映画「アニマル・キングダム」環境はやはり大切

2012年02月28日(火) 21時44分
「アニマル・キングダム」★★★
ジェームズ・フレッシュヴィル、ジャッキー・ウィーヴァー、
ベン・メンデルソーン、ジョエル・エドガートン、
ガイ・ピアース、サリヴァン・ステイプルトン出演

デヴィッド・ミショッド監督、
113分、2012年1月21日公開
2010,オーストラリア,トランスフォーマー
(原題:Animal Kingdom )






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「実話をベースにしているらしいが
この劣悪な環境で17歳の少年がどう生きるか、
少しくらい悪いことをしても仕方ないか、
そんなふうに思わせるような家族に囲まれ
少年はどんな決断をするのか・・・
最後はその個人の倫理の問題だけれど
その基準はやはり生活環境が影響するだろうな」



母親はドラッグの過剰摂取で
少年の目の前で亡くなり、
頼ったのはお婆ちゃんだった、
その家には少年の伯父たちがいて
彼らは悪事を働いては
警察に捕まれば弁護士を抱き込んで
刑務所はなんとか逃れるような
最悪な生活をしている家族だったのだ。


そんな時、少年の彼女が伯父によって殺され
それを知った少年は警察側の証人になることを決意する。


見ていて致命的なのは
少年がもっさい感じで
とても17歳には見えないこと、

だからって演技でカバーするような映画じゃないし
主人公が違っていたら
もっと印象も変わっただろうな。


お婆ちゃんを中心とする家族も
極悪人揃いというよりは
せこいコソ泥級の勢揃い、

もっと大悪党級の犯罪に手を染めてるなら
少年の葛藤も鮮やかに浮き上がるのに
どうにも中途半端だ。


ただこれが現実だったというのだから
当事者にとっては地獄だっただろうな、
でもそれ以上の強烈に心を揺さぶられるような
何かってのはここには無かった。


レンタルまで待っても損失ナシ。


★100点満点で60点


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決定!2012アカデミー賞
<作品賞>
「アーティスト」

<主演男優賞>
ジャン・デュジャルダン(「アーティスト」)

<主演女優賞>
メリル・ストリープ(「マーガレット・サッチャー」)


<監督賞>
ミシェル・アザナビシウス(「アーティスト」)

<助演男優賞>
クリストファー・プラマー(「人生はビギナーズ」)

<助演女優賞>
オクタビア・スペンサー(「ヘルプ 心がつなぐストーリー」)

<長編アニメーション賞>
「ランゴ」

<外国語映画賞>
「別離」(イラン)

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ひとつの終わり、そして始まり

2012年02月27日(月) 23時41分
ひとつの終わり、そして始まり


ひとつのクラスの担当が終わった、
何か贈る言葉を探すが見つからない、
だったら自分の好きな映画を贈ろう、
レンタルで探して
見てくれたら嬉しい。


「マラソン」★★★★
チョ・スンウ、キム・ミスク主演
(「マラソン」韓国映画歴代ナンバーワン2005年07月04日(月) の記事より再掲載)





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自閉症の青年が
走ることで自己表現を
勝ち取る

完走したからって、そこに
ゴールがあるわけではない。
自閉症が治るわけでもない。

しかしこの爽やかさはどうだ。


昨年末にソウルに行ったときは
あらゆるところでこの映画のポスターを見た。
寒い街のなかで
チョ・スンウが草に寝転ぶシーンは
それだけで、見たくさせる効果絶大だった。


監督と併走し、走り終えて
うまく話せない主人公が
監督の手をとって、自分の胸の鼓動を
感じさせるシーンはジーンときた。

言葉の要らない美しいシーンだ。

「人生にゴールはない」
何かを達成すれば、また次の目標があるだけだ。

スポーツは「ゴール」という目に見える目標がある。
もちろん仮のゴールが延々と続くだけかもしれないが。


だったら自分たちは一体何をもって
ゴールとすべきなのか。



そして何よりもやりたいと感じることができる
その「何か」を果たして見つけられるのか。


いや、もうその「何か」に向かって走り始めているのかもしれない。
「これでいいのか」っていつも自分に問いかけながら。


人の幸福は誰にも決められない。
長い長いずっと先の「ゴール」に
いかにして向かうか、その術の日々のささやかな達成に
喜びを見出すことが幸せなのかもしれない。

★★
何かが出来るということは
それだけで素晴らしい
けれど懸命に努力することこそ
本当に本当に大切なのだと
当り前すぎて言葉にするもの恥ずかしいが
素晴らしい映画に出会って
そんなことに改めて気付かされる。
★★


