「あるスキャンダルの覚え書き」恐怖は日常にこそ潜んでいる

2007年06月26日(火) 0時37分
「あるスキャンダルの覚え書き」★★★★オススメ 
ケイト・ブランシェット、ジュディ・デンチ主演
リチャード・エアー監督、2006年、イギリス(125分)



新しく赴任して来た、
美しい美術教師

彼女は齢の離れた夫と
障害を持った子供を育てる生活から
つかの間解放される時間を
学校に求めていた。

彼女は学校である事件を起こし、
世間の注目を集める事になる。

学校を辞めさせられ、
家庭からもほうり出された主人公は
学校で親切にしてくれたベテランの
女教師の家にかくまわれることになる。

実際にあった事件を題材に、
映画はさらに女二人の関係を
じっくりと丁寧に描いていく。

新任の教師を
ケイト・ブランシェットが繊細に演じ、
ベテランの教師を
ジョディ・デンチが怪演している。


ストーリーそのものよりも
二人の交わす視線だったり
お互いにかける言葉のひとつひとつが
二人の関係を鮮やかに示して
恐ろしいほどだ。


人は誰もが孤独な心を持っている、
形はそれぞれでも
時に埋めることの出来ない
空虚な部分を見ない振りして
笑っている時がある。

それでもなんとかバランスを保って
自分らしく折り合いをつけているが、
時にそのバランスが崩れ、
思ってもみない行動に出るのかもしれない。

そんな怖い一瞬を見せられて、
それでも狂気に走らずにいられるのは
何気ない日常の繰り返しが
ギリギリの土俵際で正気を
保たせてくれているのかもしれない。

普段は自分の孤独なんて
考えたりしない、それでも心のどこかが
寒くなるような気がしたのは
そんなことは絶対無いとは言い切れないからだろう。

映画は本当に面白い、
普段特に考えてもいないことを
変わりにスクリーンで
自分ではない誰かが替わってその心理を
見せてくれたりする。

特にふたりの演技派の存在感は
もうストーリーなんかよりも
ずっと心に何かを問いかけるのだ。

★満足のこの映画100点満点なら85点
映画を見たという贅沢な気分は味わえる★

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大味の大作ばかりだと、時々はこういう
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