「ヒトラー 〜最後の12日間」彼も普通の人間だった

2005年08月08日(月) 16時55分
「ヒトラー 〜最後の12日間」★★★☆
ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ主演

1945年4月20日
ソ連軍の砲火が
押し寄せるベルリン。

敗戦を疑わない者は
いない状況で
史上最も有名な独裁者とその
側近達の12日間。

彼がヒトラーであることを除いてしまえば
敗れ去るものの、「哀れ」や
奈落に落ちていくその加速度に
ともすると感情移入さえしてしまう。

そして当たり前のことに気がつく。
彼も普通の人間なのだと。

だからこそ、人間が人間でなくなる「狂気」を
誰もがはらんで生きていることを
肝に銘じなければいけない。

先日の朝日新聞の「首相の靖国参拝」について
作家の渡辺淳一が書いていた文章が
忘れられない。

「われわれと同じ血が流れている、家族思いで
優しかった父や祖父やその上の人たちが、
戦争という狂気のなかで、狂人になったことがあるのだから」

怖いという簡単な言葉で片付けられない
重い事実だ。

そしてこの映画のように、その当事者を
等身大で描くという行為に誇らしい気もする。
そうだ人間は学習し、そして必ず立ち直れると。

「戦後」は終ったという雰囲気がある。
この映画を見終わって、日本の「戦後」はまだ終っていないと
痛感した。
まだまだ復習が終っていないのだ、正しい認識をして
本当に理解し、周囲の理解も得られて初めて終るのだと。

骨太な記録映画のような2時間半。
どこか足らない部分もあるが、それをこの映画に求めない。
足らない「事実」は自分で自ら進んで知るべきなのだから。

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@@動員@@
上映2週目の午後、建物の外まで客の列が続いていた。
こんな地味目の映画にこんなに沢山の人が集まることに
感激しつつ同じ暗闇に座る、至福の時


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