バッド・ジーニアス 危険な天才たち

October 19 [Fri], 2018, 19:33
解説:高校生たちによるカンニングを描いたクライムドラマ。天才的な頭脳を持つヒロインがテストで友人を救ったことをきっかけに、入試でトリックを仕掛けようとするさまを描き出す。監督はショートフィルムなどを手掛けてきたナタウット・プーンピリヤ。モデル出身のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンが主演を務めた。共演は、チャーノン・サンティナトーンクン、イッサヤー・ホースワンら。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:頭のいいリン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、進学校に特待生として転入する。彼女はテストのときにある方法で友人を救ったことが評判になり、さらに指の動きを暗号化する「ピアノレッスン」方式を編み出して、多くの生徒を高得点に導く。彼女は、アメリカの大学に留学するための大学統一入試「STIC」に挑もうとしていた。 シネマトゥデイ (外部リンク)

やっと「響」で終わっていたレビューに追加できる!
そして面白かったので久しぶりに劇場に行けて良かったです。

色々な要素がつまっていて
あらすじどおり 天才のリンがお金のためにお金持ちのおバカのために
自分の答案をカンニングさせてお金をもらうバイトというよりもビジネスが始まります。

日本ではそんな意味では恵まれているかもしれません。
ただここで出てくる高校も彼女を特待生として扱い
留学生としての道を開けたりはしてますが
やはり同じく貧乏な天才男子生徒のバンクとの会話に
「生まれたときから私たちは違う。」という言葉に
日本ではあれだけ天才的に勉強ができれば道が開けるのは確かではあるのです。
しかしお金持ちに生まれた方がこの国では勝ちなようなのです。

一芸としては勉強ができる、天才は
おバカで親が金持ちより カンニングは悪いですがお金を作ることができるんだなあ、と
思わせましたし
なんだかそれでおバカちゃんたちがお金で人生が買えるならとどんどん
彼らにお金をつぎこみ
最後の国際的な試験へと入るといった
サスペンスちっくさもあり、高校生の友情、ちょっとした恋愛、家族との愛など

カンニングが主題なのに色々な要素を含ませ
だからといって混乱したりすることもなく
イチイチぐっとさせられました。

リンと父親との親子愛はなんだかじんときたし、
バンクが母を思い母のために留学したいと願っているセリフにも涙が出そうになります。
そうはいっても私はカンニング自体あまり良く思わない性質なので
おバカちゃんたちには「お前ら勉強しろよ」とも言いたくなる大人な私もいたりして。

ラストはやはり失敗しますが
バンクはわざと?リンにもう一度、別の試験で金儲けをしようと持ち掛け
さらにもしもやらないのなら 今回のことをすべてばらす、と脅しをかけます。
そこで リンの選んだ道、もうすでに心が決まってるバンクの心。

まじめなバンクはこれを背負ったまま生きるにはあまりにも酷だし
それを恋してる(多分)リンに背負わせたくない、と思ったのか
本気で金儲けをしようと思ったのか・・。

最後までリンとバンクの恋愛もすすまずですが
なんとなく二人の将来に明るい未来があることが予感されるようなラストに
みつかってしまったけれど
なんだかすっきりしたラストでした。

面白かったです。
夏に新宿でしかやっていなかったのですが
今は、有楽町で上映していて良かった。

★-0.5はカンニング自体が好きではないので。
でも総じておすすめの作品。

★★★★☆(4.5)

バンクをもし日本の俳優がやるならちょっと年がいっちゃってるけど
ニノかなーと勝手に想像してました。


響-HIBIKI-

September 21 [Fri], 2018, 17:28
解説:マンガ大賞2017で大賞に輝いた、柳本光晴のコミック「響~小説家になる方法~」を実写化したドラマ。突如として文壇に現れた10代の作家が、さまざまな人たちに影響を与えるさまが描かれる。監督は『となりの怪物くん』などの月川翔。欅坂46の平手友梨奈がヒロインにふんし、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、柳楽優弥らが共演する。平手は映画初主演。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:突如として文学界に現れた、鮎喰響(平手友梨奈)という15歳の少女。彼女から作品を送られた出版社の文芸編集部の編集者・花井ふみ(北川景子)は、彼女の名を知らしめようと奔走する。やがて響の作品や言動が、有名作家を父に持ち自身も小説家を目指す高校生の祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)、栄光にすがる作家、スクープ獲得に固執する記者に、自身を見つめ直すきっかけを与えていくようになる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あまりにも評価が高かったので
絶対に普通なら観ることもないのですが
時間もあったので行ってきました。

