「キャピタリズム〜マネーは踊る〜 」悪者を決めつけるより、そこから何を学ぶかが重要そうだ

2010年01月14日(木) 0時09分
「キャピタリズム〜マネーは踊る〜 」★★★
マイケル・ムーア監督、127分 、 2010年1月9日公開、2009年、アメリカ
(原題:CAPITALISM: A LOVE STORY)



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「おデブなマイケル・ムーア監督がヨタヨタと歩きながら、
キャピタリズム(資本主義)支配下で大金を動かす組織や
CEO(最高責任者)にマイクを付きつける、
正義というと胡散臭いが、ひとつの明快さはある、
どう考えるかは見ないと始まらない」



サブプライム・ショックから世界はまだ立ち直っていない、
まさか日本にもこんなに深く影響を与えるとは
正直思いもしなかったが、
海の向こうの地殻変動は確実に津波となって
押し寄せ、いまだ復興の兆しさえ見えない。

まさにタイムリーな映画といえる、
資本主義が悪の根源と明確に意図を持って
この映画を作っているので、単純に洗脳されそうになる、
でもいや待てよと
自分の考えで画面の伝えるメッセージとは違う部分が
見ながら却って明確になる。


何かを「悪」と決めつけるのは危うい、
今どきたったひとつがその根拠ということは無い、
複合的に絡み合い誰も予想出来なかった場所に
揺れる船がやっとたどり着いたような状況なのだから。

見ながら強く感じたのは
人間の欲深さだ、

これが人間を行動に掻き立てるのだろうが
他者を押しのけてまで
果実を総取りするようなのは
やはりどこか歪んでいる。

持つ者と持たざる者があまりに鮮明で
1%の持つ者の富が、
残りの99%の総計を超えているなんてのは
言われてみても想像がつかない、
そんなに抱え込んでどうするんだろう、
そんなには使えないだろうとおもうけれど、
まああっても良いのかな。

事実としてショックだったのは、
アメリカの飛行機のパイロットの給料が
ファーストフードの店長の給料よりも安く、
多くがバイトをして生計をたてているということ。


今では日本でひとり歩きし始めた
「自己責任」という言葉、
都合が良いので様々な場面で使われるが
そんな手の届かない雲の上に手を伸ばしても仕方ないので
自分の手を伸ばした範囲内で
ちゃんと自分で決めて行動をとる
そのくらいしか自分にとっての答えはない。


考えさせられるし、面白い映画だったけれど、
だからってそれ程学ぶところはなかった、
もう夜のニュースエンタメで散々見てきたことを
まとめておさらいしたような気分だ。

家を追い出された人々のインタビューに
食べすぎでちょっと歩くにも「ハアハア」言ってる
ムーア監督は相応しくないんじゃないか
そんなことを何度か感じた。


★100点満点で65点

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これでドキュメントは終わりと言っているらしいが、次はどんな映画を見せてくれるのだろう。


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「海角七号 君想う、国境の南」人を想う気持ちは変わらない

2010年01月12日(火) 0時09分
「海角七号 君想う、国境の南」★★★
ファン・イーチェン、田中千絵、中孝介出演
ウェイ・ダーション監督、98分 、 2010年1月9日公開、2009年、台湾
(原題:海角七號)



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「2008年に台湾で公開され、台湾映画興行収入の記録を塗り替えた大ヒット作。
台湾でのミュージシャンになる夢に破れた主人公は
故郷の台湾最南端の町・恒春に戻り、義父の計らいで
郵便配達をすることになり、配達されない郵便物を手にする」



60年前の悲恋物語と
現在が交差するあたりは、
情緒的で美しい海や空が余計と
その切なさを際立たせる、

思うようにならないことは昔も今も
同じように日常に存在していて、
誰だって悔しい思いをしたりするだろう、
そんな気分を思い起こさせるような印象的なシーンが
いくつも見られた。

