明日へのチケット

2006年12月09日(土) 19時41分
解説: 『木靴の樹』のエルマンノ・オルミ、『桜桃の味』のアッバス・キアロスタミ、『麦の穂をゆらす風』のケン・ローチといったカンヌ映画祭パルムドール受賞監督3人が共同監督を務めたヒューマンドラマ。ローマへ向かう特急列車を舞台に、さまざまな人種と階級の人々が繰り広げる物語が描かれる。オムニバス形式ではなく、脚本の段階からアイデアを出し合って3つの物語が混ざり合う1本の長編を作りあげた名匠3人の手腕を堪能したい。

テロ対策の警備のため、すべての電車が遅れたことにより騒然とするインスブルック駅を、ローマ行きの急行列車が出発した。仕事相手の企業の秘書(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)に便宜を図ってもらった初老の大学教授(カルロ・デッレ・ピアーネ)は、自分に親切な秘書に心引かれていることに気づく。 (シネマトゥデイ)


ケンローチの名に惹かれて行ってまいりました。

解説にもあるとおり鉄道の中で繰り広げられる人間ドラマを3人の監督がオムニバス形式で描いています。
オールラウンド型でなおかつロードムービーの要素が入っています。
鉄道というある意味密室という条件?の中で3人3用の短編作品に仕上がってました。

三谷幸喜氏あたりが、鉄道を題材に、是非とも作ってほしいななんて思ったり。

個人的にやはり一番良かったのは、ケンローチの作品。3篇目ですね。

他の作品もそれなりの秀作ぞろいですが、やはり短編でも手を抜かないメッセージ性を感じる作品でケンローチ作品は、★★★★☆ですね。
他の作品は、★★★☆☆というところでしょうか。

このケンローチの作品のためにDVDをもう1度見たいぐらいの印象です。
強い社会的に大きな問題をテーマにしているのに、くすっと、笑えてしまえるところが現代の若者の、平和な世界に生きている能天気なサッカーファン(セルティックファン)との噛み合わせが素晴らしい。

この能天気な若者たちに、世界問題を考えさせたら・・
ここでやっぱり3つの意見に分かれて、

「切符が買えなくて人の切符を盗んでしまうのは、仕方ない。」
「切符が買えないからって、人の切符を盗んでしまうなんて仕方ない。」
「スーパーの店員の俺たちの手に負える問題じゃない」

平和に能天気な若者に突然、今まで無関係だった遠い世界の政治が絡んできたら?
さてどうする?
こんなことが突然起こるなんて、全く想像できずに、能天気に暮らしていて、貯金も全部ブランドの靴を買ってしまったら?
自分たちの人生を捨てて、困ってる人へ奉仕できる?

現代の能天気な若者を風刺するいつもながらのメッセージは相変わらずでした。

ラストは、やっぱ逃げちゃう。

そうなの。逃げるが勝ち。ラストに何かの答えを期待しちゃだめだよね。
だって、やっぱ今の世の中、結局、そうだもの。
今回も人間の奥底にある本音を突いた作品でした。

ケンローチ、素晴らしい
  • URL:https://yaplog.jp/sutahomovie/archive/177
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