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映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」形あるものは壊されても、途切れない希望はある

2012年02月25日(土) 22時47分
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」★★★★
トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、
ジェームス・ガンドルフィーニ、ゾーイ・コールドウェル出演

スティーヴン・ダルドリー監督、
129分、2012年2月18日公開
2011,アメリカ,ワーナー・ブラザース
(原題:Extremely Loud and Incredibly Close






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「この映画はアメリカでなら『9.11』
我が国日本でなら『大震災3.11』以後と以前では
同じ様な映画が作られたとしても
感じ方は随分違ったと思う、
もし、そんなことが起こったら・・・という
仮定で語られるものじゃなく
自分達は人災も天災も起こってしまうこと、
その事実を痛いほど分かっているから」



主人公は9歳の少年オスカー(トーマス・ホーン)、
彼は父親(トム・ハンクス)とのゲームに夢中だった、
父親の示唆する僅かなヒントから
目的のものを探すゲームには
マンションの向かいに住むおばあちゃんも駆り出され
人付き合いの苦手なオスカーは
ゲームのなかで他人と触れあうようにと
父親は考えていたようだ。


そしてその日
同じ日の繰り返しと思われた日常が失われた。



太陽が爆発しても
8分間は地球では太陽は輝いている
太陽の光は8分かかって地球に届くから
その間、地球では太陽の光を見ることができる、
少年は偶然見つけた「鍵」を
父の最後のメッセージと考え
その鍵が開くモノを見つけようと
ニューヨーク中を駆け回る。



明日何が起こるか分からない
怖いモノはそれだけじゃない
街中に溢れてる
大きな音、空を横切る飛行機
地下鉄、悲鳴、泣き声
オスカーの視線で街を眺めると
確かなものは無く、なにもかもが脆く映る。


勇気を振り絞って街中を
鍵穴を探すオスカーに助っ人が現れた、
彼はおばあちゃんのアパートの間借り人で
何かが原因で声が出ないため
筆談で意志疎通を図るが
それはなかなか人とうち解けないオスカーには
却って良かったのだろう、
このコンビの掛け合いが
心温まる素敵なシーンとなった。



話せないことで筆談をするが
それより多くの時間
彼の瞳の作る表情が
雄弁に色んなことを物語っていて
助演候補もうなづける。


オスカーが探し当てたのは
実は鍵の本来の持ち主だった、
ガッカリするオスカーだったが
その持ち主も父親から譲られた鍵を探していた事を知り
彼の気持ちがよく分かるのだった。
不確実な世の中にあって
大切な人との絆は
目には見えないけれど
確実に繋がっているのだ。



サンドラ・ブロック演じるオスカーの母親も
あまり表には出ないが
さりげない優しさでオスカーを見守る、
どうしたらいいのか
何が最良なのか答えは無い、
だから誰もが試行錯誤し
不器用な優しい気持ちを押し付け合うのだろう、

それは何もかもをそっと包むと言うより
時に無骨で心に痛いこともあるが
それも全部愛情からでたことなのだ。


オスカーが全力で走るシーンは
何も語らないが
自分達はそんな何気ないシーンにも
色々と考えてしまう、
途切れた糸をまた繋いでいくのも
人間なのだ
その力を信じたいし、希望はあると教えてくれた。


★100点満点で85点



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スティーヴン・ダルドリー監督作品
リトル・ダンサー Billy Elliot (2000年)
めぐりあう時間たち The Hours (2002年)
愛を読むひと The Reader (2008年)
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い Extremely Loud and Incredibly Close (2011年)

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「アカデミー賞2012」発表までもうすぐ!!

2012年02月24日(金) 23時59分
「アカデミー賞2012」発表までもうすぐ!!





