「こわれゆく世界の中で」タイトルは大袈裟だけど見るべきところアリ

2007年05月31日(木) 8時09分
「こわれゆく世界の中で」★★★☆
ジュード・ロウ、ジュリエット・ヴィノシュ主演
アンソニー・ミンゲラ 監督、2006年イギリス



仕事は順調、夫婦間もとくには問題なく
毎日を過ごしている。

新しいオフィスへ引っ越したその夜に
データの入ったノートパソコンを含めた
パソコンやモニターの盗難に遭った主人公。

そのパソコンを盗んだ少年を
あるきっかけで見つけ、自宅を確認し、
母親が仕立屋を営んでいることを知り、
母親にスーツの仕立直しを依頼、
そのうちに彼女にひかれて行く。

設定としてはありえないし、
母子が内線状態の国から
逃げてきたという背景も
必ずしも必要には思えなかった。

物語の中のジュリエット・ビノッシュも
何かを壊す覚悟を持つほど魅力的には思えない。

でもリアルなのは
満足した生活の中にふと忍び寄る
軽い疑問。

自分って幸せなのか、
そんなこと十分分かっているのに
ざわつく胸のうち、
もうそうなると善悪の区別が曖昧になっていく。

もともと十分すぎるほど持っていると、
何かが足らなく思えるものらしい、
今度はわざわざ入り込まなくてもいい
災いの穴へ自ら転がり込んで行く。

物語の中のラストは
再生の兆しを見せて終わるが
本当のところ、どうかな。
一度失った信頼は100%取り戻すことはできないだろう、
お互いに安心仕切った生活にはもう
戻れないのだ。

でもそんなふうに信頼って築いていくものなのかな。
ところどころ修復しつつ、
苦笑いを浮かべ、それでも大切な手だけは離さないのか。
ジュード・ロウは最近の「ホリディ」でも
独特の存在感を見せた。

この映画でも、だめはだめなりにそれでも
なんとかなりそうなギリギリの予感を信じられそうな
なんとも難しい役を飄々と演じていて、
役者だなーと思いつつ、
それでも結構楽しんでいる自分を見つけた。

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演技しているようには見えないジュード・ロウの
作品の選び方とかも結構気になる。

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