映画「川の底からこんにちは」私ドーセ、中の下ですから

2011年08月31日(水) 19時09分
「川の底からこんにちは」★★★☆WOWOWで鑑賞
満島ひかり、遠藤雅、相原綺羅、
志賀廣太郎、岩松了出演

石井裕也監督
112分、2010年5月1日公開
2009,日本,ユーロスペース
(原作:原題:川の底からこんにちは )








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「全身真っ白の姿で何かを歌ってる、
そのポスターやチラシの姿が強烈に印象に残り
気になっていた映画をやっと見た。
主演の満島ひかりも最近気になる女優
彼女の何に惹かれるのか
それも確かめたいと思った」



駆け落ちのように上京して5年、
仕事も恋愛にも行き詰っている日々、
佐和子(満島ひかり)は、
父親が病に倒れたことで田舎に帰り
家業のしじみ工場で後継ぎ見習いとして
働き始める。


そこにはくせ者揃いのオバチャンたちが
やる気のない佐和子を迎え撃つわけで
「男と逃げたくせに、急に帰ってきて
後継ぎですって言われたってねぇ」
佐和子に聞こえるように話す彼女達。


最初はそんな反発にも
「しょうがない」と無気力だったが
東京から一緒に帰って来た男を
同級生に取られたところから
彼女は開き直り
「中の下でもやるしかないじゃん!」と
傍目で見ると空回りのような
やる気を発揮し始める。



何事も悪い事は自分じゃなく
周囲の人間や不況という社会が悪いと
その傷を舐め合うような人間関係
顔を合わせれば誰かの噂話と
「あーあ、何か面白い事ないかな」と。

笑って見てるけど
どこかに自分のやってることを
誰もが見つけるんじゃないかな、
で、思うのは
「ここまでじゃないよな」と。



どーせ中の下、
こうなったらやってやろうじゃんか!
佐和子が気合を入れると
それさえも脱力感に満ちていて
大丈夫かよ!と突っ込みを入れたくなるが

笑っているうちに
なんかこっちも励まされてる気がしてくる
まだまだ頑張りが足りないんじゃないかと。


感違いな方向への努力だって
しないよりはマシ

「ドーセ」なんて言ってないで
しじみ会社の社歌を一緒に歌って
自分らしい自分になるために
やれること、やりたいこと
何でもやってやろうじゃないか
そんな気分にさせてくれる映画だった。



主演の満島ひかりの棒読みのような
セリフと不幸そうな表情、
とても主役を張るような女優さんに見えないが
後半の輝きを見ると
やはりなにか持ってるんだなと感じた。


もうレンタルになってるハズ
期待なんかしないで見ると
結構元気をもらえる映画。


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満島ひかりの仕事
少林少女(2008年4月26日公開、監督:本広克行) - 高橋ひかり 役
プライド(2009年1月17日公開、監督:金子修介) - 緑川萌 役
愛のむきだし(2009年1月31日公開、監督:園子温) - ヨーコ 役
ちゃんと伝える(2009年8月22日公開、監督:園子温 )- 女子高生 役
クヒオ大佐(2009年10月10日公開、監督:吉田大八) - 浅岡春 役
食堂かたつむり(2010年2月6日公開、監督:富永まい) - ミドリ 役
カケラ(2010年4月3日公開、監督:安藤モモ子) - 主演・北川はる 役
川の底からこんにちは(2010年5月1日公開、監督:石井裕也)- 主演・佐和子 役
悪人(2010年9月11日公開、監督:李相日)- 石橋佳乃 役
ラビット・ホラー3D(2011年9月17日公開、監督:清水崇)- 主演・今里キリコ 役
一命(2011年10月15日公開、監督:三池崇史)- 美穂 役
スマグラー -おまえの未来を運べ-(2011年10月22日公開、監督:石井克人)- 田沼ちはる 役

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書籍「アントキノイノチ」命に向き合うこと、働くことについて考える

2011年08月30日(火) 19時09分
書籍「アントキノイノチ」★★★★☆泣いた
さだ まさし 著 ,
幻冬舎 、2011/8/4 初版
( 325ページ, 630円)



