映画「憂国」三島由紀夫の遺書

2011年08月21日(日) 19時09分
「憂国」★★★☆
三島由紀夫 鶴岡淑子出演

三島由紀夫 監督/制作/原作/脚色/美術
1966年/モノクロ/28分
(原作:原題:憂国)







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今、名古屋のシネマスコーレでは特集上映
<三島由紀夫を【観る】>として
9本が連続上映されている


「あの三島由紀夫の『憂国』を
劇場で見られるとは思っていなかった、
28分に凝縮された彼の想いが
どんなものか
自分は多分その片鱗に触れたのだろう」



ワグナーの「トリスタンとイゾルデ」という
音楽だけ、セリフは一切ない
その代わりに巻物に書かれた状況説明があり、
舞台のようなセットと
三島演じる武山信二中尉とその妻の
この世の最後の濃縮された時間を見せるが
ラストの切腹シーンでは
実際の三島の行動を思わずにはいられない、
まるで予行演習のような
遺書のような映画だ。



文章の描写と比べると
ここに見える映像と効果は稚拙だ

演じているというより
写真の連続のような
その一瞬の「姿勢」にこだわったような
見せるというより
見られることを充分に意識したようだ。



でもまあ実際その辺はどうでもいいのだ、
生きて動いている三島を見られただけで
それだけで満足だから。

自ら確固たる意志を持ち
それを貫くためなら
死をも辞さない
そんな彼の最後までの生き方を
この主人公に重ね
まさに何かを予告した映画。

自決を夢見てたような作者が
こうしてそれを映像化し
のちに自分で実際にやり遂げるわけだけど
彼は自分の最後の姿、
やり遂げた姿を見たかったんじゃないかな、
なぜだかそんなふうに思った。



公開ってされたんだろうか、
されたとしても短いので
どんな形だったのか
それら全てを知らないが
大衆の牙を抜かれた魂を嘆き
それなら自分の信じた道を
進む以外選べなかった三島自身を思うと
その後の彼の自決まで
避けられなかったのだろうな。

映画の出来としてはお粗末だけど
三島由紀夫を知るには見逃がせない作品。




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soramove
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シネマスコーレでは「憂国」以外に以下の作品が現在上映されている。
「炎上」1958年/日本/99分/大映配給/監督/市川崑 出演/市川雷蔵
「剣」1964年/日本/94分/大映配給/監督/三隅研次 出演/市川雷蔵
「人斬り」1969年/日本/140分/フジテレビ、勝プロ配給/監督/五社英雄 出演/勝新太郎
「からっ風野郎」1960年/日本/96分/大映配給/監督/増村保造 出演/三島由紀夫
「獣の戯れ」1964年/日本/94分/大映配給/監督/富本壮吉 出演/若尾文子
「黒蜥蜴」1968年/日本/86分/松竹配給/監督/深作欣二 出演/丸山(美輪)明宏
「にっぽん製」1953年/日本/96分/大映配給/監督/島耕二 出演/山本富士子
「永すぎた春」1957年/日本/97分/大映配給/監督/田中重雄 出演/若尾文子

 以上、一部は上映終了している。

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