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アカデミー賞2012 候補作

さて、2/27(月)朝9時からwowowの予約録画して、
帰るまで結果を間違ってもどこかで
見てしまわないように
楽しみにしたいイベントまでもうすぐ。
まだ日本公開されてる作品が少ないので
比べられないが
作品賞候補は全部見たいです。



作品賞
「アーティスト 」
「ファミリー・ツリー 」
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜 」
「ヒューゴの不思議な発明」
「ミッドナイト・イン・パリ 」
「マネーボール」
「ツリー・オブ・ライフ」
「戦火の馬」


主演男優賞
デミアン・ビチル『A Better Life(原題)』
ジョージ・クルーニー『ファミリー・ツリー』
ジャン・デュジャルダン『アーティスト』
ゲイリー・オールドマン『裏切りのサーカス』
ブラッド・ピット『マネーボール』


主演女優賞
メリル・ストリープ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
ミシェル・ウィリアムズ『マリリン 7日間の恋』
グレン・クロース『Albert Nobbs(原題)』
ヴィオラ・デイヴィス『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』
ルーニー・マーラ『ドラゴン・タトゥーの女』


監督賞
テレンス・マリック『ツリー・オブ・ライフ』
ミシェル・アザナヴィシウス『アーティスト』
ウディ・アレン『ミッドナイト・イン・パリ』
アレクサンダー・ペイン『ファミリー・ツリー』
マーティン・スコセッシ『ヒューゴの不思議な発明』


助演男優賞
マックス・フォン・シドー『 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
クリストファー・プラマー『人生はビギナーズ』
ケネス・ブラナー『マリリン 7日間の恋』
ニック・ノルティ『Warrior(原題)』
ジョナ・ヒル『マネーボール』


助演女優賞
オクテイヴィア・スペンサー『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』
ベレニス・ベジョ『アーティスト』
ジェシカ・チャステイン『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』
メリッサ・マッカーシー『Bridesmaids(原題)』
ジャネット・マクティア『Albert Nobbs(原題)』



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昨年のおさらい
2011年(第83回)
作品賞 英国王のスピーチ
主演男優賞 コリン・ファース『英国王のスピーチ』
主演女優賞 ナタリー・ポートマン『ブラック・スワン』
監督賞 トム・フーパー『英国王のスピーチ』
助演男優賞 クリスチャン・ベール『ザ・ファイター』
助演女優賞 メリッサ・レオ『ザ・ファイター』


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映画「TIME タイム」発想は斬新だけどそのテンションが続かない

2012年02月23日(木) 7時54分
「TIME タイム」★★★☆
ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・サイフリッド、
キリアン・マーフィ、オリヴィア・ワイルド、
マット・ボマー、アレックス・ペティファー出演

アンドリュー・ニコル監督、
109分、2012年2月17日公開
2011,アメリカ,20世紀フォックス
(原題:IN TIME )






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「近未来、人口増加を抑制するため
遺伝子操作により人類は25歳で成長が止まり
老化がなくなるが、以後の寿命は1年と定められた。
それ以降は労働で自分の時間を獲得し
日々の様々なモノはその時間と交換、
コーヒー一杯が3分
笑っちゃうけど
見方を変えたら同じことをしてるのかもね」



主人公ウィル・サラス(ジャスティン・ティンバーレイク)は
スラムに住んでいるが、
ある日酒場で余命116年という男の命を救うことから
彼の余命を引き継ぐことになり
男は自ら余命を終わらせてしまう。


面白いのは腕にブルーのネオンサインのように
自分の余命が表示されていて

刻々とその時間が縮まって
人々は街中で時々タイムが終わった人が倒れているのを
何気なくチラ見しながら
何もなかったように過ごしている、
こんな未来だったら
人々は何に希望や夢を見出すんだろう。



多くは自分の余命を伸ばすことに汲々として
「未来」なんて言葉は
みんなの頭から無くなってしまうかもしれない、
なんだかそれじゃあつまらないな、

何が出来るか分からないけれど
それでも「何か」したいと願いながら
明確だったり、明確じゃない
自分の将来像に向かって
日々、あれこれウロウロするのが
楽しいんじゃん。


映画では貧乏人と金持ちはタイムゾーンで
厳しく区分けされ
そのことで整然と暮らしは守られているが
それで納得しているように見えるのは
どうにもおかしな感じがした、

ニュースや現在を語る評論みたいなものは
ないのだろうか?
まあ、そこまでやると面倒くさいことになるから
そのへんは割り切って見るべきだろう。


大金持ちの娘として登場するシルビア(アマンダ・サイフリッド)は
他の作品と全く違うタイプで登場し
映画のなかで際立っていた、
ストーリーとは関係ないが
まさに女優の輝きを放っていて目が離せない。



