「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 」追い求める間は悲しみを知らない

2008年05月07日(水) 20時56分
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 」★★★★オススメ
ダニエル・デイ=ルイス 、ディロン・フレイジャー主演
ポール・トーマス・アンダーソン 監督、2007年、アメリカ、158分



一攫千金を夢見る主人公は
ある青年から有用な情報を仕入れ
油田を掘り当てる。

無垢で貧しい人々から奪うように土地を手にいれ
富を増やしていく。

ただ一人の息子が聴覚障害となってからは
誰も信じず、ひたすら富を手に入れることに
貪欲になっていく。

何かを求める姿は、いくら自分勝手だとはいえ
まぶしくも感じる、それは中途半端に生きるくらいなら
誰になんと言われても良い、
自分の信じた道を進むことは美しくもあるのだから。


それでも自分以外の人間を信じられないのは
淋しいことだ、
でっかい屋敷の中で部下に囲まれていても
孤独を振り払うことは出来ない、
もっと強くあるはずの主人公が
頼りなく淋しそうに見えるから不思議だ。

黒い石油をいくら掘り当てようと
赤い血にはならない、
富も名声も
誰かと分かち合えないなら虚しい、
それでもいつか誰かがその淋しさをわかってくれるだろうか、
その数少ない機会さえ
主人公は自分の手で壊してしまう。

虚しい、
何も残らない

それでも骨太な人の生き様は
記憶に残る
それでいいじゃないかと感じる、
死んでるみたいに生きるよりずっといいじゃないかと。


ポール・トーマス・アンダーソン 監督は
「ブギーナイツ」や「マグノリア」で
好きな監督だが
今回はもっと分かりにくい人の心の奥底の
暗闇を照らす演出が冴えている。
音楽の使い方も秀逸だった。

ダニエル・デイ=ルイスはこの作品で
アカデミー主演男優賞を獲得した。

★100点満点で80点★

これぞ映画、やっつけ仕事で作ったようなのとは
格が違うのだ。


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レンタルでTVで見たらこの主題があやふやになりそうだ。

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