書籍「いつか深い穴に落ちるまで/山野辺太郎 (著)」ラストの爽快感が最高だ!

2019年02月21日(木) 19時25分
書籍「いつか深い穴に落ちるまで/山野辺太郎(著)」★★★★
単行本: 160ページ
出版社: 河出書房新社 (2018/11/15)



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「サラリーマン・鈴木、人生を「穴」に賭ける
「なぜ、そんな穴を?」
「だって、近道じゃありませんか」
日本戦後史 × 穴掘り × やるせない会社員
日本-ブラジル間・直線ルート極秘開発プロジェクト、開始。
大ボラサラリーマン小説の爆誕!!!」

(出版社HPより)


初めて読む作家さんの本は
やはり少し期待しつつ
でも、期待は裏切られることが多いから
気持ちを抑えて、抑えて。

なんとも不思議な物語が進行する、
地中深く掘って、掘って
ブラジルまで貫通させようと
大真面目にプロジェクトは進んでいくのだけど、
読みながらずっと、心の中で
「中心のマグマは?」
何度も何度も思ったが
そのへんはあまり問題にならない。



工事はこれまでの工法じゃなく
思いもよらないような
最新の工法なはずで、
そしてとても大変なはずだけど
なんかのどかな感じ、
最初に掘り当てた温泉に浸かって
良い一日だったなーとか
思っているうちに出来上がるのだ。



本当かよ、
思いながらも
小説だからねとも。


そして、なぜか海パンの主人公は
穴に勢いよく飛びこんでいくのだ、
ラストはもう驚きというか
爽快!というか

やっぱ、言うね
小説だもんね。

気持ちイイ!


面白い読書体験だった。

★オススメ度★、
非日常はすぐそばにある。

★100点満点で85点

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書籍「信長の原理/垣根涼介 (著)」1*3*1 – 2*6*2

2019年01月09日(水) 19時09分
書籍「信長の原理/垣根涼介(著)」★★★☆
単行本: 592ページ
出版社: KADOKAWA (2018/8/31)

<リンク:

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「何故おれは、裏切られ続けて死にゆくのか。
信長の内面を抉る革命的歴史小説
織田信長の飽くなき渇望。
家臣たちの終わりなき焦燥。
焼けつくような思考の交錯が、
ある原理を浮かび上がらせ、
すべてが「本能寺の変」の真実へと集束してゆく――。
まだ見ぬ信長の内面を抉り出す、
革命的歴史小説!。」

(出版社HPより)

直木賞候補作になったので
さっそく取り寄せて読んだ。
588ページの大作だ。

果たして信長が本当に
このように考えていたかは
分からないところどだけれど、
作者がその考えをベースに
歴史の事実と重ね合わせていくという
とても大変な作業をしたことは
スゴイことだなあと
素直に感心する。


戦国武将でもひときわ有名な
信長の生い立ちから、その死まで
おおまかなところは知っていたけど、
愛知に暮らしていると
この小説に出てくる地名が
ワリと身近なので

そんな部分も面白いなあと思いながら
この分厚い小説を読んだ。

地名が身近だと
戦国時代の戦いが、歩いて移動し、
何も無い所に、何千もの兵士が野営し、
時が満ちれば、戦いあうという
その時間と途方もない空間というか
距離を思って、
その頃の人達が考えた「天下統一」というものが
現代より途方もない大事業のように感じる。


ただこの本を読んでいて
信長が蟻の行動から考えたであろう
一定の定理は
なるほどと、思えたが
文章が箇条書きのようで、
プツ、プツと途切れる感じがし、
また描かれる主要な人物の描写は
知っている範囲なので
そのあたりは、全く新鮮味が無かった。



ただ、この分厚い本と内容は
本読みにとっては嬉しい収穫、
ネットで注文して読んだが、
本屋で手に取ってみると
買うかどうかちょっと迷うだろうな。

他の候補作も読もう。

★オススメ度★、
犬の散歩で良くいく
中村公園では、秀吉公が祭られていて
この本はそれだけで身近に感じた。

★100点満点で75点

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書籍「82年生まれ、キム・ジヨン/チョ・ナムジュ (著)」驚きはないが、まずは本が読みにくい

2019年01月08日(火) 1時09分
書籍「82年生まれ、キム・ジヨン/チョ・ナムジュ (著)」★★★☆
単行本(ソフトカバー): 192ページ
出版社: 筑摩書房 (2018/12/7)



