桐生親子の事件録―173

June 02 [Wed], 2010, 11:08
「次々やってくる。…おまえら刺客か?」
「私晃さんが好き―!」
 だからってなんで俺を狙う?旬はうんざりしつつ立ち上がって構えた。
 モデルが果物ナイフを振り上げると悲鳴があちこちから聞こえる。
「きゃーっ!」
「人殺し―!」
「誰か―!」
 公園で遊んでいる子供を迎えに来た母親達がパニックを起こしている。
 しかしナイフを向けられている当の本人はクールだ。
「襲われてるのは俺だっつーの。」
「わー!やめてくれー!助けて―!」
 一際バカデカイおっさんの声がしてなんだと思って見ると、昔っから旬を食べ物や
 ゲームや金でおいでおいでと釣り上げようと頑張っていたおっさんが
 草むらから飛び出て叫んでいる。
「その子は止めてくれ―!リストラされた私の唯一の楽しみを殺さないでくれ―!」
 リストラされたんだ。ふーん。旬はよく見た顔だが見ず知らずの謎のオイデオヤジの
 背景をちょっぴり考えた。
 謎のオヤジは最近リストラされて離婚し、旬を釣る金もなくなった為に釣りは止め
 平日までも旬をそっと観賞するだけの為に公園で待っている…
 などという事はこの際どーでもいい話だ。オヤジは旬を庇おうと5歩くらい近寄り、
 しかしモデルの持つ果物ナイフにビビって腰が引け
「今、金を借りてくるから!やめてくれー!」
 と叫んで金で解決しようと駅前の消費者金融に走って行った。
 他の奴らも蜘蛛の子を散らすように皆逃げて、後に旬とモデルの二人だけが残った。
「万里子さん!死んじゃって―!」
 モデルがへっぴり腰で果物ナイフを突き刺すのを払い、落ちたナイフを取り上げる。
「静かに。警察呼びますか?」
 と言っていると桐生の息子が家にいないぞということで
 追いかけてきた取材陣が走り回って旬と晃の女がいる現場を丁度発見された。
「見ろ、桐生の息子とモデルだ!」
「張っててよかった!」
「いや待て、息子がナイフ持ってるぞ?」
 一斉にカメラが二人に向けられ、中継の準備が始まった途端にのタイミングで、
 地域管轄の警察署から来たパトカーが到着し警官がわらわら降りて仕事を始めた。
「桐生君!今日はどっちの犯行だっ?今日こそ君なのかっ!」
 とまるで旬が犯人の方が嬉しいかのような事を馴染みの警官が言うものだから
 テレビ局のレポーター達が一斉に放送を始め
「大変な事が起きました。現在、桐生氏の御子息が女性を襲っています。」
 などと誤報が流れた。
 ちょうど夕方のニュースを社長室で仕事をさぼって見ていた晃はこのニュースを見て
「ブ―――――――――ッ!」
 と飲んでいた茶を盛大に吹いて、びっくりして立ち上がった。
「旬っ!なにやってんだっ!」
 と叫び今度こそ真っ青な顔で社長室から飛び出て爆走して行った。
「晃!今警察から!」
「分かってる!すまない!次の約束一人で行ってくれ!」
 慌てて非常階段を駆け下り、車に飛び乗り大騒ぎの現場に猛ダッシュで車を走らせた。
 自宅マンション近所の公園は普段では考えられないくらいの人でごった返している。
 現場はテレビのレポーターだけでなく警官達とたくさんの野次馬が周囲に集結し
 テレビカメラに映ろうとはしゃいでいる。
「すません、どいてください!」
「桐生晃だ!」
「きゃーっカッコイイ!」
 一斉に晃を野次馬が写真に撮り始めた。
 晃はその人込みをかき分けて公園に到着すると、夕方の公園にライトを浴びて
 泣き喚くモデルと困り顔の旬が見えて、なんだかドラマのロケみたいだと晃は思った。
「旬!」
 晃が声を掛ける横で警官が説得している。
「桐生君!大人しく武器を捨て女性を解放しなさい!」
 と拡声器で声を張り上げて説得していた。
 晃は、慌てふためいてとにかく旬を説得しようと駆け寄リ、叫んだ。
「しゅ、旬っ!落ち着けっ、何があったんだっ?!」
 そう言われて旬はこの大きな誤解に焦って怒鳴り返した。
「違うっ、襲われたのは僕の方だ!話をちゃんと聞け―!」
「桐生さーん!」
 晃がやって来て晃の顔を見た途端、晃の6股女(実は16股)のモデルは泣き叫んだ。
「わ〜〜っ、桐生さあ―――――んっ!万里子なんか大っ嫌いよ〜〜〜〜〜!
