企画SS《70-3》

February 20 [Sun], 2011, 1:14
企画SS《70-2》の続きです。



***
「え、なん…何で私黒髪に…というか新しい制服着てるのですか!?それに、痛いって…」

クルクルクルクル。
その場で回りながら状況を把握しようとする。
しかし、残念ながら自身の力では何が起こったのか正確に把握出来なかったためその足をある場所へと向けた。





着いたのは3-Aの教室だった。
ガラッと扉を開けて入ると目の前に桜咲さんがいた。

「あ、随分と遅かっt…」

話し掛けてくる桜咲さんを素通りして、その先へ。

「おーい、何処に行った〜」と机の下を覗き込んで探し物をしている朝倉さんに抱き付いた。

「えっ、ちょ…何!?」
「貴女しかいない…」
「は?待って待って。確かにネタは欲しいけど、そういうスクープは勘弁してよ」

どうやらパパラッチにも苦手なジャンルはあるらしい。
己に抱き付く人物を引き離そうとしていると、目の前に人が立ち塞がった。

「あーさーくーらーさーん?」
「さ、桜咲、落ち着こう?これは何かの誤解だから。ほら、そんな物騒なものはしまってさ」
「朝倉さん、離れないで下さい…私、不安で…」
「だぁーっ、"木乃香"は黙ってて!」

私の口を封じながら冷や汗を流す朝倉さんは今の状況を冷静に判断した。

「何か変じゃない?"木乃香"が急に私に懐くなんて…いや、元より人懐っこい性格だったけど!それにしてもよ。微妙に敬語口調だし、標準語話しているし」
「言われてみれば…"お嬢様"私が分かりますか?」

朝倉さんから私へと視線を移した桜咲さんが質問する。

「んんんんんふん」
「朝倉さん…手を退かして頂けますか」
「あ、わりぃ」

朝倉さんが手を退かしたので解放された私はその自由になった口でハッキリと答えた。

「桜咲さん」

…。
教室が静まり返る。
桜咲さんは絶句し朝倉さんは訝しんだ表情を浮かべる。そしてポツリと呟いた。

「もしかして、さよ…ちゃん?」
「はい!」

キラキラと目を輝かせて満面の笑みを浮かべた私はぎゅうっと力一杯朝倉さんを抱き締めた。

「やっぱり朝倉さんは気付いて下さいました!大好きです!」
「だからそういうのは止めてって…///」

心労からか溜め息を吐いた朝倉さんは取りあえず自分の持っていた鏡を私に見せた。

「分かる?今、さよちゃんが誰の体に入っているのか」
「え…?」

  • URL:https://yaplog.jp/snow-drop1513/archive/481
Comment
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー 絵文字 プレビューON/OFF

不正な自動コメント投稿を防ぐため、チェックボックスにチェックをしてください。

利用規約に同意
 X 
禁止事項とご注意
※本名・メールアドレス・住所・電話番号など、個人が特定できる情報の入力は行わないでください。
「ヤプログ!利用規約 第9条 禁止事項」に該当するコメントは禁止します。
「ヤプログ!利用規約」に同意の上、コメントを送信してください。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:春雪
  • アイコン画像 誕生日:3月17日
  • アイコン画像 職業:
読者になる
コメントを頂けるとKSP(このせつポイント)が回復するため"やる気"が上がります!!
その反面、KSPがゼロになると暫く補給しに出かけてしまいます。

※当ブログに非公開コメントをされる際の注意事項は2010/6/7の記事をご覧下さい。
2011年02月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28
最新コメント
アイコン画像さっちゃん
» あとがき。 (2015年03月18日)
アイコン画像ナナ
» 雑記。 (2013年08月29日)
アイコン画像さっちゃん
» 雑記 (2013年01月17日)
アイコン画像全(ぜん)
» 雑記+コメ返。 (2013年01月09日)
アイコン画像全(ぜん)
» 雑記+コメ返。 (2013年01月06日)
アイコン画像遊瑠
» 別館更新情報。 (2012年12月07日)
アイコン画像遊瑠
» 別館更新情報 (2012年11月02日)
アイコン画像遊瑠
» 三周年! (2012年10月26日)
アイコン画像まぁ
» 企画SS《151-2》 (2012年09月09日)
アイコン画像さっちゃん
» 20万御礼+生態。 (2012年03月20日)
Yapme!一覧
読者になる