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「ある日突然、自分の母親や友人の人格が
憑依したかのようなキム・ジヨン。
誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…
彼女の人生を克明に振り返る中で、
女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。
女性が人生で出会う困難、差別を描き、
絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作!
韓国で100万部突破!
異例の大ベストセラー小説、ついに邦訳刊行。」

(出版社HPより)


女性の社会進出という言葉が
日本の政治家から発せられるのを
何度も聞いている、
「女性を」「女性を」と言っている時点で
何かしらの差別が厳然とあることを
明らかにしている。

果てには「1億総活躍」だからね。

お隣の韓国は、映画やドラマでしか
その実情は知らないが

一昔前には日本でもあった
兄弟でも「男なんだから」「女の子なんだから」という
差別とは思わないくらい実にひっそりと
しかし確実にどこにも存在していたっけ。


生きにくい世の中だ、と言ってしまえば
簡単だけど、
分かっているなら
なんとかしなくては、ならないものだ。

この小説には、今の韓国の社会の抱える
色んな問題が提示されているが
日本も同じようなことはあるなと
素直に感じた。


100万部ベストセラーと
多くの人に読まれているわけだけど
何か変えるということは
こういったところをスタートとして

いびつな、その多角形なでっぱりを
ちょっとずつ、ひっこめたり
同じ高さに伸ばしたりしながら
時間のかかることを承知で
声をあげていかないといけなのだろう。

語弊があるかもしれないが
それでも「何故、今?」という
疑問もある。
ドラマの世界は夢物語ばかりだったのかな、
もっと対等に描かれているのに。

それからこの本は
すごく読みにくい

翻訳が悪いのかとも思ったが
医師がカルテに患者のことを書くように
この小説が書かれているので・・・と、
分かったような、分からないような説明もあって
主人公は常に「氏」とつけられ、
フルネームで頻出するのも
なんか読みにくかった、
ラスト付近ではやっと慣れたけれど。



韓国の小説を読む機会はあまりないので
これを機に、時には読む本の候補に
いくつか選ぼうかと思った

TVドラマは良く見るけれど、
内面に迫るものや、
ちょっとした独特の風俗など
文章でも読んでみたいなと感じた。

★オススメ度★、
今WOWOWで「ミスティ」という
韓国ドラマを放送していて
年末に録りだめしていたのを
一気に見た、続きが気になる。

★100点満点で75点

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書籍「烙印(上・下)/パトリシア・コーンウェル(著)」冗長で説明過多、ファンでも辛い

2018年12月27日(木) 14時00分
書籍「烙印(上・下)/パトリシア・コーンウェル((著)」★★
文庫: 320ページ
出版社: 講談社 (2018/12/14)



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「ボストン郊外の静かな夕暮れ
チャールズ川沿いに自転車を走らせていた、
23歳のエリサ・ヴァンダースティールの死体が
あたかも雷に打たれたかのような状態で発見された。
検屍局長ケイ・スカーペッタは
これが神の偶然の行為ではないことを
事件現場で直観し、何の痕跡もない謎の
感電死の真相に迫ろうとする!。」

(出版社HPより)


このシリーズは欠かさずに読んでいるので
このところの不出来は了解しつつも
少しは期待して読んだ。

前作と同様に、上下巻320ページなので
是非1冊にまとめてほしいものだ、
2冊で2.592円と、文庫とは思えない価格。


同じ日に2度あった女性の死体が
発見されて、さっそく現場に向かう主人公、
ただ検死が始まったのは
下巻の80ページあたりから、
状況説明にあれこれ妄想は飛んで
上巻のほとんどは、膠着状態という
惨憺たるありさま、
もったいぶるのも度を越してる。



最大の敵、キャリーが現れ
その意味をくどくどと説明してくれるが
この作品から読み始める人は少ないから
不要なんだけどね。

スカーペッタの年齢も
随分いってると思うけど
この作品ではあいまいな感じ、
日本のサザエさんかちびまる子ちゃん化してる、
しかももっと颯爽として
かっこよかった主人公は
なんだか自信を無くしておどおどしてる感じだ。

人物のそれぞれの描写も甘く
うわっ滑りな感じで

最高潮の頃の様な
生き生きとした登場人物の動きは
何処かへ行ってしまったようだ。

どこかでケリをつけてもらいたいが
このままのらりくらりと
続いていくのかもしれないが
それでも新作が出たらまた文句言いながら
読むのだろうな。そんなとこ。



★オススメ度★、
初めてシリーズを読む人は
この新作は新刊で買うと高いので
初期の頃の作品をブックオクフとかで
まずは読むことを勧めたい、すごく面白い。

★100点満点で45点

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書籍「国宝(上・下)/吉田修一(著)」今年一番の読書体験!