 あの女の息子をころしてやるううう――っ、旬君なんかころしてやるわ―――っ!」
 と泣き叫んだので、やっとみんな旬の話を信じてくれた。
「どうやら桐生氏の御子息は、自分の命を狙った犯人を取り押さえていたようです。」
「御子息が持っていた刃物はモデルが持ってきたものだそうです。紛らわしいですね。」
 とレポーターが生中継の中とりあえず旬の身の潔白を証明した。
 晃と旬とモデルは大騒ぎの現場からパトカーで警察署に一緒に連行された。
 晃と旬をこの間トイレの裏から逃がしてくれた警官は二人を見て嫌な顔をした。
「また来たのか。もう来るなってあれほど言ったのに。」
「いや、悪いのは僕じゃない!」
 旬は抗議し晃はすみませんと謝った。
 モデルの取り調べが始まると、警官達はどんなスケベ話しが聞けるかワクワクした。
 しかしモデルは逮捕されると静かに泣いて晃をどんなに愛してるか訴えるだけだった。
「桐生さんと別れて私もう生きていく望みを失って、桐生さんの側に居られるとそれだけで
 私幸せだったんです。身体が気持ち良いのは二の次です。万里子さんさえしねば…。
 ええ、もちろん息子さんと万里子さんは別人だってわかってます。」
 モデルは泣き声で晃への切ない思いと旬殺害未遂の動機を語った。


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桐生親子の事件録―174

June 04 [Fri], 2010, 11:22
「でも、週刊誌で…桐生さんと息子さんが毎晩関係しているって記事を読んで、
 あんまりだわって思ったんです。万里子さんの身代わりで…そんな事を…。
 桐生さんは凄いんです。あの凄さを息子さんが独占してるなんて羨ましい…、
 いいえ、それじゃ息子さんが可哀そうです。私がころしてあげれば息子さんも
 万里子さんから解放されます。桐生さんも息子さんと関係しなくなれば万里子さんを
 忘れて私と復縁してくれる…。」
 ここまでの話を聞いて、取り調べていた警官が怖い顔で数人廊下に出て来た。
 廊下で取り調べを受けているモデルが先日捕まったアイドルと違って静かに話すので
 晃は何を話しているか聞こうと取調室のドアに耳をつけて旬に呆れられてる最中
 ドアがガタッと開いて怖い顔をした警官に睨まれた。
「あ、す、すいません、ちょっと、あいつどうしたのかな〜と思って。」
 笑ってごまかそうとする晃の回りを警官が囲み、晃はなんだ?と左右を振り返る。
 その警官達の雰囲気が緊張していてなんか変だなと旬も思った。
「桐生さん、ちょっとお話を伺いたいんですが。」
 そう言うと目の前の警官が晃の腕をがっちり掴んだ。
 そして両隣りの警官二人がかりで晃を引っ張り隣の部屋に連行した。
「ええええ?なんですか?俺何もしてない―!???」
 ズルズル引っ張られて行く晃を眺める旬に別の警官は暗い顔で尋ねた。
「桐生、我々がお前を救ってやるから、正直に話してくれ。
 お前もしかして本当は親父さんとなんかあったのか?」
 意味不明の旬は思わず生意気な顔があどけない顔になってしまった。
 言っている意味がわからない。救うって3歳からの果てしない家事労働から?
