凶美少年の甘い蜜は媚薬・麻薬・毒薬ー36 よろしく総司君→さあ万里子に会いに行こう!!

March 27 [Thu], 2014, 12:46
 総司のハンサムな横顔は表情を崩さず冷たく言った。
「君を毎日見張る。君はちょっと目を離すと事件を起こすからな。」
 確かに逆側から見て、総司の社長室が丸見えだったが、それは旬を見張る為なのだ。
 旬はうう…っと唸ってだんまりしたので総司はもう一度ふっと皮肉に笑った。
 総司と旬の様子を見ながら、もう堪らなく万里子に会いたくてうずうずしている
 男達は飛び上がった。
「じゃあ総司君、俺達ちょっと旅行に行ってくるから旬の事はよろしくね。頼むねー。」
 晃・ロバート・横嶋は大喜びで万里子に会いに全面ガラスから3人がそれぞれ
 ジャンプしつつ外へ飛び出し、あっという間に空を飛行して行った。
 勢い飛び上がった三人は一気に上空に上昇し、成層圏にまで達した。
 晃とロバートにくっついてすぐ後ろを飛ぶ横嶋は自分が
 まるで超人にでもなったかの様な錯覚で凄く感動した。
 空を飛び地球を離れた横嶋は、アニメやヒーローものが元々好きな面もあり、
 夢を見るような気分で宇宙空間をぐるっと回転しつつ見回した。
「す、すげ〜。俺様が宇宙に直で飛んでるぜ〜。」
 横嶋は銀河の大きさにコーフンし、晃は自分の足元の白い雲の合間から見える
 青い地球を見下ろした。
「何回見てもキレイだ。旬に見せたいな。」
「ああ、いつか三人で来ようアキラ。
 まあ、シュンのことだから素直に喜ばないかもしれないがな。」
 二人は笑って足元で動く青い地球の大陸を真下に見ながらヨーロッパ大陸の
 万里子の住む小王国を探した。
 成層圏からの移動は距離をかなり短縮できるのと、体重がない分移動速度も
 物凄く速い両方の相乗効果で、3人はすぐに目的地が見えてきた。
 晃の顔に優しい笑みが浮かび、ヨーロッパの端を指で示す。
「あそこだ。あそこに万里子がいる。」
 茶色い大地にぐんぐん近寄ると緑がいっぱいになりそこには海と山に囲まれた世にも
 美しい小王国が見えてきた。小さな国の都市以外はほとんど緑で、
 中でもとりわけ美しい湖と森に囲まれた小宮殿に万里子は一人住んでいる。
 この小王国の王子とすでに12年以上もの不倫を続け、
 王子の離婚を待っている万里子。その状況は今も変わりなく、その事実は晃の胸に
 刺さる痛みを生む。
「万里子……。」
 万里子の顔が目に浮かぶ…額・頬・顎にかけての完璧なバランスに整った眼鼻、
 そして大きな黒いキラキラ輝く宝石の様な瞳とその花のような顔と長く腰まで伸ばし
 ウエーブのかかった黒髪が広がって晃の脳裏には緑の大地に現れた女神の様な万里子
 が見える。
 降下しようと下がり気味に浮遊する晃より少し上でロバートが声をかける。
「うまく小宮殿に入れればいいんだけどなアキラ。」
「うん。」


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