「スラムドッグ$ミリオネア」見逃したくない映画

2009年04月23日(木) 22時09分
「スラムドッグ$ミリオネア」★★★★★満点!
デーブ・パテル、マドゥール・ミタル 、フリーダ・ピント 主演
ダニー・ボイル監督




「インドのスラムで育った青年が
TVのクイズショウで難問を次々と
正解していく、
今年のアカデミー賞8冠の栄誉に負けない
主人公の半生に涙」



ムンバイの路地で遊ぶ子供たちが、
バラックの家が立ち並ぶ細い迷路のような通路を
走り抜けるとき、
カメラは足下や少年達の目線で
人々の暮らしの一瞬を切り取る。

そしてカメラが小さな広場から
グーンと上昇し視界が広がると
その錆び付く屋根がどこまでも続いていることを
画面いっぱいに映し出す。

たったひとつのシーンが
様々なことを語る印象的なシーンで映画は始まる。
ここからもう一気に映画に引き込まれる、
自分がこの目で見たインドの風景が重なる。



クイズミリオネアで難問を正解し続ける青年が
何故その答えを知り得たか
その答えを過去に戻りつつ
直接的または間接的に知ることになる。


過酷と一言では言い切れない、
日本にいたら想像も追いつかない現実、
インドを旅した人ならなんとなく
頭で理解が出来るところもあるが、
それでも旅行者のお気楽な視線は、
現実の僅かな部分だけしか見ることはない。

この映画は主人公がいかに難問の答えを
彼のこれまでの経験の中から
知り得たかを教えてくれるが
見ていて分かったのは、
クイズの答えが重要なのではなく、
そんな経験の中で主人公がいかに生きたかということだ。


誰でも同じ毎日を繰り返しながらも
たとえすぐ側に居る人でも全く同じ経験、
同じ考えを持つわけでもなく、
それぞれ選択し、
自分だけの答えを見つけていく、
同じものを見たり聞いたりしても
人はそれぞれの答えをそこに見いだすのだろう。


そして主人公は決して諦めない
運命の人を捜して大人気のTVに出演し、
なんとかもう一度会いたいと願うのだ、
フラッシュバックのように
通り過ぎる列車の連結部分から
チラチラと見える愛しい人の姿、
重なる優しい音楽、消える雑踏の音。

このラストを描くために
様々な仕掛けを用意し、
実はとても個人的な映画ともいえるラスト、
もう一度見たい久々の映画だ。

★100点満点で満点


soramove
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インドを旅したということもこの映画に引きつけられる
要因だろうが、何もかもがピタリと収まるところに
収まった傑作の誕生だ

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