2018年12月12日(水) 13時06分
書籍「国宝(上・下)/吉田修一(著)」★★★★☆
単行本: 351ページ、
出版社: 朝日新聞出版 (2018/9/7)



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「1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」
侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、
この国の宝となる役者は生まれた。
男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、
この世ならざる美貌は人々を巻き込み、
喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく
舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。
日本の成長と歩を合わせるように
技をみがき、道を究めようともがく男たち。
血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、
幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと
芸能界の転換期を駆け抜け、
数多の歓喜と絶望を享受しながら、
その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?
朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。」

(出版社HPより)

朝日新聞連載中は、気になりながらも
あのちょっとずつ、っていうのが苦手で
読まずに、本になるのを待っていた。

上下巻の大作だ。

任侠の血を引く主人公は、
昭和の時代を背景に
歌舞伎の世界で名前をあげていく。

こういうことはきっと
現実には起こらないだろうな、

自分たちが目にする歌舞伎の世界は
子供のころから初舞台を踏んで
名門と呼ばれる家に
生まれることで受け継がれていくからだ。

講談調で噺家が良い調子で
話しながらすすんでいくようで、
舞台は行きつ戻りつして
主人公たちの行動や
周囲で起こっていることを語り、
読みながら頭の中で映像となった、
不思議な読書体験だった。


歌舞伎は一度も見たことが無い、
歌舞伎の名門のゴシップは
目にすることがあるが、
舞台の映像は少し流されるのを
見る程度なので
主人公が、花道を歩くシーンなど
どんなにきらびやかで、
会場の空気を一変させるのかも
想像の中では「こんなかな」とも思うが、
実際の空気は分からない。


それでも想像の中で
主人公は生き生きとして
彼らの青春時代から
いよいよ本格的に活動する様子まで
知らない世界なのに
しっかりと映像を結ぶことが出来た。

ベースとなる実在の人物が居たのかどうかも
知らないが、
昭和という時代背景を描きつつ、
そこにしっかりと
歌舞伎の世界に時代を築いた人間が
生きて、いた。


上下巻の大作だけど
まさに一気読み!
幸せな読書体験だった。

★オススメ度★、
上下巻で3240円は
安くはないけど、それ以上の価値がある。

★100点満点で90点

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書籍「観光/ラッタウット・ラープチャルーンサップ (著)」ガイジンが考えるタイの風景に近い

2018年11月07日(水) 10時01分
書籍「観光/ラッタウット・ラープチャルーンサップ (著)」★★★★
文庫: 320ページ
出版社: 早川書房 (2010/8/30)



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「美しい海辺のリゾートへ
旅行に出かけた失明間近の母とその息子
。遠方の大学への入学を控えた息子の心には、
さまざまな思いが去来する――
なにげない心の交流が胸を打つ表題作をはじめ、
11歳の少年がいかがわしい酒場で
大人の世界を垣間見る「カフェ・ラブリーで」、
闘鶏に負けつづける父を見つめる
娘を描く「闘鶏師」など全7篇を収録。
人生の切ない断片を温かいまなざしでつづる、
タイ系アメリカ人作家による傑作短篇集。」

(出版社HPより)

タイは大好きな国の一つで
30回くらいは訪れている、
だから読むと自分の歩いた場所や
海の光景が蘇る、
それだけでこの本が好きになる。


また、タイ人の作家が書いた
独特の風景じゃなく、
タイ系アメリカ人の視点というのが
旅行者でしかない
自分に分かりやすいというか、
その雰囲気が自分なりに
掴みやすいのが
好きになった理由の一つかもしれない。


「美しい海辺のリゾートへ
旅行に出かけた失明間近の母と
その息子のはなし」

そのシチュエーションだけで
これもまた自分の風景を
そこに見ることが出来て
設定だけで成功ししている。

タイ人作家の本は初めて読んだ、
映画もたくさん作れているが
日本ではなかなか見られない、
だから自分から探しているが
この本とは嬉しい出会いとなった。

最近は買った本を読むと
ほとんどはネットで売却していて
手元にはめったに残さない、
ウチの本棚行きの本だ。

★オススメ度★、
タイが好きじゃなくても
ちょっと不思議な読み応えのある本なので
いつも読んでる分野からちょっと
冒険するにはオススメ

★100点満点で85点

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書籍「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと/花田 菜々子(著)」目を引くタイトルもなんか品性下劣感あり

