「カムイ外伝」ストーリーが脆弱、CGはちゃっちい部分多し。

2009年09月29日(火) 15時57分
「カムイ外伝」★★★
松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、大後寿々花主演
崔洋一監督、120分、2008年、2009-09-19公開



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「忍びの世界で育ったカムイは
理不尽な殺戮や厳しい掟に縛られた忍びの暮らしを
自ら捨てるが、それは裏切り者として追われる日々の始まり、
器用な松山ケンイチがカムイになりきってます」



何で、イーキン・チェンが口パクで出てるんだ?
それが気になった、
それから素早い動きなどは「忍び」の特質として
面白く見たが、チャチなお城(子供が作ったみたいだ)や
いかにも合成です!って感じの映像が
ストーリーをぶち壊してる。


脚本は宮藤官九郎ということで注目していたが、
別に「らしさ」は全然感じなかった、
それだけ手慣れてきたのかもしれないが、
だったらクドカンで無くてもいいだろうし、
セリフで恥ずかしいいくつかは、疑問だった。


悪くはないけど全体的に70点には届かない
60点あたりという感じ、
なんかあとちょっとどこかが良くなれば
もっと「映画を見たな」という気分にさせてくれたはず、残念。


追われるものの悲しみや
主人公がこれからどうしたいのか
そのあたりをもっと踏みこんで描いて欲しかった、

伊藤英明のラストなんかも、よくOK出したなというくらい
割り切ってって、殺されるならあのくらい壮絶でないとなと
思わせてくれたし、俳優陣はみんな役回りを
頑張っていたように思うが仕上がりがいかんせん
力不足な感じがラストまで、これじゃあ楽しめない。


あれだけの力があれば追ってなんか怖くもなさそうなのに
その圧倒的な組織の力みたいなものをもっと
最初に見せてくれていれば、忍びから抜けるということの
相当な覚悟がもっと伝わったのにな。

なんか色々感じた映画だった、
どこも少しづつ物足りなかったというのが
素直な印象、
カムイはこの後また逃げ続ける旅をするのだろう、
ということは成績次第で続編もあるだろう。

★100点満点で60点


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大後寿々花は頑張ってたが、その頑張りが伝わりすぎて疲れた。

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「センター・オブ・ジ・アース」ファミリー向け、アトラクションみたいだ

2009年09月27日(日) 23時06分
「センター・オブ・ジ・アース」★★★wowowで鑑賞
ブレンダン・フレイザー、ジョシュ・ハッチャーソン、アニタ・ブリエム主演
エリック・ブレヴィグ監督、92分、アメリカ、2008年(2008-10-25公開)




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映画館で3D上映された映画、思ったよりヒットしていた。
TVの画面で見ると面白さは半減してしまう。


「地質学研究のためアイスランドへ行った主人公は
たまたま預かった甥っ子と
地元ガイドの女性と雷を避けて入った洞窟で、
地底への入口を見つけた、
ドタバタコメディー調のアクション活劇、
大画面だったらもっと迫力あっただろう」



太って大丈夫かというくらいのでかい顔の
ブレンダン・フレイザーが
もたもたと安っぽい作りの恐竜や原始の生き物の
間を駆け回るのに、緊迫感は無い。


でもこの映画はリアルさを
初めから求めていないようなので
ゆるいジェットコースターに乗ったように
登場人物の大げさな表情や
次の読める展開とちょっと物足りないが
3Dで見たらもっと楽しかったろう。


誰だって子供のころ本を読んで
地底探検が出来たらいいなとか
怖いけど恐竜に遭いたいなとか
きっと自分たちはその叶わない夢を
こうしてスクリーンで見ているのだろう、
驚きながら恐竜に追いかけられているシーンを
見ながら自分は画面のこっち側で
コーヒーなんて飲んでる。



TVで見るとこの映画の良さは半減するけど、
のんびり寝そべりながら見るのもいい、
子供の頃の想像の世界と映像が丁度合ってる、
そう感じると、そのように作るってやはり
スゴイ事なんだろうなと思ったり。

★100点満点で60点


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ブレンダン・フレイザーはアクション俳優の扱いだけど、そのキレのなさも具合も
憎めない。

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「書籍;数学的にありえない(上・下」読了、そして向田邦子

