途中までですがアップします。
このせつ…っぽくはありませんが、私が二番目に大好きなCPを用いたSSです。皆さんにも好きになって頂きたいなぁ…と思いまして書いてみました。
視点がコロコロ変わるので分かりにくいかもしれませんがご容赦下さい。
お題は『扉』『どこ』『幸福』です。
続きよりどうぞ。
***
このせつ…っぽくはありませんが、私が二番目に大好きなCPを用いたSSです。皆さんにも好きになって頂きたいなぁ…と思いまして書いてみました。
視点がコロコロ変わるので分かりにくいかもしれませんがご容赦下さい。
お題は『扉』『どこ』『幸福』です。
続きよりどうぞ。
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「さよちゃんと木乃香って似てるよね」
教室の一番前の席から全体を見渡しながら朝倉さんが何とはなしに呟いた。
片肘を机について、私の席に腰掛けて…
一体、何を思ってそんなことを口にしたのですか?
その優しい瞳は誰に向けられているのですか?
――考えて、分からなくなった。
皆さん!お早うございます!
今回の主役は私、出席番号1番相坂さよです!
"チッ、お前かよ"…って、あぁっいきなり読むの止めないで下さいっっ!
精一杯頑張りますからぁ〜。
涙ながらに訴えるのは麻帆良学園中等部の自縛霊。
最近になりクラスの人達にその存在を知ってもらいクラスの一員として馴染んできた彼女ではあったけれど、姿が見えるのはごく少数の人だけで今はそのごく少数に含まれる朝倉和美と報道活動に勤しむ毎日を過ごしていた。
そんな彼女が主役となっては張り切るのも無理はない。
「〜で、ありますからこの文章構成はS+V+Oの形になるわけです」
意味が良く分からない英語のWritiingの授業も音楽のように楽しく聞いていると、隣りの席の朝倉さんが人知れず欠伸を一つした。
『眠いのですか?』
「うん…」
『昨日は徹夜で張込みしてましたからね』
目をシパシパさせて何とか起きようとしていた朝倉さんだったけれど、ノートに書いた文字がぐにゃりと歪んだのを見て諦めたようだった。
「もう無理、限界…さよちゃん代わりに授業聞いといて」
言うなり朝倉さんは突っ伏して眠りに落ちた。
こう見えても朝倉さんの成績は悪くはない。むしろ良い方だと言っても良いくらいの順位を常にキープしている。
そんな朝倉さんから"授業を代わりに聞く"という重大任務を仰せ遣った私は俄然やる気を出して先生の話を聞いた。
「先程の応用で今回の文章はS+V+O+Cの形となっております。Vを修飾するCが入ることがポイントですので覚えておいて下さいね」
『????』
朝倉さんごめんなさい…全く分からないです。そうだ!
せめてノートを取ろうと思ったけれど鉛筆すら持てない事実に気付き愕然とした。
「ふふ、何してんの」
『朝倉さん!?』
寝たのかと思っていた朝倉さんは突っ伏した状態でこちらを見ていた。
『あ、の…英語の授業、私聞いて…』
テンパりながら話す私の言葉を聞いて朝倉さんは笑みを深くする。
教室の一番前の席から全体を見渡しながら朝倉さんが何とはなしに呟いた。
片肘を机について、私の席に腰掛けて…
一体、何を思ってそんなことを口にしたのですか?
その優しい瞳は誰に向けられているのですか?
――考えて、分からなくなった。
皆さん!お早うございます!
今回の主役は私、出席番号1番相坂さよです!
"チッ、お前かよ"…って、あぁっいきなり読むの止めないで下さいっっ!
精一杯頑張りますからぁ〜。
涙ながらに訴えるのは麻帆良学園中等部の自縛霊。
最近になりクラスの人達にその存在を知ってもらいクラスの一員として馴染んできた彼女ではあったけれど、姿が見えるのはごく少数の人だけで今はそのごく少数に含まれる朝倉和美と報道活動に勤しむ毎日を過ごしていた。
そんな彼女が主役となっては張り切るのも無理はない。
「〜で、ありますからこの文章構成はS+V+Oの形になるわけです」
意味が良く分からない英語のWritiingの授業も音楽のように楽しく聞いていると、隣りの席の朝倉さんが人知れず欠伸を一つした。
『眠いのですか?』
「うん…」
『昨日は徹夜で張込みしてましたからね』
目をシパシパさせて何とか起きようとしていた朝倉さんだったけれど、ノートに書いた文字がぐにゃりと歪んだのを見て諦めたようだった。
「もう無理、限界…さよちゃん代わりに授業聞いといて」
言うなり朝倉さんは突っ伏して眠りに落ちた。
こう見えても朝倉さんの成績は悪くはない。むしろ良い方だと言っても良いくらいの順位を常にキープしている。
そんな朝倉さんから"授業を代わりに聞く"という重大任務を仰せ遣った私は俄然やる気を出して先生の話を聞いた。
「先程の応用で今回の文章はS+V+O+Cの形となっております。Vを修飾するCが入ることがポイントですので覚えておいて下さいね」
『????』
朝倉さんごめんなさい…全く分からないです。そうだ!
せめてノートを取ろうと思ったけれど鉛筆すら持てない事実に気付き愕然とした。
「ふふ、何してんの」
『朝倉さん!?』
寝たのかと思っていた朝倉さんは突っ伏した状態でこちらを見ていた。
『あ、の…英語の授業、私聞いて…』
テンパりながら話す私の言葉を聞いて朝倉さんは笑みを深くする。
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