凶美少年の甘い蜜は媚薬・麻薬・毒薬ー240 晃!あきらだ!!

February 01 [Sun], 2015, 13:13
「なんだかおかしいぞ総司君、君らしくない。会社で何かあったのか?旬は…。」
 すると総司の車がガタガタゆれ、変な笑い声が聞こえて晃もロバートも
 ハッとして車を見た。
「あの声…まさか…。」
「アハハハハハハハハハハ、クハハハハ…!」
 意識が混濁し、気絶と覚醒の合間を揺れる旬は目を開けても夢を見ている。
 草原にレオン・サム・ソングが立っている。
 金髪に透明な青い瞳…女のような美しい顔。
 おいで人形、ボクがマリコを手に入れる為にはお前が必要だ。
 旬を追い詰め、傲慢な笑みを浮かべているその姿がみるみる溶けていく。
 笑っている顔もしなやかな体もとろとろに溶けていく。
 ア、ア、アアアア…。
 呻きながらレオンの全身が溶けて、最後に腕だけが地面に生えた姿を見下ろして、
 旬はおかしくておかしくて腹を抱えて笑っている。
 レオン!俺の勝ちだ!!最高!気持ちいい!!アハハハハハハハハハハハ!!
「あはははははは、ヒーっひひひ、くくはははっははははっはあ!!」
 ロバートは車の中を見ようと動いて、晃を振り向くが、晃は躊躇している。
 ロバートの目が来いと促しても、不安そうに頭を左右に振る晃。
 晃に構わずロバートは車をすり抜け中に入り、そこにいる旬を見て悲痛な声で叫んだ。
「シューン!」
 そのロバートの叫び声を聞いて晃はやはり不安が現実になったとひきつった顔で
 車内に飛んだ。
「シュン、しっかりしろ!!」
 ロバートと晃が見たのは、両手両足を縄で縛られ、口から泡を吹いてケタケタ笑う
 悲惨な旬の姿だった。
「し、しゅ――――――んっ?!」
 晃も旬にすがり、旬を揺すぶる真似をする。すると旬は晃に気が付いた。
 信じられない事に晃を指さして笑う!
「晃、晃だ、あははははっはははははははははっはは!ひーひひひひ。」
「どうしたんだ何があったんだ旬――――――――っ!」
 自分を指差したのもそうだが、気がふれたような旬の姿に晃は強いショックを受けた。
 旬は激しく笑い、晃に手を伸ばす。
「晃!あきら…!!」



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凶美少年の甘い蜜は媚薬・麻薬・毒薬ー241 晃は俺が要らないんだ…

February 03 [Tue], 2015, 13:01
 何が起きたのか晃には全く分からずにただただ、晃を見て、晃を呼ぶ旬に驚いている。
「旬、お前…俺が、見えるんだな?」
 旬の瞳が左右に揺れ、意識が遠のいたように目を閉じる。
「俺、何してたんだ。万里子に夢中になって…
 俺の旬がこんなことになってるのに全然知らなかった。」
 おまけにその万里子も自らの自制心のなさで女の恋人に渡してしまった。
「旬、旬、ごめんよー、ほんとにごめん。」
 晃が泣いて、ロバートは晃を外に連れて行った。
「何があったのか…ソージに直接聞けたらいいんだがな…。しっかりしろアキラ!」
 情けなく泣きじゃくる晃の肩を叩いてロバートは励ました。
 ロバートは総司に伝わるように念を送りながら尋ねる。
「ソージ…教えてくれ…シュンに何があったんだ?」
「貝原…よくも桐生君に麻薬を…絶対に許せん…!兄さん申し訳ありません…。」
 ロバートの問いが聞こえた訳ではないのだが丁度良いタイミングで総司は呟いてくれた。
 それを聞いて晃は茫然とした。
「麻薬…麻薬だって?俺の旬が…!!でもこんなに酷いなんて…?」
「もしかしたら純度の低い危ない麻薬かもしれないな…アキラ、失敗したよ。
 シュンの側を離れるんじゃなかった。」
 晃も沈痛な面持ちで頷き、再び旬の側に行った。
 また幻覚で暴れる旬は身体を狭い車内にぶつけて痛そうだ。
「旬、俺だ、ここにいるからな。」
 晃は旬の手を握った。旬も晃の手をしっかり握り返した。その手の感触がしっかり
 感じられる。強く、すがるようにお互いの手を握り締めあう親子。
「旬…。」
「晃…。」
 旬を見つめる晃を旬の目はしっかり見つめ返している。
 晃がクリス・スワンに暗殺されて肉体を失ってから旬と晃は別の世界に別れた。
 旬には晃が見えない。そして晃からは旬は幻になった。
 触れ合いたい、話をしたい、ぬくもりを感じあいたいと、晃は必死で願い
 ずっとずっと夢にみた。今願いが叶ったのに、悲しかった。
 旬が涙をこぼしている。真っ青な顔色…。
「晃、なんで死んだんだよ。お前はいつも俺を無視する…そうだよなお前は俺なんか
 要らないんだもんな。仕方ないよな…でも寂しいよ…寂しいよ。」
「旬…お前…。」