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「もう、好んで泣けるような小説を読むことはしない、
そんなふうに決意とまではいかない
ゆるい決めごとをしたのは
重松清を何冊か読み終えた後だったと思う、
だからこの小説も慎重に避けていたが
『無縁社会』だとか『孤独死』という
現代のキーワードまでも
避けては通れないとも思い
ネット注文してさっそく読み始めた」



ごろんと寝転んで
涼しくなった外の風を取り入れつつ、
日曜の午後3時間あまり
泣いた
泣いたね、
泣かされた。


この小説は2重構造になっている、
まずは主人公の高校時代、
近い存在だった同級生の悪意ある行動に触れ
精神のバランスを崩して
高校を中退した頃の出来事と
リハビリを兼ねた
父の紹介で始めた仕事をする事で
変化していく心。


働き始めた現在と
高校時代の出来事が交互に描かれながら
ゆっくりとゆっくりと
癒されていく様子が
繊細に描かれている。



その中でも中心となるのは
死後一週間などある程度経過して
発見される孤独死が
増えているという現代、

隣に住む人がどんな人かも
知らない生活がそうさせるのか、
主人公の仕事はそんな孤独死を迎えた人の
住んでいた部屋の片づけをすること。


亡くなった人の最後の支度をお手伝いする
それは言葉に書けば
ひとつの仕事を表すに過ぎないが
現実はとてもとても大変な仕事だ。

遺体はすでに運ばれているとはいえ
人間の残す臭いやその他の痕跡
それは想像を絶するものがある、
果たして主人公はこの仕事を続けられるのか。


高校時代の事件のトラウマから
人と接せることを極力避けようとするが
それでも誰かと繋がりたい
そんな主人公の想いが
一緒に働く上司の優しい心と
仕事に懸ける情熱に触れて
自分もこの仕事を続けていきたいと考える。


やりがいのある仕事というには
あまりに過酷な現実を向き合い
ほとんどは無言の相手と
その最後の旅立ちの手伝うという
外見的には報われない仕事だ、
誰もが進んで選ぶというわけではない。



人はどうして仕事と関わっていくのか、
現在の仕事を選んだ理由は
それ程明確ではない人が多いだろう
そんな自分自身の事、
命と向き合うこと
色んなことを考えさせられた。


映画も楽しみだ。



★100点満点で85点




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さだまさしのお仕事/書籍
茨の木 (幻冬舎文庫)
本気で言いたいことがある (新潮新書)

眉山 (幻冬舎文庫)
解夏 (幻冬舎文庫)
まほろばの国で (幻冬舎文庫)
おばあちゃんのおにぎり (くもんの児童文学)
精霊流し


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映画「サンザシの樹の下で」おとぎ話のような純愛

2011年08月29日(月) 19時09分
「サンザシの樹の下で」★★★★
チョウ・ドンユィ、ショーン・ドウ、
シー・メイチュアン出演

チャン・イーモウ監督
113分、2011年7月9日より順次公開
2010,中国,ギャガ
(原作:原題:Under the hawthorn tree )







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映画を見ている間じゅう
サントリーの烏龍茶のCMが連想された。


「初恋と田舎の生活
名作『初恋のきた道』を彷彿とさせる設定
監督はどうしてもこの時代と人間を
描かずにはいられないようだ、
切なさが全編に溢れ
もどかしくもあったが
それを期待して見に行ったので
それなりに満足な出来だった、
でも名作にはまだまだ」



中国の歴史を駆け足で見せる
抗日戦で多くの中国人が殺され
その血が普通は白く咲く花を
赤に染めていると
農村学習に来た高校生に話す先生、
時は文化大革命真っただ中。

恐怖政治にも似た様子で
強権で民衆を抑えた事実を
そこここに見せ
中国の歩んだ歴史を思う。


革命の指導に基づいて農村に送られた
女子高生ジンチュウ(チョウ・ドンユィ)は、
そこで地質調査をしている
青年スン(ショーン・ドウ)に出会う。

人目を忍ぶ恋が始まるが
なんとももどかしい、
だから余計にわずかに触れ合った手や
遠くで見つめるだけの時間も
心をほんわりとさせてくれる、
優しい気持ちにさせてくれる。



