映画「恋の罪」みんな城の入り口を探して歩き回っている

2011年11月23日(水) 11時03分
「恋の罪」★★★☆水野美紀、冨樫真、神楽坂恵、
児嶋一哉(アンジャッシュ)、二階堂智、
小林竜樹、五辻真吾、深水元基、
内田慈、町田マリー、岩松了、
大方斐紗子、津田寛治 出演

園子温 監督、
144分、 2011年11月12日公開
2011,日本,日活
(原題:恋の罪 )





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「『冷たい熱帯魚』(2011年)の衝撃からわずか
新作もかなりエグイ映像と内容、
セリフも未完成な印象の部分もあったが
途中からそんなこと全く気にならなくなった
人の心の奥底の痛い部分を
全部あけっぴろげて
その鮮烈な滴る血の一滴一滴を見せつけられた、
ホラーやオカルトチックナのに
まさしく人間ドラマを見た気分だ」



1997年に実際に起きた話からヒントを得て製作された、
渋谷のラブホテル街の木造アパートの空き室で
39歳の東電OLの死体が発見され
所持金473円バッグには未使用のコンドームが28個
会社では管理職として出世コースを歩みながらも
退社後は一日に4人の客をとるノルマを
自ら課していたことが明らかになり、
さらに裁判の過程で母親も娘が売春をしていたことを
知っていたことも話題となった。


まさにその事実をなぞりながらも
他に2人の女性を登場させ
3人のそれぞれの人生の交差点を
かなり衝撃的な映像で見せ切った作品、

自主映画のような感覚を残しつつも
洗練されていない荒っぽさの中に
人間とその抱える性という
厄介なものに真正面に取り組んだ作品と感じた。

上映終了のエンドロールで水野美紀が
行ってしまったゴミ収集車を追いかけて行く

象徴的なシーンまで
収まるべきとこにストーンと収まり
フーッと大きく息を吐くような
それはもちろん充実感からきたもので
スクリーンの裏側に
監督の意図したものが
見事に調和し完結したのだろうなと
前作よりさらに完成された作品を感じた。



毎日の繰り返しの中で
ふと埋めようのない空虚な穴を
誰もが抱えている

ほとんどの場合は別の何かで
その埋め合わせがなされ
もしくは他の何かにすり替えることで
とりあえずその穴をふさいでいるのかもしれないが
でもその穴は何を持っても
埋めようが無いのかもしれない。


言葉が溢れている時代だ、
見えるもの
見えないもの
それら全てに名前をつけ言葉に置き換えている
でも言葉に置き換えられないものがあることも
知っている


映画が終わり
次の上映を待つたくさんの人の間をすり抜け
外へ出ると冷たい風に吹かれる
寒さをしのぐように
上着の前を合わせて歩きだすが
組んだ腕の間からも
冷たい風が抜けていくようだった。



★100点満点で75点★


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園子温監督作品
『俺は園子温だ!』(1985年)ぴあフィルムフェスティバル入選
『男の花道』(1987年)ぴあフィルムフェスティバルグランプリ受賞
『自転車吐息』(1990年)ぴあフィルムフェスティバルスカラシップ作品、ベルリン映画祭正式招待作品
『部屋 THE ROOM』(1994年)サンダンス映画祭審査員特別賞受賞
『BAD FILM』(1995年)
『桂子ですけど』(1997年)
『男痕 -THE MAN-』(1998年)
『0cm4』(1999年)
『うつしみ』(1999年)
『性戯の達人 女体壺さぐり』(2000年)
『自殺サークル』(2001年)新宿武蔵野館における過去最高の観客動員数を記録
『ノーパンツ・ガールズ 大人になったら』(2004年)
『夢の中へ』(2005年)
『Strange Circus 奇妙なサーカス』(2005年)、第56回ベルリン国際映画祭フォーラム部門にて観客の人気投票によって選ばれる「ベルリン新聞・読者審査賞」 (The "Berliner Zeitung" Reader's Jury Award) を受賞
『紀子の食卓』(2006年)第40回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 特別表彰&国際シネマクラブ連盟ドンキホーテ賞
『気球クラブ、その後』(2006年)
『ハザード』(2006年)
『エクステ』(2007年)
『愛のむきだし』(2008年) ベルリン国際映画祭で、「国際批評家連盟賞」「カリガリ賞」を受賞
『ちゃんと伝える』(2009年)
『冷たい熱帯魚』(2011年)
『恋の罪』(2011年)
『ヒミズ』(2012年)

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