うーん・・。くだらないな、と言い切ってしまうほどではないし
この手のアイドルの恋愛映画など観るに耐えかねますけど
恋愛映画ではないのでそのあたりはほっとしているところ。

私、この欅坂の人気のある女の子(名前は知らない)を
全く可愛いと思ってなくて
友達役の女の子の方がよっぽど顔とか可愛いと思うんだけどと思いまして。

昨年のdocomoのCMで
欅が出てた時、初めてこの子たちの存在を知り
センターの女の子のツンデレな感じ、笑わない、ドSなキャラが
おもしろいなー、秋元康、すごいなあ、と感心してました。

この作品のすごいところは
やっぱこのセンターの女の子のキャラを捨てずに
そのままこの作品でも活かしてること。
ドSで 何を考えてるのか、攻撃的で感情をコントロールできない。

でも才能があり若い女の子なら仕方ない、というのが
どこか作品にありつつも
大人役の北川景子が「暴力はだめ」と言いつつ
むかつく奴には飛び蹴りするなど
映画だよな、映画ってところでした。

なんかね小栗旬の存在がよくわかりませんでした。
それから柳楽優弥も。
2人とも作家の役なのですがあらすじを読んで
漫画の中では いろいろな小説家の視点で描いているのかもしれないですね。

寝てしまうほどではなかったし
主人公の欅坂でのキャラを維持しているあたりに脱帽。
この子はずっとこのまま笑わないキャラで走らないといけないのでしょうか。

アイドルで辛くても笑ってなくてはいけないのもつらいけど
ずっとこのむっつりしたキャラも辛いのかなーと思います。

そういう意味ではずーーと演技をし続けながら欅坂のセンターを
やってるのはすごいことだよね。

別にファンでなければ全く見る必要がない作品。
私のように時間がたまたまあった、とかいうなら寝てしまうほどでもないかな。


★★☆☆☆(2.5)

愛しのアイリーン

September 19 [Wed], 2018, 19:09
解説:漫画家・新井英樹の原作を、この作品に大きな影響を受けたという『ヒメアノ~ル』などの吉田恵輔が映画化。『俳優 亀岡拓次』などの安田顕が、フィリピンの女性と結婚する主人公を演じる。すご味のある母親を『ハローグッバイ』などの木野花、謎のヤクザを『あしたのジョー』などの伊勢谷友介が好演。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:岩男(安田顕)がアイリーン(ナッツ・シトイ)を連れて久しぶりに故郷の村に帰省すると、死んだことを知らずにいた父親の葬儀が執り行われていた。42歳になるまで恋愛とは無縁だった彼がフィリピンから連れてきた妻は、参列者の動揺をよそに夫について回る。すると彼らの前に、喪服姿でライフルを抱えた岩男の母親(木野花)が現れる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

言うなら下品な映画ですねー。
というか人間の持つ「醜」部分を それぞれ男性、女性ならば若い子、中年、母親世代に
区分されての「醜い」部分を露骨に作品化といたところでしょう。
好き嫌いがはっきりわかれるのかな、と思います。

やはり男性目線での醜い女性像が露骨で
例えば
若い子であればアイリーン。彼女の純粋無垢なふるまいに救われることもあるけど
やくざ(伊勢谷友介)の言ってる通り
自分を売ってるのと同じです。
中年女性は私と同じ世代なのですが
子どもがいれば子どもの話ばかりでよい母親ぶってるけど
かなりのしたたか者の中年女。
子持ちなのに見た目はおとなしめなきれいな女性ですが
誰でも寝るのはOKな女性。あんな女性ばかりではないけどいると思う。
そしてなんといっても母親の愛は永遠で美しく偉大だけど
あそこまでいってしまうと疑問に思いますが
なんだか納得できてしまった母親もいると思う。
子どものためなら子どもの幸せのためなら人も殺す。
でも、結局心の中では自分のためでもあったりして。