見終えて思う、
アイデアは突飛だけれど
自分達は同じことをしている
それを貨幣というものに変えるだけで

お金が無くては
自分の望む余命をどう生きるか
そんなこと考えていられないような
そんな時代が近いと連日ニュースが言っている。


★100点満点で75点



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国内興行成績(2/20付)
@TIME タイム
Aドラゴン・タトゥーの女
BALWAYS 三丁目の夕日’64
Cものすごくうるさくて、ありえないほど近い
D麒麟の翼 劇場版・新参者
Eはやぶさ 遥かなる帰還
F逆転裁判
G日本列島 いきものたちの物語
H海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
Iアフロ田中


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映画「痛み」クォン・サンウ主演のスター映画

2012年02月21日(火) 7時31分
「痛み」★★★☆
クォン・サンウ、チョン・リョウォン出演

クァク・キョンテク 監督、
104分、2012年2月11日公開
2011,韓国,エスピーオー
(原題:PAIN )






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「クォン・サンウというスターの為の映画、
障害を持ちながら懸命に生き、
自分なりの光明を見出した時
それを許さない現実が
悲劇的なラストを用意している。
映画の出来としてはまあまあ、
内容は及第点というところ」



過去の事故をきっかけに
「痛み」を感じなくなった男、
その特性を利用して
ヤクザの取り立て屋と組んで
なかなか借金を返済しない債務者に代わって
殴られることで恐怖心を植え付け
借金を返済させている。


血を流し傷は出来るが
痛みは全く感じないからだ。



そして出会ったのが
血友病を抱えながら必死で都会に暮らす女、

一緒に暮らすことになり
心を通わせていく、
そして少しお互いの将来が見えた時
男は最後の取り立て屋の仕事をする。


ああ、これはもう
最後は死んでしまうのだろうな、
大体の展開は見えてしまう、
まあ勝負作じゃなく
毎年1本映画を作っているので
ローテーション映画って感じだ。



韓国での興行成績も
初登場10位、最高位4位で
トップ10チャートに4週と
クォン・サンウという名前だけでは
ヒットにはつながらない

やはり内容なんだよな、
当時「最終兵器 弓(최종병기 활)」が公開中で
600万人を動員していて
それと比べてもちょいと寂しい。


コメディからシリアスまで多彩な映画に主演しているが
まだまだコレという代表作を手にしていない
自分の中では「ひとまず走れ!」や「マルチュク通り残酷史」が
好きだったな。


映画自体は虚しさが残り
なんとかならなかったのかなぁと考えながら
劇場を出たわけだけど
なるようにしてなった結末
せっかく懸命に生きていたのだから
どこか希望も見せて欲しかったな。



★100点満点で70点



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クォン・サンウ主演作品
2001年 火山高
2002年 ひとまず走れ!
2003年 同い年の家庭教師
2004年 マルチュク通り残酷史
2004年 恋する神父
2006年 野獣
2006年 青春漫画
2008年 宿命
2009年 悲しみよりもっと悲しい話
2010年 砲火の中へ
2011年 痛み

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映画「ドラゴン・タトゥーの女」オリジナルを見ていても楽しめるフィンチャー 版

2012年02月19日(日) 10時44分
「ドラゴン・タトゥーの女」★★★★
ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、
クリストファー・プラマー出演

デヴィッド・フィンチャー 監督、
158分、2012年2月10日公開
アメリカ,SPE
(原題:THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO )






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「2年前に見たばかりの作品、
しかもミステリー映画とくれば
ラストが分かっていて楽しめるだろうか?
そんな危惧は全くの杞憂だ、
切り口、見せ方が違うとこうも違うのか、
ハリウッド版のこの作品も面白かった」



リメイクながら舞台はスウェーデンのまま、
まさに海外版「犬神家の一族」の
凍った世界を見つめた、
雪に閉じ込められた小島、
親しげに接しながらも
そこには厳然と境界線があり
そこには決して立ち入らせない。


ジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)が
オリジナル版と比べてカッコ良すぎで
これじゃあドラゴンタトゥーの女も
すぐに好きになるじゃないかと
ストーリー展開とは別に軽く突っ込みを入れながら
今回は結末は知っているので
それをどう見せてくれるか
そのことだけを楽しんだ。



