「自虐の詩」小説世界は見てはいけない?

2007年11月08日(木) 0時19分
「自虐の詩」★★★
中谷美紀、阿部寛主演
堤幸彦監督、2007年、115分



小説の映画化はよく行われている、
原作が好きな人にとっては不満が残るという
映画が多いように感じるが、
比べても意味はないので、
映画として面白かったかどうかが重要だ。


ただ時々、これは映像じゃなく文章で読んで
自分の頭の中の想像世界の方が良いのかもな、と
感じることがある。


なんだか描かれているものの多くが
平べったいというか、
口でもうまく言い表せない部分を
頭のなかで自分なりに作り出す
ノリシロのような部分が、どうしても
映像には感じられなくて、
多分原作を読めばもっと違うだろうなと
時々かんじる、あの感じ。

この映画を見ていて
そんな思いが蘇った。
それでもそんな思いとは関係なく
映画は進行して行くわけで、
そのあたりで入り込めたかどうかは重要だ。


生きるのが下手な女が出会った
ヤクザな男

一般的な幸せが訪れるはずもなく、
貧しい暮らしを続けてる。

彼女の唯一の宝物は
仕事もしないで、プライドだけは高い
ロクデナシとの暮らし。

はた目から見たら
別れた方がいいと思うが、
彼女はその男の存在があれば
なんとか生きて行けるのだ。

切ないなあ
そんな風に思い、
早く別れちまえばいいのに

そんな風に思う。

他人の幸せなんて分からない、
自分のものさしでなら計れるが、
それは意味がないのだ。

幸せの感じ方も人それぞれ、
ただし誰かの視線を感じて生きてくなら、
世間一般の感覚がその基準になる。

そして映画の主人公を見る、
そのあたりの迷いが一切ないのが
小気味良いがやっぱり
もっとほんわかした幸せに包まれて欲しいなと願う。

見終えて特に何も感じなかった、
それはこの文章の冒頭で書いたように
映画の奥行きの問題だ。
あと少しでなんとかなった感じもするが
なんだかもやもやした感じが残った。

彼女の心の叫びが聞こえないのが致命的、
どれだけ苦労したと映像で見せられても
彼女の心の内が画面から伝わらないのだ。

★100点満点で60点、特には勧めません★

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どうしても名作「嫌われ松子の一生」と比べてしまう、
やはり何もかもバランスが取れた奇跡のような作品は
そうそう出会えないのだ

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