ただ、脚本が悪いのか
チグハグな部分がいくつか見られ
時には見るのが恥ずかしいようなシーンもあり、
過去と現在を繋ぎつつ、
それらの強い思いを伝えようと
意欲的なストーリーが
構造的にもうひとつだったか。

それから自分が日本語が分かるからなのかもしれないが
日本人の女優がヘタ過ぎで
大袈裟な演技はどうにかならなかったな。

とはいえ、切ないムードが常に漂い、
戦争時の日本と台湾の関係や、
叶わない願い、
海のある小さな町から永遠が見えそうで
なかなか好きな映画だった。


主人公はあまり語らず、
彼にはまだ「これから」というものは
明確には見えないラストだったが、
それが却って良かったかな、
現実は明確なハッピーエンドってないからだ。

撮影された海辺のホテルに泊まってみたい。

★100点満点で65点


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中孝介せっかくなので1曲くらいフルで歌わせても良かったのにね。


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「真幸くあらば」刑務所の極限ファンタジー

2010年01月11日(月) 0時09分
「真幸くあらば」★★★☆
尾野真千子、久保田将至 主演
御徒町凧監督、2009年、91分、2010年1月9日公開
2009年10月、東京国際映画祭で鑑賞(再掲載)

  

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「出来心で家宅侵入をした男が
そこに居合わせた二人の男女を殺害し、
裁判では死刑が求刑され
男はその刑を受け入れた」



死刑囚には期限がない、
寿命の様にいつその日が来るかは
知らされず、ただ「その日」が必ず来ることだけは
事実として受け入れ、
残りの日々を生きてく。

殺害された被害者の家族などから見れば、
当然のことと思うだろうし、
殺人を犯して10年くらいで
刑を終えて普通の生活が出来ることには
違和感を感じる人も少なくない。



それでもこの映画は罪や罰ということではなく、
死刑囚としての極限状態にあっても
「生きている」ことこそ大切なのだと
当たり前なことだけど強く訴え、
そのことを実感させてくれた。


こういうものはやはり映画でなければ
経験できない題材であり
その凝縮された2時間に
自分もスクリーンと向き合い、
まるで当事者のひとりのように感じることが
できるのは幸せな体験だ。

今回はこの映画の監督が32歳と若いのも
びっくりした、
そしてちゃんと
若い人にもチャンスがある日本映画界に
希望を見た。

映画としてどうだったかというと
「面白かった」と言い切れないけれど
それは題材が題材だからで、
ある意味「究極の純愛」という面からみれば、
感情移入は難しいが、なかなか良くできた映画といえる。

でも地味だからヒットしないだろうな、
製作者の話を聞いてしまったので
頑張って欲しいなと思わずにいられない。

★100点満点で70点


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監督が若くて驚いたが、作り上げた作品がしっかりした出来で、これも驚き。

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「マッハ!弐」超絶技健在!悪役顔が惜しい

2010年01月10日(日) 10時12分
「マッハ!弐」★★★★
トニー・ジャー、プリムター・デットウドム、ソラポン・チャートリー出演
パンナー・リットグライ、トニー・ジャー監督、98分 、 2010年1月9日公開、2008年、タイ
(原題:ONG-BAK2)




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「トニー・ジャーという名前もだいぶ覚えた、
最初の『マッハ!』の笑えて痛い予告編は強く印象に残った、
前売りを買うとムエタイの技がそこに描かれていて
そのいくつかをスクリーンで実際に見たが、凄い!の一言、
今回は前作と繋がりはないが、本人も監督に加わり
こだわりの映像が出来上がった」



アユタヤ王国がスコータイ王国に侵攻した
今から600年程前が舞台、
クーデターで国王と妻が殺され、
息子のティン(トニー・ジャー)だけが逃げ
山賊のリーダー)に救われ、
彼らからムエタイ、中国拳法、剣術など
様々な格闘技を修行する。