今時キスさえしない純愛って
ともすれば絵空事のようにしか
感じられないが
この映画では主役の二人の雰囲気や表情、
交わす言葉や周囲の視線に至るまで
たぶん計算されているのだろうが
これがピッタリと全てをリアルに見せている。



二人の交際を認めない
ジンチュウの母の言葉に従い
「一生でも待ちます」と姿を消すスン、
その後、教師となり学校に残ったジンチュウは
スンが白血病と知り病院を訪れる。


小さいベッドでスンは彼女を抱きしめ
目を閉じるが
切ないシーンだった、

自分が不治の病に冒され
彼女との将来の約束を何一つ
叶えることが出来ないと知りつつ
その事実を告げないと決めた心が泣いている。



白血病なんて安易な設定だと
思ってしまえば
この映画は胸に響くことはないだろう、
でも人は死んでいく確実に
それがいつとはぼんやりとしていて
だから毎日を過ごし
未来を考える事ができるが
病に倒れこれから治るのかどうかも
不確かな時
本当に好きな人と将来を約束することは
彼にとっては出来ないことだった。


同じ設定でも映画の印象は全然違う
この二人が演じていなければ
成立しなかった映画だ、

でもラストはやはりキツイ、
僅かでもいいから
幸せな時間を過ごして欲しかった
これじゃああんまりだ。


やはり見たいのはハッピーエンド


ラストに二人を結びつけた農村に立つ
サンザシの樹が真っ白な花をつける、
そしてその樹もダムによって沈んだという、
「僕は君の想い出の中に永遠に生きる」
時や物は移り変わる
けれどかけがえのない時間は
胸に永遠に刻まれる。


たまにはこんな映画を見るものいい。


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チャン・イーモウの仕事
王妃の紋章(2007)
それぞれのシネマ「映画をみる」(2007)
単騎、千里を走る。(2005) 高倉健主演
LOVERS(2004)
HERO(2002) 良かった!
至福のとき(2002)
初恋のきた道(2000) 最高!
あの子を探して(1999)
キープ・クール(1997)
活きる(1994)
秋菊の物語(1992)
紅夢(1991)
菊豆(1990)
上海ルージュ(1990)
ハイ・ジャック 台湾海峡緊急指令(1988)
紅いコーリャン(1987)

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映画「うさぎドロップ」松山ケンイチと芦田愛菜の芸達者ぶりを見る

2011年08月27日(土) 13時35分
「うさぎドロップ」★★★☆
松山ケンイチ、香里奈、芦田愛菜、
池脇千鶴、木村了、キタキマユ、
風吹ジュン、中村梅雀出演

SABU 監督
114分、2011年8月20日公開
2011,日本,ショウゲート
(原作:原題:うさぎドロップ)






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「主人公ダイキチ(松山ケンイチ)は、
祖父の葬儀で祖父に幼い隠し子が居ることを知り、
6歳の少女りん(芦田愛菜)の面倒を
見たがらない親族を見かねて
勢いでダイキチがとりあえず預かることになってしまう、
27歳の独身&彼女なしのダイキチの奮闘が始まる」



ありがちな設定に
名子役の芦田愛菜との共演となれば
なんとなくラストまでのストーリーは
察しがつくというもの、
ウソ臭い泣きの演技なんか見せられたら嫌だなと
ほぼそんな態度で映画に向き合ったが
これがもう彼女の表情や行動に
頬が自然と緩んで
見事に芦田愛菜ちゃんの名演にはまった。



いきなり6歳の女の子の世話をするって言っても
「保育園と幼稚園って何が違うんだろう?」
正直な感想や戸惑い
そして寝顔を見る時の安らいだ表情まで
ストーリーに驚きが無い分
彼らの演技やちょっとした言葉に
ガンバレヨとし自然と応援している。




