あまり年齢のことを言わないで

2006年05月07日(日) 3時51分
かわいい、と言われたいがため。

挨拶代わりのハグもすぐ横にある鋭角的な笑顔も、私のここそこをくすぐるばかり。

この人を好きになったらいけないんだよなぁと思った瞬間からきっと好きなんだ。

数回のくちづけをかわしたあとに、少し時間をおいて、また顔が近付いてきたら、ものすごくドキドキしてされるがままにしかなれなかった。

キス下手でしょ、と言われたが、こないだ初めてのキスをした翌日にキスをした人は、もっと荒っぽくてずっと昔から上手じゃなかったから、そんなことを思い出しながら「そんなことないよ」と言った。

少し厚めの唇。しっとり温かく弾力があって、滑らか。

彼の精液は、私の脚やおろされたジーンズに落ちていった。冷たい液体として。おそらく今彼は気まずそうなあるいはいらついた顔をしているだろうから振り返れなかった。ずっと前に私の中に三回入ってすぐ果てた、あのときと同じだ。

いくら年下といっても所詮男は男でちゃんとした雄だった。

そういう話題を口にすることによって互いが自制するようにといういらない気遣い。少しは危うい気持ちのままでいさせてくれてもいいじゃない。少し悲しくなる。

別れ際に頭にポン、と手を置く。今までに何人もいた。

つい、声が出て、我慢していたけど。おしずかに、と言われてひどく恥ずかしくなった。

だから私は他人と比べるような発言はしないから、との前置き。あまり言いたくない、比べるのは私の身体の中だけにとどめたいのに。思い出させないで。

ちょっと落ち込む彼を見て、ごめんね、私わりとうまいらしいんだ、と思って、言わない。

来週デートしようね、と言われ、私の名前覚えてないんじゃないか、と思った。いつ連絡がくるのやら。握手した手はあたたかくて、そのまま引き寄せて抱いてくれたらいいのに。

名前を呼び捨てにされて、おまえ、と言われた。なにげに私の心を突いてくる。

土砂降りの音がなにかとりあえず隠してくれると思った。
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