2009年09月24日(木) 23時05分
アジアの片隅、プールサイドでちょっと泣けた、
何してるんだと思いつつ、本読みの喜びに浸る。

面白い小説と出会えた、アダム ファウアーはこれが
初めての作品、数学の定理とか、確率とか出てくるが
それは小説のスピードを緩めるどころか、
かえってちょっと「知った」気にさせてくれて
面白さが増すのがわかる。

小説を読むとき後ろの解説とかは
読まないこともある、しかしこの作者の本は初めてなので
読み終えてから、訳者あとがきと
児玉清さんの解説も読んで、
ちょっと泣けてきた。


それは本を読み終えた直後だからからだろう、
小説の中では五感をフルに使い、
特に目を閉じて未来への空間へ主人公が
繋がるシーンは、作者が視覚に障害を負っていて
好きな作家のトム・クランシーやジョン・グリシャムを
図書館のカセットテープで耳で聞いて育ったという部分と
繋がって、感動した。

そしてこれにはもうひとつ、
今朝、朝食時に読売新聞の電子版を読んで、
そこにコラムで、飛行機事故で亡くなった
向田邦子さんの遺品の中に
彼女が自分の本を音読したカセットテープが
見つかったと書いてあった。

彼女は自分の作品を読みながら言葉を吟味し、
ところどころ手直しの為か、
何かを書き付けている音も聞こえるという。


見ることはダイレクトに心に訴える、
でも聞くことも大切だ、
特に今みたいに海外を旅して
普段とは違う言葉を耳にし、
自分が普段は気にもしない音から、
旅の情報を得ていると感じるときがある。

同じ日に二人の作家の
「文章を読む」という行為、「文章を聞く」という行為から
本を読みながら頭の中で想像の旅をするとき、
作家が何度も言葉にして推敲した言葉が
心に響いてるんだなと
本日も暑さを逃れてやってきた
ネットカフェで考えたとか考えないとか。



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旅でホテルに置いてきた読み終えた本を次は誰が読むのだろう。

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Vat Phu ワット・プー訪問、ラオス第二の世界遺産へ

2009年09月23日(水) 18時47分
ワット・プーの拠点の町、Pakseから
車をチャーターして遺跡の町チャムパーサックへ、
途中メコン川をイカダのようなボートで車ごと対岸へ。

物売りの人が売れなかったピーナッツを
その辺の人たちに分けて食べる光景や、
写真とりまくりのチャイニーズの団体、
ゆっくりとゆっくりとボートが
泥のようなメコン川を進んでいく。

チャムパーサックの町にも道路沿いに
ゲストハウスがいくつか見つかり、
ここから自転車で行くという方法も
いくつかのブログで読んだが、
車で20分ほどの距離ながら
物凄い暑さとでこぼこ道を車で走りながら
それはちょっとキツイなと感じた。

ゲートに付いて車を下り
そこから山に昇るように作られた
ワット・プーの本殿に向かって進んでいく。


ヒンズー教の建造物らしいが、
詳しい全容はまだ分かっていないようだ。
11世紀頃から建造が始まったという説もある。
多くが修復途中で全体が復元されるのは
相当時間がかかりそうだ。

所々の急な階段、
直射日光から遮るものも無く、ひどく暑い、
遺跡との対面での感激を
その暑さが奪っていく。

神聖なものってやはり高く高く作られるのか、
だから後世になって
自分のような物珍しいものを見てやろうくらいの
ただの観光客にはキツイ試練のようでさえある。

本殿の脇には女神のレリーフがきれいに残っていて
出来た当時の全体はどんなに素晴らしかったかと
想像した。

本殿まで昇ったところで今来た道を振り返ると、
歩いてきた場所からさらに遠くメコン川まで
壮大な景色が眼下に広がる、
思わず暑さを忘れる一瞬だ。

人間の祈りってすごい事だと思う、
上るだけでも大変なのに、
ここに神を祀る神殿を作ろうとするなんて、
その祈りはちゃんと届いただろうか、
もともとその祈りが叶うことなんか
望んではいけないことなのかもしれないが。