満員電車で子供を保育園に連れて行くこと、
おねしょを汗と言い張る子供、
「ダイキチも死んじゃうの?」
無邪気にでも真剣に聞く子供


さりげないシーンの連続が
物語をリアルなものに変えていく、

極めつけはダイキチが会社に
「残業のない部署に変えて欲しい」と言うこと、
そうでなければ保育園の送り迎えが
出来ないからだ。


多くの人はどう考えるだろう、
「そうだ、その通り」
「そこまでは出来ない」
子供の為に自分なりに頑張っていた部署を
簡単に諦められるのか。


天秤にはかけられない
聞かれても本当にそうなってみなければ
「もし」という仮定の問には
簡単に答えられない
そのあたりが誰もが考える事じゃないだろうか。


やりがいのある仕事がしたい
そう願いつつ
今自分のしていることが
その目標に近づいているようにと
信じ、願いながら。



そしてある程度そのやりがいという
明確じゃないものを仕事で感じた時、
果たして別の選択が出来るだろうか、
そんなことを考えさせられながら
結構この映画を楽しんで見た。


映画じゃなければ
実現できない大掛かりなシーンはないし
暗闇で大画面と一対一で
向きあわなければ
この映画の言いたい事が伝わらないなんて
そんな映画じゃないが
まだまだ暑い外から逃げて
涼しい劇場で見るのは正解

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松山ケンイチの仕事2010-2011ここ2年間
GANTZ PERFECT ANSWER(2011)
マイ・バック・ページ(2011)
GANTZ(2010)
ノルウェイの森(2010)
誰かが私にキスをした MEMOIRS OF A TEENAGE AMNESIAC(2010)
ノルウェイの森 エクステンデッド版(2010)


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もう一度、新しいスタート

2011年08月25日(木) 16時40分
もう一度、新しいスタート





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あっという間の3か月
今までも同じ時間を繰り返しながらも
新しいこの時間は
今までと違う濃縮な時間だったはず、

そこで出来たことを
これから自分なりにデザインして
何かのこれからのヒントや
活力になってくれたら
自分はそれがとても嬉しい。


人はそう簡単には変わらない、
昨年富士山に登った時  
日の出を待って多くの歓声がそこここであがった、
それまで冷えていた空気が
ぼんやりとした太陽の光で
暖かさを肌で感じて
そういった自然の凄さを
改めて思った。



そんな時、近くで誰かが
「人生観が変わる」と言っていたが
自分は「そんな大袈裟な」と
どこか冷めた気分もあった。


けれどあの時感じた
太陽の暖かさは
驚きでもあった。



そんなふうにこれからも
新しい何かや
改めて感じることに出会えること
そんな日々の繰り返しなら悪くないなと思う、

毎日毎日はそれ程
劇的な変化は無い
けれど振り返って見ると
少し前ともしくは昨年の今頃の自分とは
きっとどこか違っているはず。


花と映画のチケットをありがとう、
そのうちそのプレゼントで見た映画の
感想をここに書き込みます。


みなさんの活躍を祈ります。



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映画「シャンハイ」キャスト、舞台は申し分なし、でも何かが決定的に足りない

2011年08月24日(水) 7時32分
「シャンハイ」★★★
ジョン・キューザック、コン・リー、
チョウ・ユンファ、渡辺謙、菊地凛子出演

ミカエル・ハフストローム 監督
105分、2011年8月20日公開
2010,アメリカ、中国,ギャガ
(原作:原題:SHANGHAI)







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「主役はジョン・キューザックだけど、
コン・リーがもの言いたげな表情で
登場回数が思いのほか多かった、
そして我らが渡辺謙も重要な役で
見どころも多く、
ハリウッド映画というより
アジア映画と言った方がすんなりくる」



1941年、太平洋戦争開戦前夜。
米国諜報部員のポール(ジョン・キューザック)は
親友コナーの死の真相を究明するため上海にやってくる。


当時の上海は地勢的な理由から
日本軍が優勢を誇っていたが
ラスト付近では日米開戦とともに
一気にラストへとなだれ込んで行く。


映画は重厚な印象で
激動の時代の雰囲気を伝える、
設定や登場人物のそれぞれの抱えるものを
短い間にテンポよく説明して
出だしは好調

面白くなりそうと心が躍るが
全ての物語が動き出した時
なんだかちぐはぐな映像が
物語の視点をぼやけさせてしまった。



キャストは申し分ない、
舞台設定も映画として描くには
とても面白そうだ、

日本や中国の俳優がハリウッド映画の
中心で演じるという誇らしさもあり
かなり期待していたので
中盤から物語が散漫になり
崩壊していくのを
すごく残念な気持ちで見つめた。