男はあれだな。すべて女性の下半身を思う気持ち、
お金で女を買おうとする気持ち、それこそが本音の醜さなんだろうな。
それは納得。

好き嫌い分かれるし私も嫌いな作品になるけど
人間が持ってる動物的でありながら感情を持つぎりぎりの人間のマイナス要素を出し切った作品。
ちょっと前の 園子温っぽさもありますね。エロを表現のところというか。下品極まりないけど
実際、そうだよね?という語りに近い表現。

今回、最近はすっかり売れっ子の安田顕が主人公。
あそこまで売れてるのによくやったな、と。
ただ演技らしいものが出せる作品って少ないので引き受けたのでしょうか。

木野花さんは相変わらずのもんぺ姿の田舎のお母さんの見た目しか
最近、観てないですね。
彼女の演技も迫力がありました。

品がないけどなんだか最後はどうなってしまうのかと観てしまった作品。

また吉田恵輔の作品があったら観に行っちゃうんだろうな・・

男性は違う意味でも楽しめますが特に女性は苦手な人が多いと思う。

★★★☆☆(3.5)

1987、ある闘いの真実

September 12 [Wed], 2018, 17:55
解説:翌年にオリンピックが開催される韓国で吹き荒れた民主化闘争に迫る社会派ドラマ。警察で取り調べを受けた1人の大学生の死をきっかけに、国民が立ち上がった韓国の激動を活写する。『チェイサー』などのキム・ユンソクをはじめ、ハ・ジョンウ、ソル・ギョング、カン・ドンウォンらが出演。『ファイ 悪魔に育てられた少年』などのチャン・ジュナンが監督を務める。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:1987年1月、チョン・ドゥファン大統領率いる軍事政権下の韓国で、北分子を目の敵にする南営洞警察のパク所長(キム・ユンソク)が指揮する取り調べは日毎に激化していた。あるとき、ソウル大学の学生が度を越した取り調べ中に死亡するが、警察は真実を隠すため即座に火葬を申請。異変に気づいたチェ検事(ハ・ジョンウ)は解剖を命じる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

面白かったですね。
日本がバブル真っただ中。隣の韓国の民主化など影もなく・・。
私はまだ幼かったのでもちろんこのような事件と経緯があって
現在の韓国の民主化があったことなど知りませんでした。
またソウルオリンピックの前の年の事件とは目まぐるしく動いていた韓国。
日本がおバカになっていた時代です。
そんな意味では日本は平和で良い国なのかもしれない。

作品全体は群像劇になっていてわかりにくいところもありそうなものですが
それなりについていけます。
シリアスで残酷なシーンも多いと思いきや
ユーモアやくすっとした笑いもあり
韓国映画の底力を感じます。
日本は確かに平和な国と言えば平和ですが
やはりこの平和さが文化を生まないのかなあとも思わざるをえません。

ただオーバーな演技がちょっと気になりました。
脚本はちょっとした小道具などもうまいですね。
今回印象的だったのはスニーカーかな。
大学生のカップルになるかもしれない男女のちょっとしたエピソードの
1つとしてあり
若い命の尊さと恋愛要素の中で良い小道具となっています。

1人の大学生が国に拷問されて死んだことからとある検事が
不正に気付いたのか印鑑を押さないことから
事件が始まります。
今まではうやむやに火葬して真相を封印していたことが
独裁政治への不満が沸点に達しつつあった国民の切れる寸前のタイミングだったのでしょうか。
拷問部屋なども出てくるのですが
あんな感じだったのか・・恐ろしいですね。
隣の国なのに何も知らないよな、と。

現代史でありながらほとんどわからないため
当時の政治背景、大統領などをぐぐってしまいました。

韓国の大統領はいつも逮捕されるなあと思うのですが
国民性を作った歴史なのかなあ。


★★★★☆

タリーと私の秘密の時間

September 06 [Thu], 2018, 18:39
解説:『ヤング≒アダルト』のジェイソン・ライトマン監督と脚本のディアブロ・コディ、オスカー女優シャーリーズ・セロンが再び組んだ人間ドラマ。3人目の子供が誕生して心も体も限界に達したヒロインが、ベビーシッターとの交流を通して復活する姿を描く。魅力的なシッターを『ブレードランナー 2049』などのマッケンジー・デイヴィスが好演している。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:マーロ(シャーリーズ・セロン)は大きなお腹を抱え、娘サラ(リア・フランクランド)と息子ジョナ(アッシャー・マイルズ・フォーリカ)の世話に追われていた。聞き分けのいいサラと違い、落ち着きがないジョナのおかげでマーロは何度も小学校から呼び出される。夫ドリュー(ロン・リヴィングストン)は優しいが、家のことはマーロ一人に任されていた。 シネマトゥデイ (外部リンク)