2018年08月15日(水) 19時41分
書籍「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと/花田 菜々子(著)」★★★
単行本: 224ページ
出版社: 河出書房新社 (2018/4/17)



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「読 め ば 勇 気 が 湧 い て く る
「とんでもなく面白い」「続きが早く読みたい! 」
「もう映画化とか決定してるんじゃ……?」
ネットで話題沸騰のあの衝撃の連載が、
まさかの書籍化!
悩みまくる書店員・花田菜々子
が初めて書いた、大人のための青春実録私小説。」

(出版社HPより)


朝日新聞の「売れている本」の紹介欄でしり
さっそく読んでみた。


彼女は書くいきさつを書いている。
「2013年冬、夫に別れを告げて家を飛び出し、
当時働いていた「ヴィレッジヴァンガード」の
仕事にも行き詰まりを感じていた。
ままならぬ日々を送る中、
ふと目に留まったのが「知らない人
と30分だけ会って話してみる」という
出会い系サイト「X」だった。」
ここから本書は始まる。

面白い試みだと思う、
自分も誰かにその人の思う
読むべき本をススメてもらえるなら
ちょっと聞いてみたいな。



選ぶ本はいつも同じ範囲で
その範囲で検索するから
どんどん狭まっていくかもしれないからね。

唯一、好みを考えないが
直木賞と芥川賞の受賞作品を
読むことくらいだ。

カフェなどで30分話して
その印象で、本を紹介するという
主人公の意図するところと
最初の頃に出会った人達が
いわゆる出会いを求めているということで
「どいつもこいつもクズ」みたいに
書いているのは違和感を持った。


自分の求めるものと100%同じものを
求めるなら
もっと別の方法があるし
他者の多様性も認められないで
自分の側の気持ちだけ押し付けるのは
出会い方が間違ってる気がした。



ネットで出会う様々な人々を
軽く笑いつつ
自分だけは「本が紹介したいんです」という
ぶりっこ感がホントいやらしい。

オススメ本は2冊
さっそくネットで注文したので
この本を読んだ甲斐はあったが

著者はこの本で自分の名前を売り
世に出ることが出来たが
ネットで出会った人たちには
本にすることの了解は得たのかな。


というか、きっとそんなことは
していないと思う
その辺はこの著者の品性の
下劣さが本書の色んな所に垣間見えるので
なんか不愉快な気分にもなった。


とはいえ、色んな本が世の中にはある
これは一種の攻略本だ、
内容としては面白かったが
どうしても、出会った多くの
普通の人々をないがしろにしてる感だけは
嫌な気分がしたな。


★オススメ度★、
本人はビレッジバンガードの店長を
長く務めたようで
その内幕も興味深かったので
そのへんはオススメ

★100点満点で65点

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書籍「暗殺者の反撃(上・下)/マーク・グリーニー(著)」この平和な世の別世界のスリル

2018年08月07日(火) 21時25分
書籍「暗殺者の反撃(上・下)/マーク・グリーニー(著)」★★★★★
文庫: 424ページ
出版社: 早川書房 (2016/7/22)




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「“グレイマン(人目につかない男)"と
呼ばれる暗殺者ジェントリーは、
かつてCIA特殊活動部で
極秘任務を遂行していたが、
突然解雇され、命を狙われ始めた。
それ以来、彼は刺客の群れと
死闘を繰り広げてきたが、
ついに今、反撃に転じる。」

(出版社HPより)

このシリーズ5作目だ、
圧倒的に面白い!
この暑さの中、どこへも出かけず
涼しい部屋でウチの犬がゴロゴロしてる横で
まさに、夢中で読んだ、一気読み。



「見つけ次第、射殺」指令で
世界中でCIAに付け狙われ
そろそろその生活を反転させ
逆襲に転じるため、本国アメリカに上陸した!

