書籍「苦役列車」私は私の事しか書けないのです

2011年02月01日(火) 0時09分
「苦役列車」★★★
西村 賢太著 ,
新潮社、2011/1/26
( 150ページ , 1,260 円)


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第144回芥川賞受賞作品の表題作と、
短編「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を収める。


「性犯罪者の父親を持ち
中卒で以降、定職に就くこともなく
日雇い仕事で日銭を稼ぎ、
2,3日暮らし、金が無くなるとまた
日雇い仕事を繰り返す毎日、
誰かと繋がりたいと願いながら
それさえ自分から壊していくような日々」



衝撃的だとか
圧倒的だとか、
魂を揺さぶられる
とまで書評で書かれている本作。

それ程でもないなというのが素直な感想、
風貌からか中上 健次 の「十九歳の地図」の
主人公の小汚い部屋を想い浮かべた、
殺伐とした生活、
秩序とかとは程遠い、
どちらも自らそのようにしてはいるが
今の時代、過去を振り返って
20年ほど前にこんなだったと言われても
それと「無頼」なんてものとは
そう簡単に結びつかない。

ただの言い訳がましい
情けない男のひとりごとだ。

でも作者は「これしか書けない」といい
「これを読んで少しでも元気になってくれたら・・」という
インタビューを読むと、
それでも人間は自分自身でしかありえないんだなと
強く思った。



何かになりたいなんて
強く願わなくても
それでも自分自身をやっていくしかなく
つらつらと振り返り
時に暖かい未来を夢想し
それでも侘しい現実と向きあうしかない。

励まされもしないし
ここに魂を揺さぶられるような
「文学」的な何かは見つけられなかったが

でも、それでも書かずにはいられないという
作者の「熱」は充分に感じた、

自分達読者は巧みな文章や
あり得ないものよりも
熱い心意気のようなものに
やはり惹かれるのだろうな。


作品としては汚らしいので好きじゃないが
最後まで読ませる「力」は感じた。

次作は書店で冒頭を立ち読みしてから
買うか考える。


★100点満点で65点


soramove
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「二度はゆけぬ町の地図」「ひと粒の宇宙 」「人もいない春 」他すでに10冊ほど刊行されている、
知らなかった。

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