うーん。同世代で
私の周りも子育てしてる子、たくさんいます。
主人公演じるシャーリーズ・セロンは今回、18キロも体重を役作りのために増量。
彼女のプロ根性はすごいものですしCGでもよかったんじゃないか、とも思えるほどの迫力満点。
でも顔は美しいままです。
シャーリーズ・セロンは太っても顔が変わって太るタイプではないんですね。
冒頭から臨月の妊婦姿ですが顔が妊娠している女性らしい優しい顔になっているのも
さすが大女優。
しかしシャーリーズ・セロンのインタビューで
当時20代で「モンスター」の時も体重を増加させ
その後に減量させたのですが
今回はもう、その後の減量が比べ物にならないぐらい大変だった、と話してました。

この体型を作品内でとことん見せねば
シャーリーズ・セロンも報われないとばかりに腹を出したり
下着姿だったり少々、出しすぎ感も否めず・・。
美しい訳ではないですがここでその姿やシーンは必要かな、といったところもありました。

作品としては
同世代として子育ての友達が多いので
共感するところも多かったです。
主人公を特に大変な状態に仕立ててるわけではなく
子育て世代はみんなあのようにして子どもを育ててますし苦労もしています。

ストーリーの中では長男が多動っぽく
ただでさえ苦労しているところへ
望んでなかった妊娠。
道順が違えば長男は怒り出すしクラスの中では馴染めず退学を言い渡されるレベル。
身も心も疲れ切った彼女にお金持ちの実の兄から
ベビーシッター、しかも夜間のみのベビーシッターをプレゼントされ
シッターであるタリーが夜間に来ることで

赤ちゃんの世話はもちろん
マーローの話を友達のように聞き、会話して
マーローの日々の生活にゆとりをもたらし
そのゆとりが
家族へストレスをぶつけてしまっていた毎日から良い変化へともたらしてくれました。

夜間のみのベビーシッターがアメリカでは本当にあるのでしょうかね?
それから実の兄のシッターは幼児教育の修士、という肩書があり
日本ではベビーシッターってなかなか浸透しにくいですが
修士の人がシッターで研究というか実践をしているのも若い研究者にはよいシステムだなあとも思いました。

物語は3つの展開化のように思います。
まずはマーローの日々の生活の大変さ、そこへタリーという若いシッターの登場で
マーローの気持ちに余裕とゆとりが出てくる
タリーとの別れ、かな。

最終的にはタリーって何者なの?というのがラストまでわかりません。
後半からタリーとマーローの謎の行動があります。
それからの飲酒運転のあと事故ってしまう、というラストで
マーローの旧姓が「タリー」だったというのも事故で映画の中で解き明かされ
無理をしてマーローが作り上げた幻影なのか本当にタリーが存在したのか・・。

いくらベビーシッターとはいえ
自分の旦那とセックスさせるのってどうなの??
全員HAPPYに仕立て上げてるけどそんなわけないでしょー。
と疑問もあったりしたのですが
実はマーローが作った幻影であるのであれば納得のいく結末。

作り手は完全にタリーが誰なのか鑑賞側に委ねることで終わり
なんだかすっきりしない気もします。

マーローが子育てからタリーにより開放され
元気になっていく姿は観ていて心地よいものでした。
同世代なので
マーローがタリーの体型を見て「20代の体だね」と言ったり
イタリア語も勉強してたけど1日で忘れてしまう、なんて話も出ると
共感できてしまったり。

子育て真っただ中だったら私以上に共感できると思うのですが
子育てママは映画館で観る時間なんてないですからね。
是非、ブルーレイが出たら子どもが寝静まったら観てもらい
元気になってほしいな、と思える作品でした。

★★★☆☆(3.5)