コン・リーは美しく
渡辺謙の見せ場も相当カッコ良かった、

でもジョン・キューザックには
今回の役は重荷だったし
熱意が空回りするような出来に
見ていて熱が引いていく、
なんとかならなかったのかなぁ、
そんな思いで劇場を後にした。


個々のキャストは熱演し
その頑張りを見るだけでも価値はある。



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ミカエル・ハフストローム監督のお仕事
ザ・ライト -エクソシストの真実- (2011) 監督  
シャンハイ (2010) 監督  
1408号室 (2007) 監督  
すべてはその朝始まった (2005)<未> 監督  
ポゼッション (2004)<未> 監督/脚本


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映画「憂国」三島由紀夫の遺書

2011年08月21日(日) 19時09分
「憂国」★★★☆
三島由紀夫 鶴岡淑子出演

三島由紀夫 監督/制作/原作/脚色/美術
1966年/モノクロ/28分
(原作:原題:憂国)







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今、名古屋のシネマスコーレでは特集上映
<三島由紀夫を【観る】>として
9本が連続上映されている


「あの三島由紀夫の『憂国』を
劇場で見られるとは思っていなかった、
28分に凝縮された彼の想いが
どんなものか
自分は多分その片鱗に触れたのだろう」



ワグナーの「トリスタンとイゾルデ」という
音楽だけ、セリフは一切ない
その代わりに巻物に書かれた状況説明があり、
舞台のようなセットと
三島演じる武山信二中尉とその妻の
この世の最後の濃縮された時間を見せるが
ラストの切腹シーンでは
実際の三島の行動を思わずにはいられない、
まるで予行演習のような
遺書のような映画だ。



文章の描写と比べると
ここに見える映像と効果は稚拙だ

演じているというより
写真の連続のような
その一瞬の「姿勢」にこだわったような
見せるというより
見られることを充分に意識したようだ。



でもまあ実際その辺はどうでもいいのだ、
生きて動いている三島を見られただけで
それだけで満足だから。

自ら確固たる意志を持ち
それを貫くためなら
死をも辞さない
そんな彼の最後までの生き方を
この主人公に重ね
まさに何かを予告した映画。

自決を夢見てたような作者が
こうしてそれを映像化し
のちに自分で実際にやり遂げるわけだけど
彼は自分の最後の姿、
やり遂げた姿を見たかったんじゃないかな、
なぜだかそんなふうに思った。



公開ってされたんだろうか、
されたとしても短いので
どんな形だったのか
それら全てを知らないが
大衆の牙を抜かれた魂を嘆き
それなら自分の信じた道を
進む以外選べなかった三島自身を思うと
その後の彼の自決まで
避けられなかったのだろうな。

映画の出来としてはお粗末だけど
三島由紀夫を知るには見逃がせない作品。




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シネマスコーレでは「憂国」以外に以下の作品が現在上映されている。
「炎上」1958年/日本/99分/大映配給/監督/市川崑 出演/市川雷蔵
「剣」1964年/日本/94分/大映配給/監督/三隅研次 出演/市川雷蔵
「人斬り」1969年/日本/140分/フジテレビ、勝プロ配給/監督/五社英雄 出演/勝新太郎
「からっ風野郎」1960年/日本/96分/大映配給/監督/増村保造 出演/三島由紀夫
「獣の戯れ」1964年/日本/94分/大映配給/監督/富本壮吉 出演/若尾文子
「黒蜥蜴」1968年/日本/86分/松竹配給/監督/深作欣二 出演/丸山(美輪)明宏
「にっぽん製」1953年/日本/96分/大映配給/監督/島耕二 出演/山本富士子
「永すぎた春」1957年/日本/97分/大映配給/監督/田中重雄 出演/若尾文子

 以上、一部は上映終了している。

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映画「メカニック」人間の感情っていうやっかいなモノ

2011年08月20日(土) 0時09分
「メカニック」★★★☆
ジェイソン・ステイサム、ベン・フォスター、
ドナルド・サザーランド、トニー・ゴールドウィン出演

サイモン・ウェスト監督
93分、2011年8月13日より公開,
2010,アメリカ,ショウゲート
(原作:原題:THE MECHANIC)