ゲート近くに掘り出されたものを展示する建物が
日本の援助で建っていて、
ここで葉書を購入、
観光地とはいえ、絵葉書がなかなか手に入らなかったので
嬉しかった。

そしてまた来た道を引き返し、
メコン川を渡りパクセへ、
戻ってすぐにラオスコーヒーの美味しい店で一息。



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これでラオスの二つの世界遺産完了、次はどこだ。

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ただいま旅行中!ラオスのパークセーに到着

2009年09月19日(土) 22時57分
ラオスのパークセーに到着

早朝のエアアジアでウボン・ラーチャターニーまで、
そこからバスステーションへ移動して、9;30発の
ラオス・パークセーへの国際バスで国境を越えた。

ラオスは3度目、
最初は首都ヴィエンチャン、昨年はルアンパバーンへ
そして今度はラオスで二つ目の世界遺産
「ワット・プー」訪問が目的だ。

メコン川を渡り、パークセーへ。
この大きな橋は日本の援助で架けられたようだ、
泥の色をした川の向こうにそれまでの田や小さな集落の
風景とはまったく違った街が見えてきた。

決めていたホテルが満室で
暑すぎてあまり遠くへ行く気にもならず、
すぐ近くのランカムホテルにチェックインした。
90,000キップ(約1,100円)、エアコンの部屋で
シャワーを浴びて落ち着いた。

その後、楽しみにしていたラオス・コーヒーの店へ、
ラオスタイプのコーヒーを注文、
ストロングコーヒーに一番下にコンデンスミルク入りの
ベトナムコーヒーと同じタイプだ、
これをミルクなしでエスプレッソで飲むスタイルもあるというから
どんだけ濃いのが好きなんだろうと思いつつ、
感じのいい店内でほっと一息。

明日は念願のワット・プーへ、
車の手配はした、あとは晴れることを願うだけだ。



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ヒュー・ジャックマンの画面のアップ多様で、顔が狼に見えてきた。

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「プール」チェンマイが舞台だけれど観光の見所は出てこない

2009年09月18日(金) 0時09分
「プール」★★★普通
小林聡美、加瀬亮、伽奈、もたいまさこ主演
大森美香監督、96分、2009年



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なーんにも起こらない、映画。

「タイの古都・チェンマイを舞台に、
5人の男女の6日間を描いた作品、
みんな何かをしてるけど、訪ねてきた娘以外は
何をしてるかは全くわからない、そんな映画」



小林聡美が好きだ、
もたいまさこは好きって程じゃない、

加瀬亮は良い、何をやらせてもそこに
ちゃんと存在しているように感じられる、
だからって圧倒的な迫力は全くない。

そんな3人とそのゲストハウスで育てられている
タイの少年の穏やかな生活に
日本から小林聡美演じる京子の娘がやってくる、
そのことで穏やかな水面に微妙な波紋が広がり、
みんなちょっとだけ、今の場所から
別の場所へと。


雰囲気があり、「好きだ」という人もいるだろう、
いくらなんでも「何も起こらない」と感じる人もいるだろう、
でもこの映画は「そこ」を狙った映画だから
そのままを受け入れられるなら楽しめるし、
「何か」を求めるなら、お金と時間の無駄となるかも。

自分はどうだったかというと、
こういう現在の場所とは全く違う風や
空の青さを感じさせてくれる映画は好きだ、
それでも思うのだ、いくらなんでも力を抜きすぎだと、
もう少し「何か」ないと。


慌ただしい毎日、無理してでも
一週間とか休みをとって、非日常へ身を置くことで、
何もしなくてもたぶん心や体が癒されるだろう、
リゾートのプールの掃除風景を
朝食のレストランの大きな窓からボヤっと見たことを思い出した、
日本人だったら10分もかかりそうもないことを、
ゆっくりゆっくりプールのごみを取り、
やる気のなさそうなホウキ使い、
何かに追い立てられるような日常に笑いそうになる、
他人の動作を見ながらそこによく知っている自分を投影するように。

何も起こらない分、自分で色々考える映画だった。


★100点満点で70点


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「かもめ食堂」「めがね」と小林聡美の魅力でなんとかしているが、中身は無い。でも好きだ。

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「ウルヴァリン:X−MEN ZERO」怒涛のハリウッドアクション・文句なしの娯楽大作

2009年09月16日(水) 0時19分
「ウルヴァリン:X−MEN ZERO」★★★★
ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー、リン・コリンズ、ダニー・ヒューストン主演
ギャヴィン・フッド監督、109分、2009年、アメリカ



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もう一度見たい!