判決、ふたつの希望

September 05 [Wed], 2018, 20:28
解説:キリスト教徒のレバノン人男性とパレスチナ難民男性の衝突を描き、第90回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたドラマ。口論から始まった対立が裁判に発展し、やがて全国に知れ渡るさまを映し出す。監督はレバノン出身で、クエンティン・タランティーノ監督作品にアシスタントカメラマンとして参加したことがあるジアド・ドゥエイリ。本作で第74回ベネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞したカメル・エル・バシャのほか、アデル・カラムらが出演する。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:レバノンの首都ベイルート。パレスチナ人のヤーセル・サラーメ(カメル・エル・バシャ)とキリスト教徒のレバノン人トニー・ハンナ(アデル・カラム)が、アパートの水漏れをめぐって口論を始める。さらに、ある侮辱的な言動が裁判に発展。これをメディアが大々的に報じたことから政治問題となり、さらには国中を揺るがす騒乱が巻き起こる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

日本ではまずできない作品です。
宗教、政治が絡む些細ないざこざから緻密で観ているものが納得できる作品に。
凄いと思いました。
同じ法廷というか検事物のしょぼい日本作品を観たばかりだったからかもしれないですが。

水をかけてから暴言を吐き
謝罪しろ、したくない、というちっぽけな痴話喧嘩がやがては
裁判となり裁判から国内で
パレスチナの難民とキリスト教のレバノン人の争いと発展。

この裁判での被告側と告訴している側の弁護士が
娘と父親だったりと
小さなことに抜かりなく作っています。

レバノン人も口が悪く
そして妄信的なところもあり
パレスチナ難民に対するレバノン人を代表しているか?かなり攻撃的です。
何もそんなこと言わなくてもというまで言います。
そんなレバノン人には裁判の中で解き明かされる
自分の持った暗い生い立ちの中に
パレスチナ難民が優遇されることにいら立ちを覚えているのではないか、
と鑑賞していくうちに(といってもラスト近いですが)わかってきます。
ちなみに裁判のきっかけは
臨月の妻が倒れた自分を救護したため早産になり
子どもが帝王切開で未熟児で生まれたことで
必ず謝罪をさせる、という気持ちのまま敏腕の弁護士を依頼し裁判となります。

一報、パレスチナ難民も
うわべだけでも謝罪すればよいものを
どうしても許せない一言をレバノン人が発したわけです。
「お前らは殺されれば良かったんだ」的な発言です。

日本人にはどうしても理解しがたい。
歴史の中に逆鱗にふれるほどのNGワードはありますが
謝罪すれば済むシンプルな話ではあります。

しかし彼らが生きていく中で死ぬほど必死な思いで思想や仲間に守られながら暮らす
パレスチナ難民にはすんなり謝罪できないのです。
それは彼らがたどった道のりと歴史はすんなりと謝罪できる一言ではなかったのでしょう。

まだ続く中東の難民問題と難民を作ってしまう政治背景がある中で
難民を受け入れる側の国がどのように対応していっているのか、などもわかりやすいです。

今回この作品で、レバノンの中ではパレスチナ難民が優遇されている事実も
初めて知りました。

フィクションということですが
ついにはこの痴話げんかが国の大統領までも仲介に入るほどの
国内紛争にまで発展し
収拾がこの作品はつくのか?
結末はどうなるの?

どちらの言い分もわかる。
どちらも悪くない。
2人とも人間的には悪人ではなく
家族を愛す一人の人間である・・。

その中で法廷が出した結論は
どうなるかと思いきや
すっときました。(パレスチナ人の勝利ですがお互い結論は弁護士同士も
レバノン人もパレスチナ人も)

詳しくないですがレバノンの法律に基づき裁き
全員が納得した結果に。

国を巻き込んでの大騒動となった裁判。
小さなことも抜かりなく。
でもむかつくわ、この人。というのもなく
全員のおかれている背景と政治情勢、立場を
手抜きすることなくじっくりと描いた秀作でした。

★★★★★

検察側の罪人

September 04 [Tue], 2018, 13:44
解説:『クローズド・ノート』『犯人に告ぐ』などの原作で知られる雫井脩介のミステリー小説を、木村拓哉と二宮和也の初共演で映画化。東京地方検察庁を舞台に、人望の厚いエリート検事と彼に心酔する新米検事がある殺人事件の捜査をめぐってすれ違い、やがて二人の正義がぶつかり合うさまが映し出される。『突入せよ!「あさま山荘」事件』などの原田眞人監督が、正義の意味を問うドラマを骨太に描き出す。木村と二宮の演技対決に注目。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:東京地方検察庁刑事部に配属された検事の沖野啓一郎(二宮和也)は、有能で人望もある憧れのエリート検事・最上毅(木村拓哉)と同じ部署になり、懸命に仕事に取り組んでいた。あるとき、二人が担当することになった殺人事件の容疑者に、すでに時効が成立した事件の重要参考人・松倉重生が浮上する。その被害者を知っていた最上は、松倉に法の裁きを受けさせるべく執拗(しつよう)に追及するが、沖野は最上のやり方に疑問を抱き始め......。 シネマトゥデイ (外部リンク)

