企画SS《102-3》

October 11 [Tue], 2011, 20:20
企画SS《102-2》の続きです。



***
「仕方ないですね。それでは、本日の授業は日本の遊びを体験していただくことにします。その代わり、感想をレポートにして、後日提…」
「「よっしゃー!」」
「おおきに、ネギ君」
「いえ、あの…感想を」
「そうと決まれば、早速鬼を決めましょう」

都合の悪いことは一切聞かずに話を盛り上げる3-Aの面々。ネギがしょんぼりと肩を落としていると、その頭を木乃香はよしよしと撫でた。

「レポートの件は、後でウチから言うとくから」
「木乃香さん」
「ほな、ネギ君も一緒に遊ぼ?」
「はい!」

こうしてネギを加えたクラスメートたちは、鬼を決めるべくくじ引きを行い、最初の鬼が決まった。

「…く、またしても」
「刹那さん、くじ運悪いわね」
「ファイトやで、せっちゃん!」

刹那は教室の真ん中に一人立つと、辺りを見渡した。

「では、参ります」

静かに瞼を閉じ精神統一する刹那に、皆息を飲んで見守る…と同時に移動を始める。

「緑!…って、あれ?」

色を指定した刹那が驚くのも無理はない。教室中散り散りになっていた皆が、黒板の前に集まっていたのだ。
当然、緑という指定は空振りに終わった。

「なぜ…」
「ふふふ、刹那さん破れたり」
「貴女の考えなんてお見通しですわ」
「あぁ、どうせ“お嬢様の有利になる色を…”とか考えていたんだろう?」
「木乃香の近くにいれば安全だよねー」

したり顔の面々が刹那を精神的に追いつめる。

「そ、そんなことは…」

図星だった刹那は狼狽し、急いで次の色を探した。

「く、黒!」
「うわー、木乃香の髪さらさら」
「すべすべアル」
「絹のような触り心地でござる」
「何をしてるんですか!?斬りますよ!」

寄ってたかって木乃香の髪に触れるクラスメートたちに刹那のこめかみがピクリと動く。
今にも抜刀しかねない刹那の様子を見て、明日菜が宥めにかかった。

「まぁまぁ」
「…何故、頭を撫でるのですか?」
「ほら、私の髪見ての通り黒くないし。刹那さんを抑えるついでに丁度良いかなぁって」
「そうですか」

刹那はニコリと微笑む。

「では、茶色で」
「…え?」
「鬼交代です、明日菜さん」

ポンと肩を叩いて、刹那は明日菜と鬼を交代した。










「お疲れさま、せっちゃん」
「いえ…すみません」
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