映画「怒り」原作は面白かったので、心配しながら・・・

2016年09月28日(水) 20時17分
映画「怒り」★★★★☆見て損なし
渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、
綾野剛、広瀬すず、佐久本宝、
池脇千鶴、ピエール瀧、三浦貴大、
高畑充希、原日出子、宮崎あおい、妻夫木聡出演

李相日 監督、
142分、2016年9月17日公開
2016,日本,東宝
(原題/原作:怒り/吉田修一)



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「『悪人』の李相日監督が同作でタッグを組んだ
作家・吉田修一の同名長編小説を映画化。
“怒“の血文字が残された殺人事件と
逃亡を続ける犯人像を軸に、
事件が生んだ“疑いの念“が
人を信じる心に歪みを与えていく様を、
東京、沖縄、千葉を舞台とした
3つのストーリーで紡いでいく。」

ぴあ HPより


吉田修一のファンなので
「悪人」に続いての映画化に
わずかに、「大丈夫かな」とおもいつつ
それでも楽しみにして、劇場へ。
なんと2カ月ぶり。


名古屋駅の新しいシンフォニー豊田ビルの
シネコンは凄い混雑で
新しい劇場なのに
人の流れとか、無計画な感じで
混みそうな時間帯は
次回は避けようと決めた。

さて映画。

凄く良かった
ただ3つのエピソードが並行して
描かれるが
どのエピソードも、あと20分は
余分に欲しかった

せめてあと少しづつ
深く描いたなら
ラストの感情の高まりはもっと
凄いものになっただろうなと感じた。

人は信じ、信じられて
関係を成り立たせているのだろう、
でもそれが揺らいだら・・・

誰かを大切にしたい、
大切にされたい
愛おしい気持ちを信じたい
そしてそんな自分を
感じていたい。

複雑な人間の感情の
色んな揺らぎを
映像として見事に見せている、

役者もなんだか違和感なく
リアルに感じる。

かつて整形して
離島まで逃げた男がいたが
そんなこともキーワードとして
頭をよぎる、
巧みな作りだ、
そういえば作られたモンタージュも
うまくミックスされていて
あんなに違う3人が
結構似ているのに驚いた



ただ満点に届かないのは
この映画のテーマである
「怒り」という
どうしようもない感情の発露が
もうひとつこちらに迫って来ない

やはり書籍で
自分の頭の中で想像するものと
実際に見えてしまうものは
やはりちょっと難しいかな・・・。

久々の映画で
ハズレナシ
良かった、良かった。

原作本をもう一度読み返そうかな。

★100点満点で85点

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soramove

書籍「海の見える理髪店 /荻原 浩(著) 」良作という感想。

2016年09月13日(火) 20時59分
「海の見える理髪店 /荻原 浩(著) 」) ★★★☆集英社 (2016/3/25)
240ページ、1.836円


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第155回直木賞受賞作


「伝えられなかった言葉。
忘れられない後悔。
もしも「あの時」に戻ることができたら…。
母と娘、夫と妻、父と息子。
近くて遠く、永遠のようで
儚い家族の日々を描く物語六編。
誰の人生にも必ず訪れる、
喪失の痛みとその先に灯る小さな光が
胸に染みる家族小説集。」

(Bookデータ HPより)


行きにくそうな場所にある
海の見える理髪店、
そんな場所で髪の毛を切ってもらえたら
その時間はとても気持ちの良い
時間になりそうだ。

その店に最後の予約客がやって来る、
あまり話さない客に
店主が色々話していく、
誰もが知っている、
髪を切ってもらうという行為の過程で
髪もさっぱりするように
二人の間の「何か」の関係性も
すっきりとしていくような読み応え。


オチは途中で分かったけれど
あざとくもなく、
そういうことだったのかと。

どれも驚く様な事件は起きないが
自分達にも「分かる」内容、
しみじみとさせられるが
読みやすいので
大きくここを揺さぶられもしない

物足りないかと言えば
そうでもなく、サラッと読める作品集。


ただこの作品が直木賞という
大きな勲章に見合うかどうかは疑問、
すでにかなり評価されている作家なので
そういう場合は
渾身の作品!みたいな転換点の作品にこそ
勲章をあげるべき。



最近は映画館へはめっきりいかず
もっぱら本ばかり読んでるが
昨年出会った
「サラバ!」西加奈子
この作品を超える感動には
この作品以降出会ってないので

そろそろ、心をグワングワン揺さぶれれ
しばらく、放心状態・・・、
なんて小説に出会いたいものだ。


★本日の教訓★
今回の直木賞受賞作は
読みやすいし、分かりやすくて
確かに「良い作品」だけど
もう少し、その先を読者は読みたいのだ。


★100点満点で75点


soramove
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書籍「卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし /宇江佐 真理(著) 」大きな展開はないが、しみじみ面白い

2016年09月11日(日) 11時07分
書籍「卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし /宇江佐 真理(著) 」★★★★
講談社 (2007/7/14)
320ページ、1.836円




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「のぶちゃん、何かうまいもん作っておくれよ―。
夫との心のすれ違いに悩むのぶを
いつも扶けてくれるのは、
喰い道楽で心優しい舅、忠右衛門だった。
はかない「淡雪豆腐」、蓋を開けりゃ、
埒もないことの方が多い「黄身返し卵」。
忠右衛門の「喰い物覚え帖」は、
江戸を彩る食べ物と、
温かい人の心を映し出す。」

(Bookデータ HPより)


先日読んだ本が面白かったので
同じ著者の本をネットで検索し
3冊購入、さっそく読み始めた。

江戸、八丁堀、北町奉行所同心
椙田忠右衛門の屋敷が舞台、
息子の正一郎は隠密廻り同心、
その妻、ふでさんが主人公。

6つの短編は全て料理の名前が付いてるが
豪華な名前じゃなく
豆腐や卵、心太に雑炊など
どれも庶民的なもの

内容も同様で、読んでて
思わず唾を飲み込むとか
「ああ、食べたいな」とか
それ程思わないが
すーっと「腑に落ちる」という形容が
ピッタリの読み応え。



子供が出来ないだとか
舅と姑との関係、
何より旦那様の愛情を疑い
とうとう別居に踏み切るが、
当時としては嫁側から
別居を言いだすのは
あまり無かったんじゃないかなと思うと
主人公ののぶは、
割と進んだ考えの持ち主なのかも。



大きな事件も起きないし、
内容にそれ程驚きは無いのに
続きが楽しみな作品は
作者の目線が暖かく
彼らの心情を違和感なく
伝えてくれているからだろう。



江戸時代の人々の生活は
想像するしかないが
色んなことが便利になるだけでは
人間は心の平安は得られない、

今、ある場所で
どう生きるか
そんな当たり前の幸せを
主人公のぶの行動から教えられた。


★本日の教訓★
作者は亡くなられたが
多作なのでまだまだ読めるので安心、
ただし新作を同時進行で読めなかったのが残念。


★100点満点で85点

soramove
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