デモンドリーム・マンハッタンの悪夢ー306 エイリアン説が旬を救う?

August 03 [Thu], 2017, 10:00
 その余程の事が以前あって、万里子の息子・旬の誘拐事件の相談だったが、
 一瞬万里子が自分を好きになって会いたいと言ってきてくれたんじゃないかと、
 そんな期待で胸躍り、失望した胸の痛みまで蘇った。
 あの事件でクリスは旬を見捨てるという愚かな選択をしてせっかくの手柄、
 万里子の愛を得られるチャンスを自ら失した。あの選択をどれ程後悔したか。
 別れを引き止める為に万里子の息子の命を脅さなくても愛を得られたかもと何度も
 クリスは考えた。
 暗い表情で俯くクリスの様子を起き上がってベッドの上に座った格好でレオンは言う。
「ウフフ。いい気味だ。やっぱりマリコはお前なんか好きじゃないんだ。」
 そんなレオンも似たようなものだったが。
 所でレオンは目を覚ましてまたクリスの肉体から追い出されたのはがっかりしたが、
 あまり焦った様子ではなく、ニヤリと皮肉な表情だ。
「フフフ。オマエの心は疲れ切ってもうすぐ肉体を手放してくれるサ。」
 手管を練って、熟した果実をもぎとろうとレオンは思った。
 ハーバートは時間を気にしている様子だ。
「私は一旦ニューヨーク支社に戻ります。車が化け物に破壊されて被害届を出しました。
 支社の所有なので、次の車も用意しないとタクシーは不便だ。タクシーで戻りますが
 絶対にどこにも行かないでください。電話の電源は入れてちゃんと出てください。
 いいですね?」
 ハーバートは自分だけが頼りになったクリスを守ろうという体でなんだか
 活き活きして見える。それがまたハーバートへの不信感をクリスに抱かせるのだ。
 モーテルの支配人に目を光らすように金を握らそうと考え受付に寄ってからハーバートは
 支社へ向かった。

 ハーバートが待たせていたタクシーでニューヨーク支社へ向かった少し前、
 昨夜の戦闘から明けた大橋上は車の通行を止められ、警官たちの死体が
 運ばれた後の夥しい流血の生々しい痕の処理や検証の為に大勢の人々が行き来していた。
 その警察の動きを、封鎖された大橋の向こうで取り巻く人々と共に旬は野次馬のフリで
 偵察していた。
 超かわいい美少年・旬は人ごみの合間でつま先立ちし向こうを覗こうとしている
 いかにも好奇心たっぷりの子供のように可愛いお目目で周囲を見回している。
「大橋に化け物が現れました。」
「警官の遺体は無残に骨が剥き出しになっています。」
「姿を消した化け物は既にマンハッタンに侵入しているかもしれません。」
「ニューヨーク郊外で起きた一連の人肉食事件と関係していると見られます。
 突如現れた化け物は一体何なのか?その正体は謎です。」
 メジャー各局のカメラとリポーターがそれぞれ陣取り事件現場を生放送している最中だ。
 川では複数のボートで警官と軍隊が入り乱れての化け物捜索はかなり物々しい。
 しかし、何も手掛かりは見つからないという。
 マイケルがどうなったのか少しでも情報を探りたかったがマイケルは行方不明で
 全くの無駄足だった。
「仕方ないな。ネットで情報を集めるか。」
 もはやネットに色々流出してしまい、旬は疲労感で倒れそうな気分だ。
 心身が疲労困憊の旬だが、それは甘栗も同じだし、スミス教授も睡眠不足で
 講義をしなければならない状況だ。しかし途中参加のスミスも文句を言わないし、
 倉庫に残っている甘栗先生は今も眠っているマッドの様子を見ながら
 黙々と抗生剤の開発をしている。
 その小さな背中を見て旬も、先生が頑張ってるんだから俺もくじけちゃいけないと
 思いを改めた。
 マッドは少しづつでも治療は進んでいる。マッドが保護できたから薬の開発も
 進んでいる。この事件は絶対に解決できる。甘栗は旬をそう励ました。
 昨夜の作戦失敗でヘコム旬を甘栗は笑顔で頭を撫でてくれたので、うるうるしながら
 先生大好きです!なんて旬は思った。
 困った事だらけだが、一台のパトカーに搭載されていたドライブレコーダーにはっきり
 映ってしまった
 手足の細長い化け物はエイリアンではないかとか、伝説の獣人の一種ではないかとか、
 そんな面白解説も乱れ飛んだ。
 あれが人間だというならいったいどんな悲劇が起きたのか、とも。
 アメリカ政府の秘密の研究ではないかと言うだろうと思ったらやっぱりネット解説者も
 言ってる。
 



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デモンドリーム連載休止のお知らせ

August 04 [Fri], 2017, 12:00
もうずっと悩んでました。
今までの「桐生親子」から「凶美少年」までは一度ラストまで
書き上げて連載しながら手直ししてアップしてました。
それでもかなり大変でした。書き終えてしばらくして読み直すと
ご都合主義的な展開が客観的に見えてしまい、それを少しでも
ましにしようと頑張って「さあ世界を征服しよう!」なんて連載4年で
ヒーヒー言いながら終えました。
で、今回の「デモンドリーム」はイメージのみで全体を書き上げていませんでした。
連載を始める時にそこが不安でしたが、
とにかく見えてる展開を書いてるうちにまとまるかと考えて
ヒーヒー言いながらここまできました。
で、一番まとまらないラストへの展開が、最初のイメージと色々変わってきそうで、
ただでさえもやもやなのに、もっと見えなくなり、
これはもうだめかもしれんと、悩んでました。
でも連載を長期休載したら、再開しても誰も遊びに来ないんじゃないか、
少し時間が空いてもなんとか次にたどり着けばお付き合いしてくださるんじゃないか、
そのうち最終章もまとまるんじゃないかと、
思ってよろよろ連載してましたが、たどり着けなくなってきました。
主役旬がでたとこで一旦区切りにし、旬登場シーンから再開するのが
旬への愛かなと。
そんなわけでここで連載をお休みし、最後まで最悪あらすじ程度までは
書き終えてからまた再開をさせていただこうと思います。
ああ、長い連載でした。みなさまが遊びに来てくださるのが私の楽しみでした。
連載を再開した時に、どれほどの人が読みに来て下さるかわかりません。
本当に寂しいです。私は晃、旬の桐生親子が大好きです。(あたりまえ)
これまでみなさまが晃と旬を見守ってきてくださったことに感謝してます。
旬が万里子のお腹の中にいるときから見守ってくださった方もまだいるなら感謝感謝です!
忘れ去られないうちになんとか再開したいです。
そしたら改めてランキングに参加してお知らせいたしますので、どうかどうか
連載再開の日まで、頭のすみっこに晃と旬を残しておいてください。
お願いいたします。
またな。忘れるなよー。
ばぶ。
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