スウェーデン有数の財閥ヴァンゲルの
元会長から依頼された40年も前の
彼の娘ハリエット失踪事件、
オロジナルで感じたのはのんびりと
一見平和そうに見える場所で
密かに進行していた恐ろしい事件、
その不似合いさこそが
描かれた真実以上に怖さを与えていたが
今回はそういったことを知った上で見たわけで
真実が明らかになった時の驚きも薄い
けれど綿密に積み上げた小さな真実から
「大きな秘密」に近付くまでの
絡み合った糸をほぐす様子は
そのカット割の見せ方の巧みさも相まって
思わず座席から前のめりに見入った。



天才ハッカーのリスベットの描き方は
ちょっと不満もある

この映画の描き方だと
オロジナルを見てない人に彼女のことが
どれだけ伝わるのかと
親のような気分で心配になるのだ。
彼女の繊細さが後ろに隠れてしまい
彼女のドラゴンタトゥーの女たるゆえんが
ぼやけてしまったのは惜しいところだ。


ラストの彼女の痛みって
あれじゃあ、ただの失恋みたいじゃないか、
切なさは伝わるけれど
まだまだ核心に近付けて居ない気がした



とはいえ別バージョンで158分
退屈さは全く感じず
同じことをなぞっているのに
次が気になるような巧みな描き方で
さすがフィンチャー 監督

楽しませ方を知っているなと
しっかり堪能して映画館を後にした。


★100点満点で80点



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オリジナル版の感想はコチラ↓
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」★★★★☆
哀しい瞳の見つめる無残な過去/2010年02月06日(土)



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映画「キツツキと雨」ただ懸命に取り組むこと、ただそれだけ

2012年02月15日(水) 23時32分
「キツツキと雨」★★★☆
役所広司、小栗旬、高良健吾、
臼田あさ美、伊武雅刀出演

沖田修一 監督、
129分、2012年2月11日公開
日本,角川映画
(原題:キツツキと雨 )






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「ある日、ゾンビ映画の撮影隊が村にやってきた、
監督らしくない若い監督と
山仕事をしていた男の奇妙な関係が
やがて村全体を巻き込んでいく。
全く期待してなかったが
結構面白くて、ほんわかした気分になれた」



林業を営む克彦(役所広司)は
仕事もしないでぶらぶらしている息子(高良健吾)とは
ろくに口もきかない関係だ、
突然、東京へ行くという息子に
「行け、行け」と突き放す、
息子のほうは「引き留めないのかよ」と。

どこにもありそうな光景だ、
親とじっくり話すことって若い頃はあまりない、
子供が大人になる過程で
誰もが通る道のような気がする。



そんな克彦は映画の助監督に
地元を案内することで
映画の撮影隊と知りあうことになり
慣れない場所で撮影隊は
地元の克彦に頼ることが多くなり
そんな中で気弱に見える新人監督の田辺幸一(小栗旬)を
克彦は何かと気遣い次第に心を通わせていく。



たぶん心の中には強い信念みたいなものがありながらも、
それをどう表現したらいいのか
まだ迷っているような新人監督、
その気弱な姿勢が現場を停滞させ
助監督にいたっては見下すような言動も見えて
全てのことに決断を迫られる監督は
さらに追い詰められていく。


その後、彼は逃げ出し
連れ戻されるわけだけれど
これは新人監督の成長の物語でもある
周囲にしごかれ無言の圧力に鍛えられ
その監督自身が自ら試行錯誤しながら
自分らしい監督になっていくのだろうな
そんな過程が短い時間のなかにも
しっかり伝わる。



一方、撮影隊を受け入れた地元に暮らす克彦と
田辺の掛け合いは結構笑えた、
田舎の人間は好奇心は強いが
知りあうまでは時間がかかる、
でも懐に入ってしまえば
「ひと肌脱いでやるか」
そうなれば損得は関係ない、
そんな気質もさりげなく描かれ
見ているこちらも
「そう、そう、そういうのあるんだよな」
なんて同意しながら見入った。


二人は昼の弁当を食べながら
目の前に見える木々を指して
克彦が言う、
「ほら、そこから二番目の木と
その隣の木は20年くらいと60年くらい、
丁度オレ達みたいだ、
それ程見た目は変わらないだろう、
木は一人前になるには100年くらいかかるからな」
人生の先輩だって
結構迷っているのだ、
ただちょっと物知りだったりするだけ。



映画の中に枝打ちをするため
克彦がロープを伝って器用に
木の上に登り枝打ちをするシーンがある
自分もかつて父親と山に入り
父がスルスルと木に登って枝打ちする様子を見た、
画面がその時の光景と重なった。