予想通りだったので つまんなかったです。
時間を持て余し行ってきたわけですが
キムタクはもうキムタクを一生演じていくしかないのかな。
どうしても「キムタク」なんです。
演じても演じてもキムタクがさ・・という話になってしまう。

残念だけど彼はキムタクという存在感が大きすぎて
役をやってもずーーっとキムタクなんですよね。
演技もすべて一緒というのもあると思うけどね。

反対にニノは良かった。
彼の静かな演技と滑舌、そしてバラエティで見せる「二ノ」ではなく
沖田を演じていたと思います。

キムタクの主人公作品にしたかったせいか
このシーンはいらないんじゃないか、というのが多いのに対し
(例えば座禅のシーンとか)
ストーリーの中の要となる
「松重」を執拗に恨む思いはなぜなのか。
当時の女子高生が知り合いだったとはいえ
大学生の設定なのであれば恋愛関係だったと言い切っても良かったのに
単なる大家さんの娘の設定でしかない。
彼女が冤罪を犯し、殺しまでする意味が理解できない。
よって
そこまで執拗に恨む意味が心に響かない。
そして親友の政治家との関係。
もっと巨大な大きな「悪」と戦っていてるという設定なのに
その「悪」がセリフの中でしかわからず。。
なぜそこに突き動かされているのか。わからない。

吉高ちゃんは可愛いけど
彼女もなんとなく中途半端に終わってしまってる。
潜入キャバ嬢がなぜ 検察官になり潜入をマスコミに売らなければ
ならなくなったのか。そんなことも曖昧。
一応、セリフとしてはあるけどぴんと来ずに終了。
沖野(ニノ)とは最後まで恋愛関係にならずに進んでほしかったなーと思った。

で、一番、そういった意味ではクリーンなニノ。
多分、人間的に検察官としては普通な感覚の持ち主。
でも冤罪を勝ち取ったシーンとも
意味不明なパーティーで終わりだし

ここでは裁判でなぜ松重が裁判に勝ったかなど
まるでわからない。

そしてキムタクとつながっている諏訪部というやくざ。
なぜキムタクを助けるのかもわからない。
そこにも諏訪部を突き動かす理由があるはずなのに。

つまりこの作品は
出てくる登場人物にそれなりに負荷をかけ
ドラマティックに見せかける人生のように
上っ面だけどさーーっとなぞり
事の真髄に到達していないのがそもそもの問題。

映画好きの人には物足りない。
キムタク、ニノ、吉高ちゃんのファンなら良いのかも。


★★☆☆☆


キムタクの家族が出てくるのだけど
微妙に奥さん役が工藤静香を思わせる雰囲気で笑えた。

主要登場人物以外は微妙な役者ばかりで
お金をジャニーズに使い切った感じだった。
きっとキムタクの演技だと良い役者に食われちゃうからかな。

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー

August 28 [Tue], 2018, 15:11
解説:娘が母親の元彼たちを結婚式に招待したことで巻き起こる騒動を描いた『マンマ・ミーア!』の続編。前作のその後と母親が娘の父親候補と出会った青春時代を交錯させながら描く。メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライドら前作のキャストのほか、新たに『シンデレラ』などのリリー・ジェームズ、『戦火の馬』などのジェレミー・アーヴァイン、オスカー女優のシェールらが参加。『17歳のエンディングノート』などのオル・パーカーが監督を務めた。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:ギリシャのカロカイリ島で母のドナ(メリル・ストリープ)との夢だったホテルを完成させたソフィ(アマンダ・セイフライド)は、オープニングパーティーの準備に奔走していた。一方ニューヨークでホテル経営を学ぶ夫のスカイ(ドミニク・クーパー)に就職話が持ち上がり、母との夢にこだわるソフィとスカイがぎくしゃくしているとき、ソフィが妊娠していることがわかる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