「孤高のヒーローとして異彩を放つウルヴァリン、
彼の生い立ちからウルヴァリンという名前の由来や
謎の軍人の組織する特殊部隊チームXでの仕事を
メンバーとの対立で離脱し、
カナダの山奥で静かな暮らしをしていたが、
その穏やかな日々も長くは続かなかった。」



日本でh初登場首位獲得ならず、何が足りないんだろう、
これをヒットさせられなのは宣伝の力不足だ。


特殊な力があったら楽しいだろうなと
誰もが夢想する、瞬間移動できたら、
壁を動物のようによじ登れたら・・・、
そんな力をいつもは隠しながら
人知れずそんな特殊な力を使ってみたいものだ。


でもここで描かれる特殊能力を持った人たちは
ミュータントとして区別され、
その力を持つが故、常人のささやかな幸せを
享受出来ない、このあたりの苦悩も
アクション大作でありながら緻密に描かれていて
俄然、画面にクギ付けになる。


もうこれ以上の凄い映像ってないだろうなと
ハリウッドの大作を見るたびに思うが、
新しいアイデアと迫力の映像で大画面を活かして
新しい体験をさせてくれる、
これこそが映画の醍醐味

今回は悲しみを胸に秘め、その怒りを爆発させる
定番の設定ながら大満足の出来だった。

今回はウルヴァリンが愛する女優と、
島から唯一脱出したミュータントの男優と
二人もこれから活躍しそうな役者の輝きも見つけた、
名前はまだ分からないが。

もちろん、見た後には何も残らないが、
この映像体験はしっかり記憶に刻まれる、
そしてもっともっと凄い映像をと劇場へ向かうのだ。


★100点満点で80点


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国内ランキング「20世紀少年 最終章/ぼくらの旗 」3週連続首位キープ。

2009年09月15日(火) 7時32分
最新国内映画興業成績ランキング(9/13付)



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今週(先週)
1(1)20世紀少年 最終章/ぼくらの旗
  まだまだ踏ん張ってますが、映画の出来は3作の中で
 3番目という感じ、でも邦画の新しい可能性は見せた。


2(初)ウルヴァリン:X-MEN ZERO
  金曜を初日にしても首位獲得はならず、名古屋は小さい劇場で
 公開と不利な状況、近日見ます。


3(2)BALLAD(バラッド) 名もなき恋のうた
  モトネタのしんちゃん版は好きですが、実写はどうかな。
 それでも15億くらいは最終的に行きそう。


4(初)火天の城
   地味目な印象ですが、中高年を中心に割と頑張ってます。

  
5(初)しんぼる   ダウンタウンの松本の2作目、見る気はおこらないな。
  たけしと比べると興行的には頑張ってる。


6(3)サブウェイ123 激突
  リメイク映画、内容的に驚きは無いが
  キッチリ作っていて、安心して楽しめる。


7(初)TAJOMARU
  小栗旬主演でもこの位置、「しんぼる」にも勝てないのは
  時代劇だからか、もう少し頑張ってもらいたい。


8(5)ハリー・ポッターと謎のプリンス
  今年最高の成績を上げる映画がゆっくりと
 チャート降下中。


9(初)キラー・ヴァージンロード
  この映画が9位に入るとは思わなかった、
 でも来週は圏外だろうな。


10(7)サマーウォーズ  評判がいいですが、見れそうにない。
  

今週のランキングは3本見ています、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」は
楽しみにしてますが、他は見るかは微妙。
ミニシアターで映画を楽しみます。



soramove
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「20世紀少年 最終章/ぼくらの旗」の出来はひどいと思ったが、こういうとき続きものって強いな、
こういうやり方もアリなのか。

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「幸せはシャンソニア劇場から」下町の劇場の再生物語

2009年09月14日(月) 7時49分
「幸せはシャンソニア劇場から」★★★
ジェラール・ジュニョー、クロヴィス・コルニアック、カド・メラッド、ノラ・アルネゼデール主演
クリストフ・バラティエ監督、120分、2008年、チェコ、 ドイツ、フランス




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「1936年、パリのミュージックホールの
シャンソニア劇場は、経営不振のため閉鎖となる。
30年以上劇場一筋の主人公ピゴワルは、
妻に逃げられ子供とも会えなくなる、
そして仲間の手で劇場を再建しようと立ち上がる」