★100点満点で70点



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国内興行成績(2/13付)
@ドラゴン・タトゥーの女
AALWAYS 三丁目の夕日’64
B麒麟の翼 劇場版・新参者
Cはやぶさ 遥かなる帰還
D逆転裁判
E日本列島 いきものたちの物語
F海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
Gロボジー
Hペントハウス
Iミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル



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書籍「舟を編む」好きこそものの上手なれ

2012年02月13日(月) 0時09分
書籍「舟を編む」★★★★オススメ
三浦 しをん著 ,
光文社、2011/9/17
( 259ページ , 1,575円)






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この作品は「2012年本屋大賞」にノミネートされた。


「玄武書房の新しい辞書『大渡海』の編纂メンバーとして
辞書編集部に迎えられた主人公が
いかにして新しい辞書を作り上げたか、
一年や二年で完成するものでなく、
長期的な視野に立っての仕事に立ちすくむが
完成の喜びは堪らないだろうな
これは想像するしかないが、
その喜びは伝わった、そして羨ましくもあった」



興味のある事には没入するが
それ以外は社会人としての常識も危うかったり
主人公の馬締の飄々とした感じが
とっつきにくい辞書を作り上げるという
なんとも終わりが見えない壮大な仕事に
立ち向かうこととの
ギャップを読者に強烈に印象づける
でもそのうち
「ああ、こんな人だから出来るのだろうな」と
納得させられてる。


辞書を作るようなことって
企業がやるより
国家がやるようなことかもしれない、

そんな「日本人」の根幹に関わるような事が
利益と結び付かなくては
完成までにこぎつけないという現実、
このままで完成出来るのか?
そんなちょっとしたスリリングな展開もありつつの
時間を超えた長い長いお話。


主人公を支える面々もそれぞれ個性的で
どこかに身近な誰かを見つけることが出来そう、
『大渡海』という名の辞書は
どんなふうに荒波の航海を進んでいくのか、
そしてちゃんとたどり着けるのか



短期的な決断や結果が多く求められる昨今、
果たして自分はこんな壮大な仕事に
立ち向かえるだろうか、
そんなことを絶えず考えながら読んだ、
単純に「好きだから」では出来ることじゃないが
「好き」でなければ出来ないことだ。



以前、地図を見るのが好きだという人と
話したことがあるが
彼は地図の上に実際の山並みを見たり
海岸線と海の境を
想像して時間を忘れて地図を眺めることがあると
話してくれたが
そんなふうに自分が夢中になれるものさえ
自信をもって言えそうになく
それでは「好き」なことを仕事にするのも
やはり難しいことなのだと実感する。


ラストは完成を見届けることが出来
爽やかな読後感あり
とにかく清冽な風のように
心に気持ちいい読書体験だった



★100点満点で85点


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三浦しをん著書
『格闘する者に○』(草思社、2000年。新潮文庫 ISBN 4101167516)
『月魚』(角川書店、2001年。角川文庫 ISBN 4043736029)
『白蛇島』(角川書店、2001年。『白いへび眠る島』と改題。角川文庫 ISBN 4043736037)
『秘密の花園』(マガジンハウス、2002年。新潮文庫 ISBN 4101167540)
『ロマンス小説の七日間』(角川文庫、2003年11月。ISBN 4043736010)
『私が語りはじめた彼は』(新潮社、2004年5月。新潮文庫 ISBN 9784101167558)
『むかしのはなし』(幻冬舎、2005年2月。幻冬舎文庫 ISBN 9784344410954)
『まほろ駅前多田便利軒』(文藝春秋、2006年3月。文春文庫 ISBN 9784167761011)
『風が強く吹いている』(新潮社、2006年9月。新潮文庫 ISBN 9784101167589)
『きみはポラリス』(新潮社、2007年5月。新潮文庫 ISBN 9784101167602)
『仏果を得ず』(双葉社、2007年11月。双葉文庫 ISBN 9784575514445)
『光』(集英社、2008年11月 ISBN 9784087712728)
『純白のライン』2008年12月(アシックスのWEBサイトで公開[1] 。『シティ・マラソンズ』所収。文藝春秋、2010年10月 ISBN 9784163291109)
『神去なあなあ日常』(徳間書店、2009年5月 ISBN 9784198627317)
『星間商事株式会社社史編纂室』(筑摩書房、2009年7月 ISBN 9784480804204)
『まほろ駅前番外地』(文藝春秋、2009年10月 ISBN 9784163286006)
『天国旅行』(新潮社、2010年3月 ISBN 9784104541065)
『木暮荘物語』(祥伝社、2010年10月 ISBN 9784396633462)
『舟を編む』(光文社、2011年9月 ISBN 9784334927769)

