「英国王給仕人に乾杯!」おかしくて、物悲しいチェコの近代史

2009年03月03日(火) 22時09分
「英国王給仕人に乾杯!」★★★
イヴァン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル、ユリア・イェンチ主演
イジー・メンツェル監督、チェコスロバキア 、2007年、122分




「誰でも願う理想の生活をかなえようとする
主人公の生真面目な生き方が
なんともおかしく、そしてどこか物悲しい」



名古屋には真面目な映画館がある、
名古屋駅近くの「シネマスコーレ」と
今池にある「シネマテーク」だ。



この二つの映画館ではシネコンでは
上映されないマイナーな映画が上映されている。


今回はシネマテークでチェコの映画を見た、
チェコがどこにあるか、
まずそのあたりから、あやしい。
ヨーロッパのどこかくらいの知識、
これまでチェコ映画ってどのくらい見ただろうか。

ひとりの青年の夢は「お金持ちになること」、
ボヘミア地方の田舎町の酒場から
プラハの最高級ホテルで働くまで
順調に出世していく。

時はドイツがプラハへ侵攻し
激動の近代史の真っ只中、
ひとりの青年の姿を描きながら
歴史のおおきなうねりに飲み込まれる
人間の無力さや
それでもしぶとい部分などを
淡々と見せてくれる。


この映画って、
たとえば大げさなハリウッド映画などと
比べたら、「最高に面白かった!」というのとは
ちょっと違っていて、
もっとコアな部分を描いて、
そのマイナーさも含めて愛すべき映画となっている。


手に入れたと思った贅沢な生活が
あっという間に実態のないものになるあたりは、
なんだか虚しいけれど、
それでも真正面から受け止めるというより
「そんなこともあるさ」くらいの
軽妙さがなんか明るい希望を見せてくれる。


★100点満点で65点

soramove
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たまにはこんな映画もいい、この多様性が嬉しい。
名古屋の「シネマテーク」「シネマスコーレ」ありがとう!

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アイリス・インに始まり、アイリス・アウトに終わるというなんとも古典的な構成の中に、チャップリンなどサイレント喜劇の演出も交えて、まるで映画のおもちゃ箱のようだ。そんな中で、現在の主人公が、一人で何枚もの鏡に向かって過去の自分と向き合う場面は悲痛でもある...
映画と出会う・世界が変わる  2009年05月13日(水) 14時11分
アイロニーに優しいチェコ映画監督・脚色:イジー・メンツェル原作:ボフミル・フラバル出演:イヴァンン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル、ユリア・イェンチ少し粗筋(goo映画より)ヤンは、1963年ごろ、共産主義体制下のプラハで出獄し、ズデーテン地方の山中に向かい...
再出発日記  2009年04月13日(月) 23時45分

英国王給仕人に乾杯 HP
http://www.bowjapan.com/iservedtheking/


「小は大より美し、、、、。」
「全世界が絶賛、笑いと愛のメンツェル映画の最高傑作」

とあるが、笑うに笑えないシニカ
Art- Mill    2009年03月09日(月) 22時33分
製作年:2006年 製作国:チェコ/スロヴァキア 監 督:イ
いつか深夜特急に乗って  2009年03月08日(日) 18時52分
一年を総括するような一本は、なぜか年末に降ってくる。
去年でいえば「夜顔」がそうだった。
ブニュエル臭を一瞬とはいえあれだけ濃厚に吸い込むとは全く予期しなかったのだ。


今年もまたそういう一本に今日出会ってしまった。
それは20日から公開されている「英国王 給仕人に乾杯!」。


タイトルからするとイギリスの映画かなと誤解しそうだが、実はチェコ映画。

一言に言うと、20世紀の究極に嵐だった時代に翻弄された一人の男の話。
その男は、チェコスロバキア人(当時)ながらナチス・ドイツ時代のドイツ人を妻にし、同国人からの迫害と逆転の優遇を僅かの期間に経験しつくす運命にあった。

この映画でぱっと思い出したのは、やはり時代に翻弄された「ブリキの太鼓」の歳をとることを拒否して少年のままあり続けたポーランド人の主人公。

だがこちらはそんな寓話にはいかず、主人公がたどる運命を現在・過去を行き来しつつ、提示していく。

この筆力たるや、かなりのもの。
ちょっとした小話からエロティックなシーン、戦慄のアイロニックなシーンまでを見事に描ききっている。
かなりのシーンが脳に焼き付いていてしまった(笑)

イジー・メンツェル監督...
日々 是 変化ナリ ? DAYS OF STRUGGLE ?  2009年03月08日(日) 10時51分
監督・脚本: イジー・メンツェル
キャスト
イヴァン・バルネフ
オルドジッチ・カイザー
ユリア・イェンチ
マリアン・ラブダ
マルチン・フバ
ミラン・ラシツァ
ズザナ・フィアロヴァー
イジー・ラーブス

【ストーリー】
1963年ごろ、共産主義体制下のプラハで出獄したヤン(イヴァン・バルネフ)。ズデーテン地方の山中に向かい、廃屋でビールのジョッキを発見した彼は、給仕人として生きた自分の人生を振り返る。かつて若いころ、田舎町のホテルのレストランでビ...
あーうぃ だにぇっと  2009年03月07日(土) 23時39分