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凶美少年の甘い蜜は媚薬・麻薬・毒薬ー242 頼む救急車を呼んでくれ!

February 04 [Wed], 2015, 13:06
 普段晃なんか死んでよかったなんて公言する旬のめったに知る事のできない本心…。
 晃の目からもボタボタ涙がこぼれて視界がぼんやり見えなくなった。
「ごめんな…全部俺が悪いんだ。万里子の気持ちもお前の気持ちもちゃんと考えなかっ
 た。万里子が俺を殺させたのはそれでも愛情からだって今はわかるよ。
 あいつもまともに育ってないからわからなかったんだ。仕方ないんだ。
 俺を殺した万里子を許してやってくれ……全部全部俺が馬鹿だったんだ…旬。」
「う、ううう!」
 旬はヒキツケを起こし激しくのけ反って今度こそ本当に意識を失った。
「シュン!」
「しゅ――――――――んっ!」
 晃は車から飛び出て総司に大声で頼んだ。
「総司君、頼む!救急車を呼んでくれ!総司君?どうしたんだ?なんで座ってるんだ?」
 総司は頭を抱えたままだ。
「頼むから救急車を呼んでくれ!いや、とにかく近くの病院に運んでくれよ!
 あれじゃあ旬は中毒症状かなんかで死んじまうかもしれないんだぞ!!
 どうしたんだ?総司君??いつもの君ならそのくらい判断できるだろう??
 なんでだよ?なんで旬をすぐに病院に運んでくれないんだ?!!
 俺の旬を殺す気なのか総司君ー!!」
「……。」
「バカヤロ―――――――っ!!」
 俺が生きていたら旬を病院に担ぎ込むのに!
 晃は悔しくて、情けなくてうんこ座りで頭を抱えた。
 総司も旬がどういっても病院に連れて行くほうがいいと思ってはいる。だが、
 …総司は常識を重んじると自負しながら、旬と甘栗グループの係わりから、
 甘栗プロの裏事情を自分のコントロールできない事態になるのを恐れている。
 だから旬が自分で回復するのを待った。
 総司が連絡してから秘書・村田の車は40分ほどでやって来て、公園の駐車場にいる
 総司の近くに停止して厳しい顔で降りた。
「総司さま。如何されましたか?」
「うむ…。」 
 総司の車が静かになっているのを総司が恐る恐る車中をみると旬は気絶していた。
「桐生君…。」
 村田も後ろから見て、やはりあの疫病神かと怒りで表情を歪める。
 真っ青な顔で吐いてぐったりする旬の様は酷く惨く見えて総司に激しい怒りが湧き、
 総司は怒りをあらわに言った。



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凶美少年の甘い蜜は媚薬・麻薬・毒薬ー243 旬の落とし前をつける