都会の身の隠し方、
細部までなるほどと思いながら
小さな雑貨屋でのささやかな触れ合いが
なんか切ない



そそろそホント、
ゆっくり寝かせてやりたいなぁと
なんか親密な気分になる、
孤独な男の安らぎの時間は来るのか。

どんどん深みにはまっていくが
それでも分かってくれる人間も現れ
最後の戦いが始まる、
まさに象絶、これは映画とかの映像で是非
見たいものだ。



なんとか嬉しい結末にたどり着くと
ほっとすると同時に
ちょっと淋しくもある、

やはりギリギリの状態ってのが
このシリーズの肝だからね。


昨年発売のこの続きがある、
それはすぐに読まずに
少ししてから読もう。

★オススメ度★、
スパイとか戦争ものは
現代に置換えるとリアルから
遠ざかるが
このシリーズはのめり込むように読める。

★100点満点で100点

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書籍「ファーストラヴ/島本 理生(著)」脆い心のヒリヒリするような痛み

2018年08月04日(土) 19時20分
書籍「ファーストラヴ/島本 理生(著)」★★★☆
単行本: 120ページ
出版社: 文藝春秋 (2018/7/17)



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2018年上半期 第159回直木賞

「夏の日の夕方、多摩川沿いを
血まみれで歩いていた女子大生
聖山環菜が逮捕された。
なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、
この事件を題材とした
ノンフィクションの執筆を依頼され、
環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。
そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?
「家族」という名の迷宮を描く長編小説。」

(出版社HPより)

就職活動中の女子大生、聖山環菜は
父親を包丁で殺害し、逮捕された。

臨床心理士の真壁由紀は、
この事件を題材とした
ノンフィクションの執筆を依頼され
聖山環菜との接見を重ね
事件に深く関わるうちに
当初伝えられていた事実とは
違う事実が浮かび上がってくる。

事件を中心に
主人公の臨床心理士が
自分の夫とその弟との関係など
仕事とプライベートの間で
「家族」というものを
考えていく。


特異な事件を描きながらも
普遍的な何かを
そこに引っ張り出してくれれば
読んでるこちらも共感できるが
最後までそんなふうには
感じられなかった。



読み物としても
もう少し面白かったら良かったが
なんか人間の心の様々な動きを
描きながらも、それが臨床心理士という
職業が邪魔するのか
冷静に受け止めているのか
それとも自分自身の心も
穏やかではいられないのか
なんかもうひつつ伝わらなかった。



父親の殺人や自傷など
できれば関わりたくないものも
実は結構身近にも起こっている、
それは感じることがある
日々のニュースでも
痛ましい事件が多いと感じるしね。

でも読み終えて
なんか割り切れないというか
未解決な感じが残って
「これで終わり?」という気分。



★オススメ度★、

父親の殺害という事件から
家族を考えるテーマ、
ここに答えは無いけど
読んでいる時
自分に置換えたりもするので
そんな時間は良いものだと思う。

★100点満点で75点

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書籍「送り火/高橋 弘希(著)」時々、難しい言い回しが気になる

2018年07月21日(土) 21時33分
書籍「送り火 /高橋 弘希(著)」★★★☆
単行本: 120ページ
出版社: 文藝春秋 (2018/7/17)

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2018年上半期 第159回芥川賞

「春休み、東京から山間の町に
引っ越した中学3年生の少年・歩。
新しい中学校は、クラスの人数も少なく、
来年には統合されてしまうのだ。

豊かな自然の中で、
すくすくと成長していくはずだった
少年たちは、暴力の果てに何を見たのか――
「圧倒的な文章力がある」
「完成度の高い作品」と
高く評価された中篇小説。」

(出版社HPより)

毎回楽しみにして、
必ず読んでいる受賞作品、
前回の「百年泥」は面白かったな。
でもアイデア勝負ってところもあったので
他の作品がどうか
そのうち確かめたい。

さて、今回の受賞作、
中学3年生の主人公は
父親の転勤で母の故郷の田舎の村に
1年の期間限定でやってくる、
過疎の村のわずかな同級生たち。

閉塞感の中で友人関係を築けたと
主人公は思っていたが
同じように行動しても
同じようには受け入れられないものがあり、
苦い夏の一日が始まった。



中学生が主人公なら
中学生にも分かるような文章であって
欲しかったな。
割と平易に書かれているのに
急に純文学っぽい言い回しが出てきて
奇妙な感じになる。



それが何かの意図なのかもしれないが
自分は「あれ」と思っても
戻って読み直すのが嫌いなので
そのまま進んでいくんだけど
どうもリズムが急に変わって
奇妙に感じるのだ



過激なこともあるけど
同じような日々が続く中に
都会から異物が入ってきて
バランスが崩れる
そんなことなのかもしれないが
主人公がどう感じたのか
もう少し情報が欲しかったな。



文学てな「何か」は
とくには感じられなかったのは
残念だった。


★オススメ度★
候補作のいくつかも読もう、
直木賞の受賞作は入荷待ちだそう。

★100点満点で75点

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