「この自由な世界で」僕らも同じことをしている

2008年10月11日(土) 0時09分
「この自由な世界で」★★★
カーストン・ウェアリング、ジュリエット・エリス主演
ケン・ローチ監督、2007年、
イギリス=イタリア=ドイツ=スペイン、97分



舞台はイギリス、
かつての繁栄は夢のよう
失業率も高止まり状態。

それでも肉体労働は人気が無く、
それを移民が行っている、
そんな実態からたぶんこの
映画は生まれた。


不法移民の不法就労を斡旋する
シングルマザーが主人公、
ブロンドの髪を振り乱して
男たちと対等に渡り合う。

自国から脱出して
希望の土地と信じて
法の目をかいくぐって来た人達から
給料からの天引きや
斡旋料でかなりの利益をあげている。

搾取とか
不平等とか
そんな言葉が思いつくが
先進国のどこでも
似たようなことは行われている。


自分たちがスタバで400円で飲むコーヒーは
生産農家に渡るのは2円くらい、
彼らは逆に生活が苦しくなっているという、
値段を決めるのはコストでなく、
需給のバランスだからだ。

この映画が始まる前の予告でも
中国で欧米向けのジーンズを作っている
女工の時給は7円と伝えていた、
いくら物価が安くても、
これもいくらかかったかという
コストからスタートでなく
まとめていくらという随分乱暴な商取引で
中間の利益は確保され
そのしわ寄せが生産者に押し付けられている。

これは何かおかしい。
安いものはそれは買う時は嬉しい、
でもやはり安いのはどこかに無理があることを
この映画でも強く感じる。

自分が一日10時間働いて70円しか
もらえなかったら・・・。


この映画の主人公はワルい女なのに
妙に憎めないところがあり、
転んでもただでは起きないような図太さがある、
どこかでしっぺ返しが来るのだろうが、
それさえ織り込み済みのようだ。


ひとつの地球の上で
実は自分たちと
かなり密接な問題が発生している、
そのことはまずは知って置きたい、

知った上でまずは大切に使う、
そのことくらいからしか
自分には思いつかない。

★100点満点で65点

soramove
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この監督は社会の様々な問題を映画で描いている、
たまにはこういう映画も見たくなる、そして解決できない大きな問題を
あれこれ考えるのだ。

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日本版の予告編で、彼女はただ息子を幸せにしたかった、というナレーションを締めくくりの言葉としてで宣伝している。そういう叙情でまとめればよいような生半可な映画ではない。この映画のシングルマザーのアンジーは借金も多く理不尽な理由で仕事を失った。「のんちゃんのり弁」の母のように最初は何をすべきか明確でなかった女と違い、この女は最初から相当強かで自分の就職斡旋のキャリアが使えると誇大なままに思い、海外から英国のロンドンに押し寄せる職探しの失業中滞在者に仕事を斡旋するためルームメイトと共に独立し進めていく。強引なまでのやり方に最後は歯車が崩れるような状況で、チームワークが結局彼女の唯我によって崩壊してゆくように見える。この崩壊で終わるという選択肢をこの作品では選ばず、アンジーが進んでいく道とは。。。綺麗ごとに終わらせない力強さと鋭い社会に対する目が感じられる。日本人コミュニテイだけにくるまった温室日本人相手だと、なかなかここまで踏み込んだ後味の作品は作り難いだろう・・・客に嫌な後味になるといって逃げることも考えてしまう場合も多いだろうから。決してロンドンの話に限定されない、海外からの労働者も...
しぇんて的風来坊ブログ  2009年10月18日(日) 23時03分
2008 イギリス イタリア ドイツ スペイン 洋画 ドラマ
作品のイメージ:切ない、ためになる
出演:キルストン・ウェアリング、ジュリエット・エリス、レズワフ・ジュリック、ジョー・シフリート

「ファーストフード・ネイション」の英国版とも言えるような、先進国が弱い国の人たちを低賃金または無報酬で働かせて搾取
あず沙の映画レビュー・ノート  2009年05月26日(火) 13時37分




 IT'S A FREE WORLD...

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キャスト
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山田辰夫

【ストーリー】
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この自由な世界で (2007/英=独=伊=スペイン=ポーランド)
It's a Free World...
Kozmic Blues by TM  2008年10月23日(木) 14時32分
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beautifulpeace  2008年10月17日(金) 22時32分
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