人差し指を握ったまま寝た

2007年03月08日(木) 17時22分
そのきれいな歯並びを
舌を尖らせてつるりと舐める

日本語を上手に扱う彼からは
少し異質な香りがした

タクシー代出すからおいでよと
前ならすっ飛んで行っていたのにね

たまに懐かしい声が聞こえてくる

よく水分の蓄えられた上質の肌を
指先で掌で腕で
気持ちのよい絨毯を見つけた

襟足にくるりと落ちている髪が
2年前と変わってなくて
4年前に戻ったようで
話したいことはたくさんあるけど
そうでもないようで
いつもより進むアルコールは
そんなことどうでもよくしてくれた

彼は少しの風を持っていた
そして、わずかな日溜りと
私は彼の傍で呼吸をするたびに
心が少しずつ震えるくらいの力をもらっていた

自転車で追いかける後姿は
私の性感に直に響く

滑るように横に近付いたと思ったら
肘でこつんと突付いて
いつもの少しだけ強い言葉で言うもんだから
なんでこの人の動作は
こうも私のいけない部分を刺激するのかと
氷がまだ溶けていない芋焼酎の香りに酔ったふりをした

実際ドキっとした
心臓に悪い

寝顔、かわいい
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