いつもの。

May 14 [Thu], 2015, 9:36

小説執筆のために自宅缶詰めの日々。気がつけば一週間以上、家から一歩も外に出ていない。

昼夜の別なくデスクに向かっていると、今自分がどの時間帯にいるのか曖昧になる。ふと窓の外を見ると、昼だと思ったら夜だったり、夜だと思ったら朝だったり、朝だと思ったら夕方だったりして、時間的錯視世界にいるような感覚に陥る。ここしばらくはそんな毎日を送っている。

今朝、トイレで便座に座っていると、唐突に全身の血が地面にまで下がっていくような気分になった。

そのあとは貧血と悪心と腹痛が同時に襲ってくるような感じで、脂汗が一気に吹き出てきた。
時々このような症状がやってくる。自分では、行きつけの定食屋ではないが「いつもの」と呼んでいる。「いつもの」がやってくると、しばらく身動きが取れない。「いつもの」が通り過ぎるまで、脂汗にまみれながらひたすら耐えるしかない。
便座に座っていることも苦しくなり、ずり降ろしたズボンを上げることもできないまま、崩れるようにしてトイレの床に倒れ込む。見てくれや綺麗汚いを気にしている余裕もない。床のタイルのひんやりとした冷たさを頬に感じながら、乱れた呼吸を整える。しばらくして動けるようになった隙に、ささっと寝室に移動して、フルマラソンを走り切ったランナーの如く、布団の上に倒れ込んだ。そのまま眠ってしまいたかったが、〆切は待ってくれない。「いつもの」が通り過ぎれば仕事に戻る。今日も缶詰め。そんな日々だ。

写真は、妻がつくってくれた卵と白葱のおかゆ。弱りきっていた胃にじんわり染みわたった。

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プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:末満健一 Suemitsu Ken-ichi
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脚本家・演出家・構成家・俳優・グラフィックデザイナー

1976年6月18日生。大阪府出身。39歳。2002年演劇ユニット「ピースピット」(現在活動休止中)を立ち上げ、大阪・東京にてボーダーレスに活動を行う。趣味はグラフィックデザイン、漫画読書、映画鑑賞、歌舞伎鑑賞 他。大槻ケンヂと桜玉吉とティム・バートンを愛す。

連絡先:peacepitweb@hotmail.com

《2015年の予定》
3月 SPECTER(大阪)
4月 羽田劇場(東京)
4月 GOLD BANGBANG!!(大阪)
5月 冬の来訪者たち(大阪)
5月 或る扉師の生涯(ラジオ日本)
6月 ラブラブROUTE21(神戸)
7月 Equal-イコール-(東京)
8月 舞台『K』 第二章(東京/大阪)
8月 LILIUM感謝祭(東京)
10月 夕陽伝(東京/大阪)
11月 TRUMP(東京/大阪)
12月 幽悲伝(大阪)

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