ペルシャの旅_細密画についてA

October 15 [Mon], 2018, 0:22
いろいろと日々を過ごしているうちに、もう1年ほど経つ。
その間にイラン・リヤル(通貨)は爆下りし、テヘランのバザールはデモで閉鎖するなどした。(今は開いてる)


先生の息子さんは英語が上手なのでたまにメールが来る。
---「今、本当は1ドルどれくらいなの?」
イラン国内では約7万リヤル=1ドルに相当するが、日本から調べると4万リヤル=1ドルほどだ。
去年は3万リヤルだったが(つまり2.3倍になった)、イラン人はイラン政府からしかドルを購入できないらしい。
物価はどんどん上がっている。

ペルシャ人は
なにかと詩的でメールも感極まるとこんな感じだ。

「おお!
安定なき世界!
されど人よ、それを望むならば
あなたは愚かだ!」

イランの人は80年台の戦争のあと、ひどいインフレで紙幣が紙くず化したことを
語ってくれることがある。
ちなみに1970年台は1ドル=70リヤルだったらしい。
数字になったお金は消し飛び、
聞いていると"財産"紙幣"価値"ひいては"生きる"食べる"の意味が現実感をもって表れるのだった。



(以下全文)
ところで、細密画のことを説明しようと思う。
ミニアチュールという。("ミニチュア"とは読まない)
極限まで細かい描写の絵のことで、
大きくインドと、ペルシャによく見られる宮廷絵画だ。



13世紀にモンゴル帝国が侵略してきてからというもの、そのお顔は中国風で
神話に登場する大きな鳥のスィーモルグは鳳凰みたいになっている。
象牙や、らくだの骨や、紙の写本、お城の壁画などに描く。



時代によってイラン人顔になったり、西洋画風の陰影付きになったりと変遷する。


見どころというか、すごみは
細かすぎる描写で質感を出し、精緻の積み重ねの圧力が
"見る宝石"というかんじなのですが
細かすぎて印刷に写っていないので
実物を見る機会にはぜひ。

私の行った工房では点描を最重要視していた。
細かすぎる点描表現(筆で描く)は
動物の毛皮や小鳥の絵のふわふわさ、人物の肌の透きとおり、
服に執拗に書き込まれたシワ、草木模様のなめらかさ
金銀の細かな盛り上げがあり
絵が出来上がった後の周囲の装飾や、マット(額縁と絵の間に入れるもの)にも
模様を凝らしたところで出来上がりだ。


アミナリ先生の模写
ヒゲ、服の皺、顔などが点描で描かれている




インドでもムガル朝から発展した。
ムガル朝の2代目フマユーン王は、王座を追われて流浪の身となった時に
ペルシャの細密画家に息子とともに絵画を学び、王座を取り戻してからというもの
美術はいっそう隆盛を極めたのであった


インド顔〜!

インドの絵は動物が元気でで種類も多い。
あと、油断すると雑(すぎる)ところもあるんだな


次回につづく。。


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