書籍「犬の力(上・下」重厚な雰囲気と多層的な登場人物のドラマを一気読み

2010年02月22日(月) 21時09分
書籍「犬の力(上・下」★★★★
ドン・ウィンズロウ著、角川書店 2009-08-25



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「血みどろの麻薬戦争に巻き込まれた、
DEAのエージェント、ドラッグの密売人、
コールガール、殺し屋、そして司祭。
戦火は南米のジャングルから
カリフォルニアとメキシコの国境へと達し、
苛烈な地獄絵図を描く-角川書店HPの紹介文よりー」



アメリカと国境を持つメキシコ
安価なものが国境を超えるだけで
何倍もの勝ちを持つことから
そこに犯罪も生まれる、
マフィアと警察との闘争の日々を描いている。

青年は悪党と成長する、
それは宿命なのか。

気が付いたら人の上に立つ極悪人、
けれどどこかで罪を意識もしている。

対する警察官たちも、
悪の片棒を担ぐものもいれば
正義に燃える者もいて、
それらの混沌とした部分が実に人間的で
やるせない。


実際にこういうことってあるのだろうな、
麻薬が無くならない現実世界で思う、
そこにこの小説に描かれるひとつひとつが
リアルに迫ってくるのだ。
翻訳がスムーズだからだろう、
実に映像的な描写が多く楽しい。


上下巻の長い長い物語の中に
数人の主要登場人物がいて
彼らは密接につながり、すれ違いながら
ラストへとなだれ込む。

悪人がただ悪人としてでなく、
ひとりの人間として様々な部分を持っていることを
ちゃんと描いているのが
この小説を身近に感じる要素だろう、
場所は違えど日常の生活で
彼らとすれ違っているのかもしれないのだ。


小説世界でありながら
絵空事とは思えない。

メキシコを舞台にした小説自体珍しいが
重厚で読みごたえがあり
本読みを楽しませてくれる作品だ。

次の作品も是非読みたい。

★100点満点で75点


soramove
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すでに93年ころから10冊近く出版されているようなので
チェックしたい。


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