原題は「OBSLUHOVAL JSEM ANGLICKEHO KRALE」、英語で表記すると「I SERVED THE KING OF ENGLAND」(私は英国王の給仕人だった)、ありゃ、英国王の給仕人なんて出てこないぞ。
紹介記事などを読んで納得。
チェコ人が英国王の給仕人であるはずがない。つまり、「ありえないはなし」「法螺(ほら)ばなし」という意味だそうで。
イジー・メンツェル監督。ボフミル・フラバル原作。イヴァンン・バルネフ。オルドジフ
たかお=うどイズム  2009年03月06日(金) 23時09分
評価:B 映画公式サイトはこちら。2006年製作のチェコ映画(スロバキアとの合
エンターテイメント日誌   2009年03月06日(金) 13時06分
評価:B 大阪・梅田ガーデンシネマで鑑賞。 チェコ映画「英国王給仕人に乾杯!」(
エンターテイメント日誌   2009年03月06日(金) 13時04分
2月3日(火) 19:40〜 TOHOシネマズ シャンテ2 料金:1300円(シネマイレージデイ) パンフレット:700円(買っていない。シナリオ収録) 『英国王給仕人に乾杯!』公式サイト 本日より、シャンテとスカラ座、みゆき座が、TOHOシネマズの冠がついた。来週は有楽座、再来週は日劇も加わる。これで、銀座の東宝の映画館がシネマイレージ・カードのポイント、マイルの対象になり、ポイント、マイルが溜まりやすくなる! 特に利点は、前売りが1500円のシャンテで使えること。火曜日なら1300円になるし、溜まったポイントは、シャンテで償却だな。 で、TOHOシネマズ記念の一作目は、チェコ映画。小男のホテルの給仕人から見た第二次大戦ナチス支配前から共産主義国家になるまでのチェコスロバキアの近代史だ。強制収容所出所後の中年時と過去が交互に描かれる。過去が中心であるが。 タイトルから小男が英国王給仕人なのかと思われるが、小男の上司がそれに該当。全然違うじゃん。小男は、上司が貰うはずの勲章をエチオピア皇帝から掠め取っているような奴だ。 何ともいい加減な奴で、感情移入もできない主人公だが、洒脱な味わいのある作品で、シニカルでブラック...
ダイターンクラッシュ!!  2009年03月04日(水) 22時01分
チェコの激動の時代を一人の男の人生を通して描いた作品です。 ナチスに翻弄されたチェコの歴史がちょっと軽快なタッチで描かれていました。 1963年のある日のこと。初老の男ヤン(オルドジフ・カイゼル)が刑務所から出てきた。 14年9ヶ月ぶりの自由を感じて笑顔になったヤンは、政府に指定された場所で暮らしていくことになった。 彼に与えられた仕事は、国境近くの森に囲まれた道路を整備すること。 与えられた家は、戦前ドイツ人が住んでいた村の廃屋だった。 普通の人なら逃げ出すほどの荒れ果てた村だったが、彼は住むために修理を始める。 翌日、道路のための小石を運んでいると、森から人の気配がした。 楽器を製作するための木材を切り出しているグループがいたのだ。 そのグループには刑務所帰りの若い女性が同行していた。 その夜、廃屋で見つけたビールのジョッキを見つめながら昼間に会った女性の健康的な若さを思い出しているうちに、 ヤンはふと昔のことを思い出していた… 軽快な音楽と語りが心地よくて、内容は暗い時代のことなのに何故か面白く観られる物語でした。 人よりも背の低い青年だったヤンは、仕事を転々としながら人生を過ごして来ました。...
とりあえず、コメントです  2009年03月04日(水) 12時39分
チェコという国は20世紀中に政治や経済や民族、さまざまな変化を経験しています。私の世代だと社会科で習うチェコと言えば“チェコスロバキア”だったのですが“チェコスロバキア”という国はもうありません。そんな20世紀半ばのチェコを舞台に描かれるとある給仕人の半生… 。不思議な余韻が残る作品でした。主人公ヤン・ジーチェが駅のプラットフォームでソーセージ売りをしていた少年時代から、田舎町のビアレストランのボーイ、妖しげなホテルの給仕人の仕事を経て、プラハの一流ホテル“ホテル・パリ”の主任給仕人になっていく青年時代、そして戦争と革命という時代の波に飲まれ投獄された後、老年になって国境近くの打ち捨てられた村で晩年をおくるまでの、長い長い物語で、一歩間違えれば、とてつもなく暗い悲劇にもなりかねないものを明るく、あきれるほど軽妙に描いていました。こういう表現をすると身も蓋もないのですが、主人公ヤンの心にいつもあるのはいつも「金と女」です。ただひたすら、それらを追いかけている人生なのです。極端な貧富の差、ナチス・ドイツの台頭による人種・民族の問題、第二次世界大戦、ソ連による共産化の波、かなり深刻な問題が...
ハピネス道  2009年03月04日(水) 12時37分
原題:OBSLUHOVALJSEMANGLICKEHOKRALE/ISERVEDTHEKINGOFENGLAND監督・脚色:イジー・メンツェル原作:ボフミル・フラバル出演:イヴァンン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル、ユリア・イェンチ鑑賞劇場 : シャンテ・シネ公式サイトはこちら。<Story>ヤン(イヴ...