「なんかってなんですか?」
「つまりお父さんにわいせつ行為されたかってことだ。」
「は〜?」
 旬がびっくりしている同じ時晃も同じようにびっくりしていた。
「な、何にもしてません!週刊誌は全部デマです。」
「だけどな、だいぶ前にあんた山形で捕まっただろう?子供に抱きつく不審な男を
 逮捕したら父親だったって、データ来てる。本当に冗談だったのか?」
 旬も意味がわかって焦った。
「あれはほんとに俺のジョーダンで、晃がうざいから懲らしめてやろうと、
 何にもされてない!気味悪い事言わないでくれよー!」
 旬もすっかり忘れていた事で誤解されて焦り、晃も焦った。
「いくらなんでも息子ですよ!気持ち悪い!何にもしないです!」
 必死で晃が説得していると旬と一緒に警官が入ってきた。
「何もないって、大丈夫だろ。」
「あんた程スケベで、桐生ほどキレイな息子じゃ誤解も生まれるよ。
 桐生が娘なら確実にヤバイところだ。」
「俺、娘は可愛がりますよー!違ーう!そーいう意味じゃなく!!!」
 なんとなく不審な顔の警官達に見送られて取調室から解放された晃は
 すっかり疲れきってヘトヘトになっている。フラフラの晃に旬は止めを刺した。
「お前がスケベだから誤解が生まれるんだ。自業自得だぞ、晃?」
「くーっ!ちょっとは慰めろよクソガキがーっ!だいたいお前が万里子じゃなくて
 俺に似てたらこんな誤解は起きなかったんだ。」
「お前の遺伝子が弱いから悪いんだろう!たぶんお前がスケベすぎて精子分裂が
 早すぎて遺伝子がボロボロになったんだろうから、結局お前のスケベが悪い!」
「何言ってんだよ。意味わかんねえよ!このタコ!うれれれれれ!」
 晃は舌を出して抗議し、旬もキモイ誤解に怒りなんでお前なんかと誤解されるんだ、
 と互いに睨みあった。
 その桐生親子の姿を見て警官達は、あれなら大丈夫だろうと安心した。
 警察署の外ではマスコミが中継している真っ最中だ。
「…旬君は連続4件の犯人逮捕の快挙です。お手柄旬君に拍手です。」
 と素敵なコメントでニュースが流れた。
「桐生がお手柄旬君って…ありえない。」
 旬の馴染みの警官や元クラスメートや合気道の元仲間は全員それは話がおかしいと
 呆れた。
「どうする、何処から逃げる?」
 晃が旬に相談すると前回逃がしてくれた年配の警官が声を掛けてくれた。
「この間のトイレのところはもうマスコミが待ち構えてるぞ。
 モデルが拘置されてる間はあの連中居座るぞ。我々がモデルの拘置状況を様子を
 説明する間にこっそり逃げなさい。」
 そういうと親切に警官は晃に警官の制服と旬には女子用の制服を持ってきてくれた。
「まさか…この僕に…女装をしろと?」
「ありがとうございます。助かります。旬、お前残るか?
 マスコミはあの女が釈放されるまでずっといるぞ、俺は脱出する。」
 大人げない晃に怒りながら旬はその場で着替えてミニスカポリスに変身した。

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ぶぶぶー!(顔で誤解するなー!)

