麦の穂をゆらす風

2006年11月22日(水) 21時35分
解説: イギリスの名匠ケン・ローチによる、カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた人間ドラマ。20世紀初頭のアイルランド独立戦争とその後の内戦で、きずなを引き裂かれる兄弟と周囲の人々の姿を描く。主演は『プルートで朝食を』のキリアン・マーフィが務め、戦いの非情さに心を痛めながらも祖国の自由を願う青年を熱演。アイルランド伝統歌の名曲「麦の穂をゆらす風」にのせてつづられる、歴史と運命に翻ろうされた人々の悲劇が胸に迫る。

1920年アイルランド、英国による圧政からの独立を求める若者たちが義勇軍を結成する。医師を志すデミアン(キリアン・マーフィ)も将来を捨て、過酷な戦いに身を投じていく。激しいゲリラ戦は英国軍を苦しめ停戦、講和条約にこぎつけるものの、条約の内容をめぐる支持派と反対派の対立から同胞同志が戦う内戦へと発展する。 (シネマトゥデイ)


基本的にはあまり好きなタイプの映画ではないんです。
大きな分類にするならばミリオンダラーベイビーのように、観た後に、HAPPYな気分になれるとかすっきりした気持ちになれるとかがない作品。

好きなタイプの作品ではないですが、非常にいろいろなことを映画の中でメッセージを出していて、私の中では、★★★★★。

ただし、何度も書いてあるとおり、観終わった後に爽快な気分や、HAPPYな気分にはなれない映画。
初デートや付き合いたてのカップルさんにはすすめません。笑

今も世界のどこかで続く争いについて、やはり絶対にやめなくてはいけない、でも、人間は愚かでその罪を何度も繰り返している、ということを映画全体で訴えています。
それから、人間の本当の姿、というか・・
人間の持っている、良い部分を全部、ひっぱがしたらこういうことだよ、と。

とにかくもう観てるこっちは胸糞悪いんだけど、というぐらいのシーンの連続で、その中で人間、どうするか?
手を取り合わなくてはいけない相手は誰なのか?
何が大切なのか?

とことん追い詰められるとどうなるのか?

それから、非常に観客をひきつけるのに計算尽くされています。
例えば、主人公のデミアンが、医者という立場でありながら人を殺さなければいけないというアンチな設定。
兄弟同士、どうしても逃げられない関係をぎりぎりまで追い詰めるところなど。
兄弟の関係を今年は”ゆれる”という邦画がかなりぎりぎりに追い詰めてましたが、それを遥かにこの映画は超えてます。

デミアンが兄に訴えたかったものは?
でも、デミアンがしてしまった罪とは?
そして兄がしてしまった罪とは?

結局、生きていて何が大切なのか、ということを最後まで考えさせ、胸がしめつけられるような映画でした。

メッセージが映画全体で出ていて、だからと言って、無駄がなく後味が決して良い映画ではありませんが、是非、特に若い人に観てもらい議論をしてほしいなと思います。


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コメント
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スワロさん
おはようございます。
観たい映画があったらクリスマスとか関係なしで、行っちゃいます。
しかしクリスマスにこの映画は少々重ためだったのでは??
でも素晴らしい作品なので、ある意味、クリスマスプレゼントとなったかしら??

この作品は、スワロさんのHPにコメントも書きましたが、
私の中でのベストムービー作品なんです。
なんか辛くて切ないという言葉以上の苦しさで、
観ていて、HAPPYな気分になれないんですが、
とにかく作り方というか、なんだろうケンローチの才能を見せ付けられた
というか。

暇っこの私は年末年始は映画を観まくりますので、
あきずにまた遊びに来てくださいませ。
来年は、一緒に映画でもいかがですか??笑
本気よーー!!
2006年12月26日(火) 9時48分
swallow tail
すたほさん、おはようございます。
クリスマスはいかが過ごされましたか?
スワロは・・・仕事でした。
シングルトンはイベント時も出勤です。

シングルトンなのでもちろん1人で見に行きました(苦笑)
すごく悲しい作品で、涙をこらえるのに必死。
後味が悪くても、いい作品ですよね。
その苦さがすっごく印象的でした!

なかなか映画を見る機会も減ってしまいましたが、
来年も劇場で映画鑑賞生活を続けたいわ〜
2006年12月26日(火) 8時44分