の売春宿に売り飛ばされており……。(シネマトゥデイ)

タイトルも予告を観ても、どうしても観る気持ちが起こらない作品でしたが、映画の完成度の高さと評判の良さにつられて行ってきました。

予想通り、本当に、重くて、観ていて押しつぶされそうになり、どうにもならない現実にどうしたらいいのかわからなくて、逃げ場のない思いになりました。
でも、こういう現実から目をそむけずに、映画として、そして、日本では有名な俳優を使って、作品として生み出し、いろいろなことを考えなくてはいけない一石を投じる作品として成立していました。

深く考えさせられたし、胸が張り裂けそうで、怒りを通り越して登場してくるタイの子供のように「無」になって受け入れるしかなかったです。
愛想笑いしかできなくなった幼児売春を強いられている子ども達の「無」の表情。

映画としておすすめ!と言ってすすめられる作品ではないけれど、多くの人がこの作品を通していろいろと感じてほしい作品。
目をそむけたいことが多く映画の中で起こっているけど、これは映画だけのはなしではない現実で、今の日本の現状も格差社会と囁かれている中で、見えないところでこのような現実が起こりつつあるのではないかと思い、そして何かを感じてほしいなということで、

★★★★☆

映画全体もかなり微細に、感情移入しやすく作られています。
よくできた作品だと思います。


宮崎あおい扮するNGO職員にしばしいらっとさせられたが、人間、こうでなければいけないのに、こんなに馬鹿正直に生きてる人間が、いるわけないし、不器用さが「馬鹿みたい」と思ってしまう現代の日本人が多く存在します。
宮崎あおいを、映画の中でうとましいと思うほど、自分がなっていないんだなとはっとさせられました。

なんとなーく回想シーンで、わからせつつも、よく江口洋介がこの役を引き受けたなと思いました。
ま、自分の持ってる性的志向と闘いつつどうしてもそれを共存しながら生きていかなくてはいけない自分に最後はあの結果になってしまいましたが、どうやったらこの世界で生きていくのか。

逃げきることができなくなったら「死」を選ぶしかないのか。

この「闇の子供たち」を一層するには、私たちの力ではどうにもならない、という思いがもっと絶望させます。
これって政治レベルの問題なんですよね
今の自分には、無力だと思わせる徹底ぶりが悲しくなりました。

悲しくても目をそむけずにしていかなきゃいけないことがあるんだけどね。
それを考えさせられたことも大きな収穫だと願って・・。
  • URL:https://yaplog.jp/sutahomovie/archive/340
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