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映画「J.エドガー」正義に取りつかれた男の物語

2012年02月11日(土) 16時33分
「J.エドガー」★★★★
レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、
ジョシュ・ルーカス、ジェフリー・ドノヴァン、
リー・トンプソン、ジュディ・デンチ出演

クリント・イーストウッド 監督、
137分、2012年1月28日公開
2011,アメリカ, ワーナー・ブラザース
(原題:J. Edgar






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「クリント・イーストウッド監督と
レオナルド・ディカプリオで
どんな映画が出来あがったのか
すごく期待して劇場へ、
8代の米国大統領たちに仕え、FBI初代長官から48年も
その任期を務めた実在の人物を描いた作品、
J・エドガーの功績よりも
その人物に焦点をあてた作品となっていた」



FBIといえばドラマや映画の題材の宝庫、
これまでは捜査官が犯罪に
いかに立ち向かったかが描かれてきたが
この映画はその組織そのものを創設し
以後半世紀にもわたってとのトップに君臨した男の一代記、

クライマックスといえるような
盛り上がるシーンはないが
過ごした時代とその中で
いかに自分の理想を実現させたか
とても静かな映画だったが
主題は誰もが自分の生きる道を模索する時代に
とてもずっしりと響く映画となっていた。



映画は彼がこれまでを振り返り
自伝を書くため口述することから始まる、
駆け出しの頃の「正義」を胸に秘めた頃から
FBIという組織を作り上げ
いかに強大な組織に育てたかを
いくつかのエピソードとともに
現在と過去を行ったり来たりする。


人生の中で何を優先して生きるか
これは人間ひとりひとりに与えられた命題だ、

フーヴァーはどちらかというと
FBIという組織に生涯をささげ
恋愛においては自らの同性愛というセクシャリティーを
ひた隠しに隠し
死ぬまでFBI長官の座を譲らなかった、
ここまで仕事にのめり込むことは
普通の人間には出来ないことだけれど
出来ないことを続けたからこそ
唯一無二の存在となりえたのだろう、

常人には真似できないなと思いつつも
羨ましくもある。


彼はハードな仕事については
文句は言わない

関わる人々にはそれぞれ意見を持ちつつも
体を壊してまでも仕事にのめり込む、
今はそういう考えは少数派だろう
仕事より自分の個人生活を誰もが優先する。


けれどその仕事で自分の目標とすべきものが
実現できるなら
その喜びもまた大きいもので
その達成感を味わってしまうと
仕事人間という存在もあり得るなと賛同できるのだ。



大きな感動!というシーンは無いが
脳溢血で倒れた生涯の片腕クライド・トルソンに
グチグチ文句を言いながら
朝の食卓で卵を割っているシーンなど
さりげない心遣いを見事に表現していた、

果たしてイーストウッドはこの映画で
何を一番に描きたかったのか
そんなことを考えた
きっと彼の頭の中にはまだまだアイデアが溢れ
とにかく自分の国アメリカの色んな事を
出来る限り記録し映像に残したいのだろうなと
そんな結論。


★100点満点で75点



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レオナルド・ディカプリオ主演作品
J・エドガー(2011)
ポール・マッカートニー THE LOVE WE MAKE 9.11からコンサート・フォー・ニューヨーク・シティへの軌跡(2011)
インセプション(2010)
シャッター アイランド(2009)
レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで(2008)
ワールド・オブ・ライズ(2008)
ディパーテッド(2006)
ブラッド・ダイヤモンド(2006)
アビエイター(2004)
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)
ギャング・オブ・ニューヨーク(2002)
あのころ僕らは(2000)
ザ・ビーチ(2000)
仮面の男(1998)
仮面の男(1998)
セレブリティ(1998)
タイタニック(1997)
マイ・ルーム(1996)
ロミオ&ジュリエット(1996)
バスケットボール・ダイアリーズ(1995)
クイック&デッド(1995)
太陽と月に背いて(1995)
百一夜「短い友情出演」(1994)
ギルバート・グレイプ(1993)
ボーイズ・ライフ(1993)

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