NiceOne!!  2009年03月04日(水) 11時33分
 ★★★★★  大金持ちを夢見たチェコの給仕の数奇な運命を 描いたドラマ。 原題は「OBSLUHOVAL JSEM ANGLICKEHO KRALE」、 英題は「I Served the King of England 」。     ◇  Jan Dite(青年期Ivan Barnev 、老年期Oldrich Kaiser ) は 小柄だが大金持ちになりたいという 大きな夢を持っている青年だ。 駅のソーセージ売りから、 田舎町のレストランの給仕になり、 そこで娼婦と知り合う。 やがて、金持ち相手の豪華な娼館「チホタ荘」、 プラハ一流ホテル、ホテル・パリの給仕となり、 外国の国王から勲章を授かる。 1938年、Hitler のSudetenland侵攻で Czechoslovakiaはドイツ軍に占領される。 Janは自分と同じように小柄なドイツ人娘 L??za(Julia Jentsch )と結婚する。 L??zaは軍人となり、 外国に従軍した際に、 ユダヤ人らが残した高価な切手を持ち帰る。 L??zaが非業の死を遂げた後、 Janは切手を売り、 「チホタ荘」を手に入れる。 絶頂期も束の間、 共産主義政権下、 Janは財産を没収され、 15年の懲役刑に服する。 出獄したJanは、 ズデーテン地方の山中に行き、 廃屋でビールのジョッキを発見する…     ◇  大国に翻弄される小さな国...
富久亭日乗  2009年03月04日(水) 7時21分
第二次世界大戦前から1960年代初めまで、激動のチェコスロバキアを生きた小さな男ヤン・ジーチェの物語。 百万長者になる夢を抱いたヤンは、駅のソーセージ売りから始まって、田舎町のホテルの見習い給仕、ついで国際商人専用の高級娼館チホタホテルの給仕、そして最高級..
シネマ大好き  2009年03月04日(水) 7時10分
チェコの巨匠イジー・メンツェルの監督作品。巨匠と書いたけど、飄々としたタッチからはそんな堅苦しい名称は似合わない雰囲気がする。イジー・メンツェル監督の作品を観たのは『スイート・スイート・ビレッジ』以来だから、既に20年以上が過ぎているが、トボケたユーモアはさらに磨きがかかり、重い内容も軽やかに笑い飛ばす職人芸には深いコクがあり、すっかりファンになってしまった。物語は監獄から出所したヤン(オルドジフ・カイゼル)が、彼の辿った人生を回想する形式になっており、若き日のヤン(イヴァン・バルネフ)が田舎町のレストランの給仕から高級ホテル(実際は怪しげなことをしているのだが)を経てプラハの一流ホテルへとステップアップしていく様子が描かれる。そこに女性遍歴も絡み、娼婦、同僚、そして妻となるドイツ人のリーザ(ユリア・イェンチ)へと辿っていく。そんな流れと並行して社会情勢も刻々と変化していき、チェコスロヴァイア共和国はナチスドイツの支配下に置かれ、第二次世界大戦に巻き込まれていき、暗い影を落とすのだが、ヤンはナチスの兵士であるリーザと結婚したがために他のチェコ人とは違った環境で過ごすことになる。と、これ...
古今東西座  2009年03月04日(水) 1時41分
ヤンは、1963年頃、共産主義体制下のプラハで出獄、ズデーテン地方の山中での道路整備の仕事を与えられます。住まいとして与えられた廃屋で、ビールのジョッキを発見し、そこが、かつて、ビアホールだったことを知ります。小柄なヤンの人生は、給仕人の人生でした。そして、給仕人
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ヤンは、1963年ごろ、共産主義体制下のプラハで出獄し、ズデーテン地方の山中に向かい、廃屋でビールのジョッキを発見する…。ヤンの人生は給仕人の人生だった。田舎町のホテルのレストランでのビール注ぎの見習いから、高級娼館“チホタ荘”に、そしてプラハ最高の美しさを誇るホテル・パリで給仕の修行をする、古き良き時代。しかし1938年、ヒトラーのズデーテン侵攻でチェコスロヴァキアはドイツに占領され、その時、ヤンは自分よりも小さいズデーテンのドイツ人女性リーザに恋をしてしまう…。 gooより ...
Cartouche  2009年03月03日(火) 23時07分
主演イヴァン・バルネフ、監督がイジー・メンツェル。といっても全く知りません。実は昨年からずっと観たいと思いつつも、シャンテシネは中々足が向かず、ポイントカードも使えないのでDVDまで待とうと決めていた作品です。最近シャンテシネがTOHOシネマズ・シャンテになったため、ここぞとばかりにフリーパスポートを握り締め突撃してきました。(笑)
LOVE Cinemas 調布  2009年03月03日(火) 22時56分
2009年03月
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