書籍「卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし /宇江佐 真理(著) 」大きな展開はないが、しみじみ面白い

2016年09月11日(日) 11時07分
書籍「卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし /宇江佐 真理(著) 」★★★★
講談社 (2007/7/14)
320ページ、1.836円




                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい





「のぶちゃん、何かうまいもん作っておくれよ―。
夫との心のすれ違いに悩むのぶを
いつも扶けてくれるのは、
喰い道楽で心優しい舅、忠右衛門だった。
はかない「淡雪豆腐」、蓋を開けりゃ、
埒もないことの方が多い「黄身返し卵」。
忠右衛門の「喰い物覚え帖」は、
江戸を彩る食べ物と、
温かい人の心を映し出す。」

(Bookデータ HPより)


先日読んだ本が面白かったので
同じ著者の本をネットで検索し
3冊購入、さっそく読み始めた。

江戸、八丁堀、北町奉行所同心
椙田忠右衛門の屋敷が舞台、
息子の正一郎は隠密廻り同心、
その妻、ふでさんが主人公。

6つの短編は全て料理の名前が付いてるが
豪華な名前じゃなく
豆腐や卵、心太に雑炊など
どれも庶民的なもの

内容も同様で、読んでて
思わず唾を飲み込むとか
「ああ、食べたいな」とか
それ程思わないが
すーっと「腑に落ちる」という形容が
ピッタリの読み応え。



子供が出来ないだとか
舅と姑との関係、
何より旦那様の愛情を疑い
とうとう別居に踏み切るが、
当時としては嫁側から
別居を言いだすのは
あまり無かったんじゃないかなと思うと
主人公ののぶは、
割と進んだ考えの持ち主なのかも。



大きな事件も起きないし、
内容にそれ程驚きは無いのに
続きが楽しみな作品は
作者の目線が暖かく
彼らの心情を違和感なく
伝えてくれているからだろう。



江戸時代の人々の生活は
想像するしかないが
色んなことが便利になるだけでは
人間は心の平安は得られない、

今、ある場所で
どう生きるか
そんな当たり前の幸せを
主人公のぶの行動から教えられた。


★本日の教訓★
作者は亡くなられたが
多作なのでまだまだ読めるので安心、
ただし新作を同時進行で読めなかったのが残念。


★100点満点で85点

soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン
2016年09月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
https://yaplog.jp/sora2001/index1_0.rdf