パリの劇場といえば、
イメージは華やかな舞台だが、
このシャンソニア劇場は素人芸程度、
庶民の娯楽で客の顔が分かるほどの距離、
きっとこの頃はこんなふうに人々は
日本の演芸場のようなところへ通って
非日常を楽しんだのだろう。



不況で劇場が閉鎖、
そこから皆で「夢をもう一度」と再建を果たし
スターも生まれてうまくいくはずだったが、
不運な殺人事件が起こる、
どこまでも運がない人っているのだ、
でもきっとラストは希望があるはずと
展開を見守った。

主人公ピゴワルは見た目、
それ程実行力があるとも思えないが
不思議と人を動かせる力があるようで、
そんな彼を中心に色々と動いていく、
これだけの登場人物をテンポ良く紹介し、
労働ストや時代背景も盛り込み、
人はただ生きてくだけでも大変なのに
時代や何か大きな力に翻弄されていくのだな。

こういうドタバタ喜劇のような映画は
嫌いじゃない、
そんな中に必ず悲劇的な要素を盛り込み、
ちゃんとラストに希望を見せてくれるところも、
頑張ってればきっとなんとかなるよなと、
こんな映像体験は自分の心のどこかにしまわれて、
いつか別の場面でも笑いながら
こんな映画のいくつかのシーンを思い出すのかもしれない。



劇場の暗闇で親密に見たい映画だ。


★100点満点で70点


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「ムーランルージュ」のイメージで見に行くと全然違っていて面白い。

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「ヘヴン/書籍」その向こうにあるヘヴンを見たい

2009年09月13日(日) 0時09分
「ヘヴン/書籍」★★★☆
川上未映子著、2009/9/1初版



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「同じクラスでイジメに遭う「僕」と「コジマ」
ふたつの無垢な魂が小さな密室で汚されていく、
大阪弁でちょっと変わった文章を書く川上未映子が
イジメという今日的なテーマを大阪弁を封印して挑んだ作品、
予約して届くのを楽しみしていた作品、さっそく読み切った」



物語はクラスの仲間から徹底的に苛められている
「僕」によって語られ、
「私も同じだよ」という手紙から
同じクラスで苛めにあっている女子「コジマ」と
ひっそりとした手紙のやり取りで
つかの間の安らぎを覚える中学の日々。

人はどこまで他者を蔑むことができるだろう、
そして人はどこまで他者からの蔑みに耐えられるのか。


イジメの中心人物が勉強も出来、ルックスもいい少年というのが
気になった、たぶん実際だとこういう少年はその中心にはいなくて
少し離れた所から「困ったな」という気持ちで
見過ごすのじゃないだろうか、
でもそんなことはどうでもいい、この密室で行われた事は
彼らのその後の人生にどう影響するんだろうか。

そんなことが気になった。

こんなことがあったことも忘れてしまうよ、
そこでそう感じたかという気持ちを忘れるというより
そういう事実そのものさえ、記憶は無かったものと。


そうかもなと思った。

主人公の「僕」よりも
彼とわずかな触れ合いを求める「コジマ」という少女が
気になった、彼女が見せたかった「ヘヴン」が
どんなものなのか気になった。

さて、息を詰めて読み切って感じたのは、
これまでの彼女の作品との違いだ、
尖って、才気煥発、才能の発露を抑えられないような
彼女の文章は自分には重かったし、
女性としての文章を前面にしすぎているのが
息苦しかった、
今回は彼女は「文学」というものから真正面に向きあい、
「心の輝き」のようなものについての
彼女の考えを書ききっていると感じた。

イジメを扱いながらも、
ここにあるのはイジメへの
彼女の考えというわけではなく、
人が生きているうちに起こる数々の出来事も
そのうち「あったのか、無かったのか」
分からないように感じるだろうという
誰でも分かっている事実だ。

でも、まだ物足りない、
それは期待の値が高すぎて
着地点が予想の範囲でどうにも
心の奥を揺さぶられるというところまで
達していないのだ。


ただ今回の作品を読んで安心した、
フツーの文章も書けるじゃんと、
きっと彼女の頭の中には書きたい、書くべき
「物語」があふれているのだろう、
それを広く一般の読者に向けて
また新しい物語を読ませて欲しいと思った。

才能ってあるのだと、そのことは確かなようだ。
でもまだ届かない・・・・。


★100点満点で75点


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芥川賞という大きすぎる勲章を彼女はどう感じているんだろう。



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