桐生親子の事件録―175 チビ万里子・旬にもやもやエロ魔人・晃

June 06 [Sun], 2010, 11:08
 晃の目に長い黒髪のチビ万里子がキラキラの目でこちらを見ている姿が映る。
 なんて可愛いんだ!晃はチビ万里子・旬に萌え萌えした。
「ああ〜、ま、万里子―!しまったー!万里子にコスプレさせるの忘れたー!」
 晃は婦警やスッチーや看護師の格好をさせた万里子を妄想し、着せた制服を剥いで
 襲うという楽しいイベントをし忘れた過去を悔やみ、頭を抱えて苦悩した。
 警官も旬の可愛さに驚いた。
「おい桐生!お前が女装して満員電車で囮捜査してくれたらホイホイ並みに
 逮捕できるぞ!警官になるか?」
「嫌だ。痴漢ホイホイの餌専用女装警官だなんてダサすぎる。」
 旬は瞬間的に勧誘を断った。
「残念だな。検挙率が跳ね上がるのに。夜道の痴漢なら合気道もキックボクシングも
 活用して犯人を叩きのめしてもいいんだぞ。お前にぴったりだ。
 まあ気が変わったら警官になれよ。ヤクザ以外に職があるって覚えとけ。
 お前が世の為人の為になるなんてありえないからな。」
 晃は焦った。何回も痴漢に触られたらそのうちホモになるんじゃないか??
「いや、旬は俺の会社継がせます!」
「いいや、僕は科学者になるんだ!」
 晃と旬が訴えたが警官は聞き流した。
「じゃあ、一緒に出るから、顔を隠してそっとついて来なさい。」
 カッコよすぎる警官・晃と超美少女婦警に変身した旬はこっそり陰に隠れて歩く。
 警察署前ではモデルの様子を報告する警官にマスコミは集中し、警官に見せかけた
 晃と旬は上手く脱出した。
「た、助かった…。」
 晃は警官に感謝し、警察官の制服を公園のトイレに二人は着替えに行った。
 もぞもぞ着替える旬を晃はもったいないなーと名残り惜しんだ。
 万里子にそっくりだ…今が一番似てるのかもしれないな…。
 とぼんやり見るている瞬間、旬の胸がささやかに膨らんだチビ万里子の裸に見えて
 晃はビックリして反対方向を向いてしまった。
「やべえー。さっきの女装のせいで今日は一層旬が万里子に見える…。」
 晃は思い切りほっぺを叩いて気を静め、着替えて警官に制服を返した。
「ありがとうございました。」
 晃は感謝して、警官と別れた。
「晃、マスコミもうマンションで待ってるんじゃないか?」
「うう、今日はホテル行くか。」
 晃は旬を連れてタクシーに乗ると晃が女を連れ込む専用ホテルに走らせた。
 高級ホテルの一室を長い間取っていたが最近はあんまり外で遊ばないから部屋は
 予約をしていない。部屋がなかったら別のホテルを探すかと思ってはいたが、
 しかし行って見ると晃のお気に入りの見晴らしのいい部屋が開いていた。
「よかったー。」
 晃は旬と二人で部屋に入ったが、なんか変な気分になった。
 この部屋はエッチ専用部屋。そこに万里子そっくりの旬と二人で泊まるなんて…。
 旬の方は初めての高級ホテルを晃にバレないように顔は動かさず後ろ向きで目だけ
 キョロキョロしてこんなホテル生まれて初めてだと見ていた。
 大きな窓の向こうは東京の夜景がきれいで窓際にテーブルとイスが置いてあるが、
 広いリビング部分にもソファーがある。ベッドルームが他にあってダブルベッドが
 二つ並んでいる。そのベッドルーム前で晃はうーんと唸っていた。
 エロ専用ルームのエロ専用ベッドで大量の女を抱いたエロい思い出・さっきの旬の
 超可愛い女装姿・妄想で見えた幼いチビ万里子の膨らんだ小さな胸・本物の万里子に
 コスプレさせて着せた制服を破って襲う妄想・エロ専用ベッドで万里子の柔らかい
 身体にする色々なスケベシーンがグルグル回り晃はなんだかモヤモヤして
 頭をかきむしりうーんうーんと唸っている。
 旬は息子だ!どんなに似てきても万里子じゃない!しっかりしろ俺!
