「きみにしか聞こえない」誰かと繋がりたい、その気持ちが奇跡を起こす

2007年07月07日(土) 0時25分
「きみにしか聞こえない」★★★★☆オススメ
成海璃子、小出恵介主演
荻島達也監督、2007年、107分



人間には時々不思議なことが起こる、
予知のような夢だったり、
どこかでかつて見たことがあるデジャヴだったり。

そして誰もが信じているのは
自分が大切と思う人にこそ伝わるものが
必ずあるはずと。

本来聞こえるはずのない、「声」が聞こえる。
そしてそれは輝かしい時間の一瞬の光のようでもある。


切ない物語だった。

ラストは予想がつくが
最後まで別の幸せなラストを望んだ。

横浜に住む主人公と
頭の中の携帯でつながった長野に住む青年。

二人の住む町の対比も良かった、
畑と轍の残る未舗装の道をチャリで走る青年、
高台で深呼吸した時、
見てるこっちの胸にも新鮮な空気がやってくるようだ。

主人公の成海璃子の表情も良い、
人とうまく付き合えない苦悩は
傍からは分からない、
孤独と空しい感じがよく伝わった。

高校生の頃の小さな世界は
それでもその時は誰でも精一杯で
もう少ししたらもっと大きな世界があって、
そこでならうまくやれることも知らず、
悩んだりする。

多分誰もが経験するそんな時代の
一瞬一瞬をこの映画で
デジャヴのように追体験するのだ。

きみにしか聞こえない、
この感情は自分の大切な人に向かって
誰もが思っていることじゃないかな。

言葉ではないものを
相手に伝えたいと切ない位の気持ちでいても
相手にはなかなか伝わらない。

ラストは中山美穂の
「Love Letter」を思い出した。

切ないラストはこれで仕方ないのだろうが、
なんだかやるせない気持ちになった。
なによりその一瞬の輝きが
見事に映画に焼くついて、それは永遠に残るのだ。

「私の声がきこえますか!」
草原に立って叫ぶ彼女の声が誰かに届きますように。

★100点満点で90点、最近見た邦画では一番良かった★

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成海璃子は14歳という「神童」ではいまひとつだったが、
この映画では彼女の魅力が発揮されていて
今の輝きをこの映画に閉じ込めている。

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