そして彼は復讐を果たすため、ひとり敵地に乗り込んでいく。

アクション映画には「必然性」が必要だ、
何故、彼は戦うのか、

耐えて耐えてどうしようも無くなった時
戦いでしか解決出来ないその理由が。

この映画はその定石をしっかりと踏まえつつ
様々な戦法を見せようと
敵が変わるたび習得した戦術で対抗し
彼らの情熱が画面からあふれ出る。


竹で組んだ幾層にも重なった建物から
ワイヤー無しで転げ落ち、
痛いアクションは健在だ、
ラストには象を使ったタイならではのアクションもあり
こういうアイデアをみんなで考えてる場面が
思い浮かぶようで嬉しかった。

この映画はラストは唐突に終わる、
続編を予告してるのかそのあたりは不明だが
ただ超絶技を見せ場とするだけの「マッハ!」からすると
今回はタイの文化にも触れた頑張った出来で
次もあるなら期待したい。

トニー・ジャーはちょっと老けて悪役顔の傾向で
損している、メイクでなんとかならないか、
余計なお世話だけれどそんな感じ。

それから今回はラストに「ハプニング集」がなくて残念。


新年早々情熱溢れる映画を見ることが出来て
幸先のいい年のスタート。



★100点満点で75点

soramove
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「トムヤムクン」はとりあえず作ったという感じがあったが、今回は上出来。

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映画「アバター AVATAR」素晴らしい映像、すでに名作、何度も見たい!

2010年01月06日(水) 22時09分
「アバター」★★★★★オススメ
サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァー、スティーヴン・ラング出演
ジェームズ・キャメロン監督、162分 、 2009年12月26日公開、2009年、アメリカ
(原題:AVATAR)



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「そう遠くない22世紀、地球から遠く離れた惑星パンドラへと
やってきた元海兵隊員ジェイクは、自らの分身となる
『アバター』をカプセルの中から操り、パンドラの先住民ナヴィと交流するが
その惑星の鉱物資源を欲する人類はナヴィを排除しようと攻撃を仕掛ける
そしてジェイクは人類に対抗することになる」



どうしても未来って暗いのだ、
だからよその惑星に最後は戦ってまで
欲望を押し通すことになる、
これは人類が地球上でこれまで行ってきたことだ、
目新しくは無いがこうして見せられると
自分も同じ側のように思えて心苦しくなる。

とまあ、そんな自戒の念は置いておいて

この画面に広がる空想の世界はどうだろう、
「目を見張る」という言葉があるがまさにそのもの、
深い森をカメラは縦横に動き回り、
空中に浮かぶ島、そこらじゅうを飛び回る奇妙な姿の鳥、
そして先住民のナヴィ。


その創造力の豊かさに顔がにやける、
スゴイ
そんな言葉しか出てこないが、それが素直な感想だ、
とにかく映像がスゴイということももちろんだが、
作り出したもの、見た事の無い世界に
スゴイとしが言えない。


主人公ジェイク(サム・ワーシントン)は下半身不随となったが、
新しい任務では新しい分身のアバターとリンクして
アバターとして歩ける喜びに裸足で土をギュッとする様子は
なんか見てるこちらも足の裏がモゾモゾする感じだ。

足は治せるが大金が必要で、隊長から
任務を終えたら新しい足をやるからと言われて
ナヴィ族に近づいていくが、
次第に彼らの生活のほうが自分の生活じゃないかと
考え始めることから、
人間としての苦悩も丁寧に描かれる。


原住民のナヴィ族は着ぐるみじゃないフルCGなんだろうが、
動きも滑らかで、
今見ているものの全部が作り物なんだよなと
何度も何度も思いながらも、
そんなことが全く気にならないのが
ホントスゴイことだ。

彼らは森の精霊と交信が出来、
動物たちと共存しようと心を砕いて暮らしている、
そんな彼らとジェイクの心が通うあたりも
こんな超大作だというのに丹念に描いていて
このあたりがすでに名作の風格。

天空に浮かぶ島を背景に
太い枝を危なっかしく渡るアバターのジェイクの姿を
見ながら何故か涙

なんかジーンと来るんだよね、
忘れていた何かとかじゃなくて
きっと根源的な何か心を揺さぶるものに出会った感じ、
今、自分たちはこれからもっと技術革新で
スゴイ映像を見られるようになるだろうけれど
ここから始まったという伝説の一歩を踏んでいるのかもしれない、
それくらい気分は高揚し映画を見る喜びに浸った。

スゴイ、嬉しい、また見るゾ!