 なんだかもやもやが消えない!おかしいー!晃は混乱した。
 その合間にもう旬はサッサとシャワーを浴びてすっぽんぽんで出て来た。
「おい晃、メシ。」
「ああ、ルームサービス取ろう。」
 旬の素っ裸を見て、そうだよこいつは男なんだ。娘でなくて良かった、
 と晃は旬のフル××のおかげで桃色な気分が一掃されホッと胸を撫でおろした。
 旬を男に産んでくれてありがとう万里子…と晃は祈った。
 だがもし旬が女の子なら万里子は娘・旬をケダモノ・晃から連れて逃げるだろうから
 そんな心配はない。
 旬はそんな事とはつゆ知らず晃のエロ専用ベッドをパンツ一丁でゴロゴロしていた。
 ルームサービスを運んだホテルマンは普段晃がほぼ全裸で酒を飲んで女達と騒ぐ姿を
 見慣れていたが今日はベッドルームに
 ほぼ全裸の超美少年がコロコロしてるのが見えて驚いた。
 晃はそのホテルマンの顔を見て焦った。
「あれ俺の息子!誤解しないで!息子だから!」
 ホテルマンはつくり笑顔を浮かべたが週刊誌にはその息子との関係が載ってたなと
 思いだし、早速仲間に桐生晃と息子本当にやってるかもしれない,
 あんなに可愛い顔じゃスケベな桐生が手を出すのもわかるとエロ妄想で盛り上がった。
 旬のキレイ過ぎる顔で誤解され逮捕されかけたり、旬の裸まで万里子に重なったり、 
 晃にとって万里子に激似の旬の顔が今日ほど困った日はなかった。
 
 
たぶん条件反射でエロってる晃にしっかりしろのワンポチを
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桐生親子の事件録―176

June 07 [Mon], 2010, 11:00
 その後も晃と旬はテレビ局の取材から逃げる為にホテルをかえてあちこち移動した。
「たまにはこういうのもいいよな旬?」
「よくない。俺を巻き込むな!」
 ヘラヘラする晃を旬はキッと睨みつけた。
 晃も旬の迷惑を考えてしょうがないからしばらくホテルで一人暮らしをする事にした。
 そうして晃を追ってマスコミも自宅に来なくなり旬だけ自宅に帰った。
「やっと帰れた。」
 家に帰ると早速窓を開けて部屋の空気を入れ替え、掃除を始める主婦・旬。
 数日くらいは用心してデリバリーで食事を賄っていた旬だが、もう大丈夫だなと
 普通に外に出られる様になると早速スーパーで買い出しだ。
 静かな日常にホッとしつつ重い荷物を持っていると声を掛けられた。晃だ。
「旬、乗れよ。」
「なんだよ晃、まだ当分帰ってこないんじゃなかったけ?」
「泊ってるホテルが見つかっちゃってさ、こっち来た。」
 旬が車に乗り込もうとすると向こうから男が走って来て大声を張り上げた。
「いたぞー桐生だーっ、息子も一緒だーっ!」
 晃を追いかけてマスコミもこっちに先回りしていた。
「うわ、逃げるぞ旬!」
 晃は家と反対方向に車を走らせ、旬はつくずくうんざりして言った。
「いい加減にしろよ、晃…っ!」
 旬はほとほと呆れ、晃はへらへら恥ずかしそうに謝った。
「すまん。面目ない。」
「それにしても…。なんでお前、万里子の話を女達にしたんだ。」
「実は、毎回行為の最後に万里子の名を呼んでしまって…。どいつもこいつも怒るから。
 俺は万里子以外はただの遊びだから割り切ってよって言ってたんだけどさー。
 なんかうまくいかなくて、だから付き合う数をどんどん増やして回転させてたんだ。」
 その結果女達のトラブル続出になったが過去の晃はそれも面白がっていた。
「……お前…ほんとに最低な男だな。」
 本当にダメ男・ダメ親父である晃に旬はおもいっきり嫌〜〜〜な顔をして見せた。
「で、女優との結婚の話は本当のところはどうなんだ?」
「俺ははっきり違うって言ってるんだけど、あの女が否定しないんだ。
 それどころかあたしの気持ちは固まっている、後は桐生さん次第だなんて
 思わせぶりな事言うんだよ。何考えてるんだか。前は変な事言うなって怒鳴ったけど
 俺が電話すると喜んで周りに俺から電話来たっていいふらしてまだ付き合ってるって
 話しにされるからもう連絡するのもやめたんだ。俺が連絡するとある事ない事
 何でも言いふらすんだあの女!迷惑な女だよ。あの女と付き合ったのなんか
 ほんの一カ月もないんだぜ!」
「ふん。」
 晃のモテ話を聞いて旬は気分が悪くなって黙り込んだ。
 なんでこんないい加減なチャラ男がモテるんだよ!?見る目なさすぎるぜ女どもめ!
