書籍「あなたがいる場所」時には立ち止まって、まっすぐ前を見る

2011年08月16日(火) 0時09分
「あなたがいる場所」★★★★
沢木 耕太郎 著 ,
新潮社 、2011/04.初版
( 253ページ, 1,365円)



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「沢木 耕太郎の本はたぶん全部持っている、
でも小説は持ってるけれど
読んだことは無かった、
そのうち読む本として順番を待ってもらっている、
『深夜特急』などの紀行文やエッセイは
手にしたらすぐに読むが
なんとなく小説のジャンルは
沢木 耕太郎という人には違うような気がして
敬遠していたが
だいぶ前になるが「週刊ブックレビュー」に登場し
この本についてインタビューを受けた番組を見て
これなら読めそうと思って
それでも手に入れてから4カ月経ってから
やっと読み始めた」



そんなこと無意味だと分かってるが
小説のどこかに作者である沢木を探してる
でもここにも居ない
これでもないと。

かつてバスで長距離の旅をした人の
誰でも体験しそうだけど
やはり彼だけの旅物語を読んで
強烈に惹かれたように
この短編集にも
自分に似た他人がいるだろうと
探していた気がする。


普段はなんてことない毎日の繰り返しだ
少し経って振り返ると
それが先週の事なのか
先月の事なのかだって曖昧に思える、

でも何か困難にぶつかったとき
それをどう解決するか
もしくはやり過ごすか
人それぞれやり方は違う
けれどそれだって過ぎてしまえば
ほとんどは曖昧になっていく。

何で自分だけがこんな目にあわなくては
ならないのか、
理不尽さに怒るが
それでもなんとかしなくちゃいけない
そんな時、少し視線を上げて
自分のいる場所を確認できたら
そして今までを振りかって
目線を変えてみたら
何か違う風景が見えるかもしれない



困難の真っただ中にいたら
実際はそんな悠長なこと言ってられない
そんなことは分かってる
けれどそんな瞬間もかならず過去になる
人間のしなやかさに驚く



短編の全てにバスが登場する
ここから別の場所へと
確実に運んでくれるバスが
何かを象徴しているようだった。


★100点満点で75点
それでもエッセイの方が好きだな。




soramove
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「沢木耕太郎」は、ペンネームである。
雑誌の取材を受け、「あなたの本名はあらゆる文献を見てもどこにも掲載されていない。なぜなのか」と問われた沢木は、
「ペンネームを使う以上、わざわざ本名を名乗るのなら使う必要がない」と答えている。(Wikipedia より)

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