35,000。

May 28 [Thu], 2015, 16:58
3月の『SPECTER』が終わったあと、丸々二ヶ月間を執筆にあてるためにスケジュールを空けていた。

でも、そのあとに羽田劇場の演出の仕事を頂いたり、イベントや打ち合わせや法事が入ったりで、執筆の時間はみるみるなくなり、実質一ヶ月もなかった。

「小説を書いてみませんか」と出版社から声をかけていただいたのは、二年ほど前のこと。

興味はあったものの「小説」というものを書いたことがなかった。自分の資質や能力的に書けるのか書けないのかもわからなかったので、とりあえず「書いてみます」という口約束だけをその場では交わした。そのあとは演劇活動が忙しくて小説を書く時間など到底取れず、担当の編集者さんも異動になったのか退社されたのかわからないが、連絡がつかなくなり、なんとなく話が立ち消えとなっていた。

一年前、別の出版社から「小説を書いてみませんか」と再度お声がけをいただいた。

この時も「書いてみます」と特に具体的な〆切を決めることもなく口約束だけした。例のごとく演劇活動の方が忙しく、なんとなく書かないままで一年が過ぎた。

今年になって、また「小説を書かないか」という話が持ち上がり、これはいよいよ「書け」という天の思し召しだなと思い、重い腰をあげてようやく書きはじめた。まだ書き上がってもいない小説なのに、いろいろと外堀が埋まりつつあり、いよいよ「忙しくて書く時間がありません」などという言い訳は通用しなくなってきた。創作における最重要のファクターは「〆切」であるとは、よく言ったものだ。

しかしながら、小説などこれまでに書いたことがない。方法も作法もわからない。故に最初は、文体の方向性を決めるために、序章を何度も何度も書き直した。

普段書いている演劇の戯曲とは勝手が違うことは予想していたけど、書いてみて身に染みたのはやはり戯曲と小説では使わなければならない感覚がまるで異なるということ。試し書きも兼ねて『SPECTER』のパンフレット用に短編の小説を書いてはいたものの、短編と長編とではまた違う。一人称と三人称とでは違う。ここしばらくは、とにかく文体の検証と推敲の連続だった。それでようやく自分の中で文体も定まり、書きはじめて今に至る。

一ヶ月弱かけて、35,000字ほど書いた。恐らくまだ全体の1/10にも達していない。先は長い。

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プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:末満健一 Suemitsu Ken-ichi
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脚本家・演出家・構成家・俳優・グラフィックデザイナー

1976年6月18日生。大阪府出身。39歳。2002年演劇ユニット「ピースピット」(現在活動休止中)を立ち上げ、大阪・東京にてボーダーレスに活動を行う。趣味はグラフィックデザイン、漫画読書、映画鑑賞、歌舞伎鑑賞 他。大槻ケンヂと桜玉吉とティム・バートンを愛す。

連絡先:peacepitweb@hotmail.com

《2015年の予定》
3月 SPECTER(大阪)
4月 羽田劇場(東京)
4月 GOLD BANGBANG!!(大阪)
5月 冬の来訪者たち(大阪)
5月 或る扉師の生涯(ラジオ日本)
6月 ラブラブROUTE21(神戸)
7月 Equal-イコール-(東京)
8月 舞台『K』 第二章(東京/大阪)
8月 LILIUM感謝祭(東京)
10月 夕陽伝(東京/大阪)
11月 TRUMP(東京/大阪)
12月 幽悲伝(大阪)

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