前作は10年前だったんですね!
それは年をとるはずです、私もアマンダ・セイフライドも。
アマンダってこんなにシワっぽかったっけ?と思ったのですが
彼女も32ですからあのぐらいは当然ですよねー。

10年前のはじけんばかりのアマンダ(役の中ではソフィ)も結婚して子どもできた設定。
そして主人公だったドナが亡くなっていて
彼女の若き青春の日々が今回の作品の中心となっています。
やはり若さあふれるフレッシュ感もないとしらけます。

前作の話はあまり気にせずこの作品を単体で楽しむのが良い感じです。
ヒッピーの設定とかもないですし
前作のファンならぶち壊しの設定多数。

アメリカ人はこの年代設定でも性にも開放的なんだと思いました。
そして若き日の3人の男たちはなんだか同じ顔に見えて困りました。
私も年をとったということなのでしょうか・・。
この3人の男たちのやりとりが私は一番、笑えるのですが
ラストが一番、良かったかなあ。

ラストが一番、良かったけど
「マンマ・ミーア」「ダンシングクィーン」がうたわれると
わくわくしちゃいますねー。

作品としては明るく楽しめる作品で良かったです。

横澤夏子がちらっとだけ ハリー(コリン・ファース)の取引先の日本人の子どもとして
写真がちらっと出てきたのに何か意味があるのか・・
ということと
私が一番気になったのは
アマンダセイフライドってこの共演でドミニク・クーパーと付き合ってたよねー。
というそればかりが気になり
アマンダは確か、別の人と結婚して子どもが生まれたはずなんて
作品を観ながら10年の時を思いました。

10年前、私も若かったし、
アマンダも22歳。
そりゃー20代前半と30代では考え方も変わりますから。

インタビューをその後、チェックして
この共演ではお互いプロフェッショナルとして演じたとのことだし
今も友人として良い関係のようです。

コリン・ファースももうちょっと前はおじさんの役ではなく
ブリジットジョーンズで相手役だったのに。

単体でこの作品を明るいミュージカルとして楽しむのが正解。
楽しめました。

★★★☆☆(3.5)

オーシャンズ8

August 24 [Fri], 2018, 17:19
解説:犯罪チームの活躍を描いた『オーシャンズ』シリーズの第4弾。女性8人の犯罪チームが、ニューヨークで開催されるファッションショーで強奪計画に挑む。監督は『ハンガー・ゲーム』などのゲイリー・ロス。『しあわせの隠れ場所』などのサンドラ・ブロック、『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェット、『レ・ミゼラブル』などのアン・ハサウェイをはじめ、ミンディ・カリング、サラ・ポールソン、アウクワフィナ、リアーナ、ヘレナ・ボナム・カーターらが出演している。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:仮出所したデビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)は、服役中に考えていた犯罪計画を実行しようとする。それは、ニューヨークで開催される世界最大規模のファッションの祭典メットガラに出席する女優ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が身に着ける1億5,000万ドルの宝石を盗み出すというものだった。デビーは旧知の仲のルー・ミラー(ケイト・ブランシェット)を相棒に、ハッカー、スリ、盗品ディーラーらを集めてチームを結成する。 シネマトゥデイ (外部リンク)

これは外せないわーと劇場へ。
オーシャンズシリーズはすべて観てますがあんまり覚えてない・・
登場人物ぐらいは覚えてますし
泥棒の話というのもまあわかっています。

あくまでも単体の作品として鑑賞。

最初の感想は・・
サンドラ・ブロック、年取ったなあ。
そしてさらに大好きなケイト・ブランシェットも出てきたんですが

お直しが二人ともすごすぎて
ヘレナ・ボナム・カーターのあのしわっぽい顔もじっくり見てしまいました。
画像処理でやってるのか
それとも入れてるのか笑
あれは画像処理かなー。多少は入れてると思いますが
全くシミやしわがないのは不自然すぎます。

ケイト・ブランシェットの年齢的なシワが演技の時にも光るのになんだか寂しいなあ。

登場人物も実に華やか。
そして登場する背景も素敵。
カルティエの宝石をVOUGUEのイベントで盗む設定なのですが
アナ・ウィンター様も登場の
アン・ハサウェイと同じテーブルには 本物役で ケイティがちらっとだけ登場とか
豪華、豪華。

