第五のねがい
わたしたちに罪を犯す者を、わたしたちがゆるすように、わたしたちの罪をもおゆるしください。
Q
これはどんな意味ですか。
A
私どもは、この祈りにおいて、天の父が私たちの罪を心にとめ給わないように、
又この罪のために、このような願いを拒んで下さらないように願うのであります。
というのは、私どもは祈ることに対して、
何らのねうちもなく、いさおしもないからであります。
むしろ神が恵によってすべてのものを私たちに与え給うことを願うのであります。
というのは、私達は日々多くの罪を犯し、まことに、刑罰に値するのみだからであります。
それで私どももまた、私どもに罪を犯したものに対して、
心からゆるし、喜んでよくしようと願うのであります。
第六のねがい
わたしたちをこころみに会わせないで、
Q
これはどんな意味ですか。
A
まことに神は、なにびともいざなう事がありませんが、
私どもはこの祈りにおいて、悪魔やこの世や私たちの肉が、
私どもをあざむいたり、又間違った信仰や絶望や、
又はその他の大きな汚名や罪悪に落ち入らせないように、
助け守って下さることを、又、たといおち入ったとしても、
私どもがなおも最後には打ち勝ち、勝利を得ることができるように願うのであります。
第七のねがい
悪しきものからお救いください。
Q
これはどんな意味ですか。
A
私どもは、この祈りにおいて、ひとまとめにして、
天の父が体と魂、財産と名誉にかかわるすべての悪から、
私どもを救い、そしてついには私どもの臨終に際して、
祝福された終りをゆるされ、めぐみをもって悲しみ多いこの世から、
天のみもとにみちびき給わんことを願うのであります。
結び
国とちからと、さかえとは、かぎりなくあなたのものだからであります。
アーメン。
Q
アーメンとはどんな意味ですか。
A
私に、たしかでなければならぬことは、これらの祈りが天の父に喜ばれ、
きき入れられるということであります。
それは神御自身このように祈れと私達に御命じになり、その上、
神がきき入れると、私どもに約束し給うたからであります。
アーメン、アーメンということは、しかり、かくなるべしという意味であります。