「傷だらけの男たち」男たちの苦悩、でもこれでは泣けない

2007年07月12日(木) 8時15分
「傷だらけの男たち」★★★
トニー・レオン、金城武主演
アンドリュー・ラウ監督、2006年、香港(111分)



「男たちの挽歌」や「インファナル・アフェア」を連想させる、
前編画面は印象として薄暗く
登場する男たちは
下を向いて何か永遠に解決できそうにない命題に
取り組んでいるようだ。

見上げれば香港の高層ビルの間からでも
青い空は見えるだろうに。


ベテラン刑事にトニー・レオン
部下であり、恋人の自殺がきっかけで
私立探偵となった男を金城武が演じている。


フラッシュバックのように
現在と少し時計を戻した時間が
挿入され
ある事件について主人公達と一緒に
見ているこちらも事件の真相を想像していくことになる。

途中でなんとなく結末が見えるが
そういったサスペンスタッチの謎解きよりも
この映画が目指すのは
男たちがそのとき何を感じ、どう行動したか、
その過程を描くこと。

トニー・レオンは謎の部分を印象づけるのに
かなりの部分を使い
それが必ずしも成功していない、
金城武に至っては、心の苦しみを酒で癒すという設定で
後半はボトル片手にフラフラ状態。

何か核心を突こうとして
結局その核心には触れられなかった感じだ、
もっと男は心で泣いてもらいたのだ、
表面的なものでなく
事実や些細な言葉の積み重ねで。

だからと言って見所がないわけじゃない、
何度も仕事を一緒にしてる監督と
役者たちのチームのような一体感を
感じる瞬間はファンとしても嬉しいし、
「インファナル・アフェア」という名作を世に送り出した後の
「次」のテーマ探しにファンとして
こうして参加できること自体が幸せなことだからだ。

全体の雰囲気は悪くないけれど
もうひとつだった。
でもこの感じでもっと精力的に香港映画が
がんばってほしいものだ。

★100点満点で65点くらいか★

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トニー・レオンには冷酷無比な役は
演じることは出来ても、結局なりきれない気がする。
今回もそのあたりがどうもノレなかった。
「インファナル・アフェアV終極無間」でのレオン・ライのような
人を射るような冷酷な眼差しはトニーにはムリのようだ。

良い人らしさを隠しきれないんだな。

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