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「何か面白そうな映画やってないかな、
そう思って劇場前に行くと
予告編も見てなかった、この映画が
丁度良いタイミングで始まるってことで
ジェイソン・ステイサム主演なら
そこそこ楽しませてくれるだろうと劇場へ」



チャールズ・ブロンソンの「メカニック」(1972年)のリメイク、
オリジナルは見てないが
機械のように一切の感情を排して
殺し屋に徹するアーサー・ビショップ(ジェイソン・ステイサム)の
映画の冒頭の鮮やかな仕事っぷりに
もう映画に引き込まれてる、

殺されたと分からない事故死に見せかけ
現場からも逃走するというより
立ち去るって感じで計算された仕事を見せてくれる。


仕事が終われば自宅でクラッシック音楽を聴き、
古い車に手を入れ
定期的に会う女性もいるが
彼女に名前さえ明かしていない、
そんな完璧に抑制された生活を送る。


ところが組織のボスから古い友人であり
恩人のハリー・マッケンナ(ドナルド・サザーランド)の
殺害を依頼され、引き受けざるを得ない状況で
ハリーもアーサーに殺されるなら本望とまで
最後の瞬間に言ってくれるが
恩人を殺したという事実は
簡単に割り切れるものじゃなく

メカニックとして機械のように行動しようと思いつつも
恩人だったハリーの息子が
ダメになっていくのを見過ごせず、
舎弟として育てていくことを決意する。

このお膳立てまでで
ラストはなんとなく予想できる、
でもやはりストーリーの意外性より
ここはどんなアクションを見せてくれるかだ、

組織のボスに舎弟と組んで立ち向かい
派手に銃を撃ちまくり
爽快なことこの上ない、
やはり「悪」に立ち向かうって構図は
気持ちをスカッとさせてくれる。


そしてラスト
今度は父親殺しの事実を知った舎弟と
アーサーの対決、
なんとか穏便にならないのかなぁと思いつつも
ラストを見つめる、

やはりなんか寂しいね、
でもこれでアーサーはまた元のマシーンに戻って
次の標的をどう始末するか
音楽を聴きながら計画を立てるのだろう。


全く期待してなかったが
拾いモノだった、
レンタルまで待ってもいいが
爆破やアクションはやはり大画面で。


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サイモン・ウェストのお仕事
メカニック (2011) 監督  
ヒューマン・ターゲット (シーズン1) (2010) 監督  
ストレンジャー・コール (2006) 監督  
ブラックホーク・ダウン (2001) 製作総指揮  
トゥームレイダー (2001) 監督/脚色  
将軍の娘/エリザベス・キャンベル (1999) 監督  
コン・エアー (1997) 監督


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映画「ツリー・オブ・ライフ」善き人であろうと、もがきながら生きている

2011年08月18日(木) 19時09分
「ツリー・オブ・ライフ」★★★★
ブラッド・ピット、ショーン・ペン、
ジェシカ・チャスティン出演

テレンス・マリック監督
138分、2011年8月12日より公開,
2010,アメリカ,ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(原作:原題:THE TREE OF LIFE)







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日本では公開週末ランキング7位初登場


「題名の『Tree of Life』は旧約聖書の
エデンの園の中央に植えられた木で
生命の樹の実を食べると、
神に等しき永遠の命を得るとされるという、
タイトルが示す通り
映画の内容は宗教的で観念的、
ストーリーを追うというより
イメージの世界で遊ぶのが正解か」



ブラッド・ピット、ショーン・ペン出演で
カンヌグランプリと宣伝されているが
メジャーな映画のつもりで行くと
「何だこれ?」とはぐらかされる。


前半は数少ない情報を自分で組み立てようと
努力するがその画像が輪郭を捉えようとすると
宇宙の映像や過去の地球の様子
果てには恐竜まで登場して
簡単に結論を出させてはくれない。



こういう映画だと退屈で眠ってしまいそうだけど
そこがこの映画の不思議なところで
結構緊張して見続けて
眠気は追いやられ
そのうち後半ではブラッド・ピット演じる父親が
音楽家になれなかった自分を
反面教師にするようにと子供に
厳しく接していまうという、
いかにも人間臭い部分を見せて
どこにでもある普遍的な家族の姿を映す。