★100点満点で95点


soramove
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全米では「アバター」は3週連続首位。早くも3億5000万ドル突破で、全米歴代15位に達した、
最終的に歴代3位あたりに落ち着きそう、全世界ではものすごく稼いでいる作品となった。

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書籍「世界クッキー」芥川賞作家の日常のちょっと斜めからの視線

2010年01月04日(月) 7時54分
「世界クッキー」★★★☆
川上未映子著、183ページ、1.365円



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「芥川賞受賞前後の様々なメディアに書いた
エッセイ集、彼女の日々のあれこれを
作品以外で読める貴重な本。
ファンにはたまらないだろうが、自分のような
よく読んでいる作家の考えてることに興味がある人にも
オススメの本」



芥川賞受賞で「何か変わりましたか?」という
質問はきっと何千回と繰り返されただろう、
率直な言葉というより
ここでも一回吐きだしてから
もう一度咀嚼したような
そんな印象を受ける文章が並んでいる。

名古屋でのライブの客の入りだとか、
講演などで見かける「会いたかった」という人の
存在についてだとか
これらは自分には経験がないだけに
笑えるけどちょっと切ないお話だったり、

当然なのだけど、誰かに向かって書かれた文章だから
そのあたりの「飾り」が気になる部分もある。


前作「ヘブン」があんまりに普通の事を書いていて
驚いたけれど、
こんなふうに変化球を投げてると
「次」が苦しいんじゃないかと
他人ながら心配する、
本来の彼女の文章というものをいくつか
続けて読ませて欲しいものだ。

彼女は書いている
「言葉にできるものとできないもので満ちた
この巨大な空のした、
色んな気持ちで泣きそうである。」
きっと彼女はこれからもまだ使った事の無い言葉や
新しく出会った言葉を使って
読者の心に届く物語を伝えてくれるだろう、
そんな意気軒昂としたムードが感じられ
読んでいて嬉しくなる、
そして言葉というものを信じたくなる。



★100点満点で70点


soramove
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初期作品はどうにも「女」という視点が強すぎてなじめなかったが、前作はその意味で勝負作だった、
今後に期待したい。

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2009年映画ベストテン発表

2010年01月01日(金) 0時09分
A Happy New Year!

新年を迎えて、今年はどんな映画に
出会えるか楽しみです。

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さて2009年を振り返って
2009年映画ベストテン発表です。

劇場で見た映画は160本

@「スラムドッグ&ミリオネア」



A「キングコングを持ち上げる(韓国映画」



B「トワイライト・ニュームーン」



C「ターミネーター4」

D「2012」

E「沈まぬ太陽」

F「13日の金曜日」

G「永遠の子供たち」

H「グラントリノ」

I「ベンジャミン・バトン」

以上です。

インドを旅行したこともあり、@の映画はインドの名所あり
子供たちの活気や町の混沌を奇跡的なストーリーでラストは涙、
Aは映画祭での鑑賞なので今年公開されたらまた見たい、
Bはヴァンパイアの純愛というありえない設定を、
映画として見せ切った傑作。
Eは途中に休憩が入る長編ながら、働くことは何だと常に問いかける。
Fは新しい恐怖を同じ設定で再体験。
Gのラストは素晴らしかった。
Hイーストウッドという人の旺盛な映画にかける情熱に感謝。

さて今年はどんな映画に出会えるか楽しみだ、
今年は月10本以内と決めて限定でみようか等々考えてます。


soramove
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今年は話題の「アバター」からの予定、楽しみだ。

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