February 06 [Fri], 2015, 13:05
「貝原は麻薬で桐生君の意思を奪おうとした。私がこの子を潜入させたばかりにこんな
 目にあわせてしまったのだ。私は貝原を許さん。今から甘栗プロの事務所に行く。
 村田、おまえは桐生君をホテルにそっと連れ帰り介抱してくれ。
 この子は甘栗グループの為にならないからと病院に行かず自分でこうして麻薬の
 副作用に耐えたのだ。…大事にしてやってくれ。」
 村田は黙って頷き、大きな身体で旬を抱きあげて自分の車に乗せると
 ホテルに取って返した。
「ロバート、旬を頼む!
 俺は旬をこんな目にあわせた奴が許せない!総司君と一緒に落とし前を
 つけに行くからお前は旬の側についてやっててくれ!」
「ああ、生身の肉体があれば、この俺がそいつをめちゃめちゃに殴ってやりたいよ!」
 ロバートも怒りを吐き、旬の乗る車に飛んで入り、旬の側について走って行った。
 総司は厳しい顔で車に乗り、晃も助手席に一緒に乗って、苛立ちに耐えながら
 甘栗プロへ走らせた。
 前の車が少しでもモタモタして見えると
「早くしないか!」
 と冷静な総司にしては珍しくクラクションを鳴らし一人で怒鳴った。
「ありがとう総司君。」
 晃は自分の代わりに旬の為に怒りを燃やす総司に感謝した。
 甘栗支社ビルにつくと甘栗総司は怒り狂って足音も荒く甘栗プロダクションに入り、
 事務所を閉鎖する為のかたずけをダラダラやっている幹部達は驚いた。
「あ、甘栗社長???ど、どうされましたかー?」
 室井や御手洗はめったに会う事のない本社の社長が恐ろしく怖い顔で現れ
 びっくりして声が裏返っている。
 総司は一言も話さず周りをじろりと見回すと、女の悲鳴のような喘ぎ声が聞こえて
 そちらを睨んだ。
 旬に逃げられてイライラする貝原は社長室で高子との激しいせい行為の真っ最中だった。
 そこに総司はバンッとドアを開けて入った。
 総司の目に制服姿の女子高生の足を×いて動いている貝原が見えた。
「汚らわしい奴めっ!」
「誰だ〜?」
 貝原は甘栗総司本人が来ることは全くないと思っているので顔をあげてびっくりした。
「だ、代表??????」
 凍りついて動きが止まった貝原に高子はイキそうなのに突然動きが止まって
 文句を言った。
「早く動いて―。」
  


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凶美少年の甘い蜜は媚薬・麻薬・毒薬ー244 暗示の力

February 07 [Sat], 2015, 12:40
 よりによって職場で女子高生と関係するという見苦しい姿に桐生君にもこんな真似を
 しようと考えたかと言う吐き気を催す怒りで我慢ならんと総司は叫んだ。
「貴様よくも桐生君にあんな真似をしたなっ!」
 総司は怒りで壁をダーンと激しく叩いてそう怒鳴った。
「きりゅう…ん……。」
 キリュウシュン!!
 ハッとその名前が連想されて蘇る!
 瞬間的に高子の瞳孔は開き、白いワンピースの裾と長い黒髪を翻す美少女の顔と、
 全く同じ美しい少年の顔が連続して現れドクンと心臓が脈打った。
 それは暗示の引き金、旬が高子にかけた後催眠が発揮される。
 脳裏にきりゅうしゅんが思い出された高子はひくひく痙攣と頭痛を起こした。
「いたい、いたい、あたまいたいよ〜。」
 と高子が喚いた途端何故か貝原は目を白黒させて悲鳴をあげた。
「うわ、うわ、いてえいてええええええ―――――っ」
 高子は全身痙攣して貝原自身を締め付けたので二人は離れられなくなった。
「なんという汚らわしさ!」
 総司はもう見たくもないと横を向く。
 総司の少し後ろから見ていた晃は愛息子に麻薬を打った男がヤクザのようなので驚いた。
「な、なんだ?こいつが貝原?なんて野郎だ!こんな子供に手を出すか?
 いくら俺でも未成年には手は出さなかったぞ。」
 激痛で貝原は仰け反って叫び続けた。
「ぎゃあああああああ、ぎゃああああ。」
 痛みで悲鳴を上げる貝原に総司は怒り狂って貝原に掴みよった。
「貴様は犯罪者だ!明らかにこの少女は未成年!貴様は今この場限りでクビだっ!
 誰か、警察を呼べっ!」
 総司の命令で室井も御手洗も右往左往しながら対応している。
 総司は救急車は呼ばず貝原の少女に対するわいせつ罪を警察に現行犯逮捕させる事に
 した。
「ひいいいいい、た、助けてえええええええ。」
「きゃはははは、サイコー、気持ちいーっ。」
 どうやらこの少女は薬を打たれているようだと総司は気付いた。
 警官が数人やってきて総司に案内されて貝原の性犯罪の現行犯を押さえた。
 


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