 絶対に裏切らない愛こそ男の真実だ!旬はあるべき男の姿を心の中で吠えた。
 晃と旬はあちこち車で走って東京湾に出た。
「畜生、せっかく買った肉が腐る。」
「旬、綺麗だぞ来いよ。」
 肉は諦めて旬も夜景を見る事にした。晃の横に旬がそっと立つ。
 晃は旬と海に来たことがない、初めて二人で夜の海をぼんやり眺めた。
 船がゆきかい、東京の輝く夜景が海に映ってとてもキレイだった。
「キレイだな…。」
「ああ。」
 二人は何も話さずぼんやりし続け、晃は旬の横顔をぼんやり眺めた。
 …本当に今が一番似てるかもしれないな…。まるで小さな万里子だ…。
 旬も男だから…これからは骨格なんかが男らしく成長して似なくなるかもしれない…。
 もう…万里子の顔を見ることができなくなるのかもしれないんだな……。
 晃は万里子とここに来たときの事を思い出していた……晃の腕の中で喘ぐ万里子。
 東京の夜景が東京湾を輝かす、晃にはそんな綺麗な景色は目に入っていない。
 晃の目にはもっともっとキレイな白い肌しか見えていない。
「あ、あ…ん…もうやめて晃…。」
 と白い胸を震わせて泣いて嫌がる万里子を後ろからしっかり抱きすくめる晃。
 万里子の柔らかい白い身体は眩しすぎて、晃は万里子の中で熱く燃えている。
 何回果ててもアキラの欲望は果てることなくすぐ元気になってしまい
 万里子はずっと悲鳴を上げていた。
「はあ、はあ、んん。やっ…あ。」
 万里子の白い形のいい胸はすっぽり晃の手の中にあってその先端も晃のモノだ。
 晃が指を動かす度に万里子は小さくビクンと震えて反応するからまた晃は興奮する。


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ばぶ。(何やってんだ晃!)(夫婦だからいいんだよ!)