大人の欺瞞を見破る子供、
懸命に子供の模範になろうとするあまり
かえって溝が出来てしまうような
もどかしさ、
良き人間であろうともがく様子
どれも誰もが経験し
今も持ち続けている心情の一部を表している、
そんなことを考えると胸が苦しくなる。



映画はショーン・ペン演じる今では成功した男が
かつて子供だった頃を振り返って
あの頃「なりたかったもの」に
今の自分は果たしてなれたのだろうかと
その思いが何度も何度も過去をさまようが
その答えは見てる観客一人ひとりが
自分自身の事として考えるべきなのかも。

生まれてから生きている限り
何かを得る事より
失い続けていくのかもしれない

ラストシーンをどう解釈するかだけど
そういった喪失を繰り返しながらも
必ず先達の真の思いに触れる時が来て
そのとき心は暗く沈んだ中からでも
光を見出すのだ。

難解だと簡単に言ってしまえば
容易いがせっかくなので
少し考えるのも良い体験だと感じた。

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テレンス・マリックのお仕事
ツリー・オブ・ライフ (2011) 監督/脚本  
アメイジング・グレイス (2006) 製作  
ニュー・ワールド (2005) 監督/脚本  
アンダートウ 決死の逃亡 (2004)<未> 製作  
ベアーズ・キス (2002) 脚本  
至福のとき (2002) 製作総指揮  
シン・レッド・ライン (1998) 監督/脚本  
天国の日々 (1978) 監督/脚本  
地獄の逃避行 (1973)<未> 監督/脚本/製作  



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映画「ロスト・アイズ」見えてるから全然怖くない

2011年08月17日(水) 0時09分
「ロスト・アイズ」★★☆
ベレン・ルエダ、ルイス・オマール、
パブロ・デルキ、フランセスク・オレーリャ出演

ギリェム・モラレス監督
112分、2011年6月18日より公開,
2010,スペイン,プレシディオ
(原作:原題:LOS OJOS DE JULIA)






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『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロが
製作を務めたスペイン産サスペンス・スリラー。


「製作者の名前を大きく宣伝するって
知名度が低いから仕方ないにしても
映画を見て思ったのは
そのあたりしか宣伝材料がなかったのだろうなと、
予告は頑張ってましたが
本編はほとんど怖くないホラーでした」



地下室で何かに脅えた盲目の女が
天井からつりさげられた輪に首を入れると
何者かが足元の椅子を蹴ったようで、
彼女の死体は妹夫婦によって発見される。

「自殺したんだ」と決めつける周囲に
姉は決して自殺なんかしないと
妹のフリアは自分で姉の周辺を調べ始めるが、
彼女も姉と同じ次第に目が見えなくなる病が発症し
時折現実なのか幻覚なのか
区別がつかない「何か」の気配を感じ始める。



背後を駆け抜ける黒い影
バタンと閉じる扉、何かの擦れる音
気になりだしたら
何でも何かに関連づける事も出来るが
ただの気のせいと言われれば
全く否定は出来ない、

そんな状況でしかも視力が落ちているとなれば
彼女の行動は常識的に見ると
常軌を逸していると取られても仕方ない。


この映画はそのあたりの
心理的な常識と主人公の心の揺れで
心理的にそしてもちろん映画だから
視覚的に驚かせようとしているが
これがほとんど怖くなかった。



もちろんすぐそばに迫る恐怖を
こちらは目で見てるわけで
それは直接的に怖いが
それじゃあ簡単すぎる、
もっと新鮮な驚きが欲しかったが
ラストまでそんな驚きを感じることは無かった。

事実が明らかになると
これがまたなんとも陳腐な理由で
これじゃあ無理だ、

ただし撮影された暗い屋敷や
垂れこめた低い空
丈の高い木々など
視覚的なおどろおどろしい設定は
何か始まりそうで良かったが
いかんせん中身がもう一つでした。
1.000円以上払うのはキツイ、
レンタル向き。

主人公の女性は雰囲気が凄く怖かった。

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soramove
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「パンズ・ラビリンス」お伽話は実は残酷な物語/2007年10月16日(火) 0時09分←過去記事に飛びます
http://yaplog.jp/sora2001/archive/890

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