「地球でいちばん幸せな場所」日々のささやかな事柄について考える

2008年10月29日(水) 0時09分
「地球でいちばん幸せな場所」★★★★
ファム・ティ・ハン、レー・テー・ルー、カット・リー主演
ステファン・ゴーガー監督、2007年、アメリカ、98分



ベトナムのホーチミン近郊の
田舎町で両親が亡くなったため
叔父の家に引き取られている主人公は、
工場で働かされ、怒られ、
学校へも通わせてくれないことから、
家を出てホーチミンで花売りとして
生活を始める、
彼女はまだ10歳くらいだ。

妙に醒めた目で世の中を見ている
年に似合わない表情を時折見せる。


彼女はそのうち動物園で
像の飼育をする青年と親しくなり、
次には飛行機のアテンダントの女性とも
言葉を交わすようになる。

ここにはベトナム映画の代表作の
「青いパパイヤの香り」のような
外国人から見た異国情緒なんて
微塵も無く、
社会の底辺で頑張る少女の
けなげな日常を淡々と映し出す。

少女の考える
精一杯の事柄が
ささやかな喜びだとか、
幸せのようなものの輪郭を
おぼろげながら見せてくれた気がする。


多くを望まない、
身の丈の生活をする

ホントはそれでいいのに、
どうしても人と比べたり
暴力的に入り込む情報に
翻弄されてしまいがちだ。

「何がしたいのか」自分の事が
分からなくなったりする瞬間、
焦らずに、ふと立ち止まり
少し周囲を見て見るのがよさそうだ。

誰かではない、
自分が望む事、ひとつだけ見つけたら、
それに向かって努力する、
そんなごく当たり前のことを
しみじみたいせつだなあと
思わせて暮れた映画だ。

この映画にはベトナム映画で連想される
趣味の良い雑貨や
アオザイ姿や、
写真につい撮りたくなるような風景も無い、
人間がそこに暮らしているだけ。

とても力強く、美しい映画だ。

★100点満点で80点

soramove
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ストーリー自体はありふれている、
でもそこに自分の姿を見るかもしれない

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