桐生親子の事件録―177 エロエロ晃・脅える万里子

June 09 [Wed], 2010, 11:25
「可愛いよ万里子。凄く可愛い…。ハアハア。」
 車のボンネットに寄り掛かって万里子には夜景を見せながら俺は万里子だけ見ていた。
 いつまでも俺が万里子から離れなかったから帰りもずっと泣いてたな。
「くすん。くすん。ひっく。」
「万里子、そんなに泣かないでくれよ。万里子が泣くと可愛くて。」
 あんまり可愛くて我慢できなくなって俺は車を急いで暗い空き地に止めた。
 たまに人が通りかかったりして見られた事もあったけどもうとにかく我慢できなくて
「晃…今誰かが…もうやめて…恥ずかしい。」
「わかった。すぐ、もう…ハア!」
 俺が一気に腰の動きを加速したら万里子は悲鳴をあげたっけ。
 ホント可愛い声だすんだ〜。
 警察呼ばれる前に急いで発車したんだけど隣の万里子の可愛い泣き顔でまあまた。
 それで次に暗い人気のない所を見つけて急いで万里子に乗っかって。
「晃!やめて、やめて。」
 やめてとあの可愛い声で言われるとこれは誘ってるんだと感じてしまう。
「万里子のせいだぜ。何でそんなに可愛いんだよ。」
 あんまり可愛いから家に帰るまでに何回も次の空き地に車止めて一つになった…
 万里子はずっと泣いてて…その泣き声が可愛くて我慢できず何回も…
 それで結局家に着けなかった日もある。
「はあはあはあ、ヤバイ朝だ。」
「………。」
 万里子は気絶して、とっくに意識がなかったけど、ヤバイヤバイと朝の犬の散歩してる おっさんにいやらし〜目で見られて退散したっけ。
「ま。万里子、家着いたぞ。」
 万里子がけだるそうにのろのろ服を着て、ちょっと悲しそうな寂しそうな目で俺を
 見るあの瞳。もうたまらんっ。なんでそんなに俺を誘惑するんだ。俺会社行けねーよ。
 俺は社長だ。万里子の誘惑に耐えて仕事に行かなきゃなんねえ。
「万里子、俺仕事行くから。」
「うん。行ってらっしゃい。」
 朝慌てて家の玄関に万里子を置いてドア閉めようとしたら、
 万里子が寂しそうに微笑んで。
「ああ〜、万里子ー!」
 もう我慢できないと玄関入り直して玄関に押し倒してせっかく着た服はいで…。
「きゃー、晃…!」
「ダメだ、俺遅刻しちゃうよ!」
 遅刻何回目だっけ、またみんなに羨ましがられちゃうなんて思いながらもう身体は
 止まらず万里子に埋めてる。万里子は俺の全部を熱く包んで俺を締め付けて刺激する。
 俺と万里子は最高だった。
「万里子、万里子、万里子、俺の万里子。万里子は俺だけのモノだ。誰にも渡さない。」
「やめて、くすん。晃。」
 もうほんとにヤバイと俺は万里子の可愛い誘惑を断ち切って今度こそ裸で泣いてる
 万里子を置いてケダモノに狙われないようしっかり鍵かけた。
「世の中には危険なケダモノがいっぱいいるからな。
 俺の奥さんをしっかりしまっとかなきゃ!上の鍵よし、真ん中よし、下の鍵よーし!」
 1、2、3と鍵をしっかり確認してそれで慌てて会社に爆走してこの話したら
「畜生羨ましいぞーちゃんと働けっ!」
「世の中で一番危険なケダモノはおまえだろ晃!」
 ってみんな羨ましがったけなー。 
 万里子がイヤイヤッて泣く顔はもうとにかく可愛くて可愛くてもう最高で…。
 思い出しちゃあまた俺…って……そういえば万里子はなんで泣いてたんだろう?
 ベランダでベッドで玄関で公園で何度となく愛しあった万里子。
 どこでも俺の腕の中に万里子がいて万里子の中に俺があって、二人は一つになれた。 
 暗闇に煌めく夜景を受けて万里子がじっとこちらを見ている。
 万里子の揺れる大きな黒い瞳…、そのしなやかな身体をそっと寄り添わせる…。
 晃…私たちずっと一緒ね…?
 ああ、ずっと一緒だ万里子…10年後も…20年後も…30年後も…。
 40年後も?晃…?
 50年後も、死んだあとだって…永遠に離れない…万里子…。
 万里子は晃を可愛い顔でじっと見るので晃の胸はキューンと高鳴り、
 万里子の艶やかなウエーブのかかった髪をかきあげて晃はキスをしようとした。


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                  ぶー!(汚らわしいケダモノめ!)
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