二日目 

February 07 [Mon], 2011, 0:20
 気がついたらすっかり眠っていた。ベランダでの酒があまりにも気持ち良かった。幼なじみの真理が選んだひのきのベンチが妙にしっくり来る。広いルーフバルコニーにベンチが一つ。ダンスの練習をしたり月を見たり酒を飲んだりした。洗濯物や生活感の出るようなものは一切置かなかった。足跡のついてないところには少し苔がはえてきた。マンションの五階は、たいした高さではないが、隣が墓地だったので視界を遮るものはない。かといって特に自分の部屋が丸見えということもなかった。「女性の一人暮らしだと、お墓はちょっとマイナスですかねぇ」と、不動産屋の若いお兄さんは言っていたけれど、特に文句はなかった。遠くに見える国道を走る車のライトが、ちょっと幻想的だ。
 今夜はあまりに透き通った夏の夜で、かすかに風が吹いていた。いつものステップの練習を終えて一息のつもりでビールをあけた。自分の汗が風にさわられる感覚があまりに気持ちよくてベンチに横になった。
 意外にたくさん星が見えた。
 28才バツイチ子無し
 自らの選択の正しさと、この一瞬のなんでもない心地よさを噛み締めた。
P R
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本当の話??

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ご想像におまかせします。
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