アメリカが舞台なので
きっとTIFFANYに声をかけたんじゃないか、と推測。
セキュリティでブランドイメージがあったりするから
OKしなかったんじゃないか、とかこれは私の想像ですが。。

テンポが速く
セリフの中でサンドラ・ブロックが5年刑務所で構想をしたかのように
話すのですが
そんな感じもしなくて
人のセレクトも出所後にケイト・ブランシェットとしてたりしてるしね・・
人選って大切じゃないかね。

ただここでは女性のみ。
ラストに例のカルティエ以外のカルティエの展示を
ケイト・ブランシェットが東洋人の男性に依頼して盗む設定があるんだけど
ここでも女が良かったんじゃないかね。
その後の生活も一変する様子が出てくるけど
スリをしていた東洋人の女性・・あれをYOUTUBEでアップしたら
不審がられないか??というそんな??もつきまとう作品ではあるんですがね。

男を馬鹿にしながらずんずん進むのはなんとも女性としては
小気味のよい作品で

顔の修正は同世代のお二人はしてましたが
スタイルはため息がでるほどすばらしく
あのお腹やスレンダーなスタイルはどうしてるの?

話の設定にやや??もありますが
豪華な設定、豪華な登場人物、女性中心の配役(男優さんの有名な人はいない)さんで
楽しめると思います。

★★★☆☆

ファッションか好きなら楽しめるかと。

スターリンの葬送狂騒曲

August 23 [Thu], 2018, 17:02
解説:『ゴーストワールド』などのスティーヴ・ブシェミらが出演した風刺ドラマ。1953年のロシア(旧ソ連)を舞台に、最高権力者ヨシフ・スターリンの死が引き起こす権力争いや内部の動揺を、笑いを交えて描く。監督は『チューブ・テイルズ』やドラマ「官僚天国」シリーズなどのアーマンド・イアヌッチ。サイモン・ラッセル・ビール、ジェフリー・タンバー、オルガ・キュリレンコらが共演している。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:1953年のモスクワ。この国をおよそ20年もの間、独裁者スターリン(アドリアン・マクローリン)と彼の秘密警察が牛耳っていた。中央委員会第一書記のフルシチョフ(スティーヴ・ブシェミ)、秘密警察の警備隊長ベリヤ(サイモン・ラッセル・ビール)、スターリンの右腕マレンコフ(ジェフリー・タンバー)らが夕食に集う。翌朝近くまで続いた宴会を終え、スターリンは自室に引き上げる。

独裁者・スターリンの死後のドタバタを描いたブラックコメディ―。
この作品は膨大なコミックを2時間の映画にまとめたものなので
なんだか訳が分からなくばたばた進みます。

スターリンは知っていても
そのあたりの歴史にまるで疎いため
スターリンの後は誰が最高指導者となったかまでは知識としてなかったです。

まあ、きっともっと醜く周到に
権力争いが行われたに違いありませんが
ブラックコメディに仕上げ
笑えるような笑えないような・・。

久しぶりに見たオルガ・キュリレンコ。
もっとキーになるような設定かと思えば
そうでもなく
さらーっとした存在。

スターリンに家族を殺されたピアニストの設定で
オーケストラの演奏の録音の際
録音したレコードに恨みつらみを書き綴り
それをスターリンが読んでからスターリンが倒れてしまう、と
物語が進む設定です。

あまりスターリン、ソビエトの歴史を真剣に読んだり
観たりすることもなかったので

スターリン没後のどたばたは
その会社、もちろん政治においてもトップが突然死んだら
あのような人間模様はあるよね。

ただスターリンの後の最高指導者が数週間マレンコフ、
その後 権力争いの中、フルシチョフへ、
フルシチョフから ラストのオーケストラの演奏の上の段に座っていた
ブレジネフに・・。

そしてもちろんスターリンの息子はバカ息子とか。

その辺りも些細なことも知識として増えたのは良かったのかも。
もう少しロシア、ソビエトの歴史を学ぼうと思いました。

映画としてはやや物足りず途中はなんだか眠くなってきました。

狭い世界の中でばたばた劇が行われている印象でした。
実際はソビエトという大国・レーニンという最高指導者の死後という
大きな事件だったのにね。


★★★☆☆
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