書籍「流/東山彰良著」近代の台湾を知るきっかけにもなる

2015年08月27日(木) 20時41分
書籍「流/東山彰良著」★★★★
東山彰良 著 ,
講談社 (2015年05月12日)
403ページ


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第153回直木賞(平成27年上半期)受賞作品


「何者でもなかった。
ゆえに自由だった――。
1975年、台北。
偉大なる総統の死の直後、
愛すべき祖父は何者かに殺された。
内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った
不死身の祖父。なぜ? 誰が?
無軌道に生きる17歳のわたしには、
まだその意味はわからなかった。
台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。
歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。」

(講談社 HPより)


この本を読み終えて
今は「スクラップ・アンド・ビルド」を
読み始めてる


台湾1975年
国民党の偉大なる総統、蒋介石が死んだ。
主人公にとっての重大事件は
可愛がってくれた祖父が
何者かによって殺された年だった。


兵役を逃れるため
大学受験をするが失敗し
ヤクザにもなりきれないチンピラのような
「何者」でもない日々。
暑く、ガチャガチャと
何もかもが主人公の周りで
騒々しく起きては過ぎていく。



台湾は日本に長く統治され
それを懐かしむ日本語を話せる世代もいれば、
中国大陸で日本軍と戦った
人々もいる、
「台湾は・・・」とひとくくりには出来ない事が
この小説を読むとよく分かる。



そういえば朝日新聞で
李登輝・元総統が
「第2次世界大戦中、
台湾人は日本人として「祖国」のために戦った」という
スピーチが台湾で非難されているという記事があった。


それは真実であり
でも全てではない事が
この小説からも読み取れる。



何かをどうしたいとか
明確な望みもなく
自分の育った狭い世界で
ゆらゆらと体を任せて
それは結構マズイ方向だったりするけど
自分で決められないから
仕方ない。

物語は祖父を殺した犯人探しという
ミステリー部分を持ちながらも
主人公の10代を描いている。


何でもできるのに
何がしたいのかも
何がでいるのかも分からない。

読んでいて歯がゆいし
もどかしい
けれどそれは、そんな危うい年を
過ごしてしまった者が感じる事。



どうにもならない事が多すぎる
立ち向かうというより
やり過ごすのが
正しいのか
答えは人の数だけあるのだろう。


冒頭とラストは
中国の田舎の風景だ、
そこは荒涼として
時が止まったようだ。


時の流れが
グニャリと曲がって
加速したり
緩慢にすぎたり・・・・・、
面白い読